イタリア観光、リピーターにおすすめのマニアックコース3選【ローマ在住15年超の筆者が伝授!】

イタリア旅行者はリピーターが多いのが特徴。
世界中で最も「ユネスコ世界遺産」の数が多いイタリアは、主要都市ローマ、フィレンツェ、ミラノ以外にも、素敵な観光地が数え切れないほどあります。観光客が集中しない小さな街や教会にも、ガイドブックには載らない魅力が詰まっているのがイタリア。

なんどか旅行をしていれば、ご自身でもイタリアのどこが好きなのかきっと認識できるはず。

イタリアに住むこと15年、イタリア各地を旅行してきた在住者が送るちょっとしたアドヴァイスします。

それぞれの趣味、個性にあわせたイタリア旅行のコースを計画してみてください。

#1 南イタリア周遊コース

抜けるような青い空、乾いた空気、レモンの鮮やかな黄色。
南欧の美しさを凝縮した南イタリアは、食事もおいしく、異文化にどっぷりつかる旅行ができるのが嬉しい。

中世からアラブ文化との交差点でもあった、南イタリアを楽しみましょう。

1-1.ローマからナポリへ

ローマからナポリへ向かうには、電車が便利。
イタリア国鉄「Trenitalia」だけではなく、新たに運行を始めた「Italo」でも格安チケットがあり、ローマのテルミニ駅から気軽に赴くことができます。
価格も15ユーロからとお得。

車窓からイタリアの景色を楽しみながら旅行をするのは、バス旅行とは違った楽しみがあるはず。

(1)火山に埋もれた街 ポンペイ

世界でも類を見ないローマ帝国時代の遺跡「ポンペイ」。
もちろん、「ユネスコ世界遺産」です。
ナポリからポンペイに向かうには、私鉄の「チルクムヴェスヴィアーナ鉄道」、「イタリア国鉄」などを利用し、およそ30分。

「ポンペイ」は、西暦79年8月24日に発生したヴェスビオ火山の噴火により、火山灰に埋もれて街としての機能を失いました。

推測では、5時間で1メートルの火山灰が積もったとも。

1748年、火山灰の下から「ポンペイ」の街が発見され、その特異性から1997年に「ユネスコ世界遺産」に認定されました。

火山灰が積もったことによって非常に良好な状態で保存されていた当時の家屋、装飾、また空洞化した人体など、当時の人々の生活を体感できる遺跡、それが「ポンペイ」なのです。

最盛時には人口2万人と言われた「ポンペイ」は広大な遺跡ですが、公開部分はその一部。
また、公開部分をすべて見学するのも大変時間がかかります。

「フォーロ」、「悲劇詩人の家」、「パン屋の家」、「ヴェッティの家」、「娼婦の家」など、有名な遺跡をめぐるだけでも2時間ほど。

今年、ポンペイはさらに公開地区が広がりました。
事前に地図などを入手し、見学した場所を調べておくのが無難。

オンラインチケットは、こちらで。

(2)さまざまな国の為政者たちを受け入れてきた街「ナポリ」

ナポリ湾に面した港町「ナポリ」。
古代から大都市として栄えた街です。
しかし、歴史の中でスペインやフランスに占領された時代も長く、さまざまな文化が交差してきました。
旅行者にも開放的な気分を感じさせてくれる「ナポリ」の空気は、さまざまな外国人たちを受け入れてきた歴史に因があるのでしょう。

また、ナポリは「ピッツァ」や「スパゲッティ」発祥の地!

昨今の研究で「ナポリのピッツァ・スパゲッティの発祥説」に反論する学者もいますが、それはともかく厚めのピッツァや南イタリアの太陽で育ったトマトを原料とするトマトソースのおいしさは格別。

そして、水がいいのか空気がいいのか、コーヒーやお菓子もおいしいことではイタリア国内でも定評がある街、それが「ナポリ」なのです。

(3)「ナポリ」の繁栄の象徴「王宮」

「ナポリ中央駅」から最寄りの地下鉄の駅「ピアッツァ・ガリバルディ」から「トレド」駅で下車。
1600年から建設が始まった宮殿は、1734年からフランスのブルボン家が「ナポリ」を支配下に置いて以降「王宮」に。
完成したのは、1858年。

イタリアが統一後は、イタリア王家の所有となり、第三代イタリア国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ三世はこの「王宮」で誕生しています。

(4)中世の要塞「卵城」

数々の権力者が通過した「ナポリ」の街で、最も古い城それが「卵城」です。
海に突き出るように建てられているのが特徴。
その不思議な名の由来は、帝政初期のローマの詩人ヴェルギリウスが伝えた伝説にまで遡ります。
この城を建造する際、土台部分に「卵」を埋めて城が強固であれと祈ったのだとか。

中世にはノルマン王家、ホーエンシュタウフェン王家、アンジュー王家などの権力者の手に渡ります。
まさに、ナポリの歴史を映す「卵城」、現在はここからの景色が大人気。
入場は無料です。

1-2.ナポリの下町「スパッカナポリ」へ

「卵城」の最寄りの駅「ムニチーピオ」から「ダンテ」駅に向かうと、徒歩で行くことができる「スパッカナポリ」。
「スパッカーレ」というイタリア語の動詞は、「真二つに割る」という意味ですが、文字通りナポリの街を北から南に分けているのが「スパッカナポリ」地区。

紀元前から人々が住んでいた痕跡があるこの辺り、中世から近世にかけては有力な修道院や貴族たちの住居があった場所でもあります。

頭上を洗濯物がひるがえり、ナポリ弁が飛び交う喧噪の中で、歴史ある教会や宮殿を見ながら散策してみてください。

見どころは、特徴的な石積みが美しい「ジェズー・ヌオーヴォ教会」。

マヨルカ焼の黄色がナポリの空気に映える中庭が特徴の「サンタ・キアラ大聖堂」。

また、イタリアのクリスマスを飾る「プレゼーペ」がならぶ「サン・グレゴリオ・アルメーノ通り」も必見。

(1)ナポリが誇るふたつの美術館「国立考古学博物館」と「カーポディモンテ美術館」

ilariagarzaro3 (引用元:Instagram)

時間に余裕があり、美術に興味があるかたならば、外せないのが「国立考古学博物館」と「カーポディモンテ美術館」。
「国立考古学博物館」には、ポンペイをはじめとする古代ローマの遺跡から発見されたモザイクや彫刻などが1万平方メートルを超える館内に展示されており、世界でも最も重要な考古学に関する博物館とされています。
とくに有名なのは、1831年にポンペイで発見された「イッソスの戦い」のモザイク。
アレクサンダー大王の横顔が美しい作品。

また、ラファエロ、ティツィアーノ、カラヴァッジョなどの作品が鑑賞できる「カーポディモンテ美術館」は、ローマ法王パウルス三世を輩出した名門ファルネーゼ家とブルボン家の美術コレクションが結集。
広々とした館内で、数々の名作を鑑賞できます。

オフィシャルサイトはこちら

(2)ピッツァの本場でピッツァを食べる!

ナポリはまさにイタリアのピッツァの本場。
ローマが薄いカリカリとした食感のピッツァをウリにしているのに対し、ミラノのピッツァは少し厚め。

イタリア人たちの間でも、とくに有名なのがこちらの3店。

アンティカ・ピッツェリア・ダ・ミケーレ

Via Cesare Sersale 1/3 Napoli

tell 081 553 9204

ピッツェリア・スタリータ

Via Materdei 27 Napoli

tell 081 557 3682

いずれも、長蛇の列を覚悟でトライしてみてください。
ストリートフード感覚のピッツァの店は、長蛇の列でも案外早く注文にまでこぎつけることができるかも。

また、ナポリのフェデリーコ二世大学周辺には、学生が集まる安価でおいしいピッツェリアがあります。

お店の雰囲気で入ってみても、外れることはまれ。

1-3.皇帝たちも愛したリゾート地「カプリ島」へ

「ナポリ」から「カプリ島」へ向かうには、水中翼船とフェリーがあります。
時間の節約のためには、高速の水中翼船がお薦め。

価格は時期や時間によっても変動します。

水中翼船の予約や時刻表についてはこちらをご覧ください。

また、フェリーについてはこちらを。

(1)神秘的な「青の洞窟」

「カプリ島」と聞けば、ぜひ見たいのが「青の洞窟」。
しかし、降雨量や水位の高さによっては、洞窟に近づけない日も多いのが実情。

また、洞窟の前で小舟に揺られて洞窟の中に入る順番を待つことになるので、船酔いが心配な人は酔い止めも忘れずに。

カプリ島は車の乗り入れが禁止されているため、リゾート地らしい高級ブティックのウィンドーを見ながら散策するのには持ってこい。
街並みも美しく、特産品のレモンを使ったチョコレートやリモンチェッロなどのおみやげにも事欠きません。
ただし、物価は少々高め。

日本人を見ると「ウニのスバゲッティはどう?」と日本語で声をかけてくるレストランも。

味で失敗をしたくなければ、星つきホテルのレストランがお薦めです。

(2)「カプリ島」に残る皇帝の豪邸跡「ヴィッラ・ジョビス」

街の中にある一本の通りを、標識に従って歩いていくと、山の上にあるティベリウス帝の宮殿跡「ヴィッラ・ジョビス」へ。
ティベリウス帝は、古代ローマ帝国の二代目皇帝。
彼はカプリを愛し、晩年をここで過ごしました。
車の通行がない「カプリ島」は、かわいらしい家や道のわきに咲く花々を楽しみながらのんびりと散策できます。

「ヴィッラ・ジョビス」の裏手にある断崖から眺める青い海はまさに絶景。

孤独を愛した古代のローマ皇帝に思いを馳せるのも一興。

(3)「ナポリ」の郊外にある欧州一広い「カゼルタ王宮」

「ナポリ」から電車で40分、「カゼルタ」にあるのが欧州一の広さを誇る「王宮」です。
1752年から18年をかけて建設されたナポリ・ブルボン王家の宮殿は、1994年に行われたナポリサミットの会場としても利用されました。

1997年に、「ユネスコ世界遺産」に認定。

フランスのヴェルサイユ宮殿を意識して建設された「カゼルタ王宮」は、「スターウォーズ」をはじめとするさまざまな映画の撮影が行われたことでも知られています。

(4)映画にも登場する「アマルフィ」、強力な海軍力を誇った街

映画「アマルフィ 女神の報酬」に登場する街「アマルフィ」。
ナポリから、特急電車で2時間ほどの所にあります。

美しい街並みが有名な「アマルフィ」は、イタリア海軍の旗にもその紋章が描かれるほど強い海軍力を誇った街。

9世紀から建設されたドゥオモを初めとして、背後に山が迫り海に面した中世の街並みには、南国の甘さが漂っています。

(5)南イタリアの「フィレンツェ」と呼ばれる美しい街「レッチェ」

ブーツの形をしたイタリア半島の、ちょうどかかとのヒール部分にある「レッチェ」。
バロック様式で建てられた街には、高名な大学もあり、街全体に高雅な雰囲気が漂います。

ローマからはおよそ600キロ、ナポリからは400キロ。

イタリア半島をちょうど横切るように旅をすることになりますが、長旅をする価値有りの美しい街です。

街の中心にある広場に、古代ローマ時代の劇場跡があるという特異性も。

イタリア人たちも、夏のバカンスに南イタリアのプーリア州を選ぶことが多いのは、風光明媚の上、食事もおいしく物価も安いというのが理由。

イタリア人たちも絶賛する南国の美味をぜひご堪能あれ!

(6)おとぎの国のようなとんがり屋根「アルベロベッロ」

青い空にむかってつき上がるとんがり屋根が特徴の「アルベロベッロ」。
「レッチェ」からは、120キロほどアドリア海沿いを北上したところにあります。
他に類を見ない美しい街並みは、1996年に「ユネスコ世界遺産」に認定されました。

日本にある「白川郷」とは姉妹都市。

屋根の部分に描かれた可愛くも謎めいた絵文字や、セメントを使わない独特の建設様式の家屋はまるで絵のよう。

ゆっくりお散歩をしながら、南イタリアの空気を満喫してください。

#2 のんびり田舎満喫コース

都市から少し離れれば、ヨーロッパらしい美しい田舎の風景が広がるイタリア。
アクセスがよい田舎町をのんびり歩きたい、という方にお薦めの街をご紹介いたします。

田舎といえども、かつての権力者たちが建てたお城や教会があり、ローマやミラノとは違う空気の中でイタリアを感じることができるのが魅力。

2-1.イタリアの首都「ローマ」があるラツィオ州の田舎へ

ラツィオ州はイタリアの首都「ローマ」のある州。
古代から「ローマ帝国の首都」というタイトルがある「ローマ」近郊には、古代ローマ時代の貴族たち、ローマ法王たちも赴いた田舎町がたくさんあります。

(1) 「ローマ」から行くローマ法王の夏の避暑地「カステル・ガンドルフォ」

ローマのテルミニ駅からは電車で約40分、伝統的にローマ法王たちが夏を過ごしていた街が「カステル・ガンドルフォ」です。
カルデラ湖である「アルバーノ湖」を見下ろす丘に立つ「カステル・ガンドルフォ」の街は、法王の夏の離宮がある美しい街。
前法王ベネディクトゥス16世が退位宣言をした宮殿があります。

2015年からは、ヴァティカン市国から電車に乗って「カステル・ガンドルフォ」を訪問することが可能になり、広大な法王宮殿の庭園も一般公開へ。

カステッリ・ロマーニと呼ばれるこの地方、薪で焼くパンがおいしいことでも有名。

(2 )古代ローマの貴族たちも愛した白ワインの街「フラスカーティ」

古代ローマ時代から、貴族たちがこぞって別荘を建てた街「フラスカーティ」。
ローマ「テルミニ駅」からは、電車に乗って30分ほどの距離。
現在も、その遺跡や18世紀の貴族たちの宮殿が残る歴史ある街です。

「フラスカーティ」が有名なのはもう一つ、おいしい白ワインの生産地であるため。

この地の名物「ポルケッタ」と呼ばれる豚の香草入丸焼きなどとともに、気軽に楽しめる居酒屋「フラスケッタ」が街のあちこちにあります。
ポルケッタを挟んだパニーノのテイクアウトは、イタリア人たちもよく利用する人気商品。

また、白ワインに浸して食べる「チャンベッリーネ」と呼ばれる素朴なお菓子を焼く匂いが、町中にあふれています。
アルコールがだめな人は、カプチーノに浸けて食べても美味。

(3) ルネサンスと古代の「ヴィッラ」を楽しめる「ティヴォリ」

ローマ「テルミニ駅」からは電車で50分、「ティヴォリ」の街はイタリア旅行のリピーターたちに人気の街です。
「ティヴォリ」の駅から、徒歩で15分ほどのところにあるのが16世紀に建てられた広大で美しい「ヴィッラ・デステ」。
駅から「ヴィッラ」までは、「ティヴォリ」の旧市街を楽しく散策できます。

「ヴィッラ・デステ」は、とくに庭園の噴水が有名。
北イタリアの貴族、モデナ家出身の枢機卿によって建設されました。
「ヴィッラ」の設計者「ピッロ・リゴーリオ」は、当時としては珍しく「耐震」についての著作も残しています。

入場料は8ユーロ。

見学時間は、季節によって異なりますのでホームページを参考にご覧ください

さらに、「ティヴォリ」駅からバス ( CAT ) の4番に乗ると、古代のヴィッラの遺跡「ヴィッラ・アドリアーナ」へ。

五賢帝の一人ハドリアヌス帝が建てた豪壮な別荘の遺跡で、ギリシア文化を愛好した皇帝の趣味がかいま見える遺跡です。

夏には「ヴィッラ・アドリアーナ」の遺跡でさまざまなイベントも行われます。
「ティヴォリ」の街に泊まって、イタリアの夜を満喫するのもいいかもしれませんね。

(4) 聖ベネディクトと清らかな河川の町「スビアーコ」

古代、首都ローマに清らかな水を供給し続けた「アニエーネ川」がある「スビアーコ」。
現在も、その川の水の清らかさは変わることがなく、カヌーを楽しむ人を見ることができます。
この街がつとに有名なのは、キリスト教会に大きな影響を与えた聖人「ベネディクト」が建てた修道院があるため。

8世紀に、断崖絶壁に建てられた修道院の内部はまるで洞穴には行っていくような感覚に。
ラビリンスのような修道院内部は美しい絵画で埋められています。
とくに、1223年に聖フランチェスコがこの修道院に滞在した際に描かれたといわれる彼の肖像画が有名。
ほんわかとした雰囲気の聖フランチェスコの等身大の肖像画、見ていると思索的な迷路にも迷い込んでしまいそう。

「スビアーコ」へのアクセスは、ローマの地下鉄B線「ポンテ・マンモロ」から出発するバスを利用。

2-2. ヨーロッパの人たちがあこがれる中部イタリア

太陽がさんさんと注ぐイタリアにあこがれてやって来るのは、ヨーロッパ各国の人々も同じ。
自然の中に、城と教会を中心とした中世の街並みがそのままとけ込んでいる中部イタリアは、四季を通して観光客が絶えることがない人気のゾーンです。

(1) ウンブリア州にある「オルヴィエート」

欧州の人たちにも人気のイタリア観光地といえば、伝統的にトスカーナ州でした。
ここ数年、美しい景色、おいしい料理、素朴なウンブリアの人々の人柄が愛でられて、ウンブリア州の人気が急上昇中。

ローマから電車で2時間ちょっとのところに位置する「オルヴィエート」。

古代から交通の要衝であり、戦略的にも重要な街として栄えてきました。
1527年にローマがカール5世によって略奪されたときには、法王クレメンテ七世が避難した街としても有名。
法王庁とのつながりも深いのですね。

街の中心に建つドゥオモ、中世に建てられたアルボルノスの要塞、貴族たちの宮殿、54メートルの深さを誇る「サン・パトリツィオの井戸」など、見学場所にはことかかず。

ウンブリアの山の上に、崖と一体になって建つ街は何度もシャッターを押したくなるすばらしさです。

(2) 「シエナ」から行く絵葉書のような風景が広がる「オルチャ渓谷」

なだらかな丘陵地帯に、糸杉が点在する「オルチャ渓谷」。
まさに、絵葉書のような風景が広がるトスカーナの田舎です。

人文主義者として有名であったルネサンス時代の法王ピウス二世の故郷「ピエンツァ」、高名なワインブルネッロの生産地「モンテプルチャーノ」の街が、この地方にあり。

シエナの街から、直通のバスを利用するのが便利。
バス会社のサイトはこちら

いずれもこじんまりとした街は一日の観光で充分ですが、シエナからの行き帰りを考慮して一泊するのもいいかもしれません。

小高い丘の上に建つ街から見渡す「オルチャ渓谷」は、夢の世界です。

(3) 「フィレンツェ」から行く坂と塔の街「サンジミニャーノ」

町中に数え切れないほど建つ「塔」で、日本でも有名になった「サンジミニアーノ」。
中世の富裕な商人や貴族が、競うように建てた数々の塔は権力の象徴であったそう。
フィレンツェから行くトスカーナの田舎町は、趣がある美しい街ばかり。
「サンジミニアーノ」は、その代表格です。

トスカーナは、ヨーロッパの人々が愛する観光地のため、田舎町へ行くのも難易度はそれほど高くありません。
「フィレンツェ」から「サンジミニャーノ」へ行くには、まずバスか電車で国鉄「ポッジボンシ駅」に向かいます。
そこでバス「サンジミニャーノ行」に乗り換え。
「ポッジボンシ駅」から「サンジミニャーノ」までは、バスで30分ほど。

坂道が多い街ですから、体力をつけて頑張って散策してください。

上まで登れる塔もあり、その高さから街を見下ろすと、トスカーナの丘陵地帯と街が絵のように見えます。

(4) 映画「ライフ・イズ・ビューティフル」の舞台となった「アレッツォ」

「フィレンツェ」から電車で一時間強、「アレッツォ」は映画「ライフ・イズ・ビューティフル」の舞台になった美しい街です。
月1回開催される骨董市もヨーロッパではよく知られており、山の懐に懐かれるような「アレッツォ」は、歴史ある街にふさわしく数多くの教会が。

その中でも、「サン・フランチェスコ大聖堂」には、15世紀の中頃にルネサンスの芸術家で数学者でもあったピエロ・デッラ・フランチェスカの描いた高名なフレスコ画があります。

金細工の街としても有名な「アレッツォ」、街の風景だけではなくお買い物や美術鑑賞でも飽きることはありません。

2-3. ブーツの形のイタリア半島、すねの部分からふくらはぎの部分へ

イタリアといえば「地中海」、人気の観光地もブーツのすねにあたる地中海側に集中しています。
ふくらはぎ部分にあたる「アドリア海」側の街も、負けず劣らず美しいのですが、交通の便がイマイチというのが実情。
観光客が地中海側ほど多くない分、ゆっくりとリラックスして観光できるのがありがたい。
比較的、アクセスがよいマルケ州やエミーリア=ロマーニャ州の街をご紹介します。

(1) モザイクの美しさに圧倒される「ラヴェンナ」

イタリア旅行者に人気なのは「ラヴェンナ」です。
「ボローニャ」や「フェッラーラ」からの乗り換えが必要ですが、イタリア半島の背骨部分を越えると街の雰囲気も食事情も変わり、イタリアの多様性を実感できます。

「ラヴェンナ」の見どころは、なんといってもその美しい「モザイク」。
ユネスコ遺産にも認定されている初期キリスト教時代の美しいモザイクは、一度見たら忘れられないほど。
素朴な教会の外観と、内部にあふれる鮮やかな青や緑、金色のモザイクの対象も印象的です。

散策に疲れたら、この地方特有のストリート・フード「ピアディーナ」でお腹を満たしてください。

旧市街では、ここがお薦め。

Cupido Piadina Ravenna
Via Cavour 43/a

tell 0544 37529

(2) おとぎの国のようなお城の街にしてラファエロの生誕地「ウルビーノ」

「ウルビーノ」と聞いてもピンと来る人は少ないかも知れませんが、ルネサンス時代には賢明な領主のもと、繁栄を誇った美しい街。
ラファエロの生誕地でもあります。
まず、山間にあるウルビーノの街に近づいて目に飛び込んでくるのが、美しい「大公宮殿」。
「ウルビーノ」の街の魅力は、この宮殿に凝縮しているといっても過言ではないほど。

傭兵として君主として名高きフェデリーコ・ダ・モンテフェルトロという貴族によって建設が進められた宮殿内部は、当時の流行であった遠近法を駆使した絵画、寄せ木細工がずらり。

坂道の街の散策にも文化が香る街。
それが「ウルビーノ」なのです。

「ウルビーノ」へは、「ボローニャ」や「ラヴェンナ」方面から「ぺーザロ」で電車を乗り換えて行くのが通常。

ただし、ローマのティブルティーナ駅から直行のバスが運行中。

バス会社のサイトはこちら

2-4. 北イタリアの田舎町へ

イタリアは各地方で街並みにも特徴があります。
「北イタリアに来たな」と感じるのは、独特のアーチに覆われた街並み。
南イタリアや中部イタリアと違い、平地が多い北イタリアでは自転車に乗る人の姿が多いのも特徴のひとつ。
平野が多い北イタリア、お米もおいしいのが日本人には嬉しいですね。

(1) 中世のお城がシンボル「フェッラーラ」

「フェッラーラ」は、群雄割拠した中世のイタリア半島の中でも、長期にわたってエステ家という優れた君主を輩出した名門貴族によって統治され、繁栄を極めました。
悪名高き「ボルジア家」のルクレツィアが、お嫁入りした街でもあります。
代々の当主たちによって改築増築がすすめられたどっしりとしたお城が街のシンボル。
この周辺に、美しい宮殿や街並み、そしてゲットーなど楽しみながら歩けるのが「フェッラーラ」の特徴です。

(2) 「マントヴァ」、イタリアが誇るオペラ歌手「パヴァロッティ」の街

「マントヴァ」も典型的な北イタリアスタイルの街。
レオナルド・ダ・ヴィンチが、横顔の肖像画をデッサンした「イザベッラ・デステ」というお姫様が嫁いできた街には、文化の香りが漂います。

日本での人気があったオペラ歌手ルチアーノ・パヴァロッティの故郷であり、彼の葬儀も「マントヴァ」の大聖堂で行われました。

「マントヴァ」の旧市街にある宮殿も見事ですが、「イザベッラ・デステ」の息子が愛人のために建てた「テ宮殿」は、当時の芸術家たちが一堂に会し建築したもので、フレスコ画も目を奪われるものばかりです。

(3) 「パドヴァ」、ジョットのフレスコ画の街

北イタリアの「パドヴァ」まで来ると、「ヴェネツィア」が近くなります。
「パドヴァ」は冬には霧がよく出るミステリアスさも漂わせた街で、イタリアでも最も歴史のある大学があることでも有名。

2006年、「パドヴァ」にある「スクロヴェーニ礼拝堂」のジョットのフレスコ画が、ユネスコ世界遺産に認定されています。
「スクロヴェーニ礼拝堂」は予約制。

「パドヴァ」には、ジョットのフレスコ画以外にも、町中の教会に「パドヴァ」独特のフレスコ画が描かれています。
美術に興味がない人もその美しい色彩に圧倒されることまちがいなし。

(4) 「ロミオとジュリエット」の街「ヴェローナ」

シェークスピアの名作「ロミオとジュリエット」の舞台となった街、「ヴェローナ」。
二人にゆかりの観光地はもちろん、「ヴェローナ」の見どころは街のど真ん中にある古代ローマ時代の円形劇場。
また、旧市街の街並みも美しく、2000年にはユネスコの世界遺産に認定されています。

またイタリアのクリスマスに食べられるお菓子「パンドーロ」発祥の地としても有名。

14才のモーツァルトが「ヴェローナ」を訪れたさいに演奏した教会などもあり、まさに歴史と文化が交差する街なのです。

(5) リグーリア州の田舎町「ドルチェアックア」

「ジェノヴァ」を州都とする「リグーリア州」。
強力な海軍を誇った「ジェノヴァ」の街はそれだけで見る価値有りですが、その周辺にも「ノーリ」、「インペーリア」など数多くの美しい街があります。
その中でもおすすめは、要塞のあとが残る「ドルチェアックア」。
この要塞、完全な姿で残っていない「崩れかけた要塞」なのですが、朽ちてもなお美しさを保っている不思議な魅力が。
内部は見学可能で、中世の要塞の構造を目の当たりにできます。

「ジェノヴァ」から「ヴェンティミッリア」へ、「ヴェンティミッリア」で電車を乗り換えてぜひ訪れてみてください。

「ジェノヴァ」名物、バジリコの葉を使った「ペースト・ジェノヴェーゼ」のパスタを味わうこともお忘れなく。

また、ここまで来るとレンタカーなどでフランスのニースに向かうことも可能。

#3 イタリアで「美術」を見る

人類の至宝ともいって良い美術品を数多く所有するイタリア。
美術にまったく興味がなかった人も、初めてのイタリア旅行でその虜になるかたはきっと多いことでしょう。

イタリア各地の美術情報を、少しだけご紹介いたします。

イタリア中にある美術品のほんの一部、ですが。

3-1. ローマで美術を見る

数多くの美術館と、数え切れないほどの教会があるローマ。
美術品の数も星の数ほどあるといって過言ではありません。
どこでなにを見ればいいのか、ローマの美術ガイドです。

(1) イタリアで最も訪問者数の多い「バチカン美術館」

ローマの美術館の代表格は、なんといっても「バチカン美術館」。
イタリア国内では最も訪問者数の多い美術館であり、世界的に見ても常にベスト5に入る人気です。

歴代の法王たちがコレクションしてきた所有品は、絵画や彫刻の美術品にとどまらず、古代ローマやギリシアの遺品も多く、古代から近代まで質の高い美術品を鑑賞できます。

ルネサンスの三大天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロの傑作も揃っているのが魅力!

(2) 静かな環境で世界最高レベルの美術品を鑑賞する「ボルゲーゼ美術館」

静かな環境でこじんまりと美術品を鑑賞したい人は「ボルゲーゼ美術館」がお薦め。
「ボルゲーゼ美術館」がある「ボルゲーゼ公園」は、スペイン広場の裏手に広がる緑豊かな公園。

その中に建つ瀟洒な小宮殿が、「ボルゲーゼ美術館」です。

規模が小さいとあなどるなかれ。
「ボルゲーゼ美術館」には、ラファエロ、ティツィアーノ、カラヴァッジョ、ベルニーニなどなど、世界でもまれに見る名品が。

入場制限があるため予約は必須。
ただし、静かに鑑賞できるのがこの美術館のなによりの魅力です。

3-2 ローマの教会で美術を見る

aoi.benne.traveller (引用元:Instagram)

教会は、キリスト教徒が集う彼らの「家」。
信仰心を支える美術品は、見るものの心を打ちます。
見学者として教会を訪れる場合は、信者さんたちを最優先に邪魔にならないように鑑賞しましょう。

「ローマ」は「ローマ法王庁」のお膝元。
当然、数々の教会に一流の芸術家たちの作品が置かれています。

美術品を、「美術館」ではなく「教会」で鑑賞するのは、本来あるべき場所にあることから厳粛な思いに浸れます。

(1) ミケランジェロ作「モーゼ」を見る 「サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会」

まずは、ミケランジェロ作「モーゼ」から。
この傑作を所有しているのは、「サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会」。

ミケランジェロが法王ユリウス二世の墓所として制作した彫刻です。
ミケランジェロの計画は、未完のまま終わっていますが、風格あるミケランジェロの「モーゼ」は見るものを圧倒します。

教会自体も、創建が5世紀という由緒あるもの。

Basilica di San Pietro in Vincoli

Piazza di San Pietro in Vincoli 4A Roma

(2) 映画「天使と悪魔」にも登場した「サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会」

小説家ダン・ブラウン原作で、トム・ハンクスが主演を務めた「天使と悪魔」。
この映画に登場した「サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会」には、バロックの天才ベルニーニが制作した「聖テレジアの法悦」があり。
映画で見るよりも小ぶりに感じる「聖テレジアの法悦」ですが、劇的なシーンの迫力が迫ってきます。
Chiesa di Santa Maria della Vittoria

Via 20 Settembre, 17 Roma

(3) 教会で「カラヴァッジョ」を見る

北イタリアで生まれながら、ローマで人気があった画家「カラヴァッジョ」。
その作品は、ローマのいくつかの教会で鑑賞できます。

その1

サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会

ローマの「ナヴォーナ広場」近くにある教会には、カラヴァッジョが描いた名高き「聖マタイの生涯」シリーズがあり。
とくに、「聖マタイの召命」は作品中のどの人物が「聖マタイ」であるのか議論がたえない作品です。

Piazza di S. Luigi de’ Francesi, 00186 Roma

その2

サンタ・マリア・デル・ポポロ教会

ポポロ広場にある「サンタ・マリア・デル・ポポロ教会」には、カラヴァッジョ作「聖ピエトロの磔刑」「聖パオロの改宗」の2枚があります。
逆さ磔になる聖人ピエトロの苦悩の表情、画面を大きく占める馬が制作当時から論争となった大胆な構図、などカラヴァッジョファンには必見。

Piazza del Popolo, 12, 00187 Roma

その3

サンタゴスティーノ教会

ローマのカンポ・マルツィオ地区にある「サンタゴスティーノ教会」には、カラヴァッジョの「ロレートの聖母」があり。
黒髪のりりしい聖母と、巡礼者の汚れた足の裏で有名な作品です。
こちらの教会には、ラファエロが描いた「預言者イザヤ」も。

Via della Scrofa 80 – 00186 ROMA

3-3.街全体が宝石のような「フィレンツェ」で美術を見る

街全体が「ルネサンスの宝石」と讃えられるフィレンツェ。
ルネサンス時代に大輪の花を咲かせたフェイレンツェの美術は、美術ファンたちの垂涎の的。

フィレンツェの街自体はそれほど大きくはないのですが、あらゆる場所に存在する名品を把握するのは至難の業。
1回ですべてを見ようなどと欲張らず、何度もフィレンツェを訪れて街にあふれる美術をお楽しみください。

(1) ルネサンス美術の宝庫「ウフィッツィ美術館」

世界史の教科書にもルネサンス時代の顔として登場することが多い「春」「ヴィーナスの誕生」を所有。
その他、ラファエロ、ミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ジョットなど、メディチ家の歴代当主たちのコレクションが。

フィレンツェ一の人気を誇る「ウフィッツィ美術館」、オンライン予約をして時間を節約しましょう。

(2) ミケランジェロ作「ダヴィデ」の本物を見る 「アカデミア美術館」

sho_1_aoki (引用元:Instagram)

フィレンツェでは、絵画だけではなく彫刻もぜひご鑑賞ください。
ヴェッキオ広場に建つミケランジェロの「ダヴィデ」、本物を見なくてははじまらない。

「ダヴィデ」は「アカデミア美術館」が所有。

「アカデミア美術館」には、ミケランジェロの作品がなんと7作品。
世界で最もミケランジェロの作品を所有している人気館です。
こちらも、オンライン予約をした方が無難。
当日券を購入する場合は、ダフ屋にくれぐれもご注意を。

(3) メディチ家当主たちの豪奢な宮殿で美術を見る「ピッティ美術館」

豪華な宮殿や庭園も楽しみたい人は、ヴェッキオ橋を渡って「ピッティ美術館」へ。
トスカーナ大公となったメディチ家の私邸であった「ピッティ宮殿」は、広々とした空間で美術鑑賞できるのが魅力。

こちらにも、ラファエロ、ティツィアーノ、ルーベンスなどの天才たちの作品があります。
ラファエロの「小椅子の聖母」は、女性にとくに人気のある美しい作品。

また、「グロテスク様式」という名称を生み出した「ボボリ庭園」も散策可能。

(4) 中世の警察署であった宮殿で彫刻を見る「バルジェッロ美術館」

istitutoildavid (引用元:Instagram)

彫刻だけを楽しみたい人には、「バルジェッロ国立美術館」があります。
中世には牢獄として使われていた建物が美術館となっている「バルジェッロ宮」は、建物自体も見る価値有り。

ドナテッロやブルネレスキといった、フィレンツェのルネサンス美術には欠かせない天才たちの作品を見ることができます。

3-4. フィレンツェは「教会」にも国宝級の作品が

oceania84 (引用元:Instagram)

商業で栄えたフィレンツェの街は、芸術家たちのパトロンに事欠くことはありませんでした。
メディチ家だけではなく、さまざまな貴族が芸術家たちに作品を注文し、その作品が教会を飾ることも多かったのです。

フィレンツェに残る美術品のごく一部を、ご紹介いたします。

(1) ミケランジェロ作「メディチ家廟」 サン・ロレンツォ聖堂

jacopo.88 (引用元:Instagram)

「メディチ家」と「ミケランジェロ」という、財力も才能も当時の超一流がコラボした作品が、「サン・ロレンツォ聖堂」で鑑賞可能。
メディチ家出身の法王レオーネ10世ゆかりの人々の霊廟は、ミケランジェロの壮年期の力を実感できる静かで力強い美しさ。
Piazza di San Lorenzo, 9, 50123 Firenze

(2) 1300年代から1400年代の天才たちの作品がズラリ「オンニサンティ教会」

angela.migliavacca (引用元:Instagram)

ジョット、ギルランダーイオ、ボッティチェッリというルネサンスの立役者たちの作品が並ぶ「オンニサンティ教会」。
とくに、修復を終えて2010年11月からオリジナルの場所に戻されたジョットの「磔刑図」は、教会の中で燦然とした光を放ちます。
Borgo Ognissanti, 42, 50123 Firenze

(3) 化粧品も有名な「サンタ・マリア・ノヴェッラ教会」

日本ではオーガニック化粧品で有名な「サンタ・マリア・ノヴェッラ教会」。
こちらの教会も、内部はほぼ美術館状態。
ブルネレスキ、マザッチョ、ギルランダーイオなどなどの彫刻やフレスコ画を鑑賞できます。
Piazza di Santa Maria Novella, 18, 50123 Firenze

ちなみに、「サンタ・マリア・ノヴェッラ教会」 ブランドの化粧品を購入したいかたはこちらへ。

Via della Scala, 16 – 50123

tel. +39.055.216276

(4) ギルランダーイオのフレスコ画が見事な「サンタ・トリニタ教会」

oceania84 (引用元:Instagram)

メディチ家が銀行家であった時代、その右腕として活躍した貴族サッセッティ家の礼拝堂を飾るギルランダーイオのフレスコ画。
シンプルながら荘厳な教会と、美しいフレスコ画の彩色が印象的な教会です。
Piazza di Santa Trinita, 50123 Firenze

3-5. レオナルド・ダ・ヴィンチもゆかりの街「ミラノ」の美術

「ミラノ」はモードの街、というイメージがありますが、実は歴史と美術に関してもローマやフィレンツェに劣らないほどの質と量を誇ります。
また、ルネサンスの天才レオナルド・ダ・ヴィンチが壮年期に活躍をした街でもあり、彼にゆかりの美術が多く存在します。
イタリアンモードを牽引する「ミラノ」の別の顔を、ぜひ見てください。

(1) ミラノの美術館では突出した質を誇る「ブレラ美術館」

tommasocalabro (引用元:Instagram)

閑静な住宅街にある「ブレラ美術館」。
ピエロ・デッラ・フランチェスカ、マンテーニャ、ラファエロ、カラヴァッジョ、ブラマンテといった天才たちの作品が並びます。
入口からは想像もつかないほど広い「ブレラ美術館」、数年前にカナダ系英国人ジェームス・ブラッドバーン氏が館長に就任し、話題になりました。
彼の斬新なアイデアで、館内でファッションショーや舞踏会が行われる昨今。
ミラノらしい空気をぜひ味わってみてください。

(2) ミラノの歴代の領主たちの居城が博物館になった「スフォルツェスコ城博物館」

北イタリアの伝統に忠実に平地にどっしりと建つ「スフォルツェスコ城」内には、ミケランジェロの名高き遺作「ロンダニーニのピエタ」、近年中に公開予定のレオナルド・ダ・ヴィンチ作「アッセの間」など見るものがたくさん。
また、こちらでも数々のイベントが行われますので、ぜひオフィシャルサイトで確認してみてください。

(3) レオナルド・ダ・ヴィンチとカラヴァッジョの代表的作品所有「アンブロジアーナ絵画館」

pinacotecaambrosiana (引用元:Instagram)

ミラノの聖人アンブロジウスの名を冠した「アンブロジアーナ絵画館」は、17世紀に開館した美術館。
隣接する「アンブロジアーナ図書館」には、レオナルド・ダ・ヴィンチの「アトランティコ手稿」を所有していることで有名。

「絵画館」にも、レオナルドの「音楽家の肖像」とカラヴァッジョの「果物籠」をはじめとする傑作が揃っていて、美術好きには必見の美術館です。
とくにカラヴァッジョの「果物籠」は、イタリアのリラ紙幣10万リラ札にも描かれた静物画の傑作中の傑作。

3-6. ミラノの教会で「美術」を見る

ミラノの教会といえば、街の真ん中に威容を誇って建つ「ドゥオモ」。
しかし、そのほかにもミラノの宮廷で活躍していた芸術家たちが残した作品を所有する教会がたくさんあります。

(1) 知名度ナンバーワン レオナルドの「最後の晩餐」が残る「サンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ教会」

ミラノの教会、といえば真っ先に思い浮かぶのは、レオナルド・ダ・ヴィンチ作「最後の晩餐」が残る「サンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ教会」。
奇跡的に保存されている「最後の晩餐」は、人気度も高いため予約が難しくなっています。
見学のためには予約は必須!

また、「最後の晩餐」だけではなく、「サンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ教会」の建物自体も、ブラマンテの設計によるもので「ルネサンスの宝石」と呼ばれるほど美しいもの。
ぜひ教会も見学を。

(2) 2015年から公開開始 「レオナルド・ダ・ヴィンチの葡萄畑」

luisa_vercellini (引用元:Instagram)

レオナルド・ダ・ヴィンチが、「最後の晩餐」制作の報酬の一部として受け取ったのではといわれる葡萄畑も、2年前に博物館として一般公開が始まりました。
「最後の晩餐」がある「サンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ教会」からはすぐ。
トスカーナの田舎で育ったレオナルドは、葡萄栽培にも強い興味を持っていたのだとか。
「最後の晩餐」制作中も、この「葡萄畑」によく立ち寄っていたのではとは学者たちの言。
レオナルドの私生活をかいま見ることができるかも。

(3) レオナルドも影響を受けただまし絵が有名な「サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティーロ教会」

valex2.0 (引用元:Instagram)

レオナルド・ダ・ヴィンチも影響を受けたといわれるブラマンテのだまし絵が美しい教会、「サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティーロ教会」でも、ルネサンスの息吹を感じることができます。
1478年に、ミラノの公爵ジャン・ガレアッツォ・スフォルツァによって建設された華麗な教会は、当時のミラノで活躍していた芸術家たちが集結して技を競ったのだとか。

(4) ミラノの「システィーナ礼拝堂」の別名をもつ「サン・マウリツィオ・アル・モナステロ・マッジョーレ教会」

crige32 (引用元:Instagram)

「ミラノにおけるシスティーナ礼拝堂」と呼ばれるほど美しいフレスコ画が残るのは、「サン・マウリツィオ・アル・モナステロ・マッジョーレ教会」。
その見事な色彩と構図は、イタリアでは歴史や美術に関する書籍の表紙を飾るほど。
ミラノならではの、端正な色遣いや線が特徴のフレスコ画はその優美さにため息。

イタリアは汲めども尽きぬ魅力の国

第一回目の旅行は訳もわからずグループ旅行で参加し、イタリアの魅力に取り憑かれるかたも多いことでしょう。
その魅力は、風景、歴史、美術、食文化、モードと多岐にわたります。
また、日本と同じように、南から北へと細長く延びるイタリア半島は、各地ではっきりとした特徴があるのがさらに旅情を誘いますね。

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