「千本桜」の奈良県・吉野に行ってきた!行き方や周辺スポットはこちら

桜の名所は数あれど、その歴史ではここに優るものは無し。「千本桜」の名で知られる山桜の名所、奈良県の吉野を今回はご案内。悠久の歴史の中で日本人に愛されてきた、儚くも美しい山桜に触れたいと思います。

吉野駅から出発です

100203:吉野駅から出発です

撮影/ユミヨシ

こんにちは、絶景案内人のユミヨシです。

前回は「青の交響曲」の様子をご紹介しました。

今回はその終着駅、吉野から足を延ばしてみようと思います。

どんな絶景が見られるか、楽しみですね!

数々の巨匠に愛された吉野

100204:数々の巨匠に愛された吉野

東山魁夷「春静」

「越えぬ間は 吉野の山の 桜花 人づてにのみ 聞きわたるかな」

古今和歌集には、紀貫之の吉野の桜を詠んだ歌が載っています。

また日本画家の東山魁夷も吉野の桜を彷彿とさせる作品を数多く残しています。

少し遅めに咲く山桜

100205:少し遅めに咲く山桜

撮影:ユミヨシ

吉野の山桜は「千本桜」として有名です。

山の高さによって「上千本」「中千本」「下千本」「奥千本」と分けれるんだとか。

高度によって温度も変わってくるので、4月いっぱいは桜が楽しめるようです。

吉野山関係のHPには桜の開花状況がアップされているので、

旅に出る前に調べておくといいですよ。

今回は中千本~下千本で山桜を楽しみながら、世界遺産「金峯山寺」に向かいます。

山道をのぼります

100207:山道をのぼります

撮影:ユミヨシ

今回の目的地の途中には「七曲りの坂」という急な勾配の坂道があって、頂上に行くにはここを登らなければなりません。

わっせわっせと登っていきます。

七曲坂の住所・アクセスや営業時間など

名称 七曲坂
住所 奈良県吉野郡吉野町吉野山239
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://87yama.sakura.ne.jp/news/sakura-spot/onodachi.html
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

ロープウェイで登るのもアリかも

100444:ロープウェイで登るのもアリかも

撮影:ユミヨシ

駅からロープウェイも出ているので、山道を歩くのが難しい場合は利用するといいかもしれません。

実際、坂が急な勾配でなかなかの山道なので

普段運動していない人だとしんどいかもしれません。

足元を確かめながら桜を見るのはなかなか大変でした(笑)

歩きやすい運動靴で行くのがオススメです。
あと、虫よけスプレーもあった方がいいですよ。

たくさん汗をかくので、水分補給もしっかりと…

山桜の間をゆったりと行ったり来たりする

ロープーウェイ、途中から羨ましくなってきました…

吉野ロープウェイの住所・アクセスや営業時間など

名称 吉野ロープウェイ
住所 奈良県吉野郡吉野町大字吉野山79
営業時間・開場時間 9:20−17:40(観桜期は7:40−18:40)
利用料金や入場料 大人片道360円 小人片道180円
参考サイト http://www.yokb315.co.jp/ropeway.php
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

山桜が一望できる絶景スポットに到着!

100424:山桜が一望できる絶景スポットに到着!

撮影:ユミヨシ

30分ほど山道を歩いて、絶景スポットに到着!

木々の間から垣間見える山桜がとても美しいですね。

山を登り切った快感もあって、すごく気分がすっきりします。

山上にはたくさんの屋台が

100417:山上にはたくさんの屋台が

撮影:ユミヨシ

山道が終わると少し開けたところに出ます。

お花見シーズンは人が溢れていて、とても賑やか。

焼きタケノコや鮎の塩焼き。
回りながら光るおもちゃなどなど。

とても賑やかで、食べ歩きがはかどります。

看板猫とじゃれあってみる

100420:看板猫とじゃれあってみる

撮影:ユミヨシ

汗をかいたので、吉野神宮方面のお茶屋さんで飲み物を補給することにしました。

看板猫「にゃん丸」がお出迎えしてくれます。

花山 山本の住所・アクセスや営業時間など

名称 花山 山本
住所 奈良県吉野郡吉野町吉野山3101−1
営業時間・開場時間 8:00−18:00
利用料金や入場料 昔くず餅 350円
参考サイト http://87yama.sakura.ne.jp/oshirase.html
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

観光客に人気の「にゃん丸」

100422:観光客に人気の「にゃん丸」

撮影・ユミヨシ

「にゃん丸」は見た目はちょっとワイルドなトラ猫ですが、性格はとても穏やかでみんなの人気者。

おばちゃんに可愛がられていました。

吉野には見晴らしのいい休憩所がたくさん!

100430:吉野には見晴らしのいい休憩所がたくさん!

撮影:ユミヨシ

吉野には見晴らしのいい休憩所がたくさんあります。

趣のある椅子に座って、いい景色を眺める経験はきっとかけがいの無いものになりますよ。

風の音だったり、木の質感だったりに集中できるというか…

「日々の喧騒を忘れられる」といえばそれだけなのですが、

深く呼吸ができる時間、というのはとても大切なことなんだと実感できます。

吉野のご当地サイダー「さくらコーラ」のお味は…?

100429:吉野のご当地サイダー「さくらコーラ」のお味は…?

撮影:ユミヨシ

売店で桜味のコーラを買ってみました。

山頂から景色を眺めながら、いただきます。

…ぷしゅ、っといい音。

爽やかでほんのりとした甘みと微炭酸がマッチしていて、予想以上においしかったです。

「ゲテモノ」系かと思ったら普通においしかった…なんだか複雑な気持ちですが、おいしいので是非飲んでみてください。

イワナの塩焼きも最高!

100431:イワナの塩焼きも最高!

撮影:ユミヨシ

売店であぶられていた、イワナの塩焼きもいただきました!

あつあつをぱくり。

ほどよい塩加減で外はぱりぱり、中はほっかほかでした。

山魚の塩焼きは最高ですね。

世界遺産・金剛寺に向かう街並みも素敵

100433:世界遺産・金剛寺に向かう街並みも素敵

撮影:ユミヨシ

お腹をいっぱいに満たしたところで、世界遺産に登録されている金峯山寺に向かいます。

吉野自体は山の上にあるので、日照りががなかなか強かったです。

でも、道中もなかなか歴史を感じる宿場町のような街並みでした。

お土産やさんをぶらぶら

100432:お土産やさんをぶらぶら

撮影:ユミヨシ

陶器のお店や和紙のお店、手ぬぐいのお店などが立ち並んでいて、

ただただ歩くだけでも楽しくなってきます。

七曲りの坂を上がってから、世界遺産の金剛山寺までは20~30分ほどの距離です。

桜三昧 器のやまもとの住所・アクセスや営業時間など

名称 桜三昧 器のやまもと
住所 奈良県吉野郡吉野町吉野山416
営業時間・開場時間 9:00−18:00
利用料金や入場料 商品による
参考サイト http://www.yoshinoyama.net/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

世界遺産・金峯山寺に到着!

100434:世界遺産・金峯山寺に到着!

撮影:ユミヨシ

金剛山寺では天狗のモデルにもなった「修験道」の聖地なんだとか。

金峯山神社は修験道の祖、「役の行者」と呼ばれる方が開いたようです。

この山上の桜の樹でのちほど紹介する「金剛蔵王権現」を彫り、一心不乱に祈り続けたんだとか。

金峯山寺は階段が大変

100432:金峯山寺は階段が大変

撮影:ユミヨシ

山籠もりの修行を推奨している修験道なだけあって、階段がなかなかきついです…

それでも絶景を求めて進みます。

壮麗な金剛山寺に到着!

100438:壮麗な金剛山寺に到着!

撮影:ユミヨシ

ようやく「蔵王堂」に到着しました。

お堂に桜が少しかかっているように見えて、なんとも風流です。

金峯山寺の住所・アクセスや営業時間など

名称 金峯山寺
住所 奈良県吉野郡吉野町吉野山2498
営業時間・開場時間 8:30−16:30
利用料金や入場料 蔵王堂500円(特別御開帳時は別途)
参考サイト http://www.kinpusen.or.jp/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

金峯山寺「蔵王堂」御開帳の時期は?

100437:金峯山寺「蔵王堂」御開帳の時期は?

金剛山寺HPより

先ほどご紹介した「木造仁王像立像」が収められている「蔵王堂」は毎年春に御開帳をしているようです。
重要文化財に指定されたため、期間限定の公開なんですね。

平成27年は3月28日~5月6日 に御開帳されていました。

来年の御開帳の時期は金峯山蔵王堂HPからご確認ください。

古都・奈良の絶景は金峯堂山にあった…

100439:古都・奈良の絶景は金峯堂山にあった…

撮影:ユミヨシ

金峯堂山からの絶景は何事も代えがたいですね…

初めて来る場所なのに、どこか懐かしく、安らぎます。

鎌倉時代、後醍醐天皇は吉野に南朝を開きました。

後醍醐天皇は第二皇子であったため、幼少期からずっと「引き立て役」。

政治の表舞台に立った「建武の新政」も数年に終わった後醍醐天皇は、吉野の地で生涯を閉じました。

そんな後醍醐天皇が詠んだのは次の歌。

ここにても雲井の桜さきにけりただかりそめの宿と思ふに

――吉野の行宮(あんぐう)はただ仮の住まいだと思っていたが、ここにも「雲井の桜」(=宮中の桜)が咲いたことだよ。

本当は宮中で生活したくても、その願いはついに叶わなかった。

それでも吉野にだって、宮中で見たのに負けないような美しい桜が咲いている。

晩年の後醍醐天皇の、そんな思いが読み取れます。

一言で言えば「不遇の人」と言えるのですが、自分の口惜しさをこんなに美しく歌うことができるって、素敵ですよね。

不遇な人生を送った後醍醐天皇ですが、恨みつらみを残すのではなく、

このような美しい言葉であったり、美しい山桜だったのです。

夕映えのする山桜

100440:夕映えのする山桜

撮影:ユミヨシ

夕刻になり、山に夕陽が差し掛かっています。

ほの白い山桜に囲われて、頂上が一層明るく、じんわりと色づいていきます。

吉野は時期によっても、時間によっても様々な顔を変えています。

一度だけでなく、二度も三度も訪れたい土地です。

あなたも、心の琴線に触れるような体験をしてみませんか?