【島根観光】古代からの歴史を感じる町「松江」の観光スポット

島根県の県庁所在地、松江市。松江城の城下町として、歴史を多く感じられる街です。しかし、松江にはさらに古く古代から発展してきて歴史もあります。そして、歴史を感じられるものが大事に残されてきた街でもあります。城下町としての松江、古代出雲の中心としての松江、いろんな松江の歴史に触れてみませんか。

松江市ってこんなところです

松江市ってこんなところです

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島根県の県庁所在地である松江市は、島根県東部にあります。
空路では、米子空港と出雲空港の間に位置し、どちらからも向かうことができ、JR線では岡山までの新幹線旅のあとJR伯備線でゆっくりと向かうこともできます。
車や高速バスなどを利用しての陸路もかなり発達してきていますよ。

そんな松江市、近年では縁結びスポットとしてもかなり注目を浴び、市内各所にも縁結びに関連のあるスポットが増えてきています。
しかし、松江市の魅力は縁結びだけではありません。
古くから水の都として栄えてきた松江。
松江城が立つはるか昔からある古墳なども多く残され、古代の日本の姿を現代に残してくれています。
学生時代から数年間に渡り、松江市で生活した筆者も、その歴史的なスポットの多さに驚き、さまざま見て歩いたものです・。
ぜひそれらをみなさんにもご紹介していきたいと思います。
早速松江にあるさまざまな歴史的観光スポットについて見ていくことにしましょう。

城下町松江の中心、松江城

城下町松江の中心、松江城

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築城により松江発展のきっかけとなった松江城

松江市の歴史について語るならば、欠かせないのが松江城。
近年、国宝として指定されたところですので、ご存じの方も多いことでしょう。
現存天守として城好きにも愛されているお城です。
1607年に建てられそのままの姿を残す天守閣以外にもお城の敷地は城山公園として市民や観光に訪れた人々に開放されています。
春には桜が咲き乱れ、お花見スポットとしても有名です。

1607年の築城時から25年ほどは堀尾氏が、その後数年京極氏が治め、その後は明治維新での廃城まで松平氏が治めました。
松平の治世には、茶人としても有名な松平不昧公(まつだいらふまいこう)が治めたこともあり、茶菓子なども非常に発展しています。
廃城後、取り壊しの危機にも瀕しましたが、松江近隣に住む豪農の力によって、現在までその姿を残しています。
松江城は、城下に広がる広大な宍道湖からの治水や地盤の緩かった城下を整備する目的で、現在の亀田山に築城されました。
そのため、城下をしっかりと見渡せる作りになっており、現在でも天守閣からは松江の町をじっくりと眺められるようになっています。
天守閣内部には、松江の歴史を振り返る展示物も多く飾られていますので、そちらもじっくり楽しめるポイントです。

松江城を訪れる前に確認

松江城はJR松江駅からレイクラインという市内周遊バスに乗って、「大手前」バス停に下りればすぐそこです。
ゆっくりと城下を楽しみながら訪れたい方には、一畑電鉄の「松江しんじ湖温泉駅」から20分ほど歩けば到着します。
大手前には駐車場も完備されていますので、もちろん車でも訪れることができます。

松江城天守閣および城山公園は年中無休です。
松江城山公園への入場は無料。
4月の頭から9月末までは7時~19時半までと長い間楽しむことができます。
天守閣に登れるのは、もう少し短く8時半~18時半、冬場になりますと、17時までとなります。
それぞれ登閣時間の30分前には受付が終わってしまうので、注意してくださいね。
天守閣の入場料は大人560円、小中学生280円となっています。
ただし、このあとにご紹介する予定の松江歴史館や小泉八雲記念館との共通券も販売されており、こちらの方がお得です。
松江の歴史を楽しみたい、という人はぜひ3館とも訪れていただきたいと思います。

松江のニュースポット、松江を知るならここ松江歴史館

松江のニュースポット、松江を知るならここ松江歴史館

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歴史といえば、の観光スポット

こちらは最近できた松江の歴史をたどるにもっともふさわしいスポットではないでしょうか。
松江城築城からの歴史や人々の暮らし、文化などについて展示された常設展示のほか、松江に関するさまざまな企画展示、子ども向けの体験講座などさまざまな見どころがあり、老若男女楽しむことができるようになっています。
松江の歴史・文化に触れるならばこれほどさまざまなことを知れる場所はありません。
初めての松江観光の方にもぜひお勧めしたい博物館です。

博物館内に喫茶室があるのは、珍しくありませんよね。
松江歴史館にはちょっと特殊な喫茶室があるんです。
松江と言えば、不昧公の時代からお茶所として有名で、和菓子の美味しい土地。
松江歴史館内にある「喫茶きはる」では、現代の名工にも選ばれている伊丹二夫(いたみつぎお)さんの和菓子を味わえるほか、本人による実演販売も行われており、和菓子好きにも見逃せないスポットになっています。

一緒に訪れたい松江ホーランエンヤ伝承館

松江歴史館に訪れたら一緒に、松江ホーランエンヤ伝承館にも足を向けてみてはどうでしょう。
ホーランエンヤという名前を初めて聞く人も多いでしょう。
10年に一度行われる船神事で、大阪の天神祭、広島厳島神社の管弦際と並び称されています。
松江城主松平直政公(まつだいらなおまさこう)の時代から行われ、古い歴史を持つお祭りです。
ホーランエンヤについての動画や、5つある各地区から出される櫂伝馬船(かいでんません)や衣装などについて詳しく見ることもできます。
ホーランエンヤの成り立ちが祭りの工程などの説明も見ることができますので、ここを訪れるだけで一気にホーランエンヤに詳しくなれちゃうかも。

中庭には、実際に使われる櫂伝馬船を半分の大きさにしたミニチュアも置いてあり、中に乗り込んで写真撮影などもできます。
10年に一度しか見ることができないホーランエンヤ。
次回は2019年に開催される予定です。
それまでにホーランエンヤにくわしくなっておくのはいかがでしょうか。

松江歴史館を訪れる前に確認

松江歴史館を訪れる前に確認

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松江歴史館は、松江城から徒歩5分程度で到着です。
行き方は、松江城のところを参照ください。
松江歴史館・松江ホーランエンヤ伝承館には、定休日があり、毎月第3木曜日はお休みです。
祝日の場合には、翌日が定休日となります。
開館時間は、松江城天守閣と同じく、4月~9月の間は8時半~18時半、それ以外の期間は8時半~17時。
受付終了時間は、閉館時間の30分前となっていますが、展示物をじっくり見るためにも時間に余裕を持って訪れましょう。

入館料は、松江歴史館が大人510円、小中学生250円、ホーランエンヤ伝承館が大人200円、小中学生100円となっています。
歴史館の企画展示は別料金がかかりますので、その都度どういった企画展が開催されているのかをチェックしてください。
ちなみに松江歴史館で入場料を払っていると、ホーランエンヤ伝承館は無料で入館できますので、ぜひ合わせて観覧したいものですね。
松江城天守閣とのセットで共通券も発券されています。
周遊バスであるレイクライン1日乗車券や堀川遊覧の乗車券でも割引を受けられます。

違った視点からの松江が見られるかも!?小泉八雲記念館

違った視点からの松江が見られるかも!?小泉八雲記念館

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八雲が愛した松江を見よう

小泉八雲、もしくはラフカディオ・ハーンという名前は、聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。
小説家として出版した「怪談」が有名です。
耳なし芳一の話などは特によく知られていますね。
かの、小泉八雲もかつて松江で暮らしていたことがあります。
その期間は決して長いものではありませんでしたが、彼が暮らし、彼自身が感じた松江という町についての資料が残されているのが、小泉八雲記念館です。
松江城に残されているのは、城下として栄えた松江の歴史が主ですが、八雲が松江で暮らしていたのは、約120年前のこと。
また違った松江の姿を見ることができます。

私たちは普段日本人として松江を見ることがほとんどですが、異国のさまざまな地で生活してきた八雲の目線から松江の歴史に触れるのもまたおもしろいものです。
この小泉八雲記念館も2016年にリニューアルオープンしたて。
展示物なども以前とは変わり、さらにグレードアップしたようです。
初めての方も、以前に訪れたことがある方も楽しめる内容になっています。
企画展もさまざま開催されており、個人的には、夏や秋の水燈路に合わせて行われる「怪談」にちなんだイベントがお気に入りです。

小泉八雲記念館を訪れる前に確認

小泉八雲記念館へは、周遊バスのレイクラインで「小泉八雲記念館前」下車ですぐに着きます。
松江城の真北に位置しており、お城の東側をお堀に沿って歩いても向かうことができるので、お時間に余裕がある人はそちらの景色を楽しみながら向かわれるのもお勧めですよ。
記念館横には、小泉八雲旧居もありますので、そちらも併せて観覧してみてはいかがでしょう。
こちらも入館時間は松江城や松江歴史館と同じく、4月~9月の間が8時半~18時半、それ以外の期間が8時半~17時となっています。
受付はそれぞれ、閉館の40分前までとなっています。

入館料は大人400円、小中学生200円で、こちらも松江城天守閣や歴史館などとの共通券での入場割引がありますので、せっかくならすべて回れるようなプランを立てて観光に出かけると、どっぷりの松江の歴史に浸ることができます。

自然と歴史と触れ合う八雲立つ風土記の丘

自然と歴史と触れ合う八雲立つ風土記の丘

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さらに古い松江にさかのぼる風土記の丘

松江市は宍道湖・大橋川をはさんで北部・南部と表現されることがありますが、ここまで紹介してきたのは主に北部の観光スポットでした。
次にご紹介するのは、松江市南部、市街地よりやや南に入り込んだところにある、「八雲立つ風土記の丘」です。
松江城築城後、松江の中心地は城を中心とした城下になりましたが、それよりもはるかにさかのぼった昔、南部に古代出雲の中心地がありました。
多くの古墳などから出土した文化財をまとめ、展示されているのが、八雲立つ風土記の丘です。
長い施設名ですが、これには理由があります。
文化庁の設置要綱に基づき、遺跡や資料の保存などの目的を持つ野外博物館・公園を「風土記の丘」と呼びます。
全国に16か所あるそのうちの一つがこの、八雲立つ風土記の丘なのです。

豊かな自然も感じられる公園

古代から奈良・平安時代までにかけて栄えた出雲国の資料を見ることができるこの施設。
歴史資料を見るだけではなく、公園散策も楽しめます。
子どもも遊べる芝生広場があったり、古墳や昔の竪穴式などの住居、そして敷地奥には植物園もあります。
この植物園では、出雲国風土記の記録を元に、現在でも見られる植物が栽培されています。
風土記に基づいた植物を集めた植物園は、全国でもここだけ。
植物の歴史にも触れられるということですね。
市街地からやや離れたところにあるため、施設内も非常に静かで、緑をしっかりと感じられるのも魅力です。

八雲立つ風土記の丘の隣には、山代二子塚古墳があります。
この古墳は、日本で一番最初に「前方後円墳」の名前がつけられた古墳で、古墳がたくさん発見されている島根県内でも、最も大きな古墳です。
ガイダンス山代の郷という見学施設内では、この古墳の土層断面も見ることができ、風土記の丘だけでも1日過ごせるぐらい盛りだくさんの内容となっています。

八雲立つ風土記の丘を訪れる前に確認

八雲立つ風土記の丘には、JR松江駅よりバスに乗って向かいます。
一畑バス、市営バスともに「風土記の丘」停留所で下車です。
駐車場が完備されていますので、車で向かい、近隣にある神魂神社や熊野大社などの参拝も併せて訪れるのもお勧め。
周囲にはさまざまな古墳や周囲を見渡せるほどの登山できる山もあったりするので散策してみても楽しそうですね。

休館日は火曜日と年末年始。
企画展前などに臨時休業を設けているときがあります。
風土記の丘ホームページ内に開館カレンダーがありますのでそちらで事前に確認しておくとよいでしょう。
夏の特別展の間は休館日を設けずに開館しています。
自由研究の参考にもなるかもしれないですね。

入館料は大人200円、大学生100円、高校生以下は無料となっています。
授乳室や多目的トイレも完備、車いすやベビーカーの貸し出しもされていますので、小さなお子様連れの方や車いすの方などでも安心して見学できる施設になっています。

古くからの歴史息づく松江へ行ってみよう

松江には数々の歴史を感じるスポットがあります。
ここで紹介した以外にも、町のあちらこちらに歴史的な風情を残し、ふと目を留めると歴史を感じられるものがたくさんある町です。
歴史を取り扱ったスポットを観覧するのも良いですが、ぜひ街並みを楽しみながら町中に隠れている松江の歴史も感じてみてくださいね。
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