お松大権現は徳島有数の猫スポット。合格祈願の猫神さんをたずねよう

公開日:2018/11/6 更新日:2020/1/21

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徳島県出身。徳島県を中心に、四国と住んだことがある大阪府、愛知県の記事を書いています。旅行は夫か母、友人などとの二人旅がメインです。神社仏閣や歴史が好きなので、そのスポットにまつわる豆知識をふまえて見どころをご紹介します。
お松大権現は猫だらけでおもっしょい&かわいい神社なんじょ~

神社にはよく動物が神様として祀られていますが、猫を祀った珍しい神社をご存知ですか。可愛らしく、気ままな性格のイメージもある猫を祀ったお松大権現は、境内猫だらけのユニークで面白い神社です。珍しい神社に参拝したい神社好きにも、可愛いものが好きな猫好きにもおすすめなスポット。そんなお松大権現の猫だらけの魅力から、歴史的なエピソードまで、参拝前に知っておきたい情報をご紹介します。

徳島県阿南市にある神社

神社に祀られている動物として思い浮かぶのは犬やキツネではないでしょうか。ここ徳島県阿南市にあるお松大権現は、全国的にも珍しい猫を祀っている神社です。境内には1万体もの招き猫が奉納されている、まさに猫だらけの神社。絵馬や御朱印、お守りに至るまで、どこを見渡しても猫だらけの光景が面白く、徳島県でも有数の猫スポットとして親しまれています。

猫神さんでおなじみ

正式名称はお松大権現ですが、徳島県内では猫神さんという愛称の方が有名。境内にズラリと並ぶたくさんの猫の像や猫モチーフのものが非常に愛らしく、地元の人から可愛い愛称で呼ばれているのが頷けます。

見逃せないお松大権現の猫たち

お松大権現にいるさまざまな猫たち。駐車場の巨大招き猫はかなりインパクトが大きいものですが、敷地の中には注意してみておかないと気が付かないような猫たちの姿も。

2メートルもある巨大な招き猫がお迎え

境内にはたくさんの猫が待っていますが、初めに駐車場で待ち構えているのがとても大きな招き猫です。約2メートルの大きな体がインパクト抜群。お松大権現自体はそれほど大きな神社ではありませんが、この巨大招き猫をはじめとしてたくさんの猫が参拝客を待っています。

参道には猫の足跡が

大きな招き猫や猫の像はよく目立つので意識せずとも目につきますが、見落としやすい隠れ猫ポイントがあります。それは鳥居の前にある石畳です。よく見てみると可愛らしい猫の足跡が並んでいます。写真映えばっちりの隠れ猫スポットです。

こんなところにも猫が

神社に入るために手や口を清める手水舎。この手水舎の龍の上にも猫がちょこんと乗っています。このように、参拝前の段階でもいたるところに猫が隠れているお松大権現。猫の大仏や猫の不動明王、猫の七福神、さすることでご利益のあるさすり猫など、なんとも可愛くおめでたい猫が盛りだくさんです。境内をくまなく歩いて、たくさんの猫を探してみましょう。

拝殿のまわりも猫・猫・猫

いざ参拝をするために拝殿に行くと、ここでもたくさんの猫に迎えられます。本州で多くの神社に祀られている動物といえば狛犬ですが、ここではもちろん狛猫が参拝客をお迎え。拝殿の外壁にも切り絵風の猫の装飾がほどこされており、ぐるりと一周楽しめます。もちろん拝殿の中にもたくさんの招き猫が。かなり数が多く、その光景は圧巻です。

拝殿の屋根も忘れずに

見落としがちですが、ぜひとも確認して欲しいのは拝殿の屋根部分です。目線を上にあげると、拝殿の一番上にちょこんと乗った猫を見つけることができます。屋根の四方全てにいるので、全てチェックしてみてください。

運がよければリアル猫神さんにも会える

たくさんの招き猫や猫の像で溢れているお松大権現ですが、境内には本物の猫が現れることがあります。運が良ければ出会えるこの猫は、猫神さんと呼ばれて親しまれており、とても人懐っこくなでることも可能です。しかし、そんな可愛い猫がいる反面、この場所に猫を捨てにくるという罰当たりな人も絶えないという悲しい事実も。

お松大権現が猫神さんになったわけ

猫神さんことお松大権現の由来は、日本三大化け猫伝説の一つでもある阿波の化け猫騒動で、およそ330年も前に遡ります。現在の徳島県である阿波国に住んでいた女性お松は、夫である惣兵衛と飼い猫の三毛と暮らしていました。しかし、暮らしに困った二人は借金をし、完済をするのですが、あろうことか証文を返してもらえず、貸し主と揉め事が続くのです。そんな不幸が重なり惣兵衛は亡くなってしまいました。

当然奉行所に訴えたお松でしたが、なんと奉行は貸し主から賄賂を受け取っていたためお松の言い分を認めません。あまりの仕打ちにお松は当時死刑ともなる重罪、直訴をすることにします。そして処刑されたお松の怒りを引き継ぎ、貸し主と奉行への復讐のため飼い猫の三毛は化け猫として現れたのでした。

藩政時代、直訴という重罪で処刑されたお松を公に祀ることはできず、地元住民がひっそりと供養していましたが、明治になってから今のような神社として祀られるようになりました。このストーリーは、お堂内で美しい切り絵を使って解説してあるのでぜひチェックしてみてください。

お松大権現のご利益

猫好きにはたまらない猫だらけのお松大権現ですが、そのご利益はどんなものなのでしょうか。また、招き猫に願いを込める変わった風習も紹介します。



勝負事のご利益あり

命をかけて正義を貫いたお松と、化け猫として復讐を果たした飼い猫の三毛が祀られているお松大権現。現在はどんな願いもかなえてくれると言われ、多くの参拝客が訪れます。特に、勝負事にご利益があるとされ、受験や合格祈願、訴訟、選挙などへの勝利を願って参拝に来る人が多いです。そのため、受験シーズンには大変混み合います。観光目的であれば受験シーズンを外して訪れるのがおすすめです。

招き猫に願いを

境内ではとくにかく驚くほどたくさんの招き猫が並んでいます。これは、神社で招き猫を借りて祈願し、願いが叶ったらお返しするという風習のため。ズラリと並んだ招き猫は圧巻。また、招き猫はサイズも大小さまざま。借りるだけでなく購入することもできるので、返しに来られない遠方の人も、自宅に招き猫を置いておくことができます。

お松大権現の御朱印ももちろん猫神さん

近年ブームにもなっている御朱印もあり、拝殿横の授与所でいただくことができます。猫神さんらしく、香箱座りという猫ならではのキュートな座り方をした猫の形が社紋になっている可愛いデザインです。小さい神社なので、常時書き手がいるというわけではありませんが、書置きの御朱印をいただくこともできるので、確実に御朱印をいただくことができます。

もうひとつの猫神さん、徳島市の王子神社

お松大権現から少し離れた神社にも猫神様がいます。徳島市にある王子神社もお松大権現と同様にユニークな神社のため、ぜひ足を運んでみてください。

お松大権現からわずか40分

徳島県にはもう一つ猫神さんと呼ばれる神社があります。それは八万町に位置し、お松大権現から車で約40分の場所にある王子神社です。王子神社では阿波の化け猫騒動の際、化け猫の祟りを恐れた徳島藩の家老が自らお松と三毛を祀っています。お松大権現と合わせて訪れたい神社です。

猫モチーフのかわいいお守りや御朱印が

もちろん、王子神社にも猫モチーフがズラリ。カラフルで可愛い御朱印やお守りなど、参拝の記念につい欲しくなってしまう授与品ばかりです。さらに、王子神社にも本物の猫である、猫神さんがいます。こちらも運がよければその姿をお目にかかれるでしょう。お松大権現同様に、猫だらけのユニークで可愛い神社として人気があります。

お松大権現は猫好きにすすめたい、かわいい神社

お松大権現は、阿波の化け猫騒動という悲しくて恐ろしい伝説が由来にはなっていますが、決して怖い場所ではありません。むしろ、現在の境内にはたくさんの招き猫や猫の像があり、癒されるスポットとさえ言えます。ただ、可愛らしい神社ですが写真撮影にだけ熱中したりするのは禁物です。あくまでも神社なのでマナーを守って参拝してくださいね。

お松大権現へのアクセス

電車・車でのアクセス

阿南市立加茂谷中学校のすぐ近くにあり、公共交通機関と車でのアクセスが可能。公共交通機関の場合は、最寄駅からは遠く公共のバスに乗る必要あり。JR阿南駅より加茂谷行き阿南バスに乗車してお松権現前で下車します。

車の場合、徳島市中心部から約40分、徳島I.Cより約50分ほどです。駐車場は無料で20台分のスペースがあります。

Address 〒771-5173 徳島県阿南市加茂町不ケ63
Hours 9:00 am/pm – 17:00am/pm(社務所の受付時間)
Closed なし
Tel 0884-25-0556
Web http://wwwa.pikara.ne.jp/omatudaigongen/kitou-kigan.html

猫の魅力たっぷりの猫神さんに参拝しよう

猫を祀ったユニークな神社であるお松大権現。境内に並んだ招き猫や、至る所にいる猫の像、そして「リアル猫神さん」という猫だらけの神社は、他を探しても見つからない全国的にも大変珍しい神社です。そして、その神社に隠された悲しくも誇り高き猫のエピソードから、勝負事への参拝にもおすすめ。猫の魅力たっぷりの「猫神さん」にぜひ足を運んでみてください。