濤沸湖は野鳥の楽園。オホーツク海と美しい鳥のコラボレーションを満喫しよう

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トラベルパートナー: Kitako

生まれも育ちも北海道で観光案内員の経験あり。デジタルマップよりも紙の地図を持って旅行するのが大好きなアナログトラベラーです。北海道定番の観光スポットから穴場グルメや裏話など、どさんこKitakoが北海道の隅から隅までご紹介します!

濤沸湖はなまらいいとこだよ~。遊びに来ればいっしょや!

北海道東部、オホーツク海に面する濤沸湖はタンチョウやハクチョウ、オオワシなどが飛来する、まさに野鳥の楽園です。雄大な自然を感じられる美しい風景は、まさに一見の価値ありです。

昔は海だった濤沸湖

北海道東部、オホーツク海に面する濤沸湖(とうふつこ)が。現在湖がある辺りは、昔はオホーツク海に面した大きな湾だったそうです。しかし海水面の下がって土砂が積もって砂州ができたことで、オホーツク海から隔てられました。このような海跡湖とよばれる形状の濤沸湖は、周囲およそ28km、平均水深およそ1m。海水と淡水の入り混じる汽水湖でもあり、自然の神秘が感じられます。

濤沸湖の豆知識

ラムサール条約登録湿地

濤沸湖は2005年にラムサール条約の登録湿地に指定されました。ラムサール条約とは、水鳥にとって重要な湿地を大切に守りながら利用することを定めた国際条約のこと。ラムサールの名前の由来は、本条約が採択された地であるイランのラムサールです。北海道内ではほかに釧路湿原や阿寒湖など、13ヵ所が指定、保全されています。

南極観測隊越冬訓練の地

濤沸湖では、1956年1月25日からの約1ヶ月間、第1次南極観測探検隊の耐寒訓練が行われました。オホーツク海からの強い海風が吹き、湖面も結氷するので、晴れていても体感温度が低く極寒に。真冬の寒く乾燥した気候が、南極での物資運搬や基地設営などの訓練と手順確認をするのに適していたということで、南極探検隊の初の訓練地に選ばれました。

濤沸湖に飛来・生息する野鳥たち

赤いベレー帽をかぶる、タンチョウ

タンチョウは赤い頭頂部が特徴で赤いベレーの恋人という素敵なあだ名がある鳥です。一時は絶滅の危機にありましたが、保護活動の甲斐あって生息域が広がり、濤沸湖でも見られるようになりました。濤沸湖では夏に確認されることが多いですが、冬の雪原に姿を見せることもあります。

白い貴婦人、オオハクチョウ

オオハクチョウは、その優雅な姿から白い貴婦人と呼ばれます。翼を広げると2メートル以上の個体もおり、鳴き声も大きいので、近くで見るとじつはちょっとこわいです。北オホーツクやシベリアで繁殖するオオハクチョウが越冬のために南下し、濤沸湖にやってきます。北海道全域の湖沼のほかにも東北や新潟が飛来地になっていて、春になると北に帰っていきます。

国内最大の猛禽類、オオワシ

体の白い部分がよく目立ち、黄色く大きいくちばしが特徴のオオワシ。翼を広げると、なんと2.5メートルにもなり、日本国内では最大の猛禽類といわれ、国の天然記念物に指定されています。主にカムチャッカ半島やカラフトで繁殖して、冬にはオホーツク海沿岸を南下し濤沸湖にも姿を見せます。獲物を探すため高い木の枝や電信柱、山の上の岩場などにとまっていることが多いので、風が弱いときに見上げて探すと見つけやすいです。

尾が白い、オジロワシ

オジロワシはオオワシとおなじく天然記念物となっている巨大な猛禽類です。全身が濃茶色で、くさび形の尾が白いのでこの名前がつきました。ただし、とまっているときだと尾の白さはあまりわかりません。北海道ではオホーツク海沿岸が生息域で、濤沸湖では繁殖も確認されており、一年を通して見ることができます。濤沸湖水鳥湿地センター駐車場で、湖と反対側の小山を見上げると、木の枝に留まるオジロワシをよくみかけます。

濤沸湖に咲く花

北海道を代表する花、ハマナス

ハマナスは北海道の花に指定される北海道を代表する花。バラ科のなかでも花が大きく、上品なその美しさから、徳仁親王妃雅子さまのお印にも選ばれています。5月頃から花が咲くので、流氷と結氷で荒涼とした風景のオホーツク海沿岸や濤沸湖に彩りをあたえています。花が終わると赤い実がつくことから、昔は浜の梨と書いてハマナシと呼んでいたものが、浜訛りでハマナスと呼ばれるようになりました。

北海道でも群生している、ミズバショウ

ミズバショウといえば本州の尾瀬沼を思い浮かべる方もいるかもしれません。じつは北海道でも各地に群生しており、濤沸湖では水鳥湿地センターから道沿いを南に進んだところで見られます。ミズバショウの見ごろは雪解けから5月上旬までですが、秋になると緋色のアッケシソウを見ることができます。白くて大きい花びらに見えるのは葉っぱが変化したもので、花は芯にプツプツとついている黄緑色の部分です。

濤沸湖畔に出没する野生動物

大きな尻尾がかわいい、エゾリス

体長が20~30㎝のエゾリスは、尻尾や耳の毛が立って見えるのが特徴。すばしっこく見つけにくいですが、木立の間に走る姿を見せます。冬を迎える前に木の実を蓄えようと地中へ隠すので、積雪期になると木の実を取り出そうと、小さな体で数十cmもの雪を掘ることがあります。特徴的な大きな尻尾は細い枝を走るときにバランスを取っているんです。

夏には痩せて見える、キタキツネ

青森県から北海道にかけて生息しているキタキツネは、道内では、海でも山でも住宅街でも姿を見せるので、比較的メジャーな野生動物です。冬にはモコモコとしてかわいい姿をしていますが、寒さをしのぐために毛皮が厚いだけで、夏毛になるとホッソリと見えます。細いから栄養が足りていないのではと思って食べ物を投げ与える人もいますが、生態系を壊す恐れがあるのでやめましょう。

立派な角の、エゾシカ

エゾシカは、キタキツネと並んで北海道を代表する野生動物で、北海道全域に生息。雌は基本的に群れで行動しているため、1頭見つけたらその近くに2~3頭以上は仲間がいる可能性が高いです。雄は体重は130㎏を越える個体もいて、頭には立派な角があります。山中や森林地帯に暮らしていますが、食料を求めて市街地の公園に現れることも。周辺の道路に急に飛び出したりするので、車の運転中には注意が必要です。

濤沸湖畔から見える山

なだらかなフォルムの、藻琴山

濤沸湖から南の方を見てみるとなだらかな形をした山が、藻琴山(もことやま)。標高は1000mあります。ふもとにはクッシー伝説で有名な屈斜路湖があります。

尖ったフォルムの、斜里岳

南東方向に見えるのは、標高は1547mの斜里岳(しゃりだけ)です。山頂が尖った形をしているのが特徴的で、日本百名山のひとつにも数えられます。

濤沸湖のおすすめ見学地はここ

濤沸湖水鳥・湿地センター

濤沸湖の自然や動植物についてを網羅するネイチャーセンターでは、スタッフさんが野鳥や野花のガイドをしてくれます。また四季それぞれに見ることのできる花や水鳥も写真展示でいつでも観察可能。建物は、湖に面してガラス張りになっており、双眼鏡も設置しているので、寒い季節も屋内からゆっくりと野鳥観察ができます。

住所|〒099-3112北海道網走市字北浜203番地3地先(白鳥公園)
営業時間|9:00  – 17:00
定休日|月曜日(祝日の場合は翌日)年末年始
電話|0152-46-2400
公式サイトはこちら

展望牧舎から馬と濤沸湖を眺めよう

国道244号線、濤沸湖畔にある小清水ビューポイント駐車場から、木道を進むと展望スポットがあります。木道の先には東屋があり、周囲はハマナスが咲く牧草地になっています。6~10月ごろには馬の放牧が行われ、斜里岳や藻琴山と併せて、のんびりとした馬の姿と濤沸湖を眺めることができ、おすすめ。

住所|〒099-3452北海道斜里郡小清水町浜小清水
営業時間|午の放牧は6~10月※積雪期は除雪しないため通行できません
定休日|なし
電話|なし
公式サイト|なし

オホーツク海に最も近い、JR北浜駅

JR釧網線の北浜駅はオホーツク海に最も近い駅。駅舎は昭和レトロな外観で、隣接する展望台の方が大きいです。ドラマのロケ地としても使用され、中国映画にも登場したことで、中国からの旅行客も多く見学に訪れる観光スポットになっています。駅舎の中にある喫茶店の停車場は、古い鉄道に乗っているかのようなつくりになっており、窓側の席ではオホーツク海を眺めながらの食事が楽しめます。

《JR北浜駅》
住所|〒099-3112北海道網走市北浜無番地
営業時間|始発6:57 – 最終22:27
定休日|なし
電話|なし
公式サイト|なし
《喫茶 停車場》
住所|JR北浜駅内
営業時間|11:00-19:00
定休日|火曜日
電話|0152-46-2410
公式サイトはこちら

小清水原生花園

濤沸湖水鳥湿地センターから国道244号を東に5kmほど行ったところにある自然の花園が小清水原生花園です。黄色いセンダイハギやエゾキスゲ、オレンジ色のエゾスカシユリ、紫色のヒョウギアヤメ、真っ赤なハマナスや白いすずらんなど、6~9月にかけて色とりどりに咲きほこります。

散策路からは知床連山やオホーツク海を眺めることもできます。さらに開花シーズンのみ営業する臨時駅の小清水原生花園駅では、運転士さんの制服制帽の貸し出しをしているので、記念撮影スポットに。インフォメーションセンターHanaでは、いも団子やアイスクリームなどの地元グルメや特産品のお土産が買えるので、訪れるときは合わせて立ち寄りたいスポットです。

住所|〒099-3452北海道斜里郡小清水町浜小清水
営業時間|8:30-17:30(季節により変わります)
定休日|11月~4月
電話|0152-63-4187
公式サイトはこちら

濤沸湖へのアクセス

車での行き方

網走市中心部から国道244号線を知床方面へ15~20分。JR北浜駅を過ぎるとすぐ右に見えてきます。知床側からは斜里町中心部から国道244号を網走方面へ30分。道の駅はなやか小清水を過ぎたらすぐ左に見えてきます。

電車での行き方

JR釧網本線北浜駅または原生花園駅から、湖岸までは徒歩5~10分ほど。原生花園駅は5~10月の期間限定なので注意が必要です。またどちらの駅も列車の本数が少ないので、事前に確認しましょう。

路線バスでの行き方

網走バス小清水・斜里線の白鳥公園入口、または、原生花園前から湖畔まで徒歩5~10分です。

《白鳥公園》
住所|〒099-3112北海道網走市字北浜203番地3
営業時間|なし
定休日|なし
電話|0152-44-5849(問い合わせ先:網走観光協会)
公式サイトはこちら
《濤沸湖木道》
住所|〒099-3542北海道斜里郡小清水町浜小清水
営業時間|なし
定休日|なし
電話|0152-67-5120(問い合わせ先:小清水町観光協会)
公式サイトはこちら

まとめ

濤沸湖の魅力をたっぷりとご紹介しました。野鳥の楽園と言われる所以もわかったのではないでしょうか。鳥たちが優雅に過ごす姿も、美しい風景が見られるのも濤沸湖ならでは。まだ行ったことのない方は、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

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