鹿児島城は多くの戦争の傷跡が残る100名城

公開日:2018/11/27 更新日:2019/10/28

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出身は鹿児島です。得意なエリアは主に九州、その他訪れたことがあるスポットです。神社や公園などの写真、景観のある風景写真を撮るのが得意です。 スポット巡りは近場では1人で行くこともあり、1日に数カ所巡ることもあります。
かごっまん島津ん本丸に来てくれてあいがとなー

2018年には明治維新150周年を迎えました。薩摩藩の島津家久が築いた城、鹿児島城(鶴丸城)に迫ります。戦いの傷跡が残る石垣や、複数の門の跡、歴史と共に生きてきた巨大な木。数百年前にタイムスリップしたかのようなありのままの姿は一見の価値があります。

島津家久が築いた鹿児島城

日本100名城のひとつである鹿児島城。現在はその城跡が史跡とされています。鹿児島城を立てた島津家久とはどのような人物なのか、そして今もお城の堀に咲き誇る蓮の花の美しさをご紹介します。

1601年島津家久が建てた鹿児島城(鶴丸城)

鹿児島城は、1601年関ヶ原の戦いの後に島津家久(島津忠恒)によって建てられました。薩摩藩77万石という島津氏の居城は規模が小さく、質素な平山の城です。別名は鶴丸城とも言い、城跡は鹿児島県史跡に指定されています。

島津家久とは

島津家久は1547年島津貴久の四男として生まれ、戦国時代から安土桃山時代にいた武将です。幼い頃から祖父に評されるほどの武術を持っていました。島津家久が活躍した沖田畷の戦いでの圧倒的な勝利は、九州全土に島津家の強さを見せつけました。

堀に咲く蓮の花

初夏の鹿児島城周辺の堀には、色鮮やかで立派な蓮の花が咲きます。この蓮の花を見学しに、観光客はもちろん地元の人も多く訪れます。初めて見る人は堀いっぱいに広がる蓮の花の大きさと緑の多さに圧倒されるでしょう。

鹿児島城を観光

現在は城跡となっている鹿児島城には見どころがたくさんあります。石垣に残る散弾銃の痕や城門の跡、石碑や自然が織りなす美しさまで幅広い魅力に迫ります。

鹿児島城の石垣の銃弾痕

鹿児島城の石垣には、西南戦争の際についたと言われる弾痕が今なお数多く残っています。間近で見ると当時の争いがどれだけ凄まじかったか、その勢いを感じ取ることができます。実はこの弾痕、海に近いため薩英戦争のときの銃弾跡だという説もあります。

他のお城ではなかなか見られない戦いの跡。鹿児島へ来た際はここだけでも是非見てもらいたいほど行く価値ありです。

鹿児島城鬼門除け石垣

石垣の北東の端には鬼門除けのための切れ込みがあります。北東は、中国の陰陽道において鬼が出入りをする鬼門に当たり縁起が悪いとされているからです。角の方にあるため、車の中からも鮮明に見ることができます。

鹿児島城(鶴丸城)の石碑

石碑には鶴丸城跡と記されているように、地元では一般的に鹿児島城ではなく鶴丸城と呼ばれています。鹿児島城のシンボルでもある石碑は、入り口すぐそばの目立った場所に建てられています。



御楼門後

かつては御楼門という大手口の櫓門と、1重2階の兵具所多門櫓、角櫓(隅櫓)、書院造りの御殿などがありました。城壁などとは独立した建物であったことから御楼門と呼ばれていました。

明治6年12月の火災で城とともに焼失し以後再建はされていません。鹿児島城に入るにはまずこの橋を渡りますが、その際には鹿児島の歴史を感じながら歩いてみてください。

薩摩義士碑

徳川幕府が命じた宝暦治水という難工事、それに伴う対立や疫病の流行、事件等で犠牲になった藩士は80名以上にのぼります。その藩士たちを弔うために、大正9年に建立されたのがこちらの碑です。

摩藩家老・平田靱負を頂上に、将棋の駒を並べたような形になっています。場所は鹿児島城北東面から城山の方角へ徒歩ですぐ。ここに至るまでには坂道や階段もあるので、運動ついでにも訪れてみてはいかがでしょうか。

鹿児島城正門後

こちらは鹿児島城があった正門の跡です。場所は御楼門の反対側にあたる所にあります。この御楼門以外でも本丸北側の虎口北門など、いくつか入り口があります。

アコウの木

国道10号館之馬場通り沿いには石垣に生える樹高10mのアコウの木があります。木根は幅5mにもなり石垣に絡みついています。頑丈な石垣に絡みながらたくましく根を張る様子は、生命力の強さの凄みを感じることができます。

天璋院篤姫像

薩摩義士碑側の入り口から鹿児島城に入るとすぐ左側に、第13代将軍徳川家定の妻・篤姫の銅像があります。波乱万丈な人生を生き抜いた篤姫そのものを現し、立派な姿に造り上げられています。

最近では大河ドラマ「西郷どん」で篤姫役を演じた北川景子さんが、インスタグラムにこの銅像の写真を投稿したことでも話題になりました。

鹿児島城の現状

黎明館には鹿児島城の歴史などを知ることができる資料をはじめとして、さまざまなものが展示されています。さらに二の丸跡地には市立図書館が建てられ、鹿児島城について学ぶことができる文献も数多く置いています。



黎明館

鹿児島城本丸の跡には鹿児島県資料センター黎明館があります。ここでは鹿児島の歴史、文化、民族などの資料が展示されており、催し物も随時開催されています。

明治維新150周年ということもあり西郷隆盛の実際に着ていた軍服や書状などを展示し、地元の人や観光客で大変賑わっています。入場は有料で休館日もあるので、ホームページを確認して行くことをオススメします。

二の丸跡

鹿児島城址の二の丸跡には鹿児島県立図書館が建てられています。二の丸というのは本丸に対する一般的な呼び方で、藩主の世子や隠居の居宅などがあった場所です。

明治10年(西南戦争の最終の日)の早朝、官軍の攻撃によって二の丸は炎上しました。鹿児島城からは新たに整備された階段や、旧階段からも行くことができます。

鹿児島城の復元

2018年、鹿児島城の御楼門の復元工事が始まりました。民間寄附金と鹿児島県及び鹿児島市の拠出金を建設の財源として建設されています。

なお復元工事により御楼門からの入場は規制されているためご注意ください。御楼門完成予定は2020年3月なのでそれまでのお楽しみですね。

鹿児島城へのアクセス

車での行き方

鹿児島空港から自動車で高速道路を使い約40分、一般道路で約50分ほどです。高速道路から行くと茶畑や、南国ならではの自然を見ることができます。一般道路からは錦江湾の海沿いを走行する際、なんとイルカが泳いでいる姿を見られるかもしれません。駐車場は、黎明館や近くのコインパーキングに駐車することをおすすめします。

電車での行き方

・鹿児島中央駅からバスでは10分程です。鹿児島中央駅で乗車し県民交流センター前で降車します。鹿児島シティビューというバスもあり、そちらからでも行くことができます。

・JR日豊本線鹿児島駅から巡回バスに乗り西郷隆盛像前または城山バス停下車(もしくは鹿児島駅から徒歩約12分)

Address 〒892-0853 鹿児島県鹿児島市城山町 7-2
Hours 黎明館外なら24時間
Closed なし
Tel 099-222-5100(黎明館)
Web https://www.pref.kagoshima.jp/reimeikan/

是非ご自分の目で見て手で触って体感してください

まとめ

鹿児島城は1601年島津家久により建てられたお城で、一般的には鶴丸城と呼ばれています。溝いっぱいに広がる蓮の花や石垣にある銃弾跡、鬼門除けの石垣には圧倒されます。御楼門からの入城は改修中により規制されているので、ご注意ください。行く手段としては自動車かバスをおすすめします。

数々の歴史を生き抜いてきた息吹が感じられる鹿児島城。2020年には御楼門が完成する予定なので、その前後のタイミングに合わせて、直接足を運んでみてはいかがでしょうか。