江戸東京博物館では江戸時代から近代の東京の変遷を見ることができる

公開日:2018/11/17 更新日:2019/10/28

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出身地は神奈川。得意なエリアは、東京を中心とした関東圏。 生き物が好きで、主に動物園や水族館の紹介を得意としています。博物館や美術館巡りも趣味のひとつ。もっぱら電車で一人旅ですが、母と共に旅行することも。
江戸博行くか?あたぼうよ!

江戸から東京までの流れを、歴史、文化、生活を表す展示物によって学べる江戸東京博物館。原寸大の日本橋、中村座を始め、大型の模型、稼働模型などの展示物が、広い館内に並び見どころ満点。そんな東京を知るには一番の江戸東京博物館を紹介していきます。

江戸の街へようこそ

日本の中心東京についての歴史を江戸までさかのぼり、かつて東京が江戸だったころの文化や生活などを学べる博物館です。博物館といっても堅苦しいものではなく、見て楽しめるおすすめスポットです。

江戸東京博物館とは

1993年にオープンした江戸東京博物館は、江戸時代から現代にいたるまでの、江戸、東京の歴史、文化が学べる博物館です。最寄りの駅から歩いてすぐという抜群なアクセスの良さと、広い空間に並ぶ展示物は見所、歩き応えがともにあります。常設展では、文字通り江戸、東京の歴史を流れで見られるメインステージ。企画展、特別展は時節にあった展示物が並ぶイベント。

江戸のことを多彩に学べる

常設展では、文化や日常生活、建築といった様々な視点から、江戸を学べるようになっています。出版や印刷についての解説が詳しく書かれているので、浮世絵や出版物が好きな人にはおすすめです。また精密に作られた街のジオラマは見る価値あり。歴史に興味がなくても、模型好きの人なら目を引くはずです。

緻密でリアルな江戸の街並み

江戸の街並みをそのまま小さなジオラマにしている展示があります。緻密な作りのジオラマは近づいて見たくなります。

空から江戸を見てみよう

江戸の街中や江戸城や大名屋敷が、小さく可愛らしいジオラマとなって展示されています。展示ケースの中へ入っていますから、場所を変えてみれば様々な角度から観察ができます。町を行きかう人々は、同じ姿をしている人がいません。当時の服装、建築物も忠実に再現。この頃から世界有数の都市であったといわれる江戸の街を俯瞰して、その賑わいを想像してみましょう。

再現された建造物は迫力

メインエスカレーター、エレベーターから入口を抜けると、まず迎えてくれるのが、北側半分が再現された日本橋。ここを渡って、常設展のフロアへ入り歴史の中へ入っていきます。フロアには、徳川家康次男結城秀康を祖とする越前福井藩主、松平伊予守忠昌(まつだいらいよのかみただまさ)の上屋敷が復元されています。その他大小様々な復元物は、当時の姿をリアルに再現したものばかりです。

長屋をこっそり覗いてみよう

復元されているのは、大名屋敷ばかりではありません。庶民の暮らしを伝えるために、長屋が再現されています。建物だけでなく、人の模型があることで、職業別の暮らしがわかるようになっています。人物、建物は実寸。小物などにも気を配った模型ですから、細かいところにも目を向ければ、楽しさはさらに膨らんでいくでしょう。

江戸の出版文化を学ぼう

江戸時代における出版物の完成までの経緯や美しい色合いの錦絵を見ることができます。江戸時代に活躍した歌川広重の作品は今の時代もなお愛されています。

江戸の出版技術とは

今でも神田の古本屋街へ行けば、江戸時代の書物を見かけることがあります。それだけ江戸時代は出版が盛んだった時代。そんな出版の過程を丁寧に展示しているのがこのエリア。出版の際に使う道具、実際に作られた出版物も展示されています。とくに注目なのは、浮世絵。この浮世絵が出版物だという前提で見ていくと、過程も含めて楽しめることでしょう。



美しさバツグンの錦絵

江戸東京博物館の常設展示で人気を集めているのが錦絵。版画の主砲を用いた浮世絵の一種で、幾重にも色を重ね合わせて刷ることで、美しい色合いが生み出されています。とくに見逃せないのは、歌川広重による亀戸梅屋敷。鮮やかな赤系のグラデーションには、錦絵のでき上がり方を知ってから見ると、また違った印象となって見えるはずです。

歌舞伎や芝居を学ぶ

江戸時代の代表的な歌舞伎小屋である中村座の正面部分を原寸大で再現。間口約20メートル、奥行き約5.5メートルの迫力ある復元物です。その裏手へ入ると、芝居小屋の構造、歌舞伎の舞台、演目、東海道四谷怪談の仕掛けに、どのような工夫があったのかがわかる展示物もあります。

文明開化の東京の様子も学ぼう

江戸についてたっぷりと学んだあとは、いよいよ近代の東京になります。現代とはいえ、これまでの激動の時代を振り返ると、東京の歴史も奥深いものです。

モダンな色を帯びてきた東京

江戸ゾーンを抜けると、東京ゾーンへと進んでいきます。時代は進み、少し現代の人にも馴染みのある展示物が増えていきます。中村座の対面にあるのが浅野新聞社。1874年に創刊された実在の大手新聞社の建物が、実寸大で復元されています。他にも、第一国立銀行、鹿鳴館、銀座煉瓦街、そして今も神田に残るニコライ堂の模型が展示されています。

戦争の歴史

幾度もの震災、戦争を経験している東京。そんな辛い歴史を示す展示も避けてはいません。被災した東京の写真展示の他、地図による被災地域の広がり、専用モニターでは、火災の広がっていく様子が映し出されています。また戦時の年表や当時使われていたポスターなどの資料も貴重なものです。

高度経済成長期から現在まで

最後は戦後から現代へ至るまでの戦後から現在に至るまでの東京の様子です。一気に建てられた団地の中からひばりが丘団地の室内の様子が再現されています。チャンネルを回すテレビ、洗濯機や今では小型ともいえる冷蔵庫など、三種の神器といわれた家庭用品が並んでいます。また各時代を代表したファッションも紹介。時代とともに変わる服装の変化ですが、今のおしゃれの参考になるものもありそうです。

特別展もチェック

常設展とは別のエリアで開催されている特別展。江戸、東京をテーマに貴重品の展示など、行われているものはその時々によって変わります。別途かかる料金も含め、ホームページで予定をチェックしておきましょう。不定期に行われている企画展は、常設展示入館料の他には掛かりません。内容は様々ですが、これも予定が告知されています。

カフェでお食事を

1階にあるカフェ三笠 江戸東京博物館は館内唯一のカフェ。ハヤシライスやトーストといった軽めのランチから、こだわりのコーヒーまでメニューは揃っています。おすすめは焼きプリン。スタンダードな美味しさが魅力です。他にも7階には、浅草寺なども見ることができる和食 甘味処桜茶寮、1階には銀座洋食三笠會館 江戸東京博物館店とグルメスポットがあります。

ミュージアムショップでお買い物

江戸東京博物館には、和のテイストを入れたオリジナルグッズがたくさんあります。浮世絵をあしらったポストカードや手ぬぐい、折り紙や扇子のついたイヤリングなど、アクセサリー類が多彩です。歴史好きの人にも、専門書が豊富にそろっています。

江戸東京博物館へのアクセス

電車・バスでの行き方

JR総武線両国駅下車、西口から徒歩3分。都営地下鉄大江戸線両国駅A4出口徒歩1分です。路線バスは、都バス錦27、両28、門33系統に乗車、墨田区内循環バスすみだ百景すみまるくん・すみりんちゃん(南部ルート)で都営両国駅前(江戸東京博物館前)下車、徒歩3分です。

車での行き方

首都高速6号線 向島線駒形出口7号線小松川線錦糸町出口より約10分です。有料駐車場はありますが、団体大型バス、身障者優先が優先(身障者手帳を持っていけば無料)。一般の乗用車は余裕がある時だけ限定なので、近くの有料駐車場を利用しましょう。

住所|〒130-0015 東京都墨田区横網1-4-1
営業時間|9:30~17:30 (土曜日のみ9:30~19:30)
定休日|毎週月曜日、年末年始
電話|03-3626-9974
公式サイトはこちら

まとめ

原寸大の模型を始め、ジオラマなどの展示物は細部にまでこだわったものばかり。バリアフリーの館内は、通路が広々としているため、多くの人が来ていても、それほど混んでいると感じることはありません。浅草、スカイツリーといった観光名所も近く、両国だけに力士とすれ違うことも。観光として訪れる人ばかりではなく、東京に住む人たちにもおすすめの歴史と文化を伝える博物館です。