吉野ヶ里遺跡でロマン溢れる日本の歴史を再発見

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吉野ヶ里遺跡公園に来んしゃい

日本に存在する遺跡の中でも、高い認知度を誇る吉野ケ里遺跡。稲作文化が始まり、日本の文化の起源とも考えられる弥生時代は、紀元前5世紀から紀元後3世紀まで続いた時代です。想像もつかないほど遥か昔に、人々が暮らす一つの集落であったこの場所は、太古の時代の生活を実感できるロマンあふれる場所。一度は訪れたい吉野ケ里遺跡の魅力や楽しみ方をご紹介します。

日本に誇る文化財吉野ヶ里遺跡

歴史の息吹を感じる雄大な遺跡

佐賀県神埼郡にある吉野ケ里遺跡は、弥生時代の50ヘクタールの巨大な環濠集落(かんごうしゅうらく)跡です。1986年に発見され、それ以降は教科書でも頻出する遺跡として高い知名度を誇ります。現在は国営吉野ケ里遺跡公園として一部を国に管理され、日本の特別史跡にも指定されるなど、貴重な遺跡として保護されています。

吉野ケ里遺跡の最大の特徴は環濠集落という歴史的背景からくる構造。拠点としての集落でありながら、外部からの攻撃に対し、外壕と内壕という二重構造を構えるなど、防御性を考えた構造になっています。環濠内外に残された竪穴住居や高床住居、高床式倉庫などの遺構が発見されており、弥生時代の生活を知ることができる貴重な遺跡です。

時代を物語る出土品

吉野ケ里遺跡では、考古学上でも非常に重要な役割を担う出土品が多く発見されています。出土品には祭祀に関する勾玉や青銅器、アクセサリー類などがあります。また、1988年に見つかった銅鐸は九州で初めての発見ということで大きな話題になりました。

出土品の中には、当時の状況を知る手掛かりとなるものも多いです。例えば、当時の戦乱を感じさせる矢の刺さった頭蓋骨や、渡来人の存在を裏付ける朝鮮大陸の土器、稲作が行われていた証明となる石包丁など。また、外洋航行船を模して造られたと思われる船形の木製品など、大きな発見につながるものが次々に出土しています。

戦を想定した施設

縄文時代にあった食べ物を共有する文化がなくなった弥生時代は、クニ同士の争いが絶えずに行われており、そのことから防御性の高い環濠の作りとなりました。略奪に備えた高床式倉庫や、見張りのための物見櫓が特徴的です。これらの防御的構造は、長く続いた弥生時代の中で、時間をかけて段々と防御性が高まっていったと考えられています。

難攻不落!集落の入り口には罠が!入口ゾーンを散策

入り口にあるエリアは歴史公園センターと呼ばれ、吉野ケ里遺跡の歴史を知ることができるミニシアターやレストラン、売店といった施設が集まっているエリアです。記念になるお土産を購入したり、休憩がてら食事をとったりすることができます。この入り口は吉野ケ里遺跡の当時の入り口でもあり、外壕や乱杭、逆茂木といった敵の侵入を防ぐ工夫を実際に見ることができます。先の尖った杭や、鋭い枝のついた木など、その防御性の高さをじっくり見てみましょう。

南北に1キロ、東西に0.5キロほどの敷地は、全体で40ヘクタールという東京ドーム8個分以上もの面積を誇ります。壕の深さは幅2.5~3メートル(最大6.5メートル)、深さは2メートル(最大3メートル)となっており、実際に目の前にすると、規模の大きさに驚いてしまいます。

当時の暮らしを体験しよう環濠ゾーンの魅力

環濠ゾーンは当時の暮らしを実感することができるエリアです。北のムラ、南のムラが再現され、南内郭と呼ばれる位の高い人々の住居や、北内郭と呼ばれるまつりごとが行われていた場所など、実際の生活模様を垣間見ることができます。南内郭付近には、遺跡から発掘された貴重な資料の展示室など、20棟もの建物が立ち並んでいます。

無料で弥生人の服装を借りることができ、建物の中に実際に入れることで特に人気のエリアです。入ることができる建物には、教科書でもお馴染みの竪穴住居も含まれています。衣装を着たら建物と一緒に写真撮影もお忘れなく。

南のムラにある「弥生くらし館」は、300人を収容できる体験工房や土器復元の見学スペースがあり、当時の生活や遺跡発掘の技術を感じることができる施設です。スペース内にある実際の発掘現場は、要予約ですが見学することも可能。広い敷地内で疲れた時に利用できる休憩所も設けられています。

レクリエーションを楽しめる古代の原ゾーン

古代の原ゾーンは野原が広がるエリアです。ビックボールやアスレチックなどの子供も楽しめるレクリエーションや、グランドゴルフやディスクゴルフなどの広い敷地を活かしたアクティビティが楽しめます。ディスクゴルフは毎月第三月曜日に無料のレクチャーが受けられるので、初心者の人でもプレイ可能。

用具の貸し出しもある野外炊事コーナーでは手ぶらでバーベキューをすることもできます。歴史ある吉野ケ里遺跡の広いスペースで、思う存分遊ぶことができるエリアです。ただし、時間帯によっては混み合うことも多いので、朝早くに行くのも検討の価値ありです。

また、広い敷地を利用した復元水田もあり、当時から作られていた赤米が栽培されています。稲穂が並ぶ初夏から秋にかけての時期に行く場合は、ぜひチェックしておきたいコーナーです。

これから何ができるか楽しみな古代の森ゾーン

平成25年度に閉鎖され、現在整備中の古代の森ゾーン。名前の通り、当時の森を再現したコーナーはもちろん、九州北部特有の棺である甕棺墓列(かめかんぼれつ)が600メートルにも及び並んでいます。この募列は日本でも最大級の貴重なものです。

また、奈良時代にできた大きな道や、現在の役所のような役割の建物も再現されています。再オープンではどのような施設ができるのか、楽しみにしておきたいエリアです。

吉野ヶ里遺跡を巡って弥生時代を知ろう

吉野ヶ里遺跡で感じる弥生時代

吉野ケ里遺跡は、展示資料や実際の復元施設などから、当時の生活や歴史を感じることができる場所です。公園で行われる展示は、「弥生人の声が聞こえる」というテーマを掲げられています。特別なイベントも1年を通して行われているので、興味のあるイベントを狙って行くのがおすすめです。また、要予約でさまざまな体験ができる「古代博物館」もあり、まさに五感を使って弥生時代を感じることができる遺跡と言えます。

ツアーで知ろう弥生の歴史

吉野ケ里遺跡では、各ポイントにガイドがおり、分かりやすい解説を聞くことができます。ガイドは当時の衣装を着て弥生人に扮しており、まるで当時の人々と話しているかのような雰囲気です。

また、決まった日時に行われれ一般参加ができる定時ガイドと、団体客のみ予約して手配できるプライベートツアーもあり、広い敷地内をしっかり理解しながら効率よく回るにはぴったりです。定時ガイドは毎月第一土曜日と第三日曜日の月2日、それぞれ10時と13時スタートで行われています。事前予約ができず、当日受付のみなので、絶対に参加したいという人は早めに行って受付をしておきましょう。

個人で回りたい人には、無料または有料の音声ガイドもおすすめです。無料の音声ガイドでは音声を聞くことができる場所が書かれた資料、有料の音声ガイドではかざすことで音声が聞けるポイントがわかる特別なガイドペンを持って公園内を回ります。分かりやすい解説で、より理解を深めることができおすすめです。

吉野ヶ里遺跡へのアクセス

車でのアクセス

・JR佐賀駅より約25分

・JR博多駅より約60分

・JR鳥栖駅より約30分

電車でのアクセス

JR吉野ヶ里公園駅が最寄駅になり、駅からは徒歩15分程度です。平日のみ吉野ヶ里町コミュニティバスが吉野ヶ里公園駅から吉野ヶ里公園まで運行されています。もしくはJR神崎駅を利用することもでき、その場合は公園西口まで徒歩約15分になります。

・福岡空港より約60分

・JR佐賀駅から約15分

・JRは博多駅から約45分

・JR鳥栖駅から約20分

住所|〒842-0035  佐賀県神埼郡吉野ヶ里町田手1843  
営業時間|4月1日~5月31日まで9:00~17:00 6月1日~8月31日まで9:00~18:00 9月1日~3月31日まで9:00~17:00
定休日|12月31日、1月第3月曜日とその翌日
電話|0952-55-9333 
公式サイトはこちら

まとめ

社会の教科書で何度も見たであろう吉野ケ里遺跡は、21世紀の現在から遠い昔である紀元前後の生活を感じることができる特別な場所です。体験コーナーや復元された当時の光景、遥か昔に実際使用されていた出土品など、1日楽しめる魅力がたっぷり詰まっています。歴史を体感することで社会の勉強にもなるので、子供がいる家族連れにもおすすめの場所です。吉野ケ里遺跡で日本人の歴史を感じてみてはいかがでしょうか。