随心院は梅の名所でもある小野小町ゆかりの寺。恋愛成就や美人祈願を願いに行こう

公開日:2018/11/24 更新日:2019/10/30

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生粋の京都人。京都愛が強く、得意エリアももちろん京都。 1人か女同士で出かけることが多く、移動は電車と徒歩がほとんど。趣味のカメラは必需品。コーヒーやスイーツが好きなので、出かけた先でカフェを見つけては、まったりしてます。
あの小野小町みたいに、綺麗になれたらええなあ

絶世の美女として数々の逸話を残し、現代の能や浄瑠璃などでもおなじみの平安時代の美女、小野小町。絢爛豪華な襖絵や美女祈願の絵馬など、小町が晩年を過ごしたという京都の随心院の素晴らしい見どころをご紹介します。



小野小町が晩年を過ごした寺

小野小町とは平安時代に生きた女流歌人で、六歌仙の1人。クレオパトラや楊貴妃と共に世界三大美女として数えられる偉人です。随心院は、そんな小野小町のゆかりの寺。随心院がある京都市山科区の小野という地は、その昔小野氏が栄えていたことで有名な場所です。小野小町も晩年をここで静かに過ごしたと言われています。

お堂を拝観する前に見られるもの

小野小町を代表する歌が刻まれた歌碑や、小野小町が実際に使っていたとされる化粧井戸を見ることができます。

小野小町の歌碑

彼女が詠んだ有名な歌が刻まれています。
「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」

桜の花の色と美貌を重ね、「花の色が色褪せていくように私の美しさも褪せてしまった」と自身の容姿の衰えを嘆く女心がつづられています。この歌は古今和歌集に所載されているほか、小倉百人一首にも選ばれており、かるたを愛する人にも馴染みの深い歌となっています。歌碑は本堂拝観受付の前にあります。

小野小町が使っていた化粧井戸

小野小町が使っていたとされる化粧井戸が、本堂の外にあります。意外と大きくて深い井戸なんですよね。彼女は朝夕、この井戸の水で顔を洗い化粧をしていたと言われています。小町が使ったことにちなんで、この水は化粧水と名付けられたそうです。

極彩色の襖絵が綺麗

細密画のような細かい描写とピンク色をメインとした夢見るような襖絵は極彩色梅匂小町絵図といいます。ずっと見ていたくなるような美しさとあでやかさが魅力でフォトスポットとしても人気です。これらはお堂の「能の間」にあります

小野小町の生涯が「生誕」「饗宴」「伝承」「夢幻」の4部構成で描かれています。逸話や神話などが交えられていて可憐な襖絵を眺めていると、目も心も華やかになりますよ。

この襖絵は京都在住の絵描きユニットだるま商店による作品で2009年に完成したものだそうです。肉筆とCGを組み合わせて描かれているため不思議な遠近感が生まれ、見る人を魅了します。

お堂で見られる美しい景色

お堂のいたるところで美しい景色をみることができます。情緒あふれる日本の美しさをたっぷりと堪能してください。

美しい苔庭

能の間や本堂から見られる苔庭の美しさも見所のひとつです。ぜひ、能の間や本堂前に座って、庭を眺めて一息いれましょう。庭には池もあり、静けさの中で鳥のさえずりに耳を傾けていると、清らかな気分になることでしょう。きっと小野小町も、同じ時間を過ごしたのではないでしょうか。

随心院は人が少なめで、落ち着いて紅葉を楽しめる穴場スポットです。秋は夜間特別拝観が開催され、美しくライトアップされた紅葉を楽しめることでも有名です。まるで1つの絵画を眺めているような気分に浸れますよ。

風情たっぷりの縁側

能の間や本堂に行く廊下は迷路のように入り組んでいるため、迷いそうで不安になるかもしれませんが、順路に沿って廊下や縁側を楽しみながら歩いて行きましょう。廊下も縁側もしっとりとした趣きがあり、そっと歩けば小野小町の気分が味わえるかもしれません。縁側から眺める景色は風情たっぷりですよ。

梅の名所でもある

梅の名所である随心院は、春になると多くの人が梅の花を見に訪れます。さらに、3月の終わりには、、美しい衣装を身にまとった少女たちが、梅の枝を持ち、可憐な舞いを奉納する、はねず踊りという催しが開かれています。

3月には梅園の公開も

随心院は梅の名所としても知られています。毎年3月には「観梅祭」が開催され、境内にある小野梅園が一般公開されています。梅の花の清々しくすばらしい芳香に包まれるひととき。毎年多くの人が観梅に訪れます。

少女たちが舞う、はねず踊り

3月最終日曜日にははねず踊りというイベントが行われています。はねず色(黄色がかった薄い赤色)の衣装を着た少女たちが、梅の枝を手に舞いを奉納します。少女たちは小野小町と、彼女を慕った深草少将に扮しています。

深草少将はその昔、現在の京都市伏見区の深草に住んでいて、小野小町を慕うあまり小野まで毎晩通い続けたと言われる人物です。ちなみに深草から小野までは片道約8キロほどあります。

小野小町が描かれた授与品

随心院の絵馬と御朱印には、小野小町が描かれています。可憐な小野小町の姿は、タッチの異なる絵でそれぞれに描かれています。



随心院ならではの絵馬

小野小町と梅の花が描かれた可愛らしい絵馬が人気です。絵を囲む形も梅の花になっているこだわりようです。そして小町の有名な歌「花の色は」も入っています。恋愛成就や美人祈願といった願いをこめて奉納する女性が多いことで有名です。

小野小町の御朱印帳

ここでは御朱印帳にも小野小町が描かれています。裏面には「花の色は」の歌も刻まれていいます。御朱印帳そのもには梅があしらわれていて、とても華やかです。

またもちろん御朱印もいただくことができます。庫裡の中に受付があり売店もあるので御朱印帳なども購入できます。また小町まつりが催されている期間は特別な御朱印をいただくことが可能。毎年11月ごろから12月の開催となっています。欲しいという方は、小町まつりの時期に合わせて訪れてみてください。

随心院へのアクセス

電車での行き方

京都市営地下鉄東西線「小野駅」より徒歩5分の距離になります。小野駅までの行き方を二つご紹介します。1つ目は、地下鉄烏丸線に乗って烏丸御池駅で下車、東西線に乗り換え小野駅で下車する方法です。2つ目は、京都駅からJR東海道本線に乗り山科駅で下車、地下鉄東西線に乗り換え、小野駅下車となります。

地下鉄を乗り換えるルートに比べ、JRと地下鉄を使うルートは交通費が少し割高にはなりますが、移動時間が短くておすすめです。

車での行き方

京都東ICを使う方法と、阪神高速8号から行く方法があります。名神高速道路京都東ICの場合は京都東ICを降りて車で10分。阪神高速8号京都線の場合は、山科出入口より車で5分となります。駐車場は無料で、大型車の駐車も可能です。

住所|京都市山科区小野御霊町35
営業時間|9:00 am – 5:00 pm(受付終了は4:30 pm)
定休日|不定休
電話|075-571-0025
公式サイトはこちら

小野小町の世界に浸ってみる

絶世の美女と言われた小野小町の雅な世界観を堪能すると、なんだか心も体も小町のように美しく清らかになったような気がして、思わずにっこりしてしまいます。梅の季節、紅葉の季節以外にも、庭や建物、襖絵の世界観を存分に楽しめる随心院。京都に行くならぜひ立ち寄ってみてくださいね。