安土城跡は琵琶湖を見下ろす山城。信長公が建てたお城で天下人の足跡をたどろう

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私の出身地は大阪です。在職中はメーカー営業で日本各地を回ってましたが、今は思いつくまま小さな旅行に出て風景写真を撮り楽しんでいます。新緑眩い山尾根歩きや古人訪ねる歴史探訪は面白く好きです。

安土城跡は琵琶湖ば見下ろす戦国時代さ信長公建でだ山城

今、静かなブームになっている城跡巡りの旅。中でも天下人・織田信長公の威光を集めた安土城跡は、歴史に輝く強者を偲ぶ時空の旅に出られると人気を集めています。人間50年、夢まぼろしのごとくなり、という言葉通りの人生を生きた織田信長。今日はその足跡と人物をたどる安土城跡をめぐる旅をご紹介します。

安土城跡について

織田信長公が建てた安土城は、きらびやかな外観であったと歴史に記されています。その跡地で、当時の天下人であった織田信長公に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

安土城の再現イメージ

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安土城跡に① 行ってきました。はじめに「大手道」が真っ直ぐ頂きの天主に向けて延びています。 そのスケール感はCG復元でも見れるように圧巻。。上を見上げると壮大な天主がそびえ立ち、信長の権力の強さを感じさせられます。 大手道の脇には羽柴秀吉邸跡、前田利家邸跡、徳川家康邸跡など安土桃山時代のオールスターの屋敷跡があったということです。 この大手道の目的は天皇を迎える為の行幸道であると言われていて、輿駕籠のまま登れるよう道幅は4〜5m、1段の幅や高さも登りやすくなっています。 信長は自分を天皇の上に君臨する「神」としてその権威を見せつける為、このような防御性は低いが権威を見せる城を作ったということです。 今は城址なので想像力を膨らませて上を見上げて壮大な天主の幻を想いつつ400年以上前の歴史ロマンに浸ってしまいました。。 #安土城跡#織田信長#大手道#見上げる#天主

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戦国時代に天下人に登り詰めた織田信長公の威光を知らしめる安土城。ここには他の城には見られない豪華な城郭要塞があったようです。1579年に完成した天主の高さは約32メートルと言われ、その絢爛豪華な安土城を建てたのは尾張熱田の大工棟梁・岡部又右衛門という人です。

織田信長公のイメージ姿

信長公のこだわりが伺える1階から4階までが吹き抜け構造の天主閣は圧巻です。城の部屋に飾られた豪華な狩野永徳の金碧障壁画も息を飲む美しさ。高層の天守を構えた初めての城郭を持つ安土城は、自分こそ天下を収める主であると誇示する信長公の野望だったのでしょうね。

安土城跡の遺構

天主跡の礎石から分かること安土城の形状。一体安土城はどのようなものだったのでしょうか。

天主台跡に今も残る礎石

消失した安土城跡に、今も残る天主跡の礎石は、中央部の1つだけが無く他の全てが現存しています。この礎石から、安土城の地下1階、地上6階建て天主の高さが約32メートルと天主閣がイメージされているそうです。天主台跡のすぐ下にある拓けた場所は、木々に囲まれた本丸御殿跡です。

眼下に見える琵琶湖

当時石山本願寺の周辺は海に囲まれた天然の要塞で、信長公は海のような琵琶湖が広がる安土山を高く評価したそうです。織田信長によって安上城内に建立された摠見寺は、本格的な寺院だったと言われます。寺院跡は天主と城下町を結ぶ百々橋口道の途中にあり、美しい西の湖を一望することができます。

石段沿いに重臣の遺構

石段沿いには、歴史の一幕を感じさせられる遺構があります。織田信長公が可愛がっていた森蘭丸の屋敷跡は、安土城を訪れた際はぜひ見ておきたい場所です。

森蘭丸の屋敷跡

安土城跡入り口の麓から石階段を上がって行くと、途中に小姓の森蘭丸や重臣の前田敏江、織田信澄などの居城跡があります。特に織田信澄は信長公に大変可愛がられていた信長公の甥にあたる人物です。しかし本能寺の変後に、織田信孝の家臣によって若くして殺された悲劇の武将でもありました。

信長廟が建つ二の丸跡

標高189mにある安土山山頂の天守閣跡には礎石が残り、石垣近くの本廟には豊臣秀吉が建てたとされる織田信長公のお墓があります。自然石を積んだ石垣は信長公時代の野面積み式で積まれていて、防御力としては強くはないものの、景観はに山城姿に非常に合った石垣だと言われています。美を重んじたという信長公の側面が垣間見える気がしてきませんか。

本丸、二の丸と三の丸は石階段を登り切る

安土城の中枢部までは石段が続きます。この石段ひとつとっても織田信長公にまつわるエピソードがあります。

尾根道の石段を上がる

信長公のメンツを保ち、築城工期に間に合わせるためには切石だけではとても間に合わず、墓石や石仏も使ってこの石段を築いたと言われています。石段の先には信長公側近たちが日常生活を送っていた安上城の中枢部で、主要な入り口であった黒金門跡があります。

大手道口正面の石階段近くに秀吉邸跡

戦国時代に敵からの防壁を想定して造られた急峻な大手道の石階段。ここは入り口からすぐに急な登りの石段が始まり、山頂の天主台跡地や本丸跡地まではかなりの登り坂が続く石階段です。

織田信長公はこれを馬に乗って駆け上がったという武勇伝を残していて、こんな場所を馬で駆け上がるとは、確かに天下人たる勢いかもしれませんね。信長公に思いを馳せながら、がんばって登ってみてください。しかしながら息切れ注意、無理せずゆっくり行きましょう。

仏教信仰色を感じる石段

階段を上っていくと、途中で遺物に出会えます。風雨にさらされている状態ですが、織田信長公について考えさせられる貴重な一品です。

伝二の丸下辺りに見えてくる仏足石

大手道から天守に向かう階段を上がっていくと、天主台跡に向かう途中、伝二の丸の下あたりに築城時の石垣に使われたとされる仏足石があります。これは中世の数少ない貴重遺物のひとつです。

石垣として使われた仏足石や信仰対象の石仏を石階段に使ったのは信長の仏教信仰のためではないかとも言われています。また別の説では、信長の権威を表すものだったと言われていて、この石仏を踏むのは御法度であったとも伝えられているようですよ。

天主台から摠見寺跡に下る

長居歴史を感じる三重塔や仁王門は、ぜひ見ておきたいもの。当時のままの姿の金剛力士像には畏敬の念すら抱くのではないでしょうか。

摠見寺跡の三重塔

中腹にある城郭内に建立された本瓦葺きの三間三重塔。これは摠見寺跡の三重塔です。塔摠見寺跡は、当時天主閣と城下町を結ぶ途中にあって、城内を訪れる人々の境内だったと言われています。建立当時の伽藍は密教形式で、祀っていた信長公の分身の石の呼称は盆と呼ばれていたそうです。

摠見寺跡の仁王門

周囲を深い木々に囲まれた総見寺の門にある仁王門と金剛力士像もぜひ見ておきましょう。当時の村人が拝みに来るために、百々橋口を登って通ったと言われています。

仁王門の屋根は入母屋造りの本瓦葺きで、中に安置された2対の木造の金剛力士像と共に貴重な国の重要文化財です。金剛二力士立像は応仁元年(1467年)に作られたとあります。552年の時空を超えて存在していることに、しばし言葉を失います。

安土駅前にある資料館

安土駅には安土城郭にまつわる資料館があります。分かりやすく解説され、見ていて面白い展示物も数多くあります。

安土城郭資料館

安土城考古博物館は安土城の城郭構造や成り立ちなどを、模型やジオラマを使って分かりやすく紹介しています。特に戦国の織田軍団が用いたという槍のレプリカなどもあり、コーナーの説明は城作りから戦国大名の事まで丁寧に展示されています。

天下布武の朱印

信長公が岐阜城を居城にしてから使うようになった「天下布武」という朱印。この頃から信長公は天下統一への意志を表明していたのではないかと言われています。信長公が美濃平定の後に使った天下布武の印は、武力で平定する意味ではなく、七徳の武をもって天下を治めるという意味があるようです。

住所|〒521-1343 近江八幡市安土町小中700
営業時間|AM9:00-PM17:00
定休日|月曜日 月曜が祝日・休日の場合は翌日 年末年始
電話|0748-46-5616
公式サイトはこちら

安土城跡へのアクセス

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安土帰ってきたー(^-^) #安土 #安土駅

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電車での行き方

JR琵琶湖線安土駅を下車。駅から安土城跡までは徒歩30分ほどです。安土駅から安土城跡までは直線距離で1.4kmほど。お天気が良ければ、畑や田んぼ沿いの田舎の風景を楽しみながらウオーキングするのも素敵です。また、急ぎの旅なら駅前レンタサイクルで自転車レンタルがおすすめ。自転車なら安土城まで約10分で到着しますよ。

安土駅前はコンビニや売店がなく、目立った商業施設もない閑散とした場所ではありますが、それでもカメラを持った人が訪れるのが織田信長公の銅像です。

安土駅改札口の出入口1の前にあります。また出入口2の側には安土町城郭資料館と、原寸大の安土城天主を見ることができる安土城天主信長の館があるので立ち寄ってみてはいかがでしょう。

車での行き方

名神高速道路蒲生SICを降りて9.5kmのところにあります。駐車場は、有料駐車場と無料駐車場があります。

まとめ

いかがでしたか。さまざまな武勇伝、伝説を生み出す信長公のカリスマ性は歴史ファン・戦国ファンのみならず、旅する私たちにも心惹かれるものがあります。信長公のパワーの片鱗に触れられるような、さまざまな発見がある安土城跡をめぐる旅。琵琶湖近くに訪れる際にはぜひ訪れてみてくださいね。