箱根旧街道を歩いて江戸時代の旅人気分を味わおう

トラベルパートナー: ryo

横浜市に生まれその後札幌市に引っ越し現在は都内在住。気に行った風景を探し、温泉と旨い肴と酒を求め一人で思いつきで旅しています。国内は北海道、東北を旅することが多いです。旅に出た時ぐらい昼からも飲みたいので、車を使わず回り切れないことも時には……。またMLB観戦が好きなので、できる限り多くのアメリカのボールパークを訪ねてみたいです。

箱根の山には石畳も杉並木も昔のまま残っていたべ

海外からも多くの人々が集まる人気観光地の箱根。その箱根にある箱根旧街道を歩いたことはありますか。東海道の石畳や杉並木を今に残す街道で、江戸時代の旅人気分を味わえる人気のハイキングコースなんです。途中には、美しい富士山を望む絶景が広がっていたり、伝統工芸品のお店や温泉など見どころ満載です。今回は、そんな箱根旧街道の魅力をたっぷりご紹介していきます。

マイペースで楽しんで箱根旧街道を体験しよう

箱根旧街道は、江戸時代の東海道の石畳や杉並木を今に残す街道で、江戸時代にタイムスリップした気分を味わえるハイキングコースです。湯本温泉から箱根関所までの約12キロで、そのうちの畑宿から箱根関所までの約7キロを歩く人が多いです。所要時間は休憩なしで2時間弱で歩けます。

前半の畑宿から甘酒茶屋は約3キロで徒歩1時間ほどかかり、この間が一番の難所になっています。さらに続く後半の甘酒茶屋街道から箱根関所が約4キロで徒歩1時間ほどで、石畳・芦ノ湖・杉並木と見どころが続きます。無理をせず、自分の体力に合わせて歩く場所を決めたり、疲れたらバスに乗ったりマイペースで歩くのが大切です。

旧街道ハイキングに便利な箱根旧街道 1号線きっぷが発売されているので上手に活用しましょう。旧街道を歩く人は動きやすい服装、特にすべる場所もあるので靴はトレッキングシューズやしかっりしたウオーキングシューズを履いた方がいいです。

旧街道ハイキングのスタートは畑宿

かつては宿場町として栄えた場所

東京の日本橋からは23里(約112キロ)にもわたる箱根越え畑宿は、その宿場町として本陣もあり、当時は賑わっていました。宿場町のはずれには一里塚があり当時の歴史が偲ばれます。今日ではここを起点に旧街道ハイキングに出発する人が多くなりました。

畑宿といえば寄木細工

寄木細工とは、様々な木材を組み合わせ、色合いの違いを利用して模様を描く木工細工のことです。参勤交代をする大名にも好まれ、全国にその美しさは広まっていきました。正月の箱根駅伝の往路優勝チームに送られるトロフィーは寄木細工でできていることでも有名です。畑宿では、工房や資料館など多数の寄木細工の施設が軒を連ね、実演による寄木細工の技法解説・体験スポットも多数あります。

せせらぎの里 畑宿清流マス釣場

清流公園のすぐ横を流れる須雲川を利用して作られており、大自然そのままの清流流釣りを楽しむことができます。釣った魚をその場で焼いて食べることも。釣り道具やバーベキュー道具の貸し出しもあるので、身軽で行くことができ有り難いです。釣りだけでなく。マスの掴み取りもできるので、旧道ハイキングはまだ厳しい小さい子供を連れて遊びに行くにはおすすめの施設です。

住所|〒250-0314 神奈川県足柄下郡箱根町畑宿471
営業時間|9:00〜16:00(夏季は8:00~16:00)
定休日|木曜日(GW、夏休みを除く) 冬季(12月~2月)火・水・木曜日 新年は4日から
電話|0460-85-6373
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甘酒茶屋を目指し一番の難所を登る

名前から聞いても難所そうな猿滑坂

畑宿から甘酒茶屋までの区間は当時でも一番の難所でした。昔の旅人の気分を体験したくて現在でも多くのハイカーがチャレンジしています。名前の通り、猿滑坂とは猿でも滑ってしまうほどの急斜面であることがその名の由来です。

甘酒茶屋への最後の追い込み

追込坂とは甘酒茶屋への最後の登りになることからこんな名前が付けられました。畑宿から甘酒茶屋へは一部車道を横断したところあるので、最後まで車に注意して歩きましょう。まさにラストスパートの追い込みといった印象があります。

甘酒茶屋へ到着

ここまで畑宿から1時間程度です。江戸時代から難所を登り切った旅人たちが休憩する場所として、当時は9軒の茶屋がありました。バス停も目の前にあるので、難所を登るのに自信がない人はここからハイキングを始めても良いでしょう。駐車場もあるので車で来て見学も可能です。甘酒茶屋の隣には無料で利用できる箱根旧街道休憩所があり、建物内には昔の家屋の模型や資料があり当時の人々の生活ぶりを見ることができます。

ハイカーたちも甘酒と力餅で一休み

甘酒は今もハイカーたちに愛される味であり、最近では外国人観光客にも好評です。製法は江戸時代から変わらず、地元で採れたうるち米と米麹で作られています。疲れると甘いものが欲しくなるのは、時代や国が違えども一緒ですね。茶屋ではほかにも、抹茶や力餅、ところてんなど昔ながらのメニューが揃っています。

住所|〒250-0314 神奈川県足柄下郡箱根町畑宿二子山395-28
営業時間|午前7時~午後5時30分
定休日|年中無休
電話|(0460)83-6418
公式サイトはこちら

甘酒茶屋から芦ノ湖畔へもうひと頑張り

長く続く石畳の道

甘酒茶屋から10分ぐらいでこの看板のところに着きます。この付近が一番長く石畳を歩くことができる道です。元々は泥道でしたが、江戸と京都を結ぶ主要な街道であったので江戸時代初期の1680年頃、幕府によってに石畳道に改装されたのでした。

石畳道が当時と変わらぬ状態で残っているため、非常に貴重な歴史財産として1960年には国の史跡に指定されました。この石畳を歩きたい人も多いようで甘酒茶屋からスタートするのは人気のコースです。

石畳の下りは滑るので注意して

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箱根旧街道ハイキング⑦ 元箱根まで15分 せっかくここまで登って来たのに、ここから先は石畳の下りが続きます。 権現坂は最後の難所 急な石畳なので、最後まで油断しないよう慎重に足を運びます。 国道を歩道橋で渡れば、その先は食事処や土産物店が並ぶ元箱根。 赤い鳥居の下までやって来ました。 母と姉を怪我なくここまで連れてくることが出来てほっと安堵。 甘い濃厚な🍦ソフトクリームが美味しかったです😋 #箱根旧街道ハイキング #箱根旧街道 #箱根石畳 #権現坂 #最後の難所 #急な下り坂 #急な石畳 #元箱根まで15分 #あともう一息 #元箱根に無事到着 #乾杯の代わりのソフトクリーム #濃厚なソフトクリームが美味しかった #86歳の挑戦

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元箱根まで15分の看板のあたりから下りに入ります。このあたりを権現坂と呼び最後の急坂です。石畳は登るより下る時の方が実は危険。歩いているときに滑ったり足を踏み外したりしやすいので、足元には用心して下りましょう。

芦ノ湖や富士山がお出迎え

最後の急坂を下ると晴れていればこんな風景が出迎えてくれます。何度か箱根を訪れた人でも、自分の足で登ってこのめでたい富士山の景色を目にしたらその感動はひとしおです。この達成感を味わうために何回も足を運ぶ人は少なくありません。

フィナーレは杉並木を歩く

当時は1000本もの杉並木が強い日差しや雨風から箱根越えする旅人を守っていました。現在でも、樹齢400年ほどの杉並木が約400本連なって500メートル続いています。なかには根周り4mを越える大木もあり、現在では国指定資産として保護されています。

静けさのなか、樹の匂いを感じながら散策するのもおすすめです。ここまで来れば旧街道ハイキングのフィナーレなので、足取りも軽くなり、鼻歌でも口ずさみたくなる気分です。

ゴールは箱根関所

2007年に全面復元

 

箱根関所へは甘酒茶屋から約1時間で到着できます。発掘調査や残っていた資料をもとに2007年に全面復元され、当時の見張所遠見番所も復元されています。ここから望む芦ノ湖の眺望がすばらしいです。まだ登る元気のある人は登ってみてください。ハイカーはここがゴールですが当時の旅人は、これからが緊張の時間でした。昔の人々の旅がいかに大変なものだったか、当時の生活に想いを馳せずにいられません。

人形を使って当時の検問風景を再現

入り鉄砲に出女と言われ江戸方面から来る女性に対しての検問は特段厳しかいものでした。これは江戸屋敷に人質として置かれた大名の妻女が領国に脱出するのを防止するためであったといいます。箱根関所では、そんな検問風景や関所の日常が再現されています。箱根関所には資料館が併設されており、当時の各種の関所手形をはじめ、記録や文献も展示されています。見学時間は45分程。

住所|〒250-0521 神奈川県足柄下郡箱根町箱根1番地
営業時間|9:00~17:00(12月~2月は16:30まで)入場は30分前まで
定休日|年中無休
電話|0460(83)6635
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ホテルむさしや 芦ノ湖の見える温泉で汗を流そう

芦ノ湖畔に建つホテルむさしやは、上の写真のような風景を見ながら温泉に入浴することができます。関所からはバスで5分で、歩いて15分程度とアクセス良好。日帰りで下山する人も、帰りのバス停も徒歩1分でたいへん便利です。このホテルは、箱根駅伝に出場する大学の宿舎にも使われていることで有名です。箱根での山歩きやスポーツにも最適な立地。時間があれば泊まってゆっくり箱根を満喫したいですね。

住所|〒250-0522 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根20
営業時間|24時間
定休日|無し 但し日帰り入浴をメンテンナス等で受けられない日もある
電話|(0460)83-6348
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箱根旧街道(畑宿)へのアクセス

車での行き方

湯本温泉から県道732号線で10分から15分ですが、周遊型のハイキングではないので車利用は適しません。

バスでの行き方

小田急線・箱根登山鉄道箱根湯本駅から箱根登山バスK:箱根旧街道線に乗車し、15分程。9時台から16時台まで概ね30分に1本の間隔で運行。

箱根旧街道を歩くときに活用したいお得な切符が箱根旧街道・1号線きっぷ箱根登山鉄道線(小田原駅~小涌谷駅間)と箱根登山バス(小田原駅~箱根町港間:国道1号線H路線・箱根旧街道線K路線・箱根新道線R路線)が乗り降り自由の便利な1日乗車券。これなら疲れた時でも安心してバスに乗れることができます。箱根関所等の入場料も割引になる嬉しい特典も付いています。

住所|〒250-0314 神奈川県箱根町畑宿
営業時間|
定休日|
電話|
公式サイトはこちら

まとめ

箱根旧街道は、江戸時代にタイムスリップした気分を味わえる人気のハイキングコースです。途中には、美しい富士山を望む絶景が広がっていたり、昔ながらの茶屋で一服することもできます。歩くのに疲れたら途中にバス停もあるので、無理せず利用して楽しくハイキングしましょう。