オスロのムンク美術館は移設が決定。今のうちにムンクの名作を見に行こう

公開日:2018/12/10 更新日:2019/4/4

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ノルウェーのオスロにあるムンク美術館ではムンクの様々な作品を鑑賞できます

人の心の闇を表現したといわれているムンク。その代表作である「叫び」。時代を超え、芸術の域を飛び出したこの作品は色々なとらえ方、モチーフとして取り上げられ、世界的にも有名な絵画のひとつといっていいでしょう。そんなムンクの叫びはもちろん、多彩な作品が見られるのがオスロ市立ムンク美術館。まもなく移転のために閉館することが決まっているため、入館できるのはあとわずかな時間だけ。作品群とともにその空気感も味わえる場所です。

見どころの多い人気美術館

オスロ市立ムンク美術館は、世界中にファンがいる人気の美術館です。ではなぜ現在の場所から移転してしまうのでしょうか。ムンク美術館の魅力と共に解説します。

ムンクファンの聖地

「叫び」で世界的に知られるノルウェーが誇る画家エドヴァルド・ムンク。その名前を冠したオスロ市立ムンク美術館は、世界中から訪れるムンクファンにとっては聖地といってもいい場所。1963年ムンクの生誕100周年を記念してオープンし、1994年の没後50年記念には拡張と改修が行われ、多くのムンクファンを受け入れてきました。

しかし新しい文化の中心地として開発が進むウォーターフロント、ビョルヴィカ地区への移転が決定しています。オペラハウスのそばに新たなムンク美術館が2020年6月に開館、現在準備が行われています。それに合わせ現在のムンク美術館は50年以上の歴史に幕を下ろすことが決まりました。

ムンクを語る上で欠かせない「叫び」


ムンクの「叫び」は、一枚だけではなく、いくつか習作が存在しています。その数は5枚と言われ、内3枚がムンク美術館に展示されています。また、ムンク美術館の展示作品はコンスタントに入れ替えが行われていますが、叫びはほぼ見ることができるため、訪れる時期を選ぶことなく作品を目にすることができます。ただ、夏季は、日曜日に英語での展示物説明が行われています。

ムンクの初期の素描が数多く展示

初期の作品が数多く展示されています。年代を追いごとに様々な技法の変化が見て取れる素描から、若き日のムンクの苦悩と挑戦が見て取れることでしょう。紙にペンとインクのみで描かれた素描からは、ゴッホやベルナールからの影響をみることができます。「叫び」に代表される、人間の心理や闇を描くところへたどり着くまでの、ムンクの軌跡を見ることができます。

ムンクのさまざまな油彩画が一堂に集められている

収蔵されている油彩画は、1100枚といわれています。絵画としての評価はもちろん、ムンクが生きた時代のファッションや風俗を知ることができる、資料としての価値も認められています。筆のタッチや色彩の変化と、ムンクの生涯を重ね合わせれば、より興味深さが増していくでしょう。

ムンク美術館で立ち寄りたいカフェとショップは

ムンク美術館内には、ムンクに関連したケーキや軽食、お酒も飲むことができるカフェがあります。また、ミュージアムショップには魅力的なムンク関連のグッズがたくさんあるため、ぜひ立ち寄ってみてください。

ムンク美術館内のカフェのスイーツはおすすめ

美術館に併設されているカフェでは、コーヒーの他にも、ワインやビールなどアルコール類を頼むこともできます。夏にはオープンカフェも利用でき、解放感を味わうことができるでしょう。ボリュームのあるバゲットサンドは人気のメニューのひとつ。ムンクの「叫び」がチョコレートであしらわれた3種類のケーキは、美術館併設のカフェだけで味わえるスイーツです。

ミュージアムショップのお土産は

お土産を選ぶなら、ミュージアムショップがいいでしょう。ムンクの作品をモチーフにした様々なグッズが並んでいます。ポストカードやエスプレッソカップは、手軽さから人気です。他にもクレヨンやスケッチブックなどの画材は、種類が豊富。絵画を趣味にしている人にとっては、見るだけでも楽しめるミュージアムショップとなっています。

市内にあるその他の魅力的な美術館や博物館は

ムンク美術館以外にも、オスロ市内にある美術館や博物館を紹介します。国立美術館やヴァイキング船博物館などをはじめとして見ごたえのある美術館がたくさんあります。

国立美術館にはムンクの作品も展示

ノルウェーの首都にあるオスロ国立美術館には、ムンクの「叫び」の中でももっとも著名な油彩画や、、もう一つの代表作「マドンナ」が展示。その他、ゴッホ、クロード・モネ、ルノワール、パブロ・ピカソなど、近世ヨーロッパの著名な作家の作品も所蔵しています。ただしここも、2020年に移転が決定されており、それに伴い展示物も順次移される予定です。

Address Universitetsgata 13 0164 Oslo
Hours AM10:00-PM18:00 季節によって変更あり
Closed なし
Tel ( 47) 21 98 20 00
Web http://www.nasjonalmuseet.no/en/

ヴァイキング船博物館

ノルウェーが誇るヴァイキングの歴史がわかるヴァイキング船博物」。全長20メートルを超えるオーセベリ船、ゴクスタ船、トゥーネ船の三隻のヴァイキング船と、同時に発掘された埋蔵品が展示されています。英語が理解できるなら、iTunesやGoogle Playでフリーのオーディオガイドを事前にダウンロードしておくと、より展示物への理解が深まるでしょう。

Address Huk Aveny 35 0287 Oslo
Hours AM10:00-PM16:00 季節によって変更あり
Closed 1月1日
Tel 47 22851900
Web http://www.khm.uio.no/english

アストルップ・ファーンリ現代美術館

1993年に設立されたアストルップ・ファーンリ現代美術館。一時休館した後、ベイエリアのテューヴホルメンへ移動し、2012年9月に再オープン。イタリアの建築家レンゾ・ピアノの設計した近代的美術館は、建物の外観だけでも一見の価値ありです。ミュージアムはタックスフリー。併設のカフェバーの窓からは、目の前に広がる海や、好天であれば遠くのフィヨルドも眺めることができます。

Address Strandpromenaden 2 0252 Oslo
Hours AM11:00-PM17:00
Closed 毎週月曜日
Tel 47 22936060
Web http://www.afmuseet.no/

イプセン美術館

ノルウェーを代表する劇作家ヘンリック・イプセンが、妻と晩年を過ごした家が、そのまま利用されているのがイプセン美術館。こぢんまりとした造りですが、イプセンの暮らした家の復元、1、2階に分かれた展示物とビデオ資料は見応え十分。2階へと上がる階段には、イプセンの作品のポスターが青いランプで幻想的に照らされ、雰囲気を作り出しています。

Address Henrik Ibsens gate 26 0253 Oslo
Hours AM10:00-PM18:00 季節によって変更あり
Closed 1月1日、5月1日、5月17日、12月24日、25日、31日
Tel 47 40023630
Web https://ibsenmuseet.no/en

ノルウェー オペラハウス

オペラ、バレエ、コンサートなど様々なイベントが行われる文化の中心地として再開発の進むウォーターフロントのランドマーク的存在となっている劇場オペラハウス。1999年に始まった計画から完成に至ったのは2007年。予算をかなりオーバーし完成した建物は屋根の上に登ってフィヨルドを眺められるユニークな設計。2008年、2009年と著名な建築賞を受賞しています。

Address Kirsten Flagstads plass 1 0106 Oslo
Hours なし
Closed なし
Tel 47 21422100
Web http://www.operaen.no/

ムンク美術館へのアクセス

オスロパスは絶対オトク

オスロパスは、フェリーやバス、地下鉄、トラムなど、オスロ市内の主な公共交通機関が期間内なら乗り放題の他、主要美術館や博物館の入場料も無料になります。指定のお土産屋店やレストランで割引が受けられる特典もついています。

バスでのアクセス

オスロ中央駅から60番のバスに乗車。約10分で最寄りのバス停から徒歩4分ほどです。

地下鉄でのアクセス

オスロ中央駅から地下鉄に乗り最寄り駅まで5分ほど。駅からは徒歩5分で到着します。

Address Tøyengata 53 0578 Oslo
Hours AM10:00-PM16:00
Closed なし
Tel 47 23493500
Web

まとめ

オスロの新たな文化の中心として再開発が進むウォーターフロント、ビョルヴィカに移転することが決まっているムンク美術館。これまでは広さから所蔵している28000点の内、2割ほどしか展示できませんでしたが、新館ではその5倍の作品が公開される予定で、代表作「叫び」は常設展示となることが決まっています。

しかし新たなものが出来上がれば、歴史を振り返りたくなるものです。現在のムンク美術館を見られるのは、わずかな時間が残されるのみ。これまで訪れたムンクの作品を見に来た人の想いの残る美術館へ訪れてみてはいかがでしょう。