津山城は桜と紅葉の名所。季節の移り変わりと小京都の雰囲気を五感で感じる

名城・城下町とともに季節の移り変わりを肌で感じられる歴史の町津山。春と秋の季節ごとのイベントがあったり、街歩きで出会う様々なグルメなど魅力がたくさんあります。そんな津山の見どころをたっぷりご紹介します。

日本100名城に認定された津山城の桜が魅了する

美しい津山城を訪れるのに一番おすすめの時期は春。津山城を包むように咲くたくさんの桜に目を奪われるでしょう。

春の津山城

春の魅力、それは桜です。津山城の桜は大変美しく、桜の名所100選に選ばれています。約1000本の桜が一斉に花開く様子はまさに絶景で春の訪れを全身で感じられます。

別名鶴山城(かくざんじょう)とも呼ばれる津山城は日本三大平山城でもあります。明治時代に廃城令で取り壊されましたが、現存していたら広島城76櫓、姫路城61櫓に匹敵する60櫓の巨大城郭でした。毎年4月1日から津山さくらまつりが開催され多くの人で賑わいます。

津山藩主

門の手前ではどっしり構えた大きな体がお出迎えです。これは江戸時代の津山藩主の森忠政です。森忠政は織田信長の小姓で森蘭丸の弟にあたる人物。本能寺の変では小姓として同行予定でしたが、母のもとに戻され命拾いをして、その後森家を継ぎました。津山城の歴史は古く室町時代に鶴山城は築城。関ヶ原の戦いの後、1603年に森忠政が築城を始めて13年かけて完成し、同時に鶴山から津山に改名されました。

津山さくらまつり、オープニングセレモニーは見所満載

さくらまつりのオープニングセレモニーでは津山名物を食べることができる屋台もあります。この他にも、どんな見どころがあるのでしょうか。

大盛り上がりのオープニングセレモニー

さくらまつりは4月1日から15日まで開催されます。毎日何かしらのイベントがあり、鉄砲隊の鉄砲撃ち、太鼓や舞踊などが披露されます。時にはコスプレした人に遭遇するなんてこともあるかもしれません。

また津山名産のグルメを提供する数多くの出店も立ち並び、津山ホルモンうどん、そずり鍋、その他特産品などを堪能することができます。入場料は大人有料・小人無料です。

津山城の桜を存分に楽しむ

桜の通り道

津山城の桜は主にソメイヨシノ、ヤエザクラなどの種類です。その美しさもあって桜の季節になると、全国から観光客が花見にやってきます。ビューポイントとしては国道53号線からの眺めがおすすめです。そこは津山城全体が見える場所で、城全体が桜の花びらの淡いピンクに包まれて風情ある景色が広がります。

また少し視点を変えて下から見上げる桜も良いものです。青く澄んだ空の下に淡いピンクの桜という組み合わせは清々しいほどの美しさです。

上からの眺め

下からの眺めは素晴らしいですが、場所を移して少し高台から見る桜もまた一味違った趣があります。そして夕暮れ時は桜の魅力がより引き立つ時間帯です。この時間になるとぼんぼりに灯が灯り始め桜の花びらを艶やかに照らしてくれるのです。

桜の開花の時期はその年によっては多少前後しますが、暖かい年には3月の終わりに8分咲きの場合もあります。3月はさくらまつりが開催されていないので夜間は立ち入ることができませんが、日中であれば観光客も少ないので穴場の時期です。

夜桜を風流に楽しむ

夜桜は格別です。ライトアップされた夜桜は誰しも息をのむほどに引き込まれてしまいます。夜空に浮かび上がる備中櫓と桜のコラボレーションはインスタ映えすること間違いなしです。ただし春とはいえ夜は冷え込みますので一枚上着を持っていくとよいでしょう。

さくらまつり期間中はバーベキュー用品などを持ち込むことができます。また予約が必要ですが、貸しテント・七輪の貸し出し・手ぶらでBBQセットのサービスもあります。貸しテントがあれば急な雨にも対応できるのでうれしいサービスです。

本丸跡からの眺めは必見

本丸跡からの眺めはきれいで、そこには小さい街並みが広がっています。東西南北見渡せるので、四方それぞれの風景を楽しめます。桜を見下ろす光景は新鮮で、また違った雰囲気です。夜景の広がりの中に浮かび上がるライトアップされた桜は、心奪われる美しさです。眺めていると時が経つのを忘れて、いつまでも眺めていたい気持ちになります。

本丸跡に備中櫓、60櫓以上あった中の一つを復元

歴史深い備中櫓は、その外側も内部もじっくりと見てください。また、藤の花が咲く心地よい休憩所もあるため、観光に疲れたら休みこともできます。

備中櫓から歴史を感じる

江戸時代には、60以上もの櫓がありました。今でも本丸跡からその櫓跡を見渡すことができます平成14年の築城400年記念行事で櫓の1つの復元が始まり、平成17年に完成。

備中櫓の名称は地名の備中からの命名ではなく、備中守という役職から名付けられました。森忠政の娘婿が津山城を訪れるために造られたとされています。櫓は要塞としての役割もあり、その目的で使用した跡も。下から見上げると、石落としや狭間の穴を確認することができます。

備中櫓で藩主も一息

一般的に櫓は槍や鉄砲などの保管のための倉庫として用いられる場合が多いです。しかし備中櫓は御殿の一部として利用していたので、内部は総畳敷きになっています。

この中で藩主やお偉い方々がくつろいでいたところが想像できます。外からは一見小さいように感じられるかもしれませんが、しっかりとした造りで2階もあり見学することも可能。見学の際の注意点は土足厳禁で、飲食はできません。また入場料は無料です。

備中櫓の内部

備中櫓の1階には狭間、茶室、厠などが再現されています。2階には上段の間があり、壁紙には森家の家紋鶴が透かしで入り、釘隠しには金の家紋いりが使われていて、見た目にも大変豪華な作りです。細かなところではふすまの引手にも金の施しがされていて、質素な中にも豪華さが垣間見えます。

藤の休息場所

本丸跡まで登ってくるのにはかなりの石段を登る必要があります。備中櫓の横には藤棚の休憩場所があります。紫の藤の花が咲き乱れる5月に、その下で休憩すると最高に癒されることでしょう。藤棚のおかげでちょうどよい日陰になっていて心地よく、そこからの眺めも素晴らしいです。ロープより先は石垣のため覗いたり、ロープを超えると大変危険です。特に小さいお子様連れの方は気を付けましょう。

本丸跡の石垣に隠れたハートを探してみて

恋愛成就として女性から人気です。お城観光と併せて隠されたハートを探して楽しんでください。

本丸跡の石垣には愛の奇石と言われるハート型の石があります。この場所は恋人たちの恋愛成就になると言われていて、密かな恋愛スポットになっています。昔から津山城は出会いの鶴山と言われていたことで有名なのだとか。本丸跡の石垣の中から愛の奇石を探してみるのも、楽しいひと時になるでしょう。 

黄金色に染まる小京都らしい津山城もみじまつり

春の津山城は美しい桜の名所となっていますが、秋の津山城も素晴らしい景観やイベントがあります。

秋の津山城

紅葉の季節が訪れる11月中旬頃から、もみじまつりが開催されます。もみじまつりの期間中には様々なイベントが行われます。若武者たちが鎧を着て現れることもあり見逃せないイベントです。

4月のさくらまつりと同様にグルメのお店などの出店もたくさんあるので、多くの人で賑わいます。津山の特産品である和牛のももの丸焼き、津山地ビール、津山ロールなどを堪能することができます。

番傘あかり

イベントの目玉は番傘あかりです。17時から21時まで番傘に明かりが灯ります。美しい番傘あかりがもたらす幻想的な雰囲気は、まるで京都にいるかのような気分に。番傘あかり以外に、竹を使った竹あかりにも明かりが灯り彩りに花を添えます。

備中櫓ともみじ

夜になると備中櫓ともみじがライトアップされます。約300本のもみじのライトアップで、津山城が黄金色に輝きます。備中櫓ともみじとの絶妙なコントラストは素晴らしく、妖艶な感じが何とも言えない風情を感じさせます。さくらまつりとはまた違った秋ならではの味わいが、見た人を魅了するのは間違いありません。

津山城の入口にあるお土産売り場特産品がずらり

津山城に来たらお土産もぜひ買って帰りたいところ。津山ならではのお土産をゲットしましょう。

立ち寄り必須の津山観光センター

津山城入口にある津山観光センターではお土産、グッズ、特産品などを販売しています。また県北のパンフレット、宿泊、食事の案内などはここで入手できます。

レンタサイクルもあるので、気軽に津山観光ができるのはうれしいポイントです。駐車場は30台分あって普段は無料ですが、津山さくらまつり期間中は有料となりますので注意が必要です。

津山の名物といえば津山ホルモンうどんです。ここには津山ホルモンうどんマップというものがありマップをもってお店探しをすることもできます。B級グルメで入賞してからはホルモンうどん目当ての客が全国から来るようになりました。津山のホルモンは口の中で溶けるほど柔らかく、味噌だれで香ばしい匂いは食欲をそそります。

観光センターの中にはB’zの稲葉浩志さんが津山栄誉市民賞を授与された時の写真も展示されています。稲葉浩志メモリアルロードマップもあるので、B’zファンはマップを手に巡礼できます。

住所|〒708-0022 岡山県津山市山下97-1
営業時間|AM9:00~PM6:00(4月~9月) AM9:00~PM 5:00(10月~3月)
定休日|無休 12月29日~31日
電話|0868-22-3310
公式サイトはこちら

少し歩いて出雲街道津山城の城下町を散策

穏やかな雰囲気の城東地区は散策にもおすすめのエリアです。カフェや資料館もあるため、津山観光の一つに盛り込んでみてはいかがでしょうか。

大橋を渡り和蘭堂に

左に見えるのが津山城、東の大橋を渡ると城東むかし町があります。5月になるとこの川に鯉のぼりの大群が横切るように泳ぎます。

津山城の城下町は城西と城東に分かれていて、城東地区は昔の街並みがずらりと並ぶ歴史的なエリア城東地区は城東重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。城下町は出雲街道に位置していて城防備のために東西に急激に曲がっているのが特徴で、鍵曲がりといわれています。参勤交代の道でもあったため、江戸時代から賑わいをみせてきました。

歩き疲れたら和蘭堂(おらんだどう)で一休みがおすすめです。カフェやセレクトショップもあるので民芸品やお土産も購入できます。アクセスですが駐車場は城東地区観光駐車場は無料です。津山洋学資料館は共用の無料駐車場が8台分あります。

住所| 岡山県津山市西新町5
営業時間|AM9:00~PM6:00(4月~9月) AM9:00~PM 5:00(10月~3月)
定休日|月曜日 不定休
電話|0868-24-6288
公式サイトはこちら

城東地区

津山城から2つの鍵曲がりの道を曲がると、そこには出格子などがある情緒あふれる古い街並みが出迎えてくれます。左右には昔ながらの町屋や屋敷がおよそ1、2キロほどにわたって軒を連ねていて、まるで過去にタイムスリップしたかのような気分にさせてくれます。

映画のロケ地にもなった城東屋敷

趣のある町屋が並ぶ中に城東屋敷という建物があります。城東屋敷はフーテンの寅さんの最後に映画になった「紅の花」のロケ地です。また毎年11月第一日曜日には出雲街道城東むかし町のイベントが開催されます。城東地区が歩行者天国となり、パレードやお姫様仮装行列などで賑わっているので一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

住所|〒708-0834 岡山県津山市中之町19
営業時間|AM9:00~PM5:00 入館PM4:30まで
定休日|毎週水曜日 祝祭日は翌日
電話|0868-24-6095
公式サイトはこちら

旧津山藩別邸庭園 大名庭園の衆楽園でのんびり散歩

旧津山藩別邸庭園の衆楽園は無料で楽しめます。ゆったりと散歩するのにも最適な広さです。

衆楽園

ここでは四季折々の桜やハスの花、もみじの紅葉などを味わうことができます。津山藩2代目が造った隠居場所であり、他藩からの謁見場所として利用された場所でもあります。当時の衆楽園の大きさは現在の3倍はあったので、昔は近くの市役所や高校も衆楽園でした。

津山城から北側に歩いて10分程度の場所で、津山市役所のすぐ前に位置します。駐車場・入場料とも無料です。

住所|〒708-0004 岡山県山北628
営業時間|AM7:00~PM8:00(4月~10月) AM7:00~PM5:00  (11月~3月)
定休日|無休
電話|0868-23-6507
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津山城へのアクセス

電車での移動

津山駅までは岡山方面からJR津山線で約1時間30分、関西方面からJR姫新線で佐用から1時間、鳥取方面からJR因美線で約2時間40分です。津山駅にはB’zの巨大看板があって目印となっています。津山駅からは徒歩10分です。

自動車での移動

岡山方面からは国道53号線経由で鶴山通りを北に向かいます。鳥取方面からは国道53号線経由です。中国自動車道からは津山インターチェンジ降車では53号線経由で15分、院庄インターチェンジ降車では394号線で15分です。

駐車場は津山観光センターに30台、津山文化センターに120台それぞれ無料です。ただし、さくらまつり期間中はどちらも有料となります。また期間中は近隣に有料の臨時駐車場が設けられます。

バスで移動

津山駅の広域バスセンターで市内巡回ごんごバスの、左回り(南廻り)に乗車します。左回り(南廻り)線観光センター下車して2分のところです。右回り(北廻り)でも観光センター前を通過しますが遠回りになるため注意が必要です。

住所|〒708-0022 岡山県津山市山下97-1
営業時間|AM8:40~PM7:00(4月~9月) AM8:40~PM 5:00(10月~3月)AM7:30~PM10:00(さくらまつり期間中)
定休日|無休 12月29日~31日
電話|0868-22-3310 津山城(鶴山公園)0868-22-4572
公式サイトはこちら

まとめ

津山城と城下町に壮大な歴史ロマン感じつつ、四季折々の美しい風景にも出会ることがこの静かな街の魅力です。少し足をのばせばB’zの稲葉浩志さんの実家イナバ化粧品店もあり、津山は観光名所や見どころが数多く存在する魅力あふれるスポットです。