児玉美術館は自然と一体化した知る人ぞ知る美術館。鹿児島出身アーティストによる美術品を見に行こう

公開日:2018/12/11 更新日:2019/3/4

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出身は鹿児島です。得意なエリアは主に九州、その他訪れたことがあるスポットです。神社や公園などの写真、景観のある風景写真を撮るのが得意です。 スポット巡りは近場では1人で行くこともあり、1日に数カ所巡ることもあります。
自然も芸術もある児玉美術館に来てくれてあいがとなー

鹿児島県の鹿児島市に知る人ぞ知る美術館があります。約10万平方メートルという広大な敷地の中に、小川が流れ、杉、梅、竹などさまざまな木々に囲まれて佇む美術館公園。穴場的スポットととも言える児玉美術館をご紹介します。

自然の美しさに心も穏やかになれる

まっすぐに伸びた背丈の高い竹林は、美術館に訪れる人々を優しく誘うようにそびえています。美術館に到着する前から美しい自然に包まれ、気持ちをリフレッシュすることができそうです。

美術館周辺に生い茂る竹林

児玉美術館は「樹々と語り、名画と語る緑の中の美術館」をキャッチフレーズに、1985年4月に開館されました。山と川がある自然公園もまた美術館の一部と考えられている広大な敷地をもつ児玉美術館。自然散策を楽しみ、そして豊かな自然の中にある建物の中で美術品を鑑賞できるようになっている美術館公園です。子供からお年寄りまで誰でも利用し、市民参加のできる開かれた美術館です。

そんな美術館の入り口から建物までは、美しい自然に囲まれた約200メートルの道が延びています。美術館周辺には颯爽と伸びる竹林が生い茂り、深い緑の中を歩いていきます。まっすぐに伸びる竹林は圧巻。この竹林を見るだけでも十分に訪れる価値があるでしょう。

檜も竹と一緒に立派に立つ

敷地内には、竹の他に、立派なヒノキ、梅、カエデ、ツバキ、栗の木もあります。豊かな自然を擁した児玉美術館は、1年を通して四季折々の風景を楽しむことができます。

1月下旬から2月には梅、3月下旬から4月にはソメイヨシノ、6月から7月にはアジサイ、9月下旬から10月には彼岸花、11月から12月にかけては紅葉を楽しむことができ、訪れるたびに違った景色を楽しむことができるに違いありません。

小川のせせらぎ、河鹿の声、百千鳥のさえずりを聞くこともできます。吹き抜ける風は爽やかで、真夏でも冷房が必要ないほどです。

厳かな雰囲気の竹林と山神様

山神様がいると言われている竹林。山神様には、造林緑化による自然の保護、また無病急災、旅の安全などを祈願しています。広大な敷地の中でも、このエリアだけはなんとも神聖な雰囲気が漂っています。ぜひ体感されてみてはいかがでしょうか。

児玉美術館周辺遊歩道

家族みんなで楽しめるようになっている児玉美術館。入館しなくても自然公園を散策することができます。周辺には自然遊歩道が設置され、この遊歩道を歩けば美術館周辺を周回できるようになっています。

犬の散歩やトレーニングのために、人々が訪れているのをしばしば見かけることでしょう。ちょっと散歩をしに寄ってみるものもおすすめです。

児玉美術館は展示もイベントも楽しめる

児玉美術館には数々の展示があるため見ごたえがあります。さらに作家さんによるイベントなども開かれるため、都度楽しみがあります。

児玉美術館展示会スケジュール

児玉美術館は財団法人です。1年に何度か展示する作品が変わり、企画展が行われることもあります。「森林浴と子供スケッチ大会作品展」のように、子供も楽しめる企画も開催されています。来場日によっては作家の先生自ら案内してくれることも。時には、美術館内でジャズなどの演奏会が行われることもあります。

数々の絵画

児玉美術館には600点ほどの作品が収蔵されています。2005年の創立20周年を記念して建設された新館により大きく拡げられた展示空間には、ガラス張りにされたコーナーが設けられ、太陽の光を感じながら美術品を鑑賞できるようになっています。

館内や廊下には無駄な部分がなく等間隔に作品が展示され、非常に見やすいレイアウト。素晴らしい作品が並び、目を奪われつい立ち止まってしまうことでしょう。



薩摩陶器の鑑賞もできる

絵画の他に陶磁器も展示され鑑賞することができます。陶磁器展示室には、16世紀末の薩摩の陶工達によって造られた陶磁器、焼き物などが展示されています。

また、薩摩陶器の全容がわかるように、鹿児島の古陶磁器と近代陶器が展示されいるのも魅力です。陶磁器のなかには、西郷菊次郎氏の孫にあたる西郷隆文氏の作品も飾られているので、チェックしてみてください。

大嵩禮造氏のアトリエ

南日本美術展第14回美術展において「花の碑」が鹿児島県知事賞を受賞し、第1回海外派遣美術留学生に選ばれフランスに渡った大嵩禮造氏。一貫して乾いた世界を追求し、クールで鋭角的な作品を多数残している画家です。

大嵩禮造氏は、児玉美術館の主要な収蔵作家の一人であり、美術館の創立に深く携わりました。旧館の小展示室を改装した部分には、大嵩禮造氏の自宅アトリエを一部移設した部屋も展示されています。愛用のイーゼル・パレット・絵筆・絵の具・蔵書などが置かれたアトリエを見れば、当時の描画風景が浮かんでくるに違いありません。

海老原喜之助

美術館内にある数々の作家の中には、海老原喜之助氏の作品も展示されています。鹿児島の洋画家である海老原喜之助氏は、戦後の日本画壇を牽引した1人です。18才で渡仏し、その当時のパリで鬼才を発揮しました。アンファンテリブル(恐るべき子供)の異名をもつほどで、フランスと日本で活躍した世界各地で有名な画家です。藤田嗣治の薫陶を受けたとも言われています。

作家の作品が購入できる

美術館内では、作家の陶磁器など数々の作品を購入することもできます。久保満義氏の土のぬくもりのある骨太なカップオリジナルカップ&ソーサーや、山下三千夫の干支木版画が販売されています。これらの作品を目当てに訪れる来場者も少なくありません。

館内には喫茶室も

美術館内には、伏流水を使ったドミニカ産の豆で煎れたコーヒーやアールグレイティーを楽しめる喫茶室もあります。また、シフォンケーキや美術館で採れた椎の実入りクッキーなども堪能することができます。竹林や自然遊歩道の散歩、作品の鑑賞で疲れたら、ここでゆっくり休みませんか。

児玉美術館は彼岸花でも有名

咲き誇る彼岸花でも有名な児玉美術館。9月から10月にかけて、彼岸花が満開に。満開時には多くのカメラマンで賑わい、テレビでも多く放映されます。彼岸花の周りには色鮮やかなアゲハチョウが飛び交い、幻想的な光景が広がります。

児玉美術館へのアクセス

バスでの行き方

鹿児島中央駅から坂之上まで約35分、坂之上から児玉美術館まで市営バス野頭ルートで約15分。ただし、1日に6便のみとなります。

車での行き方

  • JR鹿児島中央駅から車で40分
  • 鹿児島空港から車で約1時間30分
  • JR鹿児島中央駅から車で約40分
  • JR谷山駅から車で約15分

大型バス含め、40台が駐車できる駐車場を無料で利用することができます。美術館周辺は、山々に囲まれています。広いスペースの駐車場もあるので、車での来場もおすすめです。

Address 〒891-0144  鹿児島県鹿児島市下福元町8251-1
Hours 10:00am-4:00pm
Closed 毎週月曜日
Tel 099-262-0050
Web http://www.kodama-art-museum.or.jp/

まとめ

緑豊かな自然に囲まれ、落ち着いた雰囲気の中、美術鑑賞をできるのが魅力の児玉美術館。地元でも知らない人がいるほど、隠れ家的な存在です。四季折々の自然を楽しむことができ、秋から冬にかけて見ることができる彼岸花や紅葉は一見の価値あり。約600点余ある絵画や陶磁器は、主に鹿児島出身の作家の作品。鹿児島で鹿児島ならではの作品を堪能できる美術館です。購入できる作品があるのも魅力ではないでしょうか。

また、館内には階段がまったくなく、車椅子の方や、お年寄りの観覧にも支障のないようになっています。おむつ交換台、障害者用トイレも用意されているので、家族揃って安心して訪れることができます。