姫路城はユネスコ世界文化遺産でもある白く美しいお城。春には桜、秋には紅葉を見に行こう

姫路城は美しいお城としても有名で、白鷺城とも呼ばれています。しかしながら、それだけではありません。実はあちこちに色々な仕掛けや工夫がされている、戦うためのお城です。

日本が世界に誇る姫路城を見よう

その白さが際立って美しい姫路城。日本で初めて世界文化遺産に認定された城でもありますが、その歴史は戦国時代までさかのぼります。

日本初の世界文化遺産

白鷺城(はくろじょう)と呼ばれることもある姫路城は、昭和26年に国宝に指定されたお城です。さらに、平成5年には奈良の法隆寺とともに日本で初めてユネスコ世界文化遺産に認定されました。これは、日本の木造建築における最高の美的完成度が評価されたことが理由です。世界的にも類のない優れたものであると認められたのです。

また、17世紀初頭の城郭建築最盛期を代表する城郭であることも、認定された理由です。防御に工夫した、日本独自の構造も評価されました。さらに、戦乱や災害などで破壊されることもなく、良い状態であったことも世界文化遺産認定された理由です。

日本の城のうち、天守が現存しているのは12城あるのですが、姫路城はその中の一つです。2009年から2015年にかけて、「平成の大修理」が行われ、白鷺城はさらに白く美しく生まれ変わりました。

姫路城の歴史

1346年、赤松貞範が姫山に城を築いたのが、姫路城の前身とされています。1555年から1561年の間に、黒田重隆(しげたか)と職隆(もとたか)父子が築いたのが姫路城の始まりです。この二人は、2014年の大河ドラマの主人公 「軍師官兵衛」である、黒田官兵衛の祖父と父です。

黒田官兵衛は姫路城で誕生し、豊臣秀吉の天下統一を支えました。姫路城は、時代劇ドラマなどでも、よく取り上げられています。

姫路城に向かいながら美しいお城を満喫

姫路城を間近で眺めるのも良いですが、さまざまな場所から望むのもおすすめです。また各ルートや眺める場所も充実しています。

姫路駅を出たら姫路城が目の前に

こちらの写真は、姫路駅北口を出たところの景色です。その土地を治めた威風をそのままに感じられ、圧倒されます。一本道をおよそ25分歩くと姫路城に到着します。真ん中にどっしりと構える姫路城とその街並みを楽しみながら歩いてみましょう。

寄り道して姫路城全景を見てみよう

イーグレひめじの屋上展望台から、姫路城の全景を見渡すことができます。ここは、姫路市の施設やコミュニティFM、飲食店があり、中にはキャッスルビューのものもあります。お城に行く前にイーグレひめじに寄って、休憩するのも良いでしょう。夏になるとビアガーデンも楽しむことができます。

住所|〒670-0012 兵庫県姫路市本町68番290
営業時間|AM8:30-PM9:00
定休日|年中無休
電話|079-289-3443
公式サイトはこちら

姫路城内堀を和船で巡る

姫路藩和船を利用すると、姫路城内堀を巡りながら船頭さんから姫路城についてお話を聞くこともできます。ここから見える景色は圧巻です。姫路城の入り口である大手門の手前、左側が発着所です。HPで当日現地予約と運航日をチェックしてみてください。

住所|〒670-0012 兵庫県姫路市本町68
営業時間|AM9:30-PM4:50
定休日|ホームページの運行予定参照
電話|079-280-3371
公式サイトはこちら

大手門をくぐれば姫路城の絶景が!

大手門をくぐると、美しい緑の広場「三の丸広場」が広がっています。空と緑の中に、姫路城の白さが映えその美しさを実感!お花見やピクニックに利用することもできますし、イベントもたくさん行われていますので、色々な楽しみ方ができます。ここを通り、いよいよ姫路城の中に入ります。

美しく機能性の高い建築を堪能しよう

姫路城は日本に現存する数少ない城です。外観だけでなく、中も保たれていて当時の暮らしや仕掛けなどが間近に感じられます。

人々の暮らしと日本建築の素晴らしさを感じる室内

釘隠しや格子など、簡素な形をしていながらもきれいな仕上げが印象的です。夏は涼しく冬は寒くない工夫がされており、至る所に先人の知恵とこだわりが感じられます。世界文化遺産登録で評価された理由も、うなずけます。

女性たちの暮らした西の丸の百間廊下

長さおよそ240mの長い廊下。この廊下は徳川秀忠の娘である千姫のために作られた西の丸・化粧櫓へと続きます。千姫は豊臣秀頼の妻でしたが、死別後は本多忠刻と再婚して姫路城で暮らしました。百間廊下は西の丸長局と呼ばれており、千姫に仕える侍女たちの大奥でした。

この廊下は工夫がされており、いざというときに鉄砲隊を配備し城壁として敵から防御できるようにつくられています。雨が降っても、濡れる心配もありません。

建物間の移動のときこそ、お城の美しさを楽しめる


どの角度からお城を見てもとても美しく間近から見られるからこそ当時の空気を感じられます。修復を経て美しさに磨きのかかった門や城壁も見ると圧倒されます。

石垣の美しい勾配を見上げよう

石垣は独特な積み上げ方がされています。これを「扇の勾配」と言います。反った角度で積み上げられているため、石を安定して高く積み上げることが可能。同時に、敵が容易によじ登れないというメリットもあります。石垣の下から、お城を観ると圧巻です。

姫路城は「戦うための城」

実際に回ってみるとわかりますが、城のいたるところに、戦うための仕掛けや機能の名残を見ることができます。城の内外にあるので、探してみてください。

美しい装飾が戦いの機能にもなる狭間

姫路城は大きな戦乱に巻き込まれたことはありませんが、いざというときのために、防御できるよう様々な工夫がされています。写真右側の城壁に、美しく配置されている三角・四角・丸の小窓が狭間です。美しいだけでなく、ここから鉄砲・矢などを出し、身を守りながら敵を撃退できます。

中には穴であると分からないような隠し狭間もあります。現在狭間は約1000箇所あり、かつては2500~4000箇所ありました。狭間の形ごとに、丸部隊、三角部隊など軍隊をグループ化。素早い対応を可能としていました。

これぞ戦う城の代表的機能!石落とし

外から見ると美しい窓にしか見えませんが、写真の取っ手を引き上げると城外への穴が開きます。石を外に落として迫ってくる外敵を撃退できます。

窓の下の点線のような四角い空洞から石が落ちてきます。

壁一面に広がる武具掛け

敵が来たときすぐに取れるように、廊下など場所の広さに関係なく武具掛けが多く設置されています。ARマーカーとARアプリを使って実際掛けられている様子をバーチャルで見ることもできるのです。ただ混雑時にはARマーカーが停止している場合もあります。

戦うために発達した独自の雨水対策にも注目

姫路城は簡単に敵が登って来れないように雨樋をつけず、足場を提供しないようにしました。写真の穴は、窓のさんにたまった雨の水抜き穴です。たまった水は、水抜き穴・水抜き管を通って外へ排出されるようになっています。他にも、屋根瓦から垂れた雨水を多数の瓦を地面に埋めてつくった排水溝を使って誘導し、排出するなどの工夫もあります。

こんなお洒落な装飾を探してみよう

日本に古来からある紋は現代にも通じるデザインをしています。家紋のように目につきやすいものもあれば、装飾の一部として使われる紋もあるため、見つけると嬉しくなります。

蝶の模様の瓦

こちらは、姫路城城主だった池田氏の家紋である揚羽蝶の瓦です。他にも歴代城主の家紋をかたどった瓦が多数あります。この家紋や歴代の城主について知りたい時は、場内ガイドに聞いてみてください。有料ですが楽しく姫路城のことを知ることができます。

ハート型のある釘隠し

こちらは「六葉(ろくよう)釘隠し」と呼ばれ、周りを6枚の葉で囲んであるデザインになっています。葉と葉の間に「猪目(いのめ)」と呼ばれるハート型の隙間ができるのが特徴です。釘隠しのように細かなところの見た目にまでこだわっていたところから、職人たちのこだわりがうかがえます。

天守屋上からの景色は圧巻

外見の美しさに目を奪われがちですが、天守からのまちの眺望は壮観です。天気が良ければ、街の隅々まで見渡せるでしょう。

天守屋上から姫路のまちを一望

こちらでは三の丸広場と姫路駅に向かう一本道を望むことができます。海抜92mの高さから、姫路の街を一望することができます。ただ、天守へ近づくにしたがって階段の傾斜がきつくなっていきます。混雑時には特に注意が必要です。

屋上には神社がある

屋上に、長壁(刑部)神社があります。姫路城が築かれる前からあった、地元神が祀られています。この祀られている刑部明神には伝承があり、日の本一の大剣豪として知られる宮本武蔵が関わった物語もあります。

四季折々・姫路城のさまざまな表情

姫路城の周りには自然があふれているので、四季に応じた植物たちが花開き色づきます。美しい白と自然がお互いを引き立てあうため、いつ来ても満足できるでしょう。

桜咲く春の城 

姫路城は日本の桜の名所100選に数えられるほど有名です。シダレザクラやソメイヨシノなどあわせて約1000本の桜が城を飾ります。春になると、毎年観桜会も行われているのです。

他にも期間限定で西の丸庭園が無料開放され城をライトアップするイベントも開催されます。夜に映える姫路城と桜の競演は一見の価値ありです。

新緑に映える白


夏になれば城を囲む木々が青々と生い茂り白い漆喰と見事なコントラストを生み出します。城のお堀のどこを回っても淡い緑の新緑と姫路城を写真に収められるでしょう。暑さ対策を万全にして散歩してみてください。

紅葉に赤く染まる

紅葉の季節も大変すばらしく、城周辺だけではなくシロトピア公園も紅葉し城から離れた場所でも美しい姿を眺めることができます。紅葉や銀杏など色鮮やかなグラデーションがさまざまなところで楽しめます。例年見ごろは11月中旬~11月下旬ですが、その年の気候によって時期が変動するので事前に調べてから行きましょう。

白い世界に溶け込む

雪が積もることはあまりないのですが、雪の中の姫路城も素敵です。雪が降ると、お城の色とともに真っ白に染まります。庭園などの木々に積もる雪も、また風情がありおすすめです。見られたらラッキーかもしれません。

月が架かる大天守

毎年観月会も開催されています。観月会のイベント情報を告知してくれるサイトもあるので見てみたい方は要チェックです。また毎日、日没から午前0時までライトアップが行われ、期間によってライトアップの色が変わります。4月1日から10月31日までは白色系にライトアップされ、11月1日から3月31日までは暖色系となっています。

夕景のシルエット

城壁が夕焼け色に染まる瞬間があります。その日の天候や方角をあわせれば朱にそまる姫路城を写真に収められるでしょう。閉城時間に合わせるだけでも、夕暮れに浮かぶ姫路城を拝むことができます。

水面に映る逆さ姫路城

逆さ富士のように水面に移る逆さ姫路城を見られるスポットがあります。それが三国堀・喜斎門跡です。内堀に流れる水に姫路城が移り込み、逆さ姫路城が見られます。

姫路城へのアクセス

新幹線と徒歩によるアクセス


姫路駅は新幹線の停車する駅です。そのため東西から新幹線で向かうことができます。JR・山陽電鉄姫路駅についたら北口を出て徒歩25分ほどで姫路城に着けます。

バスでのアクセス


徒歩でなくても、JR・山陽電鉄姫路駅からバスが出ています。ひめじ城周辺ループバス、および神姫バスを利用することでも迎えます。所要時間はおよそ5分です。

住所|〒670-0012 兵庫県姫路市本町68
営業時間|AM9:00-PM4:00(閉門5:00) 4/27-8/31の夏季はAM9:00-PM5:00(閉門6:00)
定休日|毎年12/29、12/30のみ
電話|079-285-1146
公式サイトはこちら

まとめ

美しいだけでなく、様々な工夫がされている姫路城。日本で初めて、ユネスコ世界文化遺産に認定されたことでも有名です。姫路藩和船に乗って、姫路城内堀から眺めるのもオススメです。