【兵庫県】コウノトリ舞う但馬、小京都・出石(いずし)で皿蕎麦を

1970年代、「an・an」や「non-no」を片手に旅に出る、という流行の波が押し寄せ、「小京都」と呼ばれる街はアンノン族で溢れかえるようでした。

ここ兵庫県豊岡市出石町もそんな「但馬の小京都」、出石藩五万八千石の城下町です。

「出石には昔の都(京)言葉がそのまま残されている。」と高校の古語の先生が言っていた、とご人。城下町のまま、国鉄も通さずに残された「小京都」だと。

そんな「小京都」と、同じ豊岡市にあるコウノトリの郷に、絶滅から甦ったコウノトリの舞う姿を見に出かけましょう。

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出石散策はまず出石城から

101435:出石散策はまず出石城から

撮影:iti

こんにちは。
20年前に大阪から滋賀県高島市朽木小川に移住した榊 始(iti)と妻(ご人)です。

ここ出石は、ご人が高校時代、練習試合でよく訪れたところだそう。
どれだけ昔?

今日は滋賀県高島市朽木小川の我が家から妻の実家のある養父市に向かうコースを。

湖西から若狭に出て、小浜ICから舞鶴若狭自動車道に乗り、福知山ICで下り国道9号へ。

国道9号をしばらく走ってから国道426号に入り、北方面に走ると豊岡市但東町から出石町に。

結構長いドライブですよ。

出石へのドライブ中、寄り道のカワイイ!

101436:出石へのドライブ中、寄り道のカワイイ!

撮影:iti

国道426号、但東町方面に走っていて、チョッと気になる「カワイイ」を発見。
通り過ぎてから、引き返しましたヨ。
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撮影:iti

気になったのは、たくさんの人形。
それも、まるでみんなで遊んでいるようで、楽しそう。

「里の駅みたけ」、福知山市字一の宮にある小さな農産物販売所兼休憩所、という感じかなぁ。

「地元のご婦人方が、お人形作りで過疎化が進んだ町に昔の賑わいを戻せたら」と。

5万8千石の出石城跡に上りましょう

ようやく到着した出石城、江戸時代「一国一城令」により、但馬地方唯一のお城でした。

でも、明治になり「廃城令」でお城は取り壊しに。

堀や石垣そして辰鼓楼だけが残されました。

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撮影:iti

駐車場から遊歩道を歩くと、復元された出石城跡に登る登城門・橋が。

出石城跡に入ります。

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撮影:iti

石垣に沿って登った広場に隅櫓が再建されています。

この城跡、三の丸・二の丸の広場は残っていますが、お城は再建されていません。

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撮影:iti

三の丸広場を通り抜けた左手に伏見稲荷を髣髴とさせるような赤い鳥居の列。

階段を登りつめた先、右手に稲荷神社があります。

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撮影:iti

左手には、最初の城跡がある有子山への登山道が。

でも、「熊出没のため、入山禁止」になっていました。

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撮影:iti

稲荷神社からは、出石の街並みが一望でき、イイ眺めです。

夏の風物詩、出石焼の風鈴が涼しい谷山川

101443:夏の風物詩、出石焼の風鈴が涼しい谷山川

撮影:iti

登城門の手前に架かる橋付近には、出石焼の風鈴がたくさん連なって吊るされて、涼しげな音色を奏でています。
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撮影:iti

久しぶりの夏日。

流れている谷山川では、子供たちが水遊びを楽しんでいました。

お城に続く大手門通りはお蕎麦屋さん通り

101446:お城に続く大手門通りはお蕎麦屋さん通り

撮影:iti

出石といえば、但馬地方随一の蕎麦の街。
出石焼の白いお皿を使った皿蕎麦で有名です。

あっちも・こっちも「出石皿蕎麦」の看板が、凄い!

この出石皿蕎麦を目当てにいつも多くの観光客が訪れています。

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撮影:iti

お昼はやっぱし出石皿蕎麦でしょう。

遠出の時は、いつもオニギリ弁当持参の私たち、今日ばかりは皿蕎麦を楽しみにやってきましたヨ。

お店によって蕎麦のコシや味、つけ汁の味が異なるそうです。

でも、私たちは蕎麦通ではないので、お城に近いお店に。

蕎麦は5皿で一人前。
追加の蕎麦は1皿単位で注文できます。

出石蕎麦は必ず「とろろ(山芋のおろし)」が付いてきます。
トロトロになったつけ汁と蕎麦が絶妙。

蕎麦の後は腹ごなし、街ブラで小京都めぐり

101472:蕎麦の後は腹ごなし、街ブラで小京都めぐり

撮影:iti

昼食を食べた蕎麦屋の隣にある、時を刻み続ける辰鼓楼(しんころう)。

現在修理中です。

写真は2016年7月、海の日。

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撮影:iti

もともと辰の刻(7時から9時)の城主登城を知らせる太鼓を叩く楼閣でしたが、明治14年に大時計が寄贈され、時計台になったと。

日本最古の時計台と言われています。

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撮影:iti

町並みを楽しみながら古い酒蔵を目指して歩きます。

酒蔵の直前に、明治時代、生糸を商った豪商の邸宅だったという「資料館」が。

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撮影:iti

出石酒造の酒蔵です。
土壁がそのまま残されていますが、酒蔵の半分は修理中でした。
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撮影:iti

この酒蔵で地酒の「楽々鶴(ささづる)」を造っています。
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撮影:iti

次は「船着き場に行く。」とご人。

結構歩かされますヨ。
汗びっしょりに。

県道を渡った郵便局の横におりゅう灯篭がありました。

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撮影:iti

おりゅう灯籠の横の川。

江戸時代、交通運輸に利用されていた旧出石川(谷山川)の大橋東詰めにあった船着き場の名残だそうです。

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撮影:iti

城跡方向に向かって県道を引き返してすぐ、横に入ると出石永楽館が。

明治34年に開館した、近畿最古の芝居小屋、但馬の大衆文化の発信地だったようですヨ。

平日のためか、「本日休館」でした。

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撮影:iti

歌舞伎や新派劇や寄席などが上演され、また時代と共に映画上映が主になり、昭和39年にいったん閉館しました。

その後、平成20年に大改修され、現在に。

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撮影:iti

昨年ここに来た時、ロックフェスが行われていました。

毎年、歌舞伎公演も行われているそうです。

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撮影:iti

永楽館からすぐそこに豊岡市立美術館があります。

その横に、元々出石城内にあった上級武士(家老級)の居宅が。

通称「家老屋敷」です。

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撮影:iti

家老屋敷の庭から、有子山山頂が遠望できます。

竹田城址のような石垣跡、但馬のもう一つのマチュピチュですかね。

出石から少し足を延ばしてコウノトリに会いに行こう

101459:出石から少し足を延ばしてコウノトリに会いに行こう

撮影:iti

出石と同じ豊岡市の祥雲寺字二ヶ谷ある兵庫県立コウノトリの郷公園。
出石から車で15分ほどでしょうか。

きれいな里山に囲まれた広大な敷地に現在ここだけで90羽以上のコウノトリが。

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撮影:iti

その昔、但馬地方では「ツル」と呼ばれていたようです。

小学校の時、コウノトリの餌にするドジョウを採って、学校に持って行ったとご人。
日本コウノトリが絶滅する直前だそうです。

1971年、野生最後のコウノトリが亡くなりました。
「ニュースを聞いて、悲しかった」と。

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撮影:iti

その後、ロシアからもらったコウノトリにヒナが生まれ、そこからコウノトリの復活が始まります。

施設の外側にある人口巣塔です。

2006年5月に来た時には、ひとつがいのコウノトリが抱卵していました。

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撮影:iti

ツルは、飛ぶときに滑走をしないと飛べませんが、コウノトリは高い枝からでも飛び立てます。

そんな説明を、兵庫県立コウノトリの郷公園文化館・レクチャー室の外に取り付けられたスピーカーから。

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撮影:iti

外で聞いていると、近くの餌場にいるコウノトリが、「カタカタ」と嘴を鳴らしはじめ、暫くすると、上空高く飛んでいた一羽のコウノトリが、餌場に下りてきました。

嘴を「カタカタ」と鳴らすのは、威嚇の合図だそうです。

15時になると、餌場の池に野生復帰したコウノトリが降りてくるので。

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撮影:iti

空を見上げると、放鳥されているコウノトリ数羽が青ゾラを旋回していましたヨ。

羽を広げて飛ぶ姿、ホント美しいの一言です。

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撮影:iti

コウノトリの郷公園入口にあるポスト。

「幸せ発信ポスト」だそうですヨ。

ここで出石へのアクセスを

阪神方面からは舞鶴若狭自動車道~北近畿豊岡自動車道、京都からは京都縦貫道~舞鶴若狭自動車道~北近畿自動車道で、それぞれ和田山ICもしくは八鹿ICで下り、国道9号から国道312号・県道2号で出石方面へ。
約3時間の道のり。

JRでは京都・大阪からそれぞれ特急で八鹿・4江原・豊岡まで2時間半、そこからバスで30分です。

大空にはばたけコウノトリ

101469:大空にはばたけコウノトリ

撮影:iti

古い町並みが残されている城下町・出石。
いつ行っても、小京都の雰囲気はそのままです。

久しぶりの皿蕎麦もおいしかった(^^♪。

そして昔の里山と水田をそのまま利用したビオトープ・コウノトリの郷で大きく羽ばたくコウノトリ。

兵庫・但馬は見どころ満載です。

そうそう、コウノトリはこの但馬の郷から、日本各地に幸せを運びに?飛んでいきますヨ~。