南禅寺は日本で最も格式の高い禅寺。三門に水路閣に素晴らしいスポットがたくさん

公開日:2018/12/7 更新日:2019/7/22

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生粋の京都人。京都愛が強く、得意エリアももちろん京都。 1人か女同士で出かけることが多く、移動は電車と徒歩がほとんど。趣味のカメラは必需品。コーヒーやスイーツが好きなので、出かけた先でカフェを見つけては、まったりしてます。
三門に水路閣に、ついつい写真を撮りたなるスポットやで

京都の南禅寺がインスタ映えスポットとして人気なのをご存知ですか。国の有形文化財も残るこの場所は、古くから絶景として愛されてきました。心奪われるその光景は、歌舞伎の舞台として使われるほど。今回はそんな南禅寺の魅力をたっぷりご紹介します。

日本で最も格式高い禅寺

南禅寺は、京都市左京区にある臨済宗南禅寺派大本山の寺院です。正応4年(1291年)に亀山法皇が無関普門禅師を開山とし、自らの離宮を禅寺にしたもの。法皇自らが国家鎮護を祈願して創建された祈願寺を勅願寺といいますが、南禅寺は日本最初の勅願禅寺にあたります。京都五山や鎌倉五山のさらに上におかれる別格扱いで、日本全国にある禅寺のなかで最も格式高いとされています。

京都観光でも南禅寺は清水寺などから少し離れたスポットなゆえ、落ち着いていますが、実はこのように格式高い寺院だったのです。

「絶景かな」で有名な三門の景色

歌舞伎の題材となったスポットまであります。石川五右衛門が感嘆した景色を体感してみてください。

歌舞伎の舞台になった場所

南禅寺の三門は国の重要文化財に指定されており、京都三大門のひとつです。高さが22mもあるので、壮大な出で立ちです。歌舞伎「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」の舞台でもあり、作中では石川五右衛門が景色を見て、その厳かな佇まいに「絶景かな!絶景かな!」と感嘆しながら言った場所として有名です。

三門とは、修行において悟りにいたるための3つの関門、空・無相・無作の三解脱門を略した呼び方です。山門とも書かれ寺院における正門にあたります。この三門の柱と柱の間から見える景色がとってもフォトジェニックですね。桜、新緑、紅葉、雪景色と四季折々の景色が楽しめるので、絶好の写真スポットとして人気です。

三門に登ってみよう

三門の2階部分は登ることができますが、登るには拝観料が必要です。中は薄暗く階段がわりと急な角度になっています。登りよりも下りの方がより急角度に感じやすいので手すりや縄を持って慎重に降りましょう。

境内を360度見渡せて、京都市街の景色も一望することができます。まさに絶景かなといいたくなる開放感のある美しい景色です。加えて京都は高い建物がない土地柄なので、より遠くまで見渡せます。

南禅寺の中心 法堂

明治42年に再建された南禅寺の法堂にはご本尊の釈迦如来が安置されています。天井の龍の絵も必見です。

法堂は2度も焼失していた

法堂は南禅寺の中心となる建物であり、ここで法要が行われます。法堂は、室町時代に起きた応仁・文明の乱と、明治26年(1893年)に起きた火災によって2度焼失したので、今ある建物は明治42年(1909年)に再建されたものです。法堂のなかには普段は入ることができませんが、なかの様子を外から伺うことはできます。中には本尊釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩が安置されています。

龍は仏法を守るという伝説があることから、法堂の天井には龍の絵「雲龍図」が描かれているのですが、この龍が迫力満点。ぜひ訪れた際にはその目で見て、神聖な雰囲気を味わってください。「雲龍図」は明治から大正にかけて活躍した日本画家 今尾景年によるものです。

水路閣はロケ地にも使われる人気スポット

ドラマや映画のロケ地にも使われる南禅寺水路閣。伝統のある寺院の中に突如現れるレンガに驚くかもしれませんが、これも明治に造られた歴史ある橋なのです。

お寺の中に突如現れるレンガアーチ

南禅寺の法堂から少し奥へ進むと、右手にレンガアーチが見えてきます。お寺のなかに突如現れるこの建造物は、南禅寺水路閣というもの。明治時代に作られた疏水橋で、橋の上には今も琵琶湖疏水が流れています。ここを通じて琵琶湖の水が京都市民の生活に届けられているんですね。このオシャレなレンガ調の建物は、映画やドラマなどのロケ地にもよく使われています。

インスタ映えスポットとしても人気

ここはインスタ映え抜群のスポットで、観光客が思い思いに写真を撮っています。橋脚の間からのぞくと、合わせ鏡のような面白い写真が撮れますよ。レンガが朽ちている様は、廃墟のようで趣深いノスタルジックな雰囲気です。水路閣は終日で拝観可能なので、人が写りこまないように写真を撮りたいなら朝早くに行くのがおすすめです。

不思議なトンネル ねじりまんぽも要チェック

最寄りの地下鉄東西線蹴上駅から南禅寺に向かう途中にある、レンガ造りのトンネルはねじりまんぽと呼ばれています。このトンネルの上にはかつて、蹴上インクラインという船を運ぶ傾斜鉄道が走っていました。この重みに負けないよう、トンネルの耐久性を上げるためにレンガが斜めに積まれていましたのです。

そのため、なかに入ってみるとまっすぐ歩いているのかわからないような不思議な感覚になります。南禅寺に行ったときはこちらもぜひチェックしてみてください。

湯豆腐を食べてほっこりしてから帰ろう

京都グルメといえば湯豆腐を思い浮かべる人もいるかもしれません。その湯豆腐発祥の地と言われているのが南禅寺なのです。

南禅寺は湯豆腐の発祥の地

南禅寺は湯豆腐発祥の地といわれています。南禅寺で出されている精進料理がもとという説によるもの。肉を食べてはいけない僧侶にとって豆腐は貴重なたんぱく源を摂取できるもの。南禅寺では通常の湯豆腐にアレンジがされており、今でもその湯豆腐が食べられています。このような背景もあり、南禅寺周辺には湯豆腐のお店が集中しています。今回は、なかでもおすすめのお店を2軒をご紹介します。



南禅寺 順正

南禅寺 順正(じゅんせい)は南禅寺の参道にある、湯豆腐と京会席のお店。敷地内には、江戸時代に建てられた医学学問所 順正書院の跡があります。順正書院は有形文化財に登録されているたいへん貴重なもの。お庭を眺めながら雅な雰囲気のなかで、ゆっくり豆腐料理をいただくことができます。湯豆腐はほんのり柚子が香り、上品な味わいを楽しむことができます。

南禅寺 順正の住所・アクセスや営業時間など

店舗名 南禅寺 順正
住所 〒606-8437 京都府京都市左京区南禅寺門前
食事の予算 3500円
参考サイト ぐるなびで詳細を見る・予約する※最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

奥丹 南禅寺店

南禅寺から歩いておよそ5分のところにある奥丹(おくたん)は、370年以上の歴史を持つ湯豆腐の名店です。豆腐の味が濃厚で、ずっしりしているのが特徴です。客間からは600坪の広大な日本庭園があり、四季それぞれの美しい姿を眺めることができます。素晴らしい庭園をのぞみながらの湯豆腐はまた格別の味わいですね。

奥丹 南禅寺の住所・アクセスや営業時間など

店舗名 奥丹 南禅寺
住所 〒606-8435 京都府京都市左京区南禅寺福地町86-30
参考サイト ぐるなびで詳細を見る・予約する※最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

南禅寺へのアクセス

電車での行き方

地下鉄東西線の蹴上駅より徒歩10分で到着します。

バスでの行き方

京都駅から5系統の市バスに乗って南禅寺・永観堂道で下車します。駅からは徒歩10分で到着します。

車での行き方

京都東ICより三条通を経由し約6kmで到着です。南禅寺のすぐそばには有料の専用駐車場があるのでそちらを利用するといいでしょう。

Address 〒606-8435 京都府京都市左京区南禅寺福地町
Hours AM8:40-PM4:30(12-2月)、AM8:40-PM5:00(3-11月)
Closed 12月28日~31日
Tel 075-771-0365
Web http://www.nanzen.net/

まとめ

日本で最も格式高い南禅寺は、映画や歌舞伎の舞台にもなった絶景スポットです。湯豆腐発祥の地としても有名で訪れた際には本場・京都の味を楽しむことができます。ときには歴史あふれる街のなかでゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。そして、ぜひお気に入りの一枚をカメラにおさめてみてください。