三十三間堂の千手観音像を見に行こう。国宝にも指定された圧巻の光景

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千手観音が並んでんのはいっぺん見たら忘れられへん光景やで

京都駅からほどなく近く、1001体に上る木造千手観音立像群の圧倒的なスケールで有名な三十三間堂。観光名所としても絶大な人気を誇る三十三間堂と周辺の見所を余すことなくご紹介します。

修学旅行生も多く訪れる仏堂

京都市東山区にある三十三間堂は、修学旅行で訪れたことがあるという人もきっと多いのではないでしょうか。三十三間堂の特徴はお堂が長いこと。全長120メートルほどあるこのお堂の中には1001体もの観音像が収められています。この膨大な数の観音像を収めるためにこちらの仏堂はこんなにも長く作られているのです。

この仏道の正式名称は蓮華王院本堂。本堂より歩いて5分ほどの位置にある天台宗の寺院、妙法院が管理しています。もちろんこのお寺の御本尊は千手観音です。

三十三間堂の豆知識

修学旅行先などとしても有名な三十三間堂ですが、どのような歴史から誕生したのでしょうか。見ごたえアップのために基礎知識をご紹介します。

三十三間堂の由来

33という数は仏教と関わりの深い数字です。蓮華王院本堂は内陣の柱間が33本あることから「三十三間堂」と呼ばれるようになりました。また、御本尊の観音菩薩は世を救うために33の姿に変化する、といわれていることもその名の由来になっているそうです。

三十三間堂の歴史

この仏堂は、平安時代末期の天皇、後白河上皇が平清盛に命じて自らの離宮である法住寺殿の一画に創建させたものです。残念ながら当時の本堂は1249年(建長元年)に火災によって焼失し、現存の本堂は1266年(文永3年)に後嵯峨上皇によって再建されたものです。

千手観音坐像・立像が並ぶ様子は圧巻

有名な千手観音坐像は、鎌倉期の名作と言われ国宝に指定されています。像本体の高さが3メートルを越える巨像群とその周りには1001体の千手観音立像がずらりと並んでいます。

本堂は10段の階段状の作りになっていて、1000体の千手観音立像は左右1段に50体ずつ並んでおり、あとの1体は千手観音坐像の背後にいます。

このうち5体は東京や京都、奈良の国立博物館に寄託されているため、現在ここで見られる千手観音立像は正確には全部で996体ということになります。

千手観音立像は頭上に11の頭があり、40の手を持つのが特徴です。ひとつひとつが165cm前後あり、大人と変わらない大きさです。そのため、これらの千手観音が一堂に立ち並ぶ姿は圧巻の光景であり、一度行ったら忘れられない風景としてまぶたに焼きつくことでしょう。

千手観音立像の御顔を一体ずつ見ていくと、会いたい人に顔が似ている像が必ず見つかるといわれています。じっくり御顔を拝見させていただいて、会いたい人に似ている像を探してみてはいかがでしょうか。

風神雷神と二十八部衆像も一体ずつ見てみて!

千手観音立像の左右端には、風の袋を持った風神と太鼓を持った雷神の像が見られます。これらは日本の風神雷神像の中では最古のものと言われています。

二十八部衆像は千手観音とその信者たちを守る神々の像で、その名の通り28体あるのが特徴です。密迹金剛力士、毘沙門天、阿修羅王や婆藪仙人などがおり、千手観音の前に安置されています。

目には水晶がはめ込まれているため、表情が豊かで角度によってはリアルに見える瞬間がありハッとします。至近距離でじっくり見れるため、かなりの迫力がありますよ。

新春の風物詩「通し矢」

新春の三十三間堂では、例年「通し矢」という行事が行われます。どのような行事なのでしょうか。

三十三間堂は弓術の競技場だった!

もともと三十三間堂は、江戸時代に流行った通し矢の競技場としても知られています。121mの距離がある本堂西の軒下では、弓術に自信のある人たちが南から北に向けて矢を通し、そこを通った矢の本数を競い合ったと言われています。

新成人が晴れ着姿で競技

現在は、毎年1月中旬の日曜日に通し矢として、弓術の大会が三十三間堂で行われます。的までの距離は60m。なんと、この日のために新成人の弓道有段者や一般の称号者が全国から約2000人以上もの人が集まるのです。

新成人は晴れ着姿で競技を行うため華やかで、京都の新春の風物詩となっています。また、その日は三十三間堂が無料開放されます。京都の内外からのたくさんの観光客で賑わい、多くの人たちが通し矢に挑戦する人たちを見守っているのです。

三十三間堂の後はここにも行ってみて!

三十三間堂の周辺も観光スポットはたくさん。南大門と法住寺の見どころをご案内します。

境内の外にある三十三間堂の南大門

三十三間堂の境内を出ると右手側に見えてくる南大門は、塩小路通に面した本瓦葺の巨大な八脚門です。ここも重要文化財に指定されていて、桃山時代に豊臣秀頼が創建した歴史の重みを感じるたたずまいが魅力です。

後白河上皇にゆかりのある寺院・法住寺

三十三間堂の通りを挟んで向かい側にある寺院の法住寺は、三十三間堂を創建した後白河上皇の御陵である法住寺陵に隣接しています。現在は宮内庁の管轄ですが、明治時代までは法住寺が御陵を守っていたそうです。

ちなみに法住寺は「サザエさん」の作者・長谷川町子の菩提寺としても有名です。生前、このお寺を訪れ、大変気に入って菩提寺としたと言われています。ぜひ参拝してみてはいかがでしょう。

住所|〒605-0941 京都府京都市東山区三十三間堂廻り655
営業時間|AM9:00-PM5:00
定休日|なし
電話|075-561-4137
公式サイトはこちら

三十三間堂へのアクセス

電車での行き方

京阪東福寺駅から出町柳駅行きに乗って、京阪七条駅で下車。駅から三十三間堂までは徒歩7分です。地上に上がって七条大橋とは反対方向に直進すると、すぐに見えて来ます。

バスでの行き方

京都市バスの停留所 博物館三十三間堂前より徒歩すぐです。京都駅からバスに乗るなら、100系統か206系統、208系統のバスが博物館三十三間堂前に停車します。

車での行き方

京都東ICより五条通経由で7.6kmです。専用駐車場があります。満車の場合は近くにコインパーキングも数カ所あるので安心です。

住所|〒605-0941 京都市東山区三十三間堂廻り町657
営業時間|AM8:00-PM5:00(11月16日から3月はAM9:00-PM4:00)
定休日|なし
電話|075-561-0467
公式サイトはこちら

まとめ

三十三間堂の持つ迫力は、すべてを圧倒するパワーに溢れています。こんな場所は多分、他にはちょっと見当たらないのではないでしょうか。修学旅行で訪れたことがある方も、改めて訪れると新たな発見ができるに違いありません。身も心も凛とするひと時の体験。ぜひみなさんも訪れてみてくださいね。

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