忍野八海で神秘的な池巡り。美しすぎる湧き水の郷

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トラベルパートナー: aoihana

東京出身。住んだことのある北海道や栃木の記事を中心に、ライティングしています。写真が好きで、絶景を求めて日本各地を旅しています。

いつ来ても美しい忍野八海、ぜひ遊びにきてくりょ~

山梨県にある忍野八海は、都内から3時間ほどで行ける観光スポットです。霊峰富士山を水源として神秘的な8つの池があり、江戸時代は富士山の入山前に身を清めるための巡礼地でした。その忍野八海について魅力や見どころ、周辺グルメについて紹介します。

富士山の雪解け水が湧きだす忍野八海

忍野八海は、美しく透明度高い水が湧き出す神秘的な8つの池を見ることができる人気の観光地です。富士山の雪解け水が20年の歳月をかけてろ過され、忍野八海の湧き水になっており国の天然記念物名水百選にも選ばれています。世界遺産に認定された富士山の、構成遺産の一部になっており古くから富士信仰の巡礼地として富士山に登る前に禊を行った場所と言われています。

神秘的な美しい池「忍野八海」を巡る

1番から8番までの霊場にもなっており、8つの池のうちどこから回っても大丈夫。霊場の順番に周るのもオススメですが、賑やかな中心部にある湧池からスタートする人も多いです。

いちばん大きな「出口池」

1番霊場であり、忍野八海の中でも最も大きな池が出口池です。忍野八海の中心部からは、徒歩で約20分。8つの池の中でひとつだけ離れている池でもあります。観光客も少なく静かな場所にあり、池のまわりは歩けるようになっているので1周まわってゆっくり散策するのがおすすめ。出口稲荷大明神もあるので、合わせて参拝するのも良いでしょう。

いちばん小さな「お釜池」

2番霊場のお釜池は、忍野八海の中でいちばん小さな池です。水深は約4メートルで、深い部分の青色がとても美しく見えます。池のヌシのような魚が悠々と泳いでいる姿を見ることもできます。こちらの池には、次のようなエピソードが残されています。昔この池のほとりに年老いた父と美しい2人の姉妹が暮らしていました。しかし妹が洗濯していると池から大きなガマガエルが現れ、娘を水中に引きずり込んでしまいました。近所の村人を集めて必死で娘を探しましたが、いくら探しても娘の遺体すら浮かんでこなかったといいます。それ以来、父親と姉娘はお釜池のほとりにとどまって妹娘の冥福を祈り過ごしたのです。この伝説からお釜池を大蟇(おおがま)池ともいいます。

木々の中にある「底抜池」

3番霊場は底抜池。こちらは榛の木資料館の敷地の中にあり、見るためには入館料が必要になります。水深は約1.5メートル。木々の中にあり、忍野八海の中で最も古くからの姿を残しているといえます。昔から底抜池で洗い物をしている時に誤って洗っていた道具や野菜を手から離してしまうと、渦に巻き込まれて消えてしまいどんなに探しても見つからず、しばらくすると池の底を潜りぬけて2番霊場であるお釜池から浮き出てくるということが度々ありました。そのため、村人たちの間ではこの池で洗い物をすることは神様の怒りを買うと語り継がれてきました。

縁結びの「銚子池」

4番霊場の銚子池は、阿原川沿いの脇の草地にひっそりとある池で水深は約3メートル。池の底の砂地から水が湧く様子がよく見えます。こちらは縁結びのご利益のある池ともいわれています。

いちばん豊富な水が湧く「湧池」

5番霊場湧池(わくいけ)は、お土産物屋が並ぶ賑やかな通りにあります。大きくはありませんが美しい池です。忍野八海のなかで最も豊富な湧水量を誇っており、毎秒2.2立方メートルもの水が湧き出しています。水深は約4メートルと深い池ですが水底までよく見えます。橋の上から覗き込むと、魚の泳ぐ姿や水草がたなびく様子がよく見え吸い込まれそうな透明度です。

逆さ富士が見られる「鏡池」

6番霊場である鏡池は水深わずか30センチほどの小さな池なので、見逃さないように注意しましょう。条件によっては、水面に富士山が映り込む逆さ富士を見ることができます。鏡池の水は、全て諸事に置ける善悪を見分ける霊力があると言われ、昔から部落内で何か揉め事が起きた時には、事を万事丸く納めるために争っている双方がこの池の水を浴びて身を清め祈願したと言われています。

ショウブの花が咲く「菖蒲池」

7番霊場は菖蒲池富士山を1番きれいに見ることができるスポットです。水深は約50センチメートル。菖蒲の葉が茂り、夏にはきれいな花が咲きます。この池の菖蒲を身体に巻くと病気が治るという伝説があります。隣接する菖蒲池公園は、散策の休憩スポットとしてもおすすめ。東屋や茶屋もあり、富士山を目の前に見ながらホッとひと息つくことができます。

今はにごっていない「濁池」

8番霊場は濁っていない濁池。湧池に隣接した水深50センチメートルの浅い池で、阿原川と合流しています。現在は井戸水が入っているため濁りはなく、その名からは連想できないきれいな水です。水底の水草がよく見え、水流に揺らめく様子がとても美しくて癒されます。もともと澄んだ水のあった池で、村人の飲料水となっていましたが、ある日見るからに乞食のようなみすぼらしい行者がやってきて、この池の地主の軒先に立ち止まり一杯の飲み水を求めましたが、その家の老婆がただの乞食だと思って無愛想に断った途端に池が急に濁ってしまったという伝説があります。しかし、その濁り水を器に汲み取ると不思議と澄んだ水に変わったと言われています。

シンボル的な人工池「中池」

駐車場からも近い、忍野八海観光の中心部にあります。忍野八海には含まれず、人工的に造られた中池。ほかの池と同じように、高い透明度の美しい水をたたえています。中池のさらに中央にある湧水口は10メートルほどの深さがあり、周囲からのぞくことができます。ニジマスやイワナが泳ぐ様子が見られ、水深が深ければ深いほど碧く美しい色になっています。水底が見えるほどの透明度で、その美しさに見惚れること間違いありません。

忍野八海は日本の原風景の宝庫

忍野八海は、湧水池だけではなくほかにも見どころがります。日本の原風景である、かやぶき屋根と水車小屋のどかな農村の様子や季節によって美しく変化する自然について紹介します。

かやぶき屋根と水車小屋

忍野八海の中心部では水車小屋とかやぶき屋根の建物が並び、昔の農村のような風景が広がっています。天候によっては富士山を眺めることもできるので、最高の写真スポットとなっています。

新名床川の桜並木

忍野八海のすぐそばを流れる新名床川の川沿いには、約200本もの桜並木が広がっています。桜の見頃は4月下旬から5月上旬です。川面に映る桜も美しいので、ぜひお花見に出かけましょう。夜にはライトアップした夜桜を楽しめるほか、天気が良い日には桜と富士山のコラボレーションを楽しむことができます。

どこか懐かしい農村の風景

忍野八海を散策していると、どこか懐かしいのどかな農村の風景がみられます。こちらの写真は軒先でトウモロコシの天日干しをしている様子。春はつくしや水仙、スミレなどの野の花が咲き、桃源郷のような都会で見られない風景に出会えます。

雪化粧した富士山が見られる冬

冬は雪に包まれる忍野八海。真っ白に雪が積もった富士山や雪の積もったかやぶき屋根など、珍しい景色が見られます。冬景色も美しい上、冬の早朝には訪れる人も少なく富士山も美しく見えるので景色を堪能したい人にはおすすめです。

忍野八海で楽しめる名水グルメ

富士山の湧水が池を作っている忍野八海エリアの水は美味しいグルメも生んでいます。名水で作るそばやうどん、コーヒーなど忍野八海に来たらぜひ味わってください。

名水で作るそばが人気の「池本茶屋」

お蕎麦は、隣接した水車内の石臼で挽かれています。美しい景色を見ながら挽きたて、打ちたてのお蕎麦を楽しむことができるとあって人気のお店です。岩魚やヤマメの塩焼きも人気のメニューで、名水のいけすからとりたての魚を調理してくれます。

住所|〒401-0511 山梨県南都留郡忍野村忍草354
営業時間|AM9:00-PM4:30
定休日|不定休
電話|0555-84-1009
公式サイトはこちら

古民家の雰囲気が魅力の「天祥庵」

忍野八海から車ですぐの距離の、かやぶき屋根の古民家が魅力の蕎麦屋です。山の中なので、窓からは森の風景を楽しむことができます。名水で打った細くてコシのあるそばが大人気。薬味もお店の畑で作った新鮮なもので、都会では味わえない味覚を楽しめます。

住所|〒401-0511  山梨県南都留郡忍野村忍草2848-2
営業時間|AM11:00-PM4:00
定休日|毎週水曜日
電話|0555-84-4119
公式サイトはこちら

郷土料理“吉田うどん”の人気店「渡辺うどん」

こちらは富士吉田市の名物、吉田うどんの名店です。人気メニューは肉玉うどんで、太い手打ち麺と甘辛く煮込んだ馬肉のコラボレーションが絶妙です。昼のみの営業でうどんがなくなり次第営業終了です。行列必至の人気店のため、早めの到着がおすすめ。

住所|〒401-0512 山梨県南都留郡忍野村内野545-2
営業時間|AM11:00-PM2:00
定休日|毎週水曜日
電話|0555-84-2462
公式サイト|なし

名水コーヒーでほっとひと息「かやぶき茶屋」

湧水で淹れた美味しいコーヒーを飲むことができます。かやぶき屋根の民家のような内装も雰囲気が合ってくつろげます。菖蒲池に隣接しており、散策の途中の休憩にもぴったり。中心部に比べて観光客も少なく静かに過ごせます。

住所|〒401-0511 山梨県南都留郡忍野村忍草412
営業時間|AM10:00-PM4:00
定休日|不定休
電話|0555-84-2255
公式サイト|なし

忍野八海へのアクセス

電車・バスでの行き方

電車でのアクセスは、新宿駅から大月駅で乗り換え富士山駅で下車。富士急行富士山駅からは路線バスに乗り、忍野八海で下車してください。

高速バスでの行き方

高速バスでのアクセスは新宿発の中央高速バス、富士五湖方面行きから忍野八海まで乗りましょう。

住所|〒401-0511 山梨県南都留郡忍野村忍草
営業時間|なし
定休日|なし
電話|0555-84-4221(忍野村観光案内所)
公式サイトはこちら

まとめ

忍野八海は、神秘的な場所であり自然に囲まれたパワースポットです。都心から都会の喧騒を忘れ、美しい池と美味しいグルメを楽しんで見てはいかがでしょうか。