観光前に知りたい「八坂神社」の基礎知識。外せないおすすめポイントは?

京都の祇園にあり、京都を代表する観光スポットになっている八坂神社。

通称祇園さんとも言われ、京都の三大祭りの一つである祇園祭でも有名ですよね。

京都の東、青龍の神社でもある八坂神社を、京都旅行常連の筆者が基礎知識やお立ち寄りいただきたいスポットを含めて紹介します。

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1.八坂神社ってどんな神社?

1.八坂神社ってどんな神社?

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創建については諸説ありますが、一説に656年高麗から来朝した使節の伊利之が牛頭山に座した素戔嗚尊を山城国愛宕郡八坂郷に奉納したことが始まりだと言われています。
もともとは「祇園神社」「祇園社」などと呼ばれ、八坂神社という名前は1868年の神仏分離令によってからになります。
当初は興福寺の末社、10世紀には延暦寺の末社、平安時代の中期頃に一帯の産土神として信仰され、朝廷からも信仰を受けました。
平安京が造られた頃には「四神相応の地」、東を守る青龍の地として現在も京都を守っています。

2.どんな神様を祀っているの?

2.どんな神様を祀っているの?

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八坂神社は大変多くの神様が祀られています。
主祭神に素戔嗚尊、櫛稲田姫命 、素戔嗚尊の8人の子どもの八柱御子神。
摂社末社などを含めると数を数えるのが大変なほどたくさんの神様がいらっしゃいますので、必ずといっていいぐらい自分のご利益が得られますよ。
その中でもやはり主祭神が素戔嗚尊、櫛稲田姫命ということで縁結びにご利益があります。
八坂神社にお参りに行くと、よく結婚式を行ってますので、綺麗な花嫁を見ながらお参りするとさらに効果がありそうですね。

3.祇園祭ってどんなお祭り?

3.祇園祭ってどんなお祭り?

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京都の三大祭りの一つである祇園祭。
祇園祭といえば山鉾の巡行がイメージされますが、7月の1か月間の長い間行われるお祭りです。
葵祭が貴族のお祭りとすれば、祇園祭は庶民のお祭りですね。

山鉾の巡行の時は有料席も販売され、見物客で祇園は一段と賑わいます。
とても暑い季節なので、見物する際は水分補給や帽子など十分お気をつけください。
ちなみに有料席はよく見えますが、日影がなくとても暑いです。
有料席でなくても日影の穴場スポットなどがありますので、調べてみるといいですよ。

3-1.祇園祭の歴史

3-1.祇園祭の歴史

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明治までは祇園御霊会(ごりょうえ)と言われ、869年疫病の流行により神泉苑で初の御霊会を行ったのが始まりです。
当時の国の数66ヶ国と同じ数の66本の鉾を立て、祇園の神を祀り、さらに神輿を送って、災厄の除去を祈ったと言われています。
その後も疫病などが続き、牛頭天王を祀り無病息災を祈念し、応仁の乱で中絶しましたが、明治9年に復活しました。
長い時代を経て現在の祇園祭があるんですね。

3-2.よく耳にする牛頭天王って?

祇園祭や八坂神社の歴史などにふれると、よく牛頭天王という名前が出てきます。
筆者も最初は牛頭天王と素戔嗚尊と名前が色々でてきて、頭が混乱したものです。

牛頭天王は明治時代の神仏分離がされる前まで、八坂神社に祀られていた神様で、祇園精舎を守護し、日本では素戔嗚尊と同神とされる説があります。
平安時代から祇園社の神として祀られ、疫病を司る神として祇園祭でも祀られました。

3-3.祇園祭の名前の由来は?

3-3.祇園祭の名前の由来は?

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まだ神仏習合の時代、八坂神社は比叡山に属しており、祇園社と呼ばれていました。
この時代の祇園社には牛頭天王が祀られ、祇園精舎の守護神であったため祇園神と呼ばれ、神社や周辺も祇園と呼ばれるようになりました。
そこからお祭りの名前も祇園御霊会とつけられたんですね。
ちなみに今の「祇園祭」という名前は、明治の神仏分離に八坂神社となってからだそうです。

4.八坂神社の七不思議を巡ってみよう

ここ八坂神社にも、不思議な七不思議があります。
お参りをしながら、どうぞこの機会に七不思議も散策してみましょう。
八坂神社は摂社末社が多いので、参拝しながら散策するもの良いですね。

4-1.雨だれがしない「西楼門」

4-1.雨だれがしない「西楼門」

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四条通りの突き当り、堂々と門を構えているのが西楼門。
八坂神社というと西楼門の写真が多く使われます。
この西楼門は重要文化財にも指定されていますが、屋根からの雨だれが一切しません。
石段にも雨だれのあとがないんですよ。
それだけでなく、1497年に再建されて以来、一度も蜘蛛の巣が貼ったことがないそうです。
なんとなく通ってしまう西楼門ですが、雨だれのあと、蜘蛛の巣を探してみてください。
一つもないはずです。

4-2.龍が住んでいる?「龍穴」

4-2.龍が住んでいる?「龍穴」

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本殿の建物の下には深い井戸があり、龍が住んでいると言われています。
この龍穴は、鎌倉時代に書かれた「釈日本紀」では竜宮に通じているとか、他の説では西にある神泉苑や南区の東寺まで繋がっていると言われているんですよ。
今では誰も確認をすることはできないのですが、本殿をお参りする際は龍を思いながらお祈りするといいかもしれませんね。

社務所では、この龍穴から湧く水で清めた「青龍石」が売っています。
家の中心から東に置くと福が訪れるそうですよ。
また青龍の御朱印もありますので、社務所も立ち寄ってみてくださいね。

4-3.音が反響する「龍吼(りゅうぼえ)」

本殿の向かって右、東の柱をみると龍の頭の彫刻があり、これを龍吼と言います。
ここの柱から西に向かって「パン」と手を鳴らすと、なぜかここの場所でだけ音が反響します。
龍が音に応えて鳴いていると言われています。
他の場所では反響しないので、ぜひ音比べをしてみてくださいね。

4-4.夜になるとすすり泣く「夜啼石(よなきいし)」

鬼門を守る方位除けとして、本殿の北東にある日吉社。
その前に植えられた木を見てみると、木の根元に大きな石があり、これが「夜啼石(よなきいし)」と言われています。
夜になるとシクシクとすすり泣くそうです。
筆者は怖くて確かめることができませんでしたが、気になる方は夜に立ち寄ってみてください。

4-5.美しくなる水「力水」

4-5.美しくなる水「力水」

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伊勢の天照大御神と豊受大神をお祀りしている大神宮社の右側に、「力水(ちからみず)」という龍のエネルギーが含まれている湧き水があります。
この水を飲んで、近くの美御前社にお参りすると美人になるそうですよ。
美御前社には美容水というご神水も湧いていますので、男性も女性も美を求めてはいかがでしょうか。

4-6.地軸まである「二見岩」

大神宮社にはもう一つ七不思議があります。
内宮と外宮の間に「二見岩(ふたみいわ)」と呼ばれている石があります。
見た目は小さい石ですが、なんとこの石は、地球の地軸まで深くのびていると言われています。

4-7.忠盛の冷静な判断、「忠盛灯篭」

4-7.忠盛の冷静な判断、「忠盛灯篭」

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「忠盛灯篭」は大神宮社と悪王寺社の間にある石灯篭。
平清盛の父、平忠盛は白河上皇に仕えた武士でした。
五月雨が降る夜、白河上皇が祇園女御の許に向かおうとした際、頭が光り、右手には黒い塊、左手には光るものを持った化け物を目撃し、忠盛に討ち取るよう命じました。
忠盛は生け捕りにしようとしましたが、正体は頭に藁の笠を被り、手に油壺と火入れを持って灯篭に火をいれている僧だと判明。
上皇は忠盛のその冷静な判断に感嘆し「忠盛灯篭」と言われるようになったそうです。

魅力が多い、八坂神社へ

魅力が多い、八坂神社へ

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祇園を守る八坂神社。
お参りはするけれど、それだけで終わってしまう方も多いのではないでしょうか?

今回ご紹介したところや、摂社末社などとても多く、まだまだ見どころはたくさんあります。
訪れたことがある方も、少し違った方向から八坂神社を参拝されてみてはいかがでしょうか?

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