東大寺は世界最大級の木造建造物。奈良の大仏だけでなく二月堂や三月堂にも行こう

トラベルパートナー: midori

静岡県出身、歴史好きが高じて奈良県に移住しました。奈良県の記事をメインで書いています。旅行は家族で出かけることが多いです。神社仏閣の紹介が得意です。散歩や食べ歩きが趣味で、カメラを片手に日々新たな撮影スポットやおいしいお店を探しています。

東大寺の見所は大仏だけやあらへんで

奈良の大仏様で知られる東大寺。世界最大級の木造建造物であり、世界文化遺産に指定された古都奈良の中心です。見どころは大仏だけでなく、金剛力士像を備えた南大門、二月堂、三月堂(法華堂)など国宝、重要文化財が目白押し。そんな東大寺の見どころを紹介します。

東大寺の概要

東大寺と呼ばれることが多いものの、正式名称は、金光明四天王護国之寺(きんこうみょうしてんのうごこくのてら)。8世紀、聖武天皇が国家安泰を祈願して建立したといわれています。その歴史は1200年以上。聖武天皇が国内に建てた国分寺の中心 総国分寺と位置付けられています。

御本尊の盧舎那仏は、奈良の大仏として親しまれています。その大仏を納める金堂(大仏殿)は必見の迫力。その他、二月堂、南大門の仁王像、三月堂の不空羂索菩薩像と見どころが数多くあります。1998年12月に古都奈良の文化財の一部として世界遺産に登録され、平城京の歴史を今に伝えています。

まずは圧巻の南大門を目指そう

東大寺に訪れた際に、一番はじめにたどり着くのが南大門です。25メートルもの高さの南大門は、日本最大級の山門であり、その存在感は圧倒的なものです。

巨大で無骨さがかっこいい東大寺南大門

現存の門は鎌倉時代の再建で、大仏様という建築様式。高さ25メートルを誇る日本最大級の山門で、国宝に指定されています。南大門裏手にある狛犬(石獅子)は、中国の職人の作と伝わる日本最古のものです。比較的空いている拝観時間外の朝晩に行けばゆっくり見ることができるでしょう。

東大寺南大門の仁王像(金剛力士像)

鎌倉時代に運慶、快慶らによって作られた高さ8.4メートルの巨大な木造。これだけの大きな像でありながら、1203年にわずか69日で作られたと伝わっています。一般的な仁王像と阿形、吽形の配置が逆なのが、東大寺の仁王像の特徴。二体の仁王像の間は俗世での時間といわれ、その他の伽藍は仏様の住む世界を表現。人の一生の短さ、儚さを表し、俗世での悩みなど大したことはないということを伝えています。

東大寺ミュージアムで予習すれば2倍楽しめる

南大門と大仏殿の間にあるのが、東大寺ミュージアム。2018年9月にリニューアルオープンしました。日光月光菩薩像などなど多くの重要文化財、国宝を見ることができます。建造物を見に行く前に、東大寺の歴史をここで見ておくと、より観光を楽しむことができるでしょう。入口の大仏様の手は実物大です。

東大寺大仏殿にお参り

東大寺のメインは、なんといっても奈良の大仏像が置かれている大仏殿です。大仏殿自体も建築物として非常に価値の高いものですが、中にある大仏像は厳かなものです。大仏殿の途中にある堂八角燈篭もお見逃しなく。

世界最大級の木造建築

現在の大仏殿(金堂)は江戸元禄時代に再建されたもの。その際予算の関係で、間口が本来の86メートルから57メートルと狭くなりました。ただそれでも全体像としては世界最大級の木造建築であることに変わりありません。入場口と券売機は大仏殿向かって左。新年、年明けから早朝までは無料拝観が可能。

素通り厳禁。国宝・金銅八角燈籠

View this post on Instagram

神社仏閣探訪 近畿篇 2018 〜 東大寺 大仏殿 〜 追補 前回、収まりきれなかった写真を追補しておこう。八角灯籠と大仏殿。大仏殿と二月堂の御朱印。 大仏蓮弁の線刻画が素晴らしい。大仏さまの台座の蓮弁の一枚一枚にこのような宇宙が表現されているとは! 大仏さまと脇侍。 #東大寺 #東大寺大仏殿 #八角灯籠 #大仏蓮弁 #御朱印 #東大寺盧舎那仏像 #大仏さま #神社仏閣巡り #奈良神社巡り #安心感 #落ち着く #御朱印巡り #御朱印集め #神社好きな人と繋がりたい #写真下手 #写真好きな人と繋がりたい #旅好きな人と繋がりたい #世界遺産 #国宝

A post shared by Tatsuya Nakao (@tatsuya_nakao) on

大仏殿の拝観口を抜け、参道の途中、大仏殿の正面にあるのが金堂八角燈篭。巨大建造物の大仏殿に目を取られ、見逃しがちですが、日本最大の4.6メートル、最古の灯篭で国宝に指定されています。8つの面を持つ燈篭の火を灯す火袋には、東西南北に獅子の透かし彫り、北西、南西、北東、南東には音声菩薩が彫られるなど繊細な装飾は美しく、時間を取って見るだけの価値ありです。

大迫力の奈良の大仏様

15メートルの高さがある大仏様。正式名称は銅造廬舎那仏坐像(るしゃなぶつざぞう)。聖武天皇によって造立された大仏ですが、頭部は江戸時代、他の部分も別の時代に補修されています。教科書の写真で見たことはあっても、実物の大きさには圧倒されることでしょう。大仏殿内はすべて写真撮影が許可されていますが、三脚は不可なので注意してください。

大仏様以外もすごい

本尊の大仏様の他に、向かって左は虚空蔵菩薩坐像、右に如意輪観音坐像と合わせて三尊形式。大仏様の後ろ左隅に広目天立像、右隅に多門天立像が安置されています。いずれも江戸時代の木造で、如意輪観音坐像は約7メートル、多門天立像も役5メートルとかなり大きな像。広目天立像と多門天立像の足下の愛嬌のある邪鬼も見逃さないでください。

柱くぐりにチャレンジしよう

柱の穴の直径は大仏様の鼻の穴と同じといわれています。陰陽道で鬼が出入りするとされる北東の鬼門除けのための穴ですが、いつからか無病息災、願望成就の御利益があるといわれるようになりました。普通の成人男性であれば通れる大きさなので、願いを込めてくぐってみてはいかがでしょう。

御朱印はどこでもらえるの

御朱印は出口付近のお土産売り場の一角で書いてもらえます。定番の華厳以外にも、大佛殿、盧舎那仏など書ける人がいる場合は、リクエストに応えてもらえるので頼んでみましょう。タレントの篠原ともえさんプロデュースの東大寺オリジナル御朱印帖も販売されています。

びんずる様をなでてご利益をもらおう

出口にあるのが、賓頭盧尊者像(びんずるそんじゃぞう)。お釈迦様の弟子で十二羅漢の1人。お釈迦様入滅後も現世で衆生救済をした仏様。撫でた場所が良くなるご利益があるといわれています。ただし大きすぎて、手と足しか届きませんが、多くの人に撫でられていることから、その部分は光沢を放っています。

日本最古の梵鐘 奈良太郎も立ち寄りたい

752年東大寺創建時代のものと伝わる日本最古の梵鐘。重さ約26トン、鐘の下へ自由に行き来することができることから、その大きさが実感できます。比較的観光客が少ないことから、とくに朝夕は独占しゆっくり見られるでしょう。大晦日の除夜の鐘は誰でもつくことができます。

法華堂(三月堂)で美しい不空羂索観音像を拝もう

梵鐘から参道を進むと、左手に見えるのが二月堂、右手側は三月堂になります。旧暦の3月に法華会が行われることから三月堂と呼ばれる法華堂。正堂は天平初期、札堂墓膜時代の建築でいずれも国宝です。御本尊は不空羂索観音で、その宝冠は世界三大宝冠のひとつ。2万個以上の水晶、琥珀、メノウの宝石があしらわれています。三月堂の御朱印は2種類あり、入り口すぐの受付で頼めます。

東大寺の穴場スポット 二月堂へ

向かって右の小さな滝のある石段を上がると二月堂。二階回廊から見る絶景は美しく、小さな茶屋で休憩もできます。

二月堂の概要

二月堂はお水取り(修二会)を行う場所。お水取りとは東大寺の僧侶が俗世の人たちに代わって、罪を懺悔し国家安泰や人々の幸せを祈る修行。僧侶が松明をもって回廊を走る姿が有名で、毎年3月に行われています。全国的に知られた行事であるため、修二会の時期は混みあいますが、それ以外は静かでゆっくり過ごせる場所です。

建物は江戸時代の再建ではあるものの国宝。御本尊は大観音、子観音と呼ばれる2体に十一面観音像ですが、秘仏のため見ることはできません。御朱印は本堂前の回廊にある窓口、お守りやお土産を販売している場所で書いてもらえます。

大仏殿の裏を通り正倉院へ

東大寺に残る建物の中で、唯一創建当初から残るのが正倉院。正倉とは、寺領から収められた品や寺社の宝物を納める蔵の総称で、南都七大寺にそれぞれ存在していましたが、現存するのが東大寺正倉院だけとなったため、現在はこの建物の固有名詞となっています。正倉院に保管されている宝物は、年に1回奈良国立博物館で開催される正倉院展で展示。

東大寺戒壇堂を拝観しよう

大仏殿入場口の横にある階段を下り、正面に見える高台にあるのが戒壇堂。日本で初めて正式な授戒を授ける場所として建立された聖地です。聖武天皇、光明皇后はここで鑑真から授戒を受けたとされています。本来はもっと広い伽藍だったといわれていますが、江戸時代までに3度の火災に遭い焼失。戒壇堂と千手堂だけが復興され、今に至っています。

東大寺へのアクセス

電車での行き方

JR大和路線、近鉄奈良線 奈良駅から、興福寺を横目に見ながら直進して徒歩20分。奈良駅から市内循環バスに乗り、大仏殿春日大社前下車徒歩5分。バス乗り降り自由の一日乗車券もあります。

車での行き方

近隣では奈良県営大仏殿前駐車場、GSパーク東大寺西大門駐車場と代表的なものが2か所。その他にも駐車場はあるものの、土日祝日は観光客が多く近場から埋まっていくので注意が必要です。

住所|〒630-8211 奈良県奈良市雑司町406−1
営業時間|<4月~9月> 7:30~17:30 <10月> 7:30~17:00 <11月~2月> 8:00~16:30 <3月> 8:00~17:00
定休日|なし
電話|0742-22-5511
公式サイトはこちら

まとめ

奈良公園内にあることから、他の観光スポットへも便利に移動できます。循環バスの一日乗車券を上手く使えば、時間短縮、リーズナブルに世界遺産の数々を楽しめることでしょう。