滑川渓谷は自然の神秘あふれる秘境。1キロの川沿いの散策はマイナスイオンたっぷり

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現地在住のトラベルパートナーが、おすすめスポットについてトコトン掘り下げてご紹介!
スポットを訪れるべきベストシーズンや、地元の人しか知らない穴場情報など、お出かけ前にぜひ参考にしてください。

滑川渓谷自然いっぱいやけん、癒されに行ってみて

まるで日本画に出てくる風景がそのまま残されている、愛媛の秘境 滑川渓谷。長い年月の中で、自然に侵食された岩肌、1キロにも及ぶ美しい川床、四季で色を変えていく森。川沿いの遊歩道はマイナスイオンに溢れ、心身共に癒せる散策スポット。風景写真を趣味にしている人にとっては、2度と同じ景色は見られないだけに、シャッターを押す手が止まらないはずです。そんな自然の神秘溢れる秘境、滑川渓谷の魅力を紹介していきます。

マイナスイオンをチャージ

愛媛県東温市、緑に囲まれた田園風景を抜けると、神話に出てくるような森が現れます。それが水の秘境、滑川渓谷。川のせせらぎを聞きながら、樹々に覆われた遊歩道を歩けば、日常の疲れも吹き飛んでしまうでしょう。マイナスイオンが体を包み込む、癒しのスポットです。

川の流れに沿っていざ龍の腹へ

川の流れに沿って歩いていくと、滑川渓谷のさまざまな見どころが現れてきます。味わいのある木製の橋や、自然が作り上げたみごとな造形美を味わうことができます。

木製の橋を渡って対岸へ

どれだけの年月が経っているのか、そんな古めかしい橋を渡って対岸へと渡ります。幅のない橋なので、雨の日は滑らないよう注意しましょう。手すりもありませんから、水量の多い日も気をつけた方が良さそうです。替えの靴下も体を冷やさないためには、余分に持っていくといいでしょう。

ナメラに沿って森林浴を開始

ナメラと呼ばれる一枚岩の川床が、1キロにも渡って続いていきます。けっして人工では作れない、自然が作り出した偶然の芸術。まだ山に道がない頃は、川が唯一の山への道となっていたといいます。そんな昔を思いながら、川沿いの遊歩道を歩いていくと、幻想的な森の雰囲気もあって、川を行く人の姿が見えてきそうです。

丸く削られた岩の壁が続く

森林浴をするうち、肩の力も抜け、歩くのも苦でなくなってきます。そんな心が軽くなり、リラックスした状態で周りを見渡すと、丸く削られた岩の壁が続いていることに気づきます。露出した地層が、積み重なっていた歴史を表しているのがわかるでしょう。

両側の岩の壁は、この先の龍の腹で合流するため、徐々に迫ってくるように感じてきます。大人には自然の怖さを感じさせるかもしれませんが、冒険好きな子供なら探検気分で楽しんで進んでいくことでしょう。

自然が作り出したとは思えない甌穴

小石が内側を削ってできた甌穴(おうけつ)」呼ばれる穴が、いくつも見られます。甌穴とは河底や河岸の岩石上にできる円形の穴のことで、別名かめ穴とも呼ばれています。同じ愛媛の八鎌の甌穴群は、国の特別記念物に指定されているほどで、国内でもそうあるものではありません。滑川渓谷の甌穴は、流水が川床の小さなくぼみに渦を巻き、それに巻き込まれた小石が内側を削ってできたものだといわれています。

長い年月をかけて作られた甌穴からは、エメラルドグリーンに見える色も相まって、自然の神秘が伝わってきます。数多い甌穴の中では、そこが見えないものもあり、吸い込まれていくような感覚さえ覚えます。

最終目的地、龍の腹へ到着

遊歩道を20分ほど歩くと、龍の腹へ到着します。両側の岩の壁が合流し、龍の腹の中へ迷い込んだような、不思議な感覚を体験することができるでしょう。ただだからこそ、樹々の間から見える、空のありがたさがより感じられるのだともいえます。

また龍の腹の中心から流れ落ちる奥の滝からは、勢いよく水が流れ落ち、力強さが感じられるほど。龍の腹にいると、その水のエネルギーを受け、体にパワーがみなぎっていくようです。

四季折々の変化をみせる滑川渓谷

豊かな自然に恵まれている滑川渓谷では、一年を通して変化していく風景を楽しむことができます。新緑や紅葉が見ごろのころにおでかけするのもいいでしょう。

四季の移り変わりを感じる

川と森、自然に囲まれた滑川渓谷では、四季の移り変わりを強く感じることができます。春は新緑、夏は川の水が涼しさを囲み、遊歩道を歩いていても涼しさを感じるほどです。秋は黄色や赤に染まる紅葉を見ながら、散策することができます。

雪の少ない愛媛県には珍しく、滑川渓谷には雪が積もることがあります。真っ白に染まった渓谷の景色は、より美しく幻想的な雰囲気を感じさせることでしょう。夏や秋に見た渓谷の景色とは、まるで違った世界にいるような気持ちになるはずです。ただし季節は美しいとはいえ冬、かなりの冷え込み。行く場合は温かい服装で手袋など防寒対策をしっかりとしていきましょう。使い捨てカイロも多めに持っていくと安心です。

滑川清流ハウスでほっと一息

滑川渓谷についての詳しい情報を知ることができる滑川清流ハウス。こちらの建物では、ちょっとした休憩をすることもできるんです。

地域の情報ならおまかせ

2017年にオープンした観光案内所滑川清流ハウス。かつての滑川地区は、民宿や釣り堀が賑わいを見せていたといいます。滑川渓谷は、その観光の中心にもなっていました。その賑わいの名残りである、約30年前の元売店だった建物を修繕しオープン。滑川渓谷の巡回、観光案内の他、空き家情報や移住相談にも乗り、地域の活性化に一役買っています。

もうひとつのの役割は、散策に訪れる人たちの憩いの場となること。地元の湧き水を使った焙煎コーヒーは、歩いてきた後の乾いたのどにやさしく潤いを与えてくれます。とくに秋、冬など寒い時期には、コーヒーに加えストーブが、散策で冷えた身体を癒してくれるでしょう。一緒に出してくれるビスケットの甘さも、疲れを忘れさせてくれるもの。コーヒーはテイクアウト可能なので、散策のお供にもすることができます。

ハタダお菓子館でお土産探し

ハタダお菓子館で売られているほんのり甘い上品お菓子たちは、歩き疲れた体へのご褒美としてもお土産としても最適です。

愛媛を代表するハタダ栗タルト

栗の入ったあんこをカステラで巻いたハタダ栗タルトは、愛媛を代表する銘菓。ほんのり甘いカステラ生地と栗入りのあんこがアクセントを強めます。東温市の菓子処 ハタダお菓子館は、ハタダのお菓子を販売している最大の店舗。ハタダのお菓子だけではなく、地元特産品が買える他、石鎚の伏流水の無料提供、和菓子を頂ける喫茶店で一休みもできます。滑川渓谷の散策の帰りには、是非寄りたい場所です。

ここでは、ハタダ栗タルトの製造過程を見学することができます。またハタダ栗タルト道」では、タルトの手巻き体験が可能。ハタダのはっぴを着て、スタッフの指導のもと作った自分だけのタルトを、専用箱に入れて持ち帰ることができます。小さい子供から大人まで楽しめるので、家族で訪れた際には是非やってみましょう。

住所|〒791-0213 愛媛県東温市牛渕1008-1
営業時間|8:00-18:00
定休日|なし
電話|089-964-5000
公式サイトはこちら

滑床渓谷へのアクセス

車での行き方

川内ICから右折し国道11号へ出て、約4キロ直進。河之内トンネルを通り抜けると、標識があるので次の落手トンネルの手前を右折。道なりに進んでいくと、滑川渓谷駐車場へ到着します。西条市からは国道11号で東温市へ向かい、落手トンネルを通過後すぐに案内表示に従い左折、道なりに進んだ奥が滑川渓谷駐車場です。駐車場は無料ですが、停められる台数は少なめです。

バスでの行き方

伊予鉄横河原線に乗車、横河原駅下車、伊予鉄バス滑川線に乗車し、海上で下車し徒歩10分です。本数が多くはないことから、駅、バス停でそれぞれ時刻表を確認してください。

住所|〒791-0323 愛媛県東温市明河
営業時間|なし
定休日|なし
電話|089-964-4414(東温市産業創出課)
公式サイトはこちら

まとめ

特別な名所史跡があるわけではありませんが、マイナスイオンたっぷりの遊歩道を歩く散策は、とても気持ちがいいものです。甌穴や一枚岩の川床、その上を滑るように流れる美しい川、そして滝と自然が作り出した芸術品がそこかしこに見られます。同じに見えても二度と出会えない景色。四季折々、すべての日々で自然は次々に新たな作品を生み出しています。そんな出会いに興味のある、自然を肌で感じたい人には、おすすめのスポットです。