飛行機内に持ち込み禁止になっているアイテムと禁止の理由

公開日:2019/5/22 更新日:2019/5/22

飛行機には、持ち込んでいいものといけないものがあることを、ご存じでしょうか。しかし、いったいどうして、飛行機には持ち込めないものがあるのでしょう。ここでは、飛行機に持ち込み禁止となっているアイテムについてまとめてみました。

また、持ち込んでいけない理由についてもご紹介します。気になった方はぜひ目を通してくださいね。

飛行機内に持ち込みが禁止のアイテムがある理由

公共の乗り物はたくさんありますが、どうして飛行機だけ持ち込み禁止のアイテムがあるのでしょうか。理由はいろいろありますが、テロ対策やハイジャック防止、火災などのリスクを回避するため、制限が設けられています。

テロ対策・ハイジャック防止

これまで、飛行機がテロリストによってハイジャックされたことは幾度となくあります。テロやハイジャックなどのリスクを避けるため、持ち込めないものを決めているのです。

もし、何でも持ち込めるのなら、ペットボトルにガソリンを入れて、機内でライターによって引火させるということもできてしまいます。刃物を使ってパイロットに危害を加えることも考えられます。

火災などのリスクを減らすため

飛行機には、スプレー缶や花火といったものも持ち込めません。もし、このようなものまで持ち込めるとなると、上空で火災を起こしてしまう恐れがあります。

飛行機は空飛ぶ密室なので、フライト中の火災は即事故、死に直結してしまうでしょう。こうした火災による事故をなくすため、厳しく持ち物をチェックしているのです。

飛行機に持ち込み禁止のアイテム

飛行機内に持ち込んではいけないアイテムを見てみましょう。基本的には凶器になりうるものか、事故の危険性のあるものが対象です。

ゴルフクラブやバット

ゴルフクラブにバットなどは、スポーツで使用するアイテムです。しかし、これらのアイテムは凶器にもなりえるので、持ち込みに制限があります。

自由に持ち込める場合だと、機内で乗客同士が凶器を使って乱闘を起こすかもしれません。パイロットに危害を加え、操縦不能になる、といった恐ろしいことも起きてしまう可能性があるのです。

カッターやハサミ

飛行機に刃物を持ち込めない、というのはよく知られた話です。航空会社は、乗客の安全を第一に考えるので、安全対策としてカッターやハサミなど、刃物の持ち込みを禁止しています。

眉をカットするような、小さなハサミであっても、刃物とみなされて持ち込めません。機内でのトラブル、テロなどを防ぐ意味で制限しているのです。

プリミキシングライターなど

プリミキシングライターとは、青くて強力な炎が出るライターのことです。ターボライターが代表的ですね。このようなライターは、火力が強いため、自由に持ち込めるとなると機内で何らかの事故が起きる可能性があります。

悪意のある人が、機内で放火するといったことも考えられるでしょう。こうしたリスクを避けるための対処です。

ドライバーやドリル

飛行機には、刃物だけでなく先端が尖ったものも持ち込めません。ドライバーやドリルなどが代表的でしょう。先端が尖ったものは殺傷力があるため、凶器になりうるからです。

自由に持ち込ませてしまうと、ほかの乗客の安全を脅かしてしまう恐れがあります。テロやハイジャックに用いられる可能性もあるため、持ち込みができません。

2gを超えるリチウム電池

さまざまな電子機器に使用されているリチウム電池ですが、機内への持ち込みには制限があります。2gを超える容量のリチウム電池は、持ち込むことができません。

リチウム電池は発熱や発火の恐れがあり、火災を引き起こすリスクもあるからです。可能性としては低いかもしれませんが、万が一のことを航空会社は考えているのでしょう。

160Whを超えるリチウムイオン電池

160Whを超えるリチウムイオン電池も、持ち込みが制限されています。逆に160Wh以下のリチウムイオン電池なら、機内への持ち込みはできます。一般的なモバイルバッテリーは、60~80Wh程度なので、問題なく持ち込めるでしょう。

持ち込みが制限されている理由は、先ほどのリチウム電池と同様です。発熱や発火の恐れがあるからです。

テント用のペグ

現地でキャンプやバーベキューをするため、テント用のペグを持っていこうとしている方もいるかもしれません。しかし、こうしたテント用のペグも、先端が尖っているため凶器になる可能性があります。

自由に持ち込めるようだと、悪意のある人間が凶器にするつもりで持ち込んでしまうかもしれません。そのリスクを排除しています。

オイル充填式携帯カイロ

オイル充填式携帯カイロは、寒い場所に行くときに持っていきたいアイテムの1つです。しかし、これも機内に持ち込むことができないので、注意しましょう。

機内持ち込みだけでなく、受託荷物として預けることもできません。引火性液体の危険物を燃料としているので、火災のリスクがあるのです。保安検査で見つかると没収されます。

持ち込みはできるけど預け入れはできないアイテム

飛行機には、機内への持ち込みはできるものの、受託荷物にはできないというものがいくつかあります。

ライターやマッチ、パソコンの予備バッテリー、ヘアアイロンのガスカートリッジなどが該当します。それぞれ詳しく見てみましょう。

ライターやマッチ

ライターやマッチは、1人1つまで機内に持ち込みができます。それ以上持ち込もうとすると、保安検査で没収されてしまう恐れがあります。

機内への持ち込みはできますが、スーツケースやキャリーバッグに入れて預けることはできません。万が一破損して、液体ガスが漏れてしまうと火災の原因になるかもしれないからです。

パソコンの予備バッテリー

パソコンの予備バッテリーには、リチウム電池、リチウムイオン電池が使用されていることが多いです。これらの電池は、寿命が長くパワーもあることから、さまざまなシーンで活用されますが、発熱しやすい特徴もあります。

発熱して発火した、という事故も起きているので、万が一貨物室でそうしたことが起きないように預け入れはNGとなっています。

ヘアアイロンの予備用のガスカートリッジ

ヘアアイロンは、コンセント式と電池式、ガスカートリッジ式などがあります。ガス式のヘアアイロンだと、予備のガスカートリッジも持っていきたくなるものですが、受託荷物にすることはできません。

どうしても持っていきたいときは、手荷物にして近くで管理する必要があります。これもやはり、発火や引火といった恐れがあるためです。

毒物

基本的に、飛行機では危険なものを運ぶことができません。殺虫剤や農薬といった毒物は、危険物とみなされてしまうため、持ち込みも預け入れもできないのです。

これらの危険物は、テロに使用される恐れもありますし、貨物室で漏れてしまうと人的な被害が生じる恐れもあります。そうしたリスクを避けるための制限となります。

液体バッテリー

液体バッテリーも、受託荷物とすることはできません。液体バッテリーや水銀は腐食性物質となり、危険物となります。そのため、預け入れすることはもちろん、機内への持ち込みもできないため覚えておきましょう。水銀を使用した温度計や体温計なども、NGとなることがあるため注意が必要です。

高圧ガス

高圧ガスは、機内への持ち込みはおろか、受託荷物として持ち込むこともできません。カセットコンロ用のガスや、ダイビング用のボンベなどがそれに該当します。引火や爆発といったリスクがあるので、乗客の安全を守るために制限が行われているのです。

ダイビング用のボンベは持ち込み、受託ともムリですが、医療用のボンベは持ち込めることもあります。航空会社によって対応が異なるので、事前に確認した方がよいでしょう。事前の予約、問い合わせが必要なケースもあります。

アルコール度数70を超えるお酒

飛行機にアルコールを持ち込むことは可能です。ただ、国内線と国際線で違いがあるので、注意が必要です。基本的にアルコール度数が24%以下だと、持ち込めるのですが、70度を超えるようなお酒は持ち込みも預け入れもできません。

アルコール度数がここまで高いと、引火の可能性があるからです。火災のリスクを減らすため、対策を講じています。

制限はあるが持ち込めるアイテム

ここでは、制限が設けられているものの、機内に持ち込めるアイテムをご紹介します。ライターやマッチ、コスメ、薬、スプレー缶などですね。

それぞれ詳しく説明するので、今後飛行機に乗るときのために覚えておきましょう。

ライター

ライターやマッチといったアイテムは、機内に持ち込むことができます。預け入れはできませんが、持ち込みに関しては制限さえ守れば問題ありません。機内に持ち込めるのは、1人1個までとなるので覚えておきましょう。

勘違いしてはいけないのは、ライターやマッチ、それぞれ1個ではないということです。ライター1個、マッチ1個では持ち込めません。この場合だと、どちらか1つとなります。保安検査で見つかると没収になるので、注意してください。

コスメ

化粧水や香水といったコスメ、液体の医薬品なども機内に持ち込みができます。国内線では、1容器あたり500ml以下で、最大2リットル分までの持ち込みができるのです。ただ、これが国際線になると話は変わり、100ml以下の容器で持ち込む必要があります。また、ジッパー付きの透明袋に入れる必要があるので、液体に関しては国際線の方がはるかにルールは厳しいです。

国際線のルールでは、液体の薬を持ち運ぶときも100mlが限界となります。それを超える量を持ち込みたい、という場合だと、事前に航空会社や空港に連絡しなくてはなりません。

どうしても必要、と認められた場合には、持ち込みが可能になるようです。錠剤のような薬は、1つの袋にまとめておくと保安検査もスムーズに進むでしょう。

ヘアスプレーや制汗スプレー

ヘアスプレーや制汗スプレーなどは、機内に持ち込むことができます。ただし、1容器あたり500mlまでとなっていますし、合計2リットル、もしくは2kgまでとなっているので注意してください。勘違いしてほしくないのは、機内に持ち込める合計が2リットルまでではありません。受託手荷物に含まれているものも合わせて、合計2リットルです。

つまり、機内に持ち込んでいるのが500mlだとしても、受託手荷物に500mlのスプレーが4つ入っていると、その時点でオーバーしてしまうということです。当然、オーバーしてしまった分は持っていくことができなくなるので、廃棄するしかありません。

まとめ

飛行機の機内に持ち込みが制限されているものはたくさんあります。空を飛んでいるときは、完全な密室となってしまいますし、より高度な安全対策が必要になるのです。

そのため、航空会社は厳しいチェック項目を設けて、持ち込みの荷物をチェックしているのです。持ち込んでいいものと、いけないものをしっかり理解しておけば、旅の準備もしやすくなるでしょう。