東京都庭園美術館でアール・デコ建築を心ゆくまで堪能しよう

公開日:2018/12/13 更新日:2019/11/5

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北海道出身・東京在住で、歴史を感じられる観光名所が大好き。本州をメインに一人旅をする事と、城や寺院など建築物を見る事が好きなので各名所の見どころや魅力を多くの方々にお届けできればと思っています。
ディテールまで美しい東京都庭園美術館は空間を楽しむ美術館!

豪華で美しい芸術的建築物、東京都庭園美術館は細部までこだわってつくられています。かつて、この建物は朝香宮鳩彦王が邸宅として使用していた場所です。現在は気軽に見学できるスポットになっています。

アール・デコ建築の傑作

東京都庭園美術館はアール・デコ様式で建てられました。政府の高官の公邸として使われ、プリンスホテルのホテルにもなった歴史を持っています。

東京都庭園美術館ってどういう所

東京都庭園美術館は、東京都港区白金台にあります。2015年には、国の重要文化財に指定されました。朝香宮鳩彦王(あさかのみや やすひこおう)のご一家が住まわれていたことから、別名旧朝香宮邸(きゅうあさかのみやてい)と、呼ばれることもあります。

アール・デコ様式とは

アール・デコは、1910年代半ばから、1930年代にかけて、ヨーロッパやアメリカ合衆国を中心に、流行しました。アール・デコの特徴は、デザインが直線的で合理的であること。原色の対比を利用したデザインになっていることです。

東京都庭園美術館は何に利用されていたのか

東京都庭園美術館は、かつて様々な目的で使用されてきました。1947年までは、朝香宮鳩彦王が邸宅として、ここで暮らしていました。その後、吉田茂が、外務大臣公邸、総理大臣仮公邸として使用。さらにその後は、プリンスホテルの本社として使われ、1983年より現在のように、都立美術館として一般公開されることとなりました。

まずは本館から。豪華絢爛な内装に思わずうっとり

朝香宮邸として設計されたとき、技師たちは熱心に研究を行い、フランスから芸術家を招いて設計させるなどこだわりの深さがうかがえます。特に本館は豪華な内装が目を引きます。

正面玄関には女神像と床のモザイク

こちらは、フランスのガラス工芸家である、ルネ・ラリックによって生み出された作品です。かつて、ここで暮らしていた朝香宮邸のために、新たにデザインされたとのこと。中でも、翼を広げる女神像は、ルネ・ラリックの貴重な一点ものです。

照明の熱で室内に香りを漂わせる 香水塔

次室(つぎのま)にある香水塔は、アンリ・ラパンによってデザインされ、国立セーヴル製陶所で製作されました。かつては、水が流れる仕組みがあったり、朝香宮鳩彦王が邸宅として使用していた当時は、ここから香水の香りが感じられたりしたのだそうです。

大客室はアール・デコの粋が集結

大客室も、とても素敵なつくりになっています。ルネ・ラリックによってつくられたシャンデリア。天井を見上げれば、石膏を用いた美しいジグザグ模様が見えます。また、イオニア式柱頭をもつ柱には、モール材が使用されています。



大食堂には大きく円を描く張出し窓が

大食堂は、来客の際に会食用に使われていた部屋です。ラジエーターカバーを見ると、そこに魚と貝のデザインがあります。また、照明はルネ・ラリックによるものです。これは、パイナップルとザクロがイメージされています。大きな窓も特徴的です。

階段を上り、居室へ通じる二階へ

二階は客間ではなく家人たちの居住スペースが主を閉めています。アール・デコの美しさは残しつつ、客間よりもグッと落ち着いた雰囲気の内装になっています。

こだわりの詰まった階段

1階から2階に行く階段も、上品でとてもお洒落なつくりになっていますので、じっくりと見てみましょう。全て花模様で統一されていて、落ち着いた雰囲気になっていますし、細かい部分までじっくりと見たくなるような、意匠をこらした階段となっています。手すり部分は、ジグザグラインになっているのですが、これはアールデコの特徴です。

吉田茂も座っていた書斎の椅子

この書斎は、吉田茂がよく利用していた場所だと言われています。四方には、飾り棚があり、書斎の左隣には書庫があります。また、室内は円形になっていて、落ち着いた雰囲気です。

市松模様の廊下が美しいベランダ

市松模様の廊下が特徴的であるこちらのベランダは、かつては殿下と妃殿下だけが利用できる夫婦専用の場所でした。南側にあるベランダから見える、日本庭園。椅子が用意されていますので、座りながら休憩することもできます。

新館にも足を運んでみよう

新館は、アール・デコの様式や美術館そのものについて知ることのできる場所となっています。ミュージアム限定のショップもあるので、立ち寄ってみてください。

近代的な建築物、ガラス張りの新館へ

新館では、アールデコや美術館について学ぶこともできます。スクリーンを用いて映像が見られるホールがありますので、歴史などをもっと知りたい方は、是非足を運んでみてください。新館では、この他にも、庭園を眺めながら食事を楽しむことができる、レストランやカフェもあります。たまには、心地よい空間の中で、ゆっくりと食事を楽しんでみませんか。

ここでしか手に入らないオリジナルグッズも

美術館に行ったら、ミュージアムショップでお気に入りを購入するのも楽しみの一つです。魅力的なデザインの生活雑貨なども購入できますので、是非行ってみてください。いくつかの商品は、インターネットで買うこともできます。ミュージアムショップは、2か所です。正門横と新館にあります。

ゆっくり庭園でお散歩

名前に庭園とあるだけあって、美しい日本庭園が整備されています。四季によってその表情は変わっていくため、季節ごとに訪れても楽しめます。



青々と茂った芝の上でひと休み

庭園をお散歩することもできます。芝庭は、芝生で覆われた広いエリアで、ベンチも多数設置されています。朝香宮邸時代から今日まで続く芝庭。ベンチに腰かけて、青々した芝生の上で一休みするのもオススメです。広いので、芝の上で寝転がって、休憩するのも良いでしょう。

季節によって彩りが変わる日本庭園

こちらの日本庭園は、朝香宮邸時代から引き継がれているものです。茶室もあり、日本の良さをしみじみ感じさせる、情緒豊かな場所。季節によって、雰囲気ががらりと変わりますので、いつ足を運んでも楽しむことができる良いスポットです。

東京都庭園美術館へのアクセス

電車での行き方

東京都とあって、交通の便には優れています。路線や降りる駅を間違えないように注意しましょう。JR山手線・東急目黒線 目黒駅より歩いておよそ7分、都営三田線・東京メトロ南北線 白金台駅からはおよそ6分です。

車でのアクセス

美術館敷地内には、有料駐車場があります。正門の警備員が案内してくれますので、聞いてみてください。

Address 〒108-0071 東京都港区白金台5-21-9
Hours 【10月~3月】10:00~16:30 【 4月~9月】 10:00~18:00
Closed 毎月第2・第4水曜日、年末年始
Tel 03-3443-0201
Web https://www.teien-art-museum.ne.jp/

まとめ

日本には、いくつかのアール・デコ洋式の邸宅がありますが、その中でも傑作と言われているのが、ここ東京都庭園美術館です。細部までこだわったつくりと、豪華絢爛な装飾。たまには、こんな風に芸術的な空間を味わってみてはいかがでしょうか。