観光前に知りたい「祇園」の基礎知識。外せないおすすめポイントは?

京都の中でも、いつも賑わいを見せる祇園。

現在の祇園は、古都京都の色と現代の色が混じり、他ではない街となっています。

京都旅行常連の筆者が、祇園の基礎知識とおすすめのスポットやお店を紹介します。

【京都常連が徹底ガイドのおすすめ記事】
京都観光の理想的な日帰りプラン5つ
殿堂入り!京都お土産ランキング BEST30

1.「祇園」の名前の由来は?

1.「祇園」の名前の由来は?

image by PIXTA / 33283867

明治以前の神仏習合の時代に、八坂神社は「祇園社」と呼ばれていました。
当時祇園社でお祭りしていた牛頭天王は、仏教の聖地である祇園精舎の守護神であり祇園神と呼ばれていたので、神社の名前や周辺の地名が祇園となったと言われています。
以前は四条通りに門前町があったそうですが、花見小路をみてもわかるように、現在は南北に発展しています。

2.花街について

祇園といえば、やはり舞妓さんや芸妓を思い浮かべる人が多いですよね。
舞妓さんや芸妓さんが集まっている地域を「花街(かがい)」と言います。
京都の花街や舞妓さん、芸妓さんについての基礎知識を紹介します。

2-1.京都市内の花街はいくるある?

2-1.京都市内の花街はいくるある?

image by PIXTA / 15695571

花街というと祇園が真っ先に浮かぶ方が多いと思いますが、京都市内に花街は全部で6つあります。
上七軒、祇園甲部、祇園東、先斗町、宮川町、島原(嶋原)。
1976年に京都花街組合連合会を脱会した島原を除いた5地区を「五花街(ごかがい)」と呼んでいます。
この五花街について簡単に説明します。

(1)お茶屋の始まり「上七軒(かみしちけん)」

(1)お茶屋の始まり「上七軒(かみしちけん)」

image by PIXTA / 25717037

北野天満宮の東側にあるお茶屋街。
北野天満宮の再建の時に、残った資材で7軒の茶屋を造ったということでこの名がつき、京都の茶屋の始まりと言われています。
豊臣秀吉が公許したことで大変栄えました。
当時は北野天満宮に参拝した人の休憩所にということで始まったんですね。
現在はお茶屋は減りましたが、お茶屋の街並みはありますよ。
がまぶち屋さんや美味しいお食事処が、昔の町家の雰囲気をそのままに楽しめます。
春には北野をどり、秋には寿会などが催されます。

(2)京都市内最大の花街、「祇園甲部」

(2)京都市内最大の花街、「祇園甲部」

image by PIXTA / 33536813

寛永時代、八坂神社の門前で営業された茶屋が始まりと言われています。
明治14年に祇園乙部(祇園東)が分離されるまで、祇園一帯として江戸末期にはお茶屋が500軒、舞妓さんや芸妓さんなど1000人もいたそうですよ。
1732年に祇園内六町が開かれた際に造られた、団子をモチーフにした紋章は今でも使用されています。
貸座敷取締規制改正や戦争、時代の流れとともに縮小されてしまいましたが、花見小路や白川など、風情を感じることができるところです。
春には都をどりが催されます。

(3)かつては「膳所裏」と呼ばれた、「祇園東(ぎおんひがし)」

花見小路北東部にあるのが祇園東。
明治14年に祇園甲部から独立しました。
かつてこの場所に膳所藩屋敷があったため、「膳所裏」と呼ばれていました。
四条花見小路北東部、東新地、祇園乙部など名前が変わり、戦後は祇園東と改まりました。
祇園甲部とはまた違った街並みが広がってますので、こちらにも足を伸ばしてみてくださいね。
秋には祇園をどりが催されます。

(4)鴨川沿いの花街、「先斗町(ぽんとちょう)」

(4)鴨川沿いの花街、「先斗町(ぽんとちょう)」

image by PIXTA / 10017118

鴨川と木屋町の間、鴨川沿いの三条から四条にある先斗町(ぽんとちょう)。
とても狭い通りですが、美味しいお店が立ち並び夏には川床もあるので、混んでいる通りです。
1670年に埋め立てられてから新河原町通として栄え、明治初期に独立しました。
それにしても「先斗町」は読みにくいですよね。
先斗町の起源は、鴨川(皮)と高瀬川(皮)の皮と皮に挟まれた鼓のポンという音からとか、ポルトガル語のPONT(先という意味)からきているとか諸説あるようです。
5月には鴨川をどり、秋には水明会などが催されます。

(5)芝居茶屋として栄えた、「宮川町(みやがわちょう)」

(5)芝居茶屋として栄えた、「宮川町(みやがわちょう)」

image by PIXTA / 33485062

四条大橋から五条大橋付近まで、鴨川の東にある宮川町。
出雲阿国の歌舞伎踊り、芝居茶屋として栄えたのが始まりと言われています。
その昔は少年が接待をしていたとも。
昭和33年の法律ができるまでは遊郭として栄えていましたが、それ以降は舞妓さん、芸妓さんのみが存在しています。
春には京おどり、秋にはみずゑ会などが催されます。
また祇園とは違った趣ある空気が流れていますよ。

2-2.舞妓さんの基礎知識

2-2.舞妓さんの基礎知識

image by PIXTA / 5907332

京都と言えば舞妓さんを思い浮かべる人が多いですよね。
でも舞妓さんって?と聞かれるとなかなか答えられないものです。
ここでは、舞妓さんについて簡単に紹介します。

(1)舞妓さんって?

(1)舞妓さんって?

image by iStockphoto

舞妓さんになるには芸妓さんになるための修行をします。
舞妓さんは中学を卒業して、置屋に住み込み、お姉さんのお手伝いや置屋のお手伝いをしながら、舞などを学びます。
一年弱たつと舞の試験があり、合格すると見習いになり、約1か月の見習いを経て、舞妓さんデビューのお店だしになります。
舞妓さんで約5年間修業した後、晴れて芸妓さんになることができるのです。

ちなみに、見習いは半だら帯、舞妓になるとだら帯、また舞妓さんの中でもお姉さん舞妓になるとおふくという髪型になったりと、実は見た目でどの段階の舞妓さんかわかるんですよ。
帯にある家紋でどこの置屋の舞妓さんかもわかるようになっています。

舞妓さんは、お昼はお稽古、夕方からはお茶屋のお座敷に出たりお料理屋で舞を披露したり、歌舞練場での行事だったりと年中とても忙しい一日を送っています。

(2)舞妓さんに会うためには?

やはり本物の舞妓さんを一度は見てみたいですよね。
お茶屋のお座敷は一言さんお断りが多く、なかなかご一緒する機会が少ないです。
近年は、舞妓さんや芸妓さんと一緒に夜景をみるツアーや、お料理やでお茶屋体験ができるプランなどがあり、昔と比べると接することができる機会が増えました。

また春や秋に歌舞練場で開催される「をどり」でも、舞妓さんや芸妓さんの舞や舞台を鑑賞することができます。

ここで一つ注意。
運が良ければ、お茶屋のお座敷にあがる移動中の舞妓さんを見ることができますが、くれぐれも写真は勝手に撮らないようにしてくださいね。
忙しそうでなければ一声かけるのがマナーです。

3.祇園のみどころスポット

祇園にはいくつかの見どころスポットがあります。
少し路地を入っただけで、まったく違う空気を味わえるのも祇園の魅力の一つ。
有名な八坂神社や丸山公園などは除いて、筆者のおすすめスポットを少しだけ紹介しますので、実際に歩いて自分のお気に入りスポットを探してみてくださいね。

(1)伝統的な建物が並ぶ、祇園白川

(1)伝統的な建物が並ぶ、祇園白川

image by PIXTA / 25110673

祇園白川は、縄手通りの東側、白川と新橋通に面する一帯。
京都の伝統的建造物群保存地区に指定され、お茶屋や町家が立ち並び、石畳を歩きながらとても心地よく散歩することができますよ。
特に巽橋(たつみばし)、辰巳大明神などところどころで立ち寄りながら観光ができます。
また昔の町家をお食事処や甘味処にしているところも多く、お店で休みながら昔の街並みを楽しんでください。
春はしだれ桜が見事に咲き誇ります。

(2)ドラマ撮影にも使われる、石堀小路

(2)ドラマ撮影にも使われる、石堀小路

image by PIXTA / 29150646

八坂神社からねねの道の方へ続く石堀小路。
細い石畳の小路で、一部は廃止になった京都市電の敷石を使用しているそうです。
町家の石垣が石堀に見えることからこの名がつきました。
昼には落ち着いた雰囲気で、春と秋のライトアップの季節には幻想的な世界を味わうことができます。

祇園で京都を感じてみませんか?

現在でも「古都」を味わうことができる祇園。
お店や観光スポットが多く、1日歩いても飽きることがありません。
のんびりとした空間と賑やかな雰囲気が交じり合う祇園を、ぜひ満喫してくださいね。
photo by PIXTA and iStock