
- トラベルパートナー:トラベルパートナー: kana
- 徳島県出身。徳島県を中心に、四国と住んだことがある大阪府、愛知県の記事を書いています。旅行は夫か母、友人などとの二人旅がメインです。神社仏閣や歴史が好きなので、そのスポットにまつわる豆知識をふまえて見どころをご紹介します。
徳島県の観光スポットの一つである阿波の土柱。世界三大土柱の一つであり、別名・徳島のグランドキャニオンと呼ばれています。そんな阿波の土柱の魅力をご紹介します。自然の壮大さを感じてみてはいかがでしょうか?
世界三大土柱のひとつ

阿波の土中は、段丘礫層というとても珍しい地形になっています。直立した崖が砂礫層でできていることが条件になっており、世界でも数少ない場所です。
アメリカのプライス・キャニオン国立公園とイタリアのチロル地方、この阿波の土柱が世界三大土柱や世界三大奇勝と呼ばれています。130万年~100万年前まではこの一帯は吉野川の底で、地形変動によって隆起して風雨にさらされることで土柱ができました。
阿波の土柱は、波濤嶽、橘嶽、筵嶽、不老嶽、燈篭嶽の5つからなる地形で、山ひとつが丸ごと土柱公園となっています。しかし、徳島市中心部から一時間もかからないで行ける比較的アクセス便利な観光スポットです。余談ですが、裸の大将でおなじみの画家・山下清も土柱を訪れて絵を描いています。
ゆるやかに進む侵食

土柱は今でも少しずつ侵食が進んでいて、いつかはなくなってしまうかもしれませんが、侵食によって新しい土柱も発生する可能性もあります。
ここは、遊歩道が整備されていて、さまざまな角度からこの不思議な土柱を見ることができます。1周するのに所要時間は1時間くらいで、下から見るだけなら駐車場から徒歩5分で見られます。かなり間近で見られる場所もあり、珍しい地形を思う存分眺めることができます。
スリル満点!波濤嶽のてっぺんからの眺め
一番大きな波濤嶽(はとうがだけ)を上からみることができる展望台には柵がなく、スリル満点です。波濤嶽は高さ50m、幅90mで一番大きな土柱は18mもあり迫力があります。
夜間はライトアップも

土柱は夜間は毎日ライトアップされており、その土柱はちょっと不気味さもあり、幻想的な景色です。
ライトアップの時間は夏(5月~8月)は日没から22時まで、冬(4月~9月)は21時までとなっています。
夕方に行って遊歩道を一周すると、下りてくる頃にはライトアップが始まっているので違った雰囲気を楽しめておすすめです。
日本とは思えない不思議な光景
土柱だけを見るとまるで日本ではないような不思議な光景に感じますが、展望台の上まで行くと遠くに普通の田舎の町並みが見えて、急に日本感が出てきます。土柱と遠くの町並みの対比が面白いので、ぜひ頂上まで行くことをおすすめします。
きちんと四季も感じる
春には新緑が広がり、秋は紅葉やススキが生い茂り、冬には積雪することもあり、土柱の風景にも季節感があります。一見、土柱は味気ない土の茶色だけの風景に見えますが、きちんと四季の移ろいを感じられ、遊歩道沿いには季節の花も咲いています。
徳島のグランドキャニオン

威風堂々とそびえる土柱は徳島のグランドキャニオンとも呼ばれています。世界に3つしかないとても珍しい地形で、しかも国の天然記念物に指定されている貴重なスポットです。
1時間弱で巡ることができるので、徳島観光や四国観光のひとつとして行くのがおすすめです。
土成町グルメを楽しむ
土成町は景色だけではなくグルメも豊富です。フルーツや名物のうどんなど、多種多様です。どれもおいしいので堪能していきましょう。
フルーツの産地
土柱を散策したあとは土成町グルメも忘れずに堪能しましょう。土成町は苺や葡萄などフルーツの産地で、特に葡萄は徳島県では生産量1位で、さまざまな種類が栽培されています。
葡萄園では葡萄狩りもでき、直売所もたくさんあるので、葡萄の季節になったらお土産でいかがですか。昔から作られている巨峰が定番でおいしく、徳島県民も太鼓判を押すほどです。
土成町名物 御所のたらいうどん
大きなたらいに入った釜揚げうどん、たらいうどんが土成町の名物で、1人用の小さなたらいから大人数の大きなたらいまでさまざまなサイズがあります。食べ方は、たらいのふちでお湯を切るように取り、つけ汁につけて口へ運んでください。土成町御所地区にはたらいうどんのお店が何店舗もあり、どのお店も観光客でにぎわっています。売り切れ次第営業終了なので、夕方よりはランチで行くのがおすすめです。
お腹も心も満たされる 平谷家
沢が近く、ロケーションが最高の平谷家というお店がおすすめです。夏場は水遊びをする親子連れもいるほど。近くにテラス席もあり、沢が見える個室の店内席もあるのでゆっくり過ごせるのもまた評判です。水のせせらぎの音と山の緑でかなり癒されます。
Address | 〒771-1508 徳島県阿波市土成町宮川内相坂35 |
---|---|
Hours | 11時00分~17時30分 |
Closed | 毎週火曜日 |
Tel | 088-695-2262 |
Web | なし |
イタリアンジェラート ドルチェ
イタリアンデザート ドルチェは、ジェラートで人気のお店です。土成町の隣の阿波町にあり土柱からもわりと近く、店構えも店内も可愛く女性に人気のお店です。
カフェメニューもあり、夏は行列ができるほどの人気店となります。毎日、その日に作った新鮮、作りたてのジェラートを提供しており、メニューは毎日違います。
Address | 〒771-1703 徳島県阿波市 阿波町大道北190-1 |
---|---|
Hours | 10:00-19:00(10月~3月は18:30) |
Closed | 毎週火曜日(祝日の場合は営業) |
Tel | 0883-35-3912 |
Web | http://tokushima-dolce.com/ |
土成町をもっと満喫するならここ
土成町をさらに満喫したい方におすすめのスポットをご紹介します。季節によっても楽しめるポイントが変わってくるので要チェック。
土柱そよかぜ広場
土柱のすぐ近く、徒歩3分くらいの場所にある公園。大きな芝生の広場と20種類の遊具があり、子供連れなら思いっきり遊べるのでおすすめです。
休日でもあまり混雑していないので、遊具を独り占めできるかもしれません。山の中腹にあるので公園からの眺めも良好。公園のバリアフリーに配慮した設備も充実しています。
Address | 〒771-1705 徳島県阿波市阿波町桜ノ岡 |
---|---|
Hours | なし |
Closed | なし |
Tel | 0883-36-8722(阿波市商工観光課) |
Web | https://www.city.awa.lg.jp/docs/2011033100092/ |
春は宮川内ダム公園の鯉のぼり
土柱から車で15分くらいの宮川内ダム公園では、毎年4月上旬~5月上旬まで鯉のぼりが泳ぐ姿が見られます。ダムの周囲は山なので、新緑にカラフルな鯉のぼりが映えてとてもきれいで、遊歩道での散策やキャンプや釣りが楽しめます。
Address | 〒771-1508 徳島県阿波市土成町宮川内平間58 |
---|---|
Hours | なし |
Closed | なし |
Tel | 0883-36-8722(阿波市商工観光課) |
Web | https://www.awa-kankou.jp/odekake/miyakawauchidamu/ |
足を伸ばせばうだつの町並みも

土柱がある阿波市の隣、美馬市脇町にはうだつの町並みがあることで有名です。うだつの町並みは徳島県の観光スポットとして人気です。藍やたばこ葉の生産などで栄えた商家が豪華なうだつを競い、メインストリートを中心に伝統的な江戸時代から昭和初期の屋敷が85棟ほども残っています。
国指定重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、これほど大規模なうだつの町並みは徳島と岐阜県美濃市の2か所だけです。夕方からはライトアップもされて幻想的な風景になります。最近では、古民家を改装したカフェや雑貨店など若い観光客向けのお店も増加しています。
Address | 〒779-3610 徳島県美馬市脇町大字脇町55 |
---|---|
Hours | 散策自由(施設によっては営業時間あり) |
Closed | なし |
Tel | 0883-53-8599(美馬市観光協会) |
Web | http://www.city.mima.lg.jp/kankou/kankouannai/miru/0002.html |
阿波の土柱へのアクセス
最寄り駅からはかなり遠く、土柱へは車でのアクセスがおすすめです。脇町インターから国道193号線経由で15分くらいの場所にあります。
自家用車で訪れた観光客用に30台分の無料駐車場が提供されています。そして、徳島自動車道の阿波PAから徒歩10分なので、四国観光の途中にも立ち寄れます。
Address | 〒771-1705 徳島県阿波市阿波町北山540 |
---|---|
Hours | なし |
Closed | なし |
Tel | 0883-35-4211 (阿波市観光協会) |
Web | https://www.awa-kankou.jp/odekake/awanodochu/ |