一生に一度は行ってみたい!昔に栄えた古の街並みがそのまま残る「旧市街」16選

このお仕事をはじめて、旧市街地という言葉をよく目にするようになり、「世界には、どんな旧市街があるんだろう?」と思いました。そこで、異国情緒を味わえる旧市街の中から、「行きたい!」と思うスポットを、独断と偏見で集めてみました。美しい景色を望める魅力的な旧市街地もあるので、少しだけお付き合いくださいね。

#1 「アドリア海の真珠」と称されるドブロブニク旧市街【クロアチア】

「アドリア海の真珠」と称されるドブロブニク旧市街【クロアチア】

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古き良き伝統が今も真珠のような美しい街並みを構成するドブロブニク旧市街。
高さが25m、長さが2kmに渡る堅固な城壁に囲まれており、その上に作られた散策道をお散歩できるのも楽しみのひとつです。
言葉にもならないほど美しい景色は一生に一度は見たいものですね。

ビザンツ帝国、ヴェネツィア、ハンガリー王国、オスマン帝国に支配されるも、「リベルタス(自由)」を守り通した歴史を持ち「千年の都」とも呼ばれています。
ドブロブニクは地中海交易によって発展し、かつて、700隻の商船を保有するほどの栄華を極めました。
旧市街地の石畳は、何百年も人々が歩いてきた道と、誇らしげに光り輝いています。

#2 甦ったハンザ同盟の中核都市ブルージュ歴史地区【ベルギー】

甦ったハンザ同盟の中核都市ブルージュ歴史地区【ベルギー】

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首都ブリュッセルからも近く、中世の面影を残す街並みが美しい古都ブルージュ。
街の起源は9世紀のこと。
運河を上手く使い北海と繋がることで、13~14世紀にかけてハンザ同盟の中世都市となり繁栄を遂げました。
しかし、北海からの土砂により運河が埋まり、船の航行ができなくなったことから衰退しました。

ここには、2つの世界遺産があり、中世にタイムトリップしたような気分を味わえます。
また、北のヴェネツィアと呼ばれており、街の至る所にある細い運河をボートにのって観光するのも醍醐味です。
旧市街地の中心にあるマルクト広場には切妻屋根のカラフルなギルドハウスが立ち並び、世界遺産の「ベルギーとフランスの鐘楼群」の鐘の音を聞く心地よい観光を満喫できます。

#3 おとぎの国のような中世の街並みタリン旧市街【エストニア】

おとぎの国のような中世の街並みタリン旧市街【エストニア】

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バルト三国のひとつエストニアの世界遺産に登録された、古く美しい街並みが広がるタリン旧市街。
尖がり屋根に石畳の小道が続き、まるでおとぎの国に迷い込んだような雰囲気です。
13~16世紀にハンザ同盟に加入し繁栄を遂げました。
数か所門が設置された石造りの城壁に囲まれた旧市街地には、トームペア城や大聖堂など多くの歴史的建造物が、かつて繁栄した名残を感じさせてくれます。

ヨーロッパ屈指の歴史地区といわれ、可愛らしいベーカリーや雑貨店が立ち並ぶ趣ある路地をゆっくり散策するだけで大満足すること間違いなしです。
どうせなら、目の保養に、世界一美女が多い国といわれるエストニアの女性を見ながら歩くのも、ファッションの参考にいいかも知れませんね。
山の手にある展望台から見下ろす、旧市街地の美しい街並みやバルト海の眺めは最高ですよ。

#4 伝統的な「韓屋」が広がる美しい街並み!北村韓屋村【韓国】

伝統的な「韓屋」が広がる美しい街並み!北村韓屋村【韓国】

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北村韓屋村は、「古の韓国はこんな感じだったのだろう」と思わせる魅力ある街です。
朝鮮時代から残っている、伝統家屋「韓屋」が密集しており、歴史的な面影も色濃く残しています。
最も韓国らしいといわれ、外国人をはじめとした観光客が多く訪れています。

ソウル市によって選ばれた北村八景の中でも、北村5景の嘉会洞路地をくだりながら見る景色は、伝統的な韓屋の先に近代のビル群があり新旧の融合が絶景です。
また北村展望台カフェで、お茶を楽しみながら景色を眺めるのもおすすめで、韓屋造りの建物が、宿泊施設になっているので、宿泊してみるのも醍醐味かも。

#5 アマルフィ海岸の宝石?!ポジターノ【イタリア】

アマルフィ海岸の宝石?!ポジターノ【イタリア】

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世界遺産のアマルフィ・コーストにあり、ローマ時代から高級リゾートとして栄えました。
9~12世紀ごろ、アマルフィ公国時代は、ピサ共和国やジェノヴァ共和国、ヴェネツィア共和国と覇権争いを繰り広げています。
16~17世紀にかけては、海洋貿易で繁栄しました。

青く輝く地中海と背後に聳えるラッターリ山系、その急勾配の岩壁に立ち並ぶカラフルな家々が、独特の景観を見せています。
家々のカラーが少しくすんでおり、味わい深い色合いです。
この美しい景色から、「アマルフィ海岸の宝石」と称されています。

#6 命の保証はないけど行ってみたい?ガダミス旧市街【リビア】

命の保証はないけど行ってみたい?ガダミス旧市街【リビア】

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ガダミスは、アルジェリアやチュニジアの国境地区近くの、サハラ砂漠の入り口に位置しています。
古くからトゥアレグ人が住んでいた、リビアのオアシス的な都市として有名でした。
しかし、水も涸れ住民たちは新市街に移り、現在は無人の街になっています。

1986年に世界遺産に登録された旧市街地は、古くからある壁に囲まれています。
強い日差しを遮る白く分厚い壁やテラスを共有しながら、家々が連なる景観が特徴です。
鍵がかけられていない家々は、急に時が止まったように、当時のままの生活ぶりを見ることができます。
残念なことに、リビア国内の衝突による損壊が懸念され、2016年に危機遺産リストに登録されました。

#7 優雅で誇り高き中世の都エディンバラ【イギリス】

優雅で誇り高き中世の都エディンバラ【イギリス】

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スコットランド東岸に位置する、中世の街並みと石畳の路地が美しいエディンバラ旧市街地。
この壮麗な城塞都市が築かれたのは、7世紀の砦から。
街の名前となったエディンバラ城の下に広がる街並みは、中世のままの趣を残しています。
ヨーロッパ最古の歴史を持つ王国であり、建物などに独特な文化が見られます。

珍しいことに旧市街と新市街の両方が、世界遺産に登録されており、市内の中心にある、カールトン・ヒルからは、新旧が融合した美しい眺望が広がります。
イギリス連合王国に入るまでは、スコットランドの首都として栄えた、エディンバラに出かけてみませんか?

#8 アフリカ最大のオールドタウン!カイロ歴史地区【エジプト】

アフリカ最大のオールドタウン!カイロ歴史地区【エジプト】

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エジプトの首都で、ピラミッドやスフィンクスなど、史跡も数多く残る人気の観光地です。
1979年に「イスラーム都市カイロ」として世界遺産に登録されており、2007年に「カイロ歴史地区」と改名されました。
600を超えるモスクや、1000以上もあるミナレットと呼ばれる尖塔が残っており、「千の塔の都」と称されています。

オールドカイロと呼ばれる歴史地区は、7世紀にイスラーム帝国が侵攻し、フスタートという都市を形成した地です。
10世紀ごろのシーア派ファーティマ朝の時代には、宮殿やアズハル・モスクなどが建設されました。
このころの都市は、カヒーラ=カイロと呼ばれており、歴史上カイロという名前が登場するようになります。
12~13世紀には、アイユーブ朝と250年も続いたマムルーク朝が支配するようになり大きく繁栄し、現在の街並みの基礎ができたようです。

#9 スペイン屈指の旧市街!古都トレド【スペイン】

スペイン屈指の旧市街!古都トレド【スペイン】

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スペインの旧市街地として、一番に名前があがるのが、古都トレドではないでしょうか?タホ川が自然の要塞として三方を取り巻いており、古代から開けている地でもあります。
かつてスペインの首都だった地で、二千年ものスペインの歴史がギュッと詰まった都市といっても過言ではありません。

また、ローマ時代にはキリスト教、西ゴート王国の首都となった時代はユダヤ教、500年にも及びウマイヤ朝の支配を受け、イスラーム教が布教されました。
町の中にはイスラーム文化をはじめ異なる文化が点在しています。
文化水準は、ヨーロッパ中でも、ずば抜けていたとか。
中でも、1227年に着工し1493年に完成した、トレド大聖堂は、ゴシック様式の建物の中に、ムデルハ様式の部屋が存在するなど、他では見られない不思議な空間です。
スペイン・カトリックの総本山でもあり、訪れる価値は十分にあります。

#10 「ホワイト・シティ」と呼ばれる古都!ウダイプル旧市街【インド】

「ホワイト・シティ」と呼ばれる古都!ウダイプル旧市街【インド】

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ピチョラー湖を中心に広がる、湖の街です。
インドで一番大きなラジャスタン州南部に位置し、中でも一番ロマンティックな町といわれています。
旧市街地は、城壁に囲まれており、宮殿の他に寺院遺跡が点在しています。

1559年にメーワール王国の王ウダイ・シンによって都市が建設されました。

1568年には首都となり、1570年代には街を見下ろす尾根に、イスラーム藩王の宮殿が作られました。
これは、旧市街を見下ろすように湖畔に立っており、御影石と大理石造りの壮麗な宮殿です。
この美しい景観から、「夢の町」や「東洋のベニス」などと呼ばれています。

#11 魔女の宅急便の舞台?ストックホルム旧市街【スウェーデン】

魔女の宅急便の舞台?ストックホルム旧市街【スウェーデン】

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世界で最も美しい都市とされるストックホルム最大の観光地です。
旧市街地は「ガムラ・スタン(古い街)」と呼ばれています。
もともと、ストックホルムは14の島から構成されており、その中のひとつの小さな島が旧市街地になっています。

13世紀にスタツホルメン島に城壁が築かれたことが街の基礎となっており、島の北部には、王宮や大聖堂が建てられました。
現在も中世の小道や玉石敷きの通りがあり、北ゲルマン建築の古風な建物などが大切に保存されています。
また、後に建てられたルネサンス建築とのコラボレーションも魅力です。

#12 世界最古の町?アラビアン&メルヘンチックなサナア旧市街【イエメン】

世界最古の町?アラビアン&メルヘンチックなサナア旧市街【イエメン】

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標高2150mもの高地にある、イエメンの首都です。
皆さんご存知「ノアの方舟」で、人類を救ったノアの息子のセムが作った都市という伝説が残っており、世界最古の街といわれています。
紀元前10世紀ごろは、シバ王国の支配下にあり、商業都市として繁栄しました。
「カマリア窓」という窓枠に白漆喰の装飾が施された高層の建物が立ち並び、砂糖細工のような可愛らしい街並みは、世界遺産に登録されています。

伝統的なアラビアンナイトを彷彿させる旧市街には、古い家屋の6500棟をはじめ、103ものモスクやスークも残っています。
古いものは1000年以上前に造られているとか?イエメンは、ハディ政権とイスラーム教シーア派武装組織フーシの戦闘が続いており、2015年に危機遺産に登録されました。

#13 独特の文化が息づく辺境の地!ミランダ・ド・ドウロ【ポルトガル】

かつてはスペインのアストロガ修道院領だった小さな町が、ミランダ・ド・ドウロです。
数世紀もポルトガルからも孤立していたといわれるほど「存在価値が薄い旧市街?」とか。
でも、このことから他のポルトガル国内にない、独自の文化が生まれています。
しかも、ミランダ語という独自の言葉が、話されたいたともいわれてます。
驚愕の事実ですね。

街は、旧市街と新市街に分かれており、城壁に囲まれた旧市街地は、現在も中世の名残を色濃く残しています。
道もきちんと舗装され、花崗岩でできた古い建物や白壁の家々が連なる美しい街並みは感動的です。
スペインとの国境にあり、夏にはスペインからの観光客が多く訪れています。

#14 カリブ海に浮かぶパステルカラーの街キュラソー島・ウィレムスタット歴史地区【オランダ】

カリブ海に浮かぶパステルカラーの街キュラソー島・ウィレムスタット歴史地区【オランダ】

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カリブ海小アンティル諸島のひとつ、キュラソー島にある世界遺産の「ウィレムスタットの歴史地区」は、本国アムステルダムの街並みを南国風にアレンジした、絵本の中に迷い込んだかのようなユニークな街です。
1499年にスペインによって発見され、1634年にオランダの植民地とされました。
オランダは、大西洋三角貿易の中継点としてカリブ海がどうしても欲しかったのです。

この島を奪取した後は、アムステルダム要塞を造り、スペイン船の襲撃に備え、まわりを強固な市壁で囲み格子状の道路も造っています。
黒人奴隷を使い、アムステルダム様式を取り入れた街並みを建設し、主要都市としました。
18世紀以降に建てられた、曲線を描く切妻屋根を用いたクラサオ・バロック様式も素晴らしいですよ。

#15 太陽の帝国インカの首都!クスコ市街【ペルー】

太陽の帝国インカの首都!クスコ市街【ペルー】

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インカ帝国の都として知られるクスコは、都として発展しています。
インカ人たちは、「黄金の輝きは太陽の輝き、金は太陽の涙」と考え、神殿や宮殿を黄金で飾り眩いくらいに光り輝いていたようです。
16世紀ごろに最盛期を迎えるものの、1533年にスペイン人のピサロに、皇帝を処刑され、滅亡してしまいました。

スペインは、夥しい数の金銀財宝が奪略し、建物から金をはがしその上破壊しました。
その後はスペイン風の街に建て替えられています。
インカの時代に造られたコリカンチャ(太陽の神殿)の堅固礎石の上に、100年を費やしてスペイン風のサント・ドミンゴ教会が造られました。
インカ時代の石組み技術は精巧で、剃刀の刃一本通さないとか。
インカの技術力の高さを見られます。

#16 日本で旧市街を選ぶなら!ならまち【日本・奈良県】

日本で旧市街を選ぶなら!ならまち【日本・奈良県】

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奈良県にある1200年前の都「平城京」の外京で、中世には東大寺・興福寺・春日大社などの門前町として栄えた地です。
794年に平安京に遷都後は、平城京は風化したものの、外京は国に守られた仏教寺院を有しており、以後も繁栄することができました。

第二次世界大戦の戦災もなく、江戸時代末期から明治にかけての町家が立ち並び、古き良き時代の趣を今も色濃く残しています。
ゆっくりそぞろ歩きをすれば、ノスタルジックな雰囲気に魅了されること間違いなしですね。

時代に翻弄されつつも古き良き時代の様子を今に伝える旧市街地は本当に魅力的!

今回は、16スポットを独断と偏見でご紹介しましたが、世界には旧市街地と呼ばれる場所は、数えられないほど点在しています。
旧市街を歩けば、自ずと町がどんな歴史を歩んできたかを教えてくれるようです。
ぜひ、お気に入りの街を探してみてくださいね。
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