「平安神宮」観光前に知りたい!平安神宮の基礎知識&外せないおすすめポイント

かつて栄えた平安京を復元し、創建された平安神宮。京都の中央を守護し、秋には京都の三大祭りの一つである時代祭が行われます。この平安時代の豪華な風景を感じることができる平安神宮を、京都旅行常連の筆者が紹介します。平安神宮は岡崎に位置し、京都駅、河原町から市バスや電車で行けますので、この機会にぜひ足を運んでくださいね。

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1.平安神宮ってどんな神社?歴史を見てみよう

1.平安神宮ってどんな神社?歴史を見てみよう

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平安神宮は平安遷都1100年を記念して、第4回内国勧業博覧会の目玉として平安京遷都当時の大内裏の一部復元し、1895年の明治28年に平安遷都を行った第50代桓武天皇を祭神として創建されました。
皇紀2600年にあたる1940年には、平安京有終の第121代孝明天皇が祭神に加えられ現在に至ります。
当時は岡崎の地に8分の5の規模で復元されましたが、昭和51年に放火事件で本殿や内拝殿などが焼失。
その後昭和54年に再建され、平安時代の雅を感じることができる神社です。

2.平安神宮のおすすめスポットは?

2.平安神宮のおすすめスポットは?

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平安神宮の社殿は大内裏の正庁である朝堂院(八省院)を8分の5の規模で復元されており、様々な豪華な建築物と自然豊かな神苑が大変見事です。
建築物は今でも圧巻されるほどの大きさですが、当時はそれよりもさらに大きかったので、圧倒的な平安京を思い浮かべながら散策してみてくださいね。

2-1.岡崎を象徴する、「大鳥居」

2-1.岡崎を象徴する、「大鳥居」

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高さ24メートル、幅18メートルもある、登録有形文化財に指定されている大鳥居。
応天門の南にあり、昭和3年に昭和天皇の御大典を記念して造られました。
平安神宮創建当時は建造が困難なため、約30年間は鳥居がなかったそうです。
鮮やかな朱色の大鳥居は募金などによって、鉄骨鉄筋コンクリートで造られています。
岡崎のシンボルとして、存在感を感じます。

2-2.朝堂院の應天門を復元した、「応天門(おうてんもん)」

2-2.朝堂院の應天門を復元した、「応天門(おうてんもん)」

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神門である応天門は重要文化財に指定されています。
大鳥居の北側にあり、平安京大内裏の正庁朝堂院の南面正門にあたります。
応天門は二層の楼門で連子窓があり、他の社殿と同様、明治28年に造られた建築物です。
この応天門を通って、境内に入ります。

2-3.平安京の中枢、「大極殿(だいごくでん)」

2-3.平安京の中枢、「大極殿(だいごくでん)」

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境内の真ん中にあるのが大極殿で、平安宮朝堂院の大極殿を復元したもの。
正面約30メートルものも大きさがあり、左右には白虎楼と蒼龍楼があり、いずれも重要文化財に指定されています。
平安京の大極殿は即位、朝賀をはじめとする国の主要な儀式が行われた場所でした。
大極は宇宙の本体や万物生成の根源を示す言葉で、天皇がいらっしゃる御殿を意味しています。
前庭の右側に右近の桜、左側に左近の橘が植えられていて、大極殿に行くには龍尾壇(りゅうだん)と呼ばれている段差を上がります。
昔は位の高い貴族のみが龍尾壇を上がることができたそうですよ。

2-4.平安京朝堂院の様式を復元した、「白虎楼(びゃっころう)」

2-4.平安京朝堂院の様式を復元した、「白虎楼(びゃっころう)」

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大極殿の西側にあるのが白虎楼。
高さは約10メートルあり、二層で楼門が5つあります。
白虎楼の白虎、蒼龍楼の蒼龍は京都の四神からきているそうですよ。
蒼龍とあわせて、この屋根は四方流れは面白いのでチェックしてみてくださいね。
神苑への入り口はこの白虎楼のところにあります。

2-5.約10メートルの5つの楼門、「蒼龍楼(そうりゅうろう)」

2-5.約10メートルの5つの楼門、「蒼龍楼(そうりゅうろう)」

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大極殿の東側にあるのが蒼龍楼。
白虎楼と同じく約10メートルあり二層で楼門が5つあります。
白虎楼、蒼龍楼とも内裏図考証を参考に、明治28年に造営されました。
神苑の出口が蒼龍楼になります。
この大極殿のあとは白虎楼、神苑と向かう人が多いですが、神苑の帰りはこの蒼龍楼もチェックしてみてくださいね。

2-6.「朝集堂」を復元した、「額殿(がくでん)」

境内の東側にある額殿。
ここは奉納された絵馬や額を飾ったり、参拝者のお休みところや催事場としての役割を持ちます。
回廊につながっており、登録有形文化財に指定されています。
神楽殿とあわせて、平安京朝堂院に朝政のために参集してきた官人が待機する建物「朝集堂」を復元したもので、昭和15年の孝明天皇合祀にあわせて造られました。

2-7.神楽を奉納する儀式殿、「神楽殿(かぐらでん)」

2-7.神楽を奉納する儀式殿、「神楽殿(かぐらでん)」

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境内の西側にある神楽殿。
神楽殿は、神楽を奉納する儀式殿ですが、現在は結婚式などで使われているそうです。
額殿と相対する建物になっているので、2つともあわせて見るのが良いですね。
ちなみに回廊や神楽殿、額殿、大極殿や応天門には145個の釣燈籠が吊り下げられています。
明治38年の日露戦争の勝利を記念してつくられ、蒼龍・朱雀・白虎・ 玄武の四神があしらわれていますので、こちらも忘れずチェックしてくださいね。

2-8.四季折々の自然が満喫できる、「神苑(しんえん)」

2-8.四季折々の自然が満喫できる、「神苑(しんえん)」

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約10,000坪もの大きさがある広大な神苑。
白虎楼から入り、蒼龍楼に出てきます。
この神苑は「南神苑」「西神苑」「中神苑」「東神苑」の4つの区分に分かれ、池泉回遊式庭園で明治時代に小川治兵衛などによって造られました。
春には紅しだれ桜、夏には花菖蒲、秋には紅葉、冬は雪景色と、1年を通して四季折々の姿を見せてくれます。
他にもたくさんの自然がここにあり、平安時代を感じる雅から一転、自然を満喫することができますよ。
広い神苑の中には泰平閣など休憩できるところもありますので、のんびりと散策してくださいね。
その他、毎月一回茶会が行われる澄心亭、珊瑚島にある臥龍橋、京都御所にあった建物を移築した尚美館など見どころ満載です。
特に春は紅しだれ桜コンサートが行われ、美しい桜をさらに盛り立てています。

3.平安神宮の神苑にチンチン電車?

平安神宮の南神苑には、日本最古の電車である「チンチン電車」があります。
1895年に開業した京都電気鉄道の電車で、琵琶湖疏水の水力発電によって動いていました。
なぜこの平安神宮にこの電車があるのかというと、明治28年の平安遷都1100年を記念して、当時衰退してしまった京都の復興への願いの一つとして運行が廃止された年に平安神宮に渡ったそうです。
神苑と電車の不思議なコラボが見れますよ。

4.時代祭ってどんなお祭り?

4.時代祭ってどんなお祭り?

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葵祭、祇園祭とともに、京都の三大祭りの一つである時代祭。
毎年10月22日に行われ、動く歴史風俗絵巻として約2000名、2キロほどにも及ぶ行列が、京都御所を出発し平安神宮を目指します。
この時代祭は平安神宮創建の明治28年に当時衰退していた京都を復興しようと、町おこしの一環として始まりました。
行列は明治維新時代、江戸時代、安土桃山時代、室町時代、吉野時代、鎌倉時代、藤原時代、延暦時代の8つの時代に分かれ、江戸時代婦人列、中世婦人列、平安時代婦人列では当時の女性の姿を見ることもできます。
当時の調度、衣装、祭具は綿密に再現され、まさに時代の絵巻を見ているようですよ。
ゆっくり鑑賞したい方は有料観覧席もありますので、予約してチケットを取っておくといいですね。

平安京へタイムスリップ、平安神宮へ

平安京の都を垣間見れる、とても不思議な空間の平安神宮。
かつては今の建築物よりも大きく、まさに京都の雅がここにあります。
平安京の豪華な空間と、四季折々の草花にあふれる広大な自然あふれる神苑と、色々な楽しみ方ができるのは平安神宮だけですよね。
どうぞこの機会に足を運んでくださいね。
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