「伏見稲荷大社」観光に行こう!京都観光常連が教える、外せないおすすめポイント

京都市伏見区にある伏見稲荷大社。全国にある約3万もの稲荷神社の総大社です。千本鳥居は有名で一度はテレビなどで目にしたことがありますよね。現在では日本だけでなく外国人の中でも人気があり、有名な観光スポットになっています。そんな伏見稲荷大社を京都旅行常連の筆者が、歴史や見どころをおさえながら紹介します。京都駅から電車で5分とアクセスがよく、駐車場はありますが大変混雑しますのでできるだけ公共の交通機関をご利用して参拝してください。

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1.伏見稲荷大社ってどんな神社?歴史を見てみよう

1.伏見稲荷大社ってどんな神社?歴史を見てみよう

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伏見稲荷大社は旧稲荷神社と言い、もともとは伊奈利社と言われていました。
稲荷の一番古い縁起としては、山城国風土記に書かれているものが有名で、京都の太秦で権力のあった秦氏族が、711年稲荷山三ケ峰に五穀豊穣を願い稲荷神を奉鎮したことが始まりとされています。

平安時代には天皇家から神階が下賜され、稲荷祭もこの頃から始まり、大変多くの崇敬を集めました。
908年には藤原時平によって社殿が寄進され、今昔物語や枕草子などの書物にも描かれています。

鎌倉時代には神仏習合が盛んとなり、応仁の乱ですべて焼き尽くされますが、真言宗東寺の末寺や豊臣秀吉の寄進によって復興します。

江戸時代になると朝廷だけでなく全国の町民や商人に人気があり、朱色の鳥居を奉納するのもこの頃から始まりました。
明治時代には鳥羽・伏見の戦いで難を逃れたものの神仏分離がなされ、当時の仏殿や仏像は壊されてしまったそうです。
境内も1/4に縮小されましたが、当時は現在の4倍もの大きさがあったのかと思うと驚きですね。

2.広い境内での見どころは?参拝にあたっての注意

2.広い境内での見どころは?参拝にあたっての注意

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山全体が神域とされる伏見稲荷大社。
千本鳥居が一番の見どころですが、それ以外にもお立ち寄りいただきたいところもありますので、ご参考にしてください。
通路は舗装されていますが山なので登り道が多く細い道もありますので、歩きやすい服装や靴でお出かけくださいね。
ざっと一回りで1時間半、ゆっくり一回りで3時間かかります。
上まで行かず途中までのコースもありますので、自分にあった参拝をしてください。

また伏見稲荷大社は24時間参拝可能ですが、お守り授与所や祈願は正月期以外は時間が決められています。
夜にはライトアップされ幻想的な世界が広がりますが、足元には十分注意してくださいね。

2-1.豊臣秀吉が造営した「楼門」

2-1.豊臣秀吉が造営した「楼門」

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重要文化財に指定されている楼門。
この楼門は1589年豊臣秀吉が造営しました。
秀吉は母の病気回復祈願がかなったら1万石の社領を増やすという命乞いの願文(がんもん)を記しました。
この楼門は神社の中では最大級で大変見事です。

2-2.稲荷造の豪華な「本殿」

2-2.稲荷造の豪華な「本殿」

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かつての本殿は応仁の乱で焼失し、現在の本殿は1499年に再建されたものです。
安土桃山時代の豪華な造りで、懸魚(けぎょ)や垂木鼻、蟇股(かえるまた)の装飾は大変美しく、重要文化財に指定されています。

2-3.伏見稲荷大社の七不思議

伏見稲荷大社には七不思議とよばれるところがあります。
うっかりしていると見逃してしまうところもありますので、この機会に巡ってみませんか?

ここで紹介する7つ以外にも、間ノ峰にある荷田社(かだしゃ)の奴禰鳥居(ぬねとりい)、ロウソクでお産の時間がわかる御産婆稲荷のロウソク、社殿のない大八嶋社などもありますので、そちらもチェックしてみてくださいね。

(1)朱色の鳥居が並ぶ「千本鳥居」

(1)朱色の鳥居が並ぶ「千本鳥居」

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伏見稲荷大社といえばなんといっても千本鳥居。
本殿から奥の院に向かう参道が一番きれいなスポットですが、それだけでなく伏見稲荷大社の稲荷山の様々なところで千本鳥居があります。
この鳥居は参拝した方が奉納したもので、江戸時代から始まりました。
小さいサイズから大きいサイズまでありますので、祈願で奉納することができますよ。
ちなみに稲荷神社の鳥居の朱色は社殿とあわせ「稲荷塗」と言われているそうです。
願いことをお祈りしながら通ると願いが叶うそうですよ。

(2)田畑に撒くとよく実る「お山の土」

(2)田畑に撒くとよく実る「お山の土」

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お大和は本殿の背後にそびえる稲荷山のことで、この稲荷山の土を田畑に撒くとよく実ると言われています。
伏見稲荷大社の御祭神は五穀豊穣の神様なのでも有名ですね。
ちなみに昔は稲荷山の土を米粒ほどの大きさにに丸めて、銀色に塗られた「粒粒(つぼつぼ)」というものを撒いたそうですが、これが伏見人形の元祖と言われているそうです。

(3)重いか軽いかで願い事が叶う「おもかる石(おもかるいし)」

(3)重いか軽いかで願い事が叶う「おもかる石(おもかるいし)」

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千本鳥居をぬけた奥社奉排所の右側にある、一対の石灯籠の空輪(頭)部分がおもかる石。
右でも左でもどちらでもよいので、石灯籠の前でお祈りをし、自分が思っている重さよりも軽ければ願い事が叶い、重いと感じれば願いことは叶わないそうです。
大きい石ではありませんが意外にずっしり感じますので、重めにみとくと良いかもしれませんね。

(4)小さい神社がいっぱい「無数の塚(むすうのつか)」

(4)小さい神社がいっぱい「無数の塚(むすうのつか)」

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稲荷山には摂社末社とは別に、お塚と呼ばれる小さな神社がたくさんあり、その数は1万を超えるほどあると言われています。
これは稲荷大神を信仰する方が個人的に奉納したもので、明治中頃から始まりました。

(5)植えて吉か凶かを占う「験の杉(しるしのすぎ)」

稲荷大神が降臨した2月の初午の日にちなんで初午大祭(はつうまたいさい)が行われ、参拝者に授与されるのが験の杉(しるしのすぎ)です。
杉は稲荷の神木とされ伏見稲荷大社には杉を祀っているところがたくさんあります。
この験の杉を自宅に持ち帰り植え、根がつけば吉、根がつかなければ凶とされています。

(6)行方不明者の手がかりがわかる「新池(しんいけ)」

(6)行方不明者の手がかりがわかる「新池(しんいけ)」

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奥社奉拝所から三ツ辻に新池という小さな池があります。
行方不明者を探している人がこの池に向かって手を打ち、こだまが返ってきた方向に手がかりがあると言われています。
また新池の岬にある熊鷹社(くまたかしゃ)で願い事をし、新池に向かって2回手を打ち、こだまが近くで感じたら願い事は早く叶い、遠く感じたら遅くに叶うという言い伝えもあります。

(7)雷神が封じ込められた「劔石(つるぎいし)」

四つ辻と一ノ峰の間にある御劔社(みつるぎしゃ)の裏手にあるのが劔石。
この劔石は御劔社の御神体ですが、この石に雷神が封じ込められているという伝説から雷石(かみなりせき)とも呼ばれています。
また御劔社の左手には「焼刃の水」という井戸があり、鍛冶師の三条小鍛冶宗近がこの水を使って稲荷大神の遣いである子狐の力を借り、名刀「子狐丸」を鍛えたと言われています。

3.伏見稲荷の御朱印は?

伏見稲荷大社の御朱印は全部で3種類。

1.本殿の左側にある祈祷受付所の御朱印(8:30〜16:30)

正月期は第二鳥居の左側にある儀式殿でいただくことができます。

2.奥社奉拝所の御朱印(8:30〜16:30)

千本鳥居を抜けたところにあります。

3.御膳谷奉拝所の御朱印(9:00〜16:00)

四ツ辻をさらにすすんだところにあります。

その他に稲荷祭の期間のみ、御旅所(おたびしょ)の御朱印がいただけます。
場所が伏見稲荷大社から3キロ以上離れてますのでご注意ください。

なお、最近人気のある御朱印集めですが、スタンプラリーとは違い参拝者が神様からいただくありがたいものです。
軽々しく転売をしたり、お土産感覚で複数お願いしたりないようにしましょう。

魅力のつまった伏見稲荷大社へ

千本鳥居だけでなく、山を一回り、色々な魅力がつまっている伏見稲荷大社。
周辺にはいなり寿司や鯖寿司などのお店もありますので、ランチがてらのんびり散策するのがおススメです。
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