サンピエトロ広場は多くの仕掛けが施された歴史的広場

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出身地は大阪。得意なエリアは関西。 歴史的建築物や美術館巡りが好き。観光地に一緒に行くのは主に家族や友達。 美術館には一人で行くことが多いです。 旅行前に頭に入れておくとよりそのスポットが好きになれるような情報を発信していければと思います。

ただの広場じゃない!ベルニーニの演出に圧倒される

歴史あるバチカン市国には聖堂やバチカン宮殿、聖人像、ベルニーニポイント、噴水、オベリスクなど魅力的なスポットや見どころが多くあります。その中でもベルニーニによって設計されたサンピエトロ広場には数々の素晴らしい演出がされています。そんなサンピエトロ広場の見どころと楽しみ方をたっぷりとご紹介します。

サンピエトロ寺院は目の前!包み込まれるような空間

サン・ピエトロ広場では、そこに広がる空間と建築物に圧倒されます。寺院に入る前から厳かな気持ちになるでしょう。

世界中から信者と観光客が押し寄せる広場

ここはバチカン市国南東端にあるカトリック教会の総本山、サン・ピエトロ大聖堂の正面にある楕円形の広場です。幅240メートルもある巨大な楕円形の広場で30万~40万人もの人を収容することができます。教皇アレクサンデル7世の命によりジャン・ロレンツォ・ベルニーニの設計で1656-67年に11年の歳月をかけて建設されました。この広場にはサンピエトロ大聖堂へと訪れた信者を感動させる演出が随所に仕掛けられています。

特徴的な列柱廊には秘密が!

聖なる雰囲気が漂う広場は、おびただしい数の純白の円柱に囲まれる形になります。実はこの柱、位置によって見え方が変わる不思議な作りになっているんです。

284本の円柱

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Centro del colonnato : This point is the centre of St. Peter's Square. the 4 rows of stone pillars perfectly line up. from here you can see only creating the magic of just 1 row. Does it make sense? Seeing is believing! Then go see for yourself. 円柱の中心という意味で、このマークの場所に立つとサン・ピエトロ広場を囲む4列に並んでいる石柱がピッタリと重なり合い、それぞれが1本の石柱に見え、それまで見えなかった外の景色が見えるようになります。閉ざされた空間から開かれた空間へと変わる不思議なポイントです。 この説明でわかるかなぁ?百聞は一見に如かず。是非ご自身の目でお確かめください。 #vatican #vaticancity #basilicadisanpietro #centrodelcolonnato #piazzasanpietro #plazasanpedro #vaticano #rome #travelphoto #lovetravel #worldtravel #サンピエトロ広場 #バチカン市国 #バチカン #サンピエトロ大聖堂 #ローマ #イタリア

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長い巡礼の終着点として、信者たちを包み込むような形でたたずんでいる列柱廊。これは4列のドーリア式円柱による列柱廊となっています。この列柱廊は「すべての教会の母であるサン・ピエトロは、母のように両腕を広げ受け入れる」という思いを表しています。柱の数は合計284本で、実はこの柱には不思議な秘密があるんです。

centro del colonnato

サンピエトロ広場にある「centro del colonnato」と地面に書かれたポイントに立って円柱の方向を見ると、4列の柱がぴったりときれいに重なります。そのためこの場所に立つと視界を遮っていた円柱が減ります。そして向こう側の景色が綺麗に見通せて、まるで開かれているように見えるのです。

しかし他の場所から見ると4列の柱が景色を遮ります。これはベルニーニの演出であり、すなわち「閉じられている(守られている)場所であり開かれている場所でもある」という不思議な空間なのです。4列に並ぶ柱がcentro del colonnato(ベルニーニポイント)を中心に放射状に立てられているからこそ、このような景色が生まれています。centro del colonnato(ベルニーニポイント)は、オベリスクと噴水の間の2か所にあります。

柱の上に立つ140体の聖人像

柱廊の上には140体の聖人像が立ち並んでいます。これは聖人達から守られていると感じられるようにという演出です。列柱廊自体も広場を包み込まれるような配置になっていて、広場に立つと本当に守られているように感じられます。

広場の演出はサンタンジェロ橋から始まっている

長くのびたサンタンジェロ橋は、広場に向かってまっすぐに続いています。

広場に入るために必ず渡るサンタンジェロ橋

広場に向かう信者たちはこのサンタンジェロ橋を渡ります。サンタンジェロ橋はテヴェレ川に架かる地上高7m、全長135mのとても立派な橋です。橋の両側には10体の天使像が並んでいて、ベルニーニの演出はもう既にここから始まっています。

10体の天使像はそれぞれ十字架や柱、鞭、海綿、釘、槍聖顔布、いぱらの王冠、INRIの銘など、キリスト受難の品を携えています。この橋はキリストの受難と自らの苦しみを演出しています。重苦しい受難の道であるサンタンジェロ橋を越えるとサンピエトロ広場という守られている空間が出迎えているという演出です。巡礼に訪れた信者を迎えるとともにキリスト受難の品を見せることでキリストへの深い感謝を促す意図があったのです。

広場の中央に立つオベリスク

まっすぐに立つオベリスクと力強く水のしぶきをあげる噴水も見どころです。

一度も倒れていないオベリスク

広場の中央には高さ約25mのオベリスクと2つの噴水があります。オベリスクとは古代エジプトの特に新王国時代に多く製作され、神殿などに立てられたモニュメント、すなわち記念碑の一種です。

世界に現存しているオベリスクは30本でその内の13本がローマにあります。紀元前40年頃ローマ皇帝カリグラがエジプトから運び、16世紀後半にここに移されました。サンピエトロ広場のオベリスクはローマにある13本のオベリスクの中で唯一、一度も倒れることがなかったものなのです。

噴水

オベリスクの右にはベルニーニの噴水があり、左には写真のマデルノの噴水があります。近くを歩くと水しぶきがかかるくらいの水量と勢いです。フランスのコンコルト広場の噴水は、ベルニーニの噴水がモデルになっています。

広場からは、聖堂とバチカン宮殿が見渡せる

広場のメインとなる風景。威厳のある姿でバチカンを見守っているようです。

バチカン宮殿は法王の家でもある

サン・ピエトロ大聖堂に向かって右側にある建物がバチカン宮殿です。ここは教皇の住居であり、教皇の住居部分は非公開となっています。居住部分以外は、バチカン博物館としてラファエロが天井画・壁画を描いた「署名の間」(ラファエロの間)や、ルネサンス・バロック期の作品を集めた絵画館、古代ギリシャ・ローマの美術コレクションを集めたピオ・クレメンテ美術館などが公開されています。

サンピエトロ広場の隠れ人気スポット

メインである大聖堂の他にも広場には隠れた人気スポットがたくさんあります。

黄色いポスト

柱廊の奥には黄色いポストが特徴的なバチカン郵便局があります。この郵便局は教皇庁とバチカン市国の郵便物を扱っています。郵便局の扱う手紙・小包・その他の通信などは膨大な量に上り、教皇宛てだけで1日約1000通もの量が。また、郵便局と並んでインフォメーションセンターや救護室、トイレもあります。

バチカンの切手を記念に買ったり、バチカンからハガキなどを出すのもおすすめです。バチカン郵便局で切手を買って郵便物を出したい場合は、黄色いバチカンポストから出しましょう。バチカンの切手を貼った郵便物は、イタリア郵便局の赤いポストからは出せないので注意が必要です。

夜のサンピエトロ広場

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サンピエトロ大聖堂の見学は冬季は18時30分に、夏期は19時00分で見学終了です。聖堂の見学終了後は広場にいる人がぐっと少なくなります。日没後にはサン・ピエトロ大聖堂のクーポラがライトアップされて荘厳な輝きを放ちます。

クリスマスシーズンには、オベリスクの下にキリスト生誕シーンの模型プレセーペとクリスマスツリーが立てられます。このツリーは、毎年異なる地方からローマ教皇に贈られます。ツリーを見に行くならイルミネーションが美しい夜が特におすすめです。ツリーは毎年12月上旬から翌年1月初めまで見ることができます。

サンピエトロ広場へのアクセス

ローマ市内中心地を走る地下鉄は、A線とB線があります。A線とB線が交差するテルミニ駅がローマで一番大きな駅です。サンピエトロ広場へはA線オッタヴィアーノ(OTTAVIANO)駅下車で徒歩15分です。地下鉄ではスリの発生率が高くなるので十分注意してください。

イタリアとバチカン市国の国境にあたる「天使の門」をくぐるとすぐに見えてくるのがサンピエトロ広場です。天使の門は、半円アーチが二つ並んだ形をしています。ローマからバチカンに入るのに、パスポートは必要なく、そのまま入ることができます。

住所|〒なし PIAZZA SAN PIETRO, CITTA DEL VATICANO
営業時間|7;00-19:00(4/1~9/30)、7:00-18:00(10/1~3/31)
定休日|なし
電話|なし
公式サイトはこちら

まとめ

サンピエトロ広場は、バチカン市国南東端にあるカトリック教会の総本山、サン・ピエトロ大聖堂正面にあり、巨大な楕円形をしています。バロック芸術の巨匠ジャン・ロレンツォ・ベルニーニによって設計されたこの場所は、サン・ピエトロ大聖堂へと訪れた信者を感動させる演出が随所に仕掛けられています。この場所を訪れてベルニーニの素晴らしい演出に魅せられみてはいかがでしょうか。