増上寺は徳川将軍家の菩提寺。お寺と桜と東京タワーの三重奏が美しい

トラベルパートナー: Kei

東京都出身。おもに東京から気軽に行ける場所を紹介。また、海が好きで、一年に一度は海のある場所へ旅行する。日本中の水族館に行くのが夢。美術館や博物館には一人で行きたいが、旅行は家族や友達と一緒に楽しみたい。

場所は東京タワーの近く 見どころがたくさんあるよ~

徳川家の菩提寺として、東京タワーのふもとに鎮座するお寺があることをご存知ですか。室町時代、浄土宗の寺として開かれた増上寺は、古くからこの地を守り続けてきました。徳川家ゆかりの寺で、徳川家将軍や皇女和宮らの墓所があり、現在では、有料にて一般公開されています。今回は、そんな東京港区にある増上寺の見どころをご紹介いたします。

増上寺はこんなお寺

1393(明徳四)年、浄土宗第八祖 酉誉聖聰(ゆうよしょうそう)上人によって開かれた増上寺(ぞうじょうじ)は、古くから徳川家の菩提寺(先祖代々のお墓のあるお寺のこと)で、徳川将軍二代秀忠、六代家宣、七代家継、九代家重、十二代家慶、十四代家茂、皇女和宮などの墓所が設けられています。外国からの観光客も多く訪れる人気スポットで、年間の総参拝者数は100万人にものぼります。

増上寺でお参り

三門から境内へ入ろう

ビルが立ち並ぶ日比谷通りにあるのが、増上寺の三門です。正式名称は三解脱門といい、三つの煩悩「むさぼり、いかり、おろかさ」から解脱する門を意味します。東日本最大級の門で、国の重要文化財です。周囲はオフィスビルが多く、まさかこんなオフィス街の真ん中に、こんなに大きなお寺があるとは信じがたいです。背後には東京タワーも見え、東京に来た感じがたっぷりですね。

首都圏では最大級のお堂

三門から境内に入ると、正面にあるのが大殿です。大殿に登る階段は25段あり、これは25菩薩を表しています。首都圏では最大級のお堂です。ご本尊である阿弥陀如来が中央に鎮座し、両脇壇には、高祖 善導大師と宗祖 法然上人の御像が祀られています。そのあまりの堂々たる姿に思わずため息がこぼれてしまいます。

御祈願は安国殿で

安国殿は三門から見て、本堂の右側にあります。老朽化のため、現在の安国殿は2011(平成23)年に再建されたものです。安国殿では、黒本尊(秘伝の阿弥陀如来)をお祀りしており、徳川家康が尊崇した当初は金色でしたが、長年の香煙により黒ずんでしまったのだそう。正月15日、5月15日、9月15日のみ御開帳され、御祈願所として親しまれています。

境内を散歩

鐘楼堂の大梵鐘は江戸時代に作られた

境内には、歴史的な建造物や限定公開される墓所など見どころ満載です。1633(寛永10)年の建立ですが、現在の鐘楼堂は戦後に再建されたものです。中にある大梵鐘は1673(延宝元)年に制作されました。

大梵鐘の重さは15トン、高さ3.3メートル、直径1.8メートルになります。江戸の地で鋳造されたものとしては最古といわれているたいへん貴重な鐘楼堂です。春には周囲に桜が咲き誇り、情緒たっぷりですよ。

お地蔵さまがいっぱい

こちらは、千躰子育地蔵菩薩(せんたいこそだてじぞうぼさつ)です。子や孫の無事成長を祈って、お施主様が建てられたものです。写真のほかにも、たくさんの地蔵菩薩が建っていて、赤い帽子、赤い前掛け、風車が奉納されています。それぞれの個性があってかわいいですが、決して地蔵菩薩像に触ってはいけません。

6人の徳川将軍と皇女和宮が眠る場所

写真は徳川将軍家墓所の鋳抜門(いぬきもん)です。墓所には、徳川将軍二代秀忠、六代家宣、七代家継、九代家重、十二代家慶、十四代家茂、皇女和宮ほか計38人が眠っていて、2015年より有料で特別拝観できます。徳川の菩提寺はここ増上寺と上野の寛永寺で、2つのお寺に墓所がわかれています。上野まで少し離れていますがあわせてお参りしたいところですね。

火曜日は定休日(ただし火曜日が祝日の場合は通常通り公開、拝観可)、拝観受付は午前10時から午後4時(最終入場は午後3:45)です。土日祝日には、港区観光ボランティアによる案内説明があるのでそちらに参加するのもおすすです。

増上寺の御朱印とお守り

増上寺の御朱印

御朱印やお守りは安国殿でいただけます。写真の御朱印は、黒本尊(阿弥陀如来)と書かれていて、増上寺でいただける御朱印は、ほかにもいくつか種類があります。安国殿で写経(一筆写経)をすると、写経をした人限定のレアな御朱印がいただけるので、参加してみるのも貴重な経験になりますよ。徳川家のお墓をお参りする前に、心を落ち着かせながら写経をするのもまた乙なものですね。

増上寺の御朱印帳

増上寺で販売している御朱印帳は、徳川家の菩提寺らしく留め具には葵紋がついており、かっこいいです。御朱印帳の色は赤色と黒色の二種類から選べます。御朱印バンドは別売りで、こちらも赤色と黒色の二種類から選べるので、お好きな組み合わせにカスタマイズしてみてください。

勝運守

各種お守りは会計とは別のところに並べて売られているので、じっくり選ぶことができます。ふだん黒色のお守りはあまり目にすることがないので、増上寺の黒色の勝運守は重厚感があってパワーがありそうです。勝運守は黒色のほかに、優しい色合いの薄い赤色もあります。せっかくなのでレアで力強い黒色がおすすめ。

増上寺の木々

春は桜が美しい

増上寺はお花見スポットとしても有名で、東京タワーを背景に、桜と増上寺の三重奏がとても美しい景色です。近くの芝公園も桜の名所なので、あわせてお花見してみてはいかがでしょうか。増上寺を訪れる人は、帰りに芝公園を通りながら散策をするのが定番のコースとなっています。

アメリカとゆかりのある松

この松は、アメリカ第18代グラント大統領が1879(明治12)年7月に国賓として訪日したときに植樹したもので、グラント松という名がつけられています。ユリシーズ・グラントはアメリカ合衆国大統領経験者で訪日を果たした初の人物です。

この木の向いには、アメリカ第41代ブッシュ大統領が1982(昭和57)年に植樹したブッシュ槙(コウヤマキ)があります。思いがけずアメリカとゆかりがある場所でもあるのですね。海外の政治家も訪れるほどの格式高いお寺ということがよくわかります。

増上寺へのアクセス

電車での行き方

多くの路線が通っていて徒歩で行けるので、電車の利用がおすすめです。

  • JR線または東京モノレール浜松町駅から徒歩10分
  • 都営地下鉄三田線御成門駅から徒歩3分
  • 都営地下鉄三田線芝公園駅から徒歩3分
  • 都営地下鉄浅草線または大江戸線大門駅から徒歩5分
  • 都営地下鉄大江戸線赤羽橋駅から徒歩7分
  • 東京メトロ日比谷線神谷町駅から徒歩10分

車での行き方

増上寺にはバスの駐車場(有料・事前予約要)しかありせん。車で行く場合、近隣の有料駐車場を利用しましょう。

住所|〒105-0011 東京都港区芝公園4-7-35
営業時間|本堂のお参りAM6:00-PM5:30 安国殿のお参り AM9:00-PM5:00
定休日|なし ※ただし
電話|03-3432-1431
公式サイトはこちら

まとめ

室町時代、浄土宗の寺として開かれた増上寺は、古くから徳川家の菩提寺としてこの地を守り続けてきたお寺でした。立派な三門は、東日本最大級で国の重要文化財です。桜の名所としても人気があり、東京タワーと桜と増上寺の三重奏がとても美しい景色で、外国からの観光客も多く訪れる人気スポットですよ。