光前寺は霊犬早太郎伝説で有名。神秘的な光をはなつ光苔を眺めながら散策しよう

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トラベルパートナー: Momo

出身地は長野県。得意なエリアは長野県の中南信です。趣味はショッピングをしたり、美味しいグルメを堪能したり、絶景を観に行く事。愛車に乗り、カメラを片手によくお出かけしています。旅行も好きなので、たまに県外に出没する事も。

国の名勝に指定された境内の庭園は素晴らしいんだに~!

長野県の祈願霊場として広く信仰を集める光前寺をご存知ですか。極楽浄土とも称された情緒あふれる日本庭園は見応え抜群で、辺り一面が苔むした古道や、杉の巨木が並ぶ参道が神聖な雰囲気を漂わせる美しいお寺なんです。美しいお庭を眺めながらのお茶を楽しむこともでき、自然あふれる静寂のなかで穏やかなひと時を過ごすことができます。

千年以上前に開基した信州屈指の寺院

光前寺は、長野県駒ヶ根市にある天台宗の別格本山の寺院です。今から1000年以上前の貞観2年(860年)に、本聖上人が開基しました。院号は無動院で、山号は宝積山です。ここは、天台宗信濃五山の一つに数えられました。

美しいしだれ桜が見られる

早太郎伝説と光苔が有名で、境内のしだれ桜と庭園も知られています。毎年4月中旬から5月上旬にはしだれ桜が見頃を迎え、開花期間中は境内がライトアップされて美しい夜桜を楽しむことができます。秋には、境内に植えられた60本以上のもみじが赤や黄色に色づき、紅葉の名所としても親しまれています。

杉並木の参道を通ってお寺へ

樹齢数百年もの巨木が立ち並ぶ杉林の参道を通り、お寺へと進んでいきます。光前寺のなかにある美しい庭園は見どころの一つで、蘭渓道隆式池泉庭園、築山式枯山水、築山式池泉庭園の3つの伝統的な日本庭園です。また、十余棟の堂塔を備える長野屈指の大寺としても有名です。

7年に1度行われる光前寺御開帳

7年に1度行われる光前寺御開帳では、普段閉ざされているお厨子の扉が開かれ、御本尊である不動明王のお姿を見ることができます。春なので、しだれ桜の開花とタイミングが合えば、お花見も同時に楽しめてラッキーですね。

光前寺の入口にある仁王門

光前寺の入口にある仁王門です。寺を守り続けてきたこの金剛力士(仁王)像は、大永8年(1528年)に作られ、駒ヶ根市の有形文化財にも指定されました。仁王門から大講堂付近を中心に、約70本のしだれ桜が植えられていて、春には満開の桜で訪れる人の目を楽しませてくれます。

美しく神秘的な光を放つ光苔

光前寺には、光苔(ひかりごけ)が自生しています。光苔は、4月中旬から10月下旬までの時期だけに見ることができ、冬季は寒さで冬枯れになります。苔生した長くなだらかな石畳の参道は、侘び寂びの情緒があってとても良い雰囲気です。

光苔は石の石の間にある

国の天然記念物であるこの光苔は、参道の石垣の石と石の間をのぞくと見ることができます。光苔を見つけるにはかなり大変ですが、分からないときはお寺の方が親切に教えてくれます。石の隙間からエメラルドグリーンの光を放つ光苔は美しく、とても神秘的です。

ぜひ見ておきたい苔の古道

ここは立ち入り禁止となっていますが、苔の古道も美しいのでぜひ見てほしいです。本堂に向かう参道の傍らで、辺り一面に自生する苔は生き生きと瑞々しく、心まで潤してくれるような光景です。陽に照らされた苔は一段と綺麗で、夜のライトアップ時は打って変わって幻想的な雰囲気が楽しめます。

十六羅漢が安置された三門

嘉永元年(1848年)に再建された三門です。三門とは三解脱門のことで、迷より悟に入る門の意味を表しています。楼上には十六羅漢を祀っており、仁王門から杉並木の参道を進んだ先にあります。非常に趣があり、辺りは荘厳な雰囲気に包まれています。

弁天堂は国の重要文化財

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光前寺へ #光前寺#彼岸花#参道#早太郎

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三門近くに位置する弁天堂は、光前寺のなかで最も古い伽藍です。天正4年に建てられ、方一間入母屋造りの建築になっています。内部厨子の宝形造りとともに室町期の様式がうかがえ、内部には弁財天と十五童子が安置されています。昭和46年には、国の重要文化財に指定されました。

南信州唯一の三重塔

長野県の県宝である三重塔は、文化5年(1808年)に再建された南信州唯一の三重塔で、本堂の手前左手にあります。高さが五丈六尺四寸(約17m)あり、その大きさはもちろん、立川和四郎氏の彫刻の美しさが目を惹きます。塔内には五智如来が祀ってあり、三重塔の南側には30体以上の地蔵菩薩が並んでいます。

嘉永4年に再建された光前寺の本堂

入母屋唐破風造りで、こけら葺きの建築様式を用いた本堂は嘉永4年(1851年)に再建されました。本尊は不動明王で、秘仏とされています。八大童子を祀る祈願霊場です。本堂脇の裏山から流れ出る清水は延命水といわれる名水で、その場で飲むことができ、持ち帰ることもできます。

鐘楼周辺は桜が綺麗な撮影スポット

昭和35年当山開基千百年記念に再建された鐘楼です。大梵鐘は、なんと重量1340kgにある巨大な鐘のこと。鐘楼の近くには大きな桜の木があり、春には見事な花を咲かせてくれます。ライトアップされると、幻想的な雰囲気です。

本坊客殿に行くのもオススメ

本坊内への案内

本堂へのお参りを済ませたら宝物や美しい庭園を見るのがおすすめです。本堂から石畳の参道をくだると、三門と仁王門との間に本坊(休憩所)に入る横道があります。宝物拝観や本坊奥庭園の参観には拝観料が必要です。横道に入って直ぐの場所では、御朱印を受け付けています。

本坊の門

本坊入口の門の両側には、たくさんの杉並木が立ち並んでいます。左側にある建物が客殿で、右側にある建物が本坊(休憩所)です。まずは拝観の受付を済ませてから、左側にある建物客殿へと向かいましょう。

厳かな雰囲気の庭園

厳かな雰囲気に包まれた庭園を抜けると、客殿が見えてきます。ここには、ご本尊、普賢延命菩薩、お釈迦様、早太郎の木像などが安置されています。祀られているのは、薬師如来と弁財天。この弁財天とは、商売繁昌、智恵や学問、福財を授ける仏神のことです。

本坊内にも光苔が生息している

本坊にも光苔が生息しています。受付時に光苔の生えている場所を教えてもらうことができます。参道の光苔と同様、神秘的な光を放っていてとても綺麗ですよ。

極楽浄土とも言われた築山泉水庭

客殿西側にあるのが築山泉水庭です。1967年には、本坊前庭園をはじめとする境内全域の6.7ヘクタールが国の名勝に指定されました。築山泉水庭は、極楽浄土の庭園ともいわれ、侘び寂びを感じる造形美と目の覚めるようなグリーンに心洗れるようです。鳥や水の音だけが聞こえる静寂の時間は、精神にとって何よりの休息になります。

庭園を眺めながら寛げる

本坊内休憩所

お釈迦様の版画や神器など珍しいものが展示されている場所です。ツツジや桜、梅など、四季を感じることのできる木々が植えられています。本坊内の休憩所では、茶菓接待を受けながらゆったり庭園を望むことができます。

本坊御供物の法楽

上の写真は、本尊御供物の法楽(麦らくがん)です。お茶とともにいただけます。お庭の見事な景色を眺めながらいただくお茶は格別ですよ。参拝を済ませたあとは、境内でゆったりとした時間を過ごしてみてください。自然からいただくパワーを全身に感じられるはずです。

住所|〒399-4117 長野県駒ヶ根市赤穂29
営業時間|AM9:00~PM4:30(庭園参観のみ)※冬期はPM4:00まで
定休日|なし
電話|0265-83-2736
公式サイトはこちら

御朱印は御朱印所でいただける

光前寺オリジナル御朱印帳

光前寺には、素敵なオリジナル御朱印帳があります。白地に桜の刺繍が入ったピンクのものと、紺色に杉並木のものの2種類があります。訪れた記念に手に入れるのもおすすめです。サイズは16cm×11cm。ビニールカバーが付いています。

7年に一度のありがたい御朱印

御朱印は、御朱印所(拝観案内所)でいただくことができます。御朱印所は、仁王門と三門の間にある横道を少し入った場所です。上の写真は、7年に一度の御開帳の時にだけいただけるという、非常にレアな御朱印です。

住所|〒399-4117 長野県駒ヶ根市赤穂29
営業時間|AM9:00~PM5:00(元日から1月5日)、AM9:00~PM4:00(1月6日以降)
定休日|なし
電話|0265-83-2736
公式サイトはこちら

境内にある霊犬早太郎のお墓

かつて光前寺で飼われていた犬の早太郎(はやたろう)が、静岡県磐田市で暴れていた怪物老ヒヒを退治したという霊犬早太郎伝説はこの地で有名です。本堂南側には、この霊犬、早太郎の像があり、早太郎を偲び建てられました。ここに早太郎が安らかに眠っています。この伝説によって光前寺のある駒ヶ根市と静岡県磐田市は現在、姉妹都市になっています。

光前寺へのアクセス

車での行き方

車で行く場合には、駒ヶ根インターから降りていきましょう。駒ヶ根インターからは車で3分程度です。駐車場は70台の駐車が可能です。

まとめ

長野県の祈願霊場として広く信仰を集める光前寺は、杉の巨木が並ぶ神聖な参道や、極楽浄土とも称された美しい日本庭園など、見どころ満載のお寺。南信州唯一の三重塔や、美しいお庭を眺めながらのお茶を楽しめる客殿拝観もおすすめですよ。自然あふれる静寂のなかで、自分を見つめ直すような穏やかなひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。