小樽市総合博物館本館で鉄道の歴史と科学の面白さを体感しよう

トラベルパートナー: Kitako

生まれも育ちも北海道で観光案内員の経験あり。デジタルマップよりも紙の地図を持って旅行するのが大好きなアナログトラベラーです。北海道定番の観光スポットから穴場グルメや裏話など、どさんこKitakoが北海道の隅から隅までご紹介します!

小樽市総合博物館はみどころいっぱいでなまらおもしろいよ~!

小樽市総合博物館は鉄道マニア必見の北海道の鉄道史を体験しながら学べる楽しい観光スポット。明治時代に鉄道を敷設した様子を再現したジオラマやレトロな客車の見学や乗車など魅力あふれる展示の数々は、鉄道マニアはもちろん家族みんなで楽しむ事ができます。そんな見どころ満載の小樽市総合博物館についてご紹介します。

小樽市総合博物館とは

小樽市総合博物館は科学技術館と統合した博物館で、1階と屋外広場は交通記念館の名残を残しつつ、2階には科学館の展示や科学実験室があります。博物館は小樽の物流を支えた手宮駅の跡地に建てられています。

鉄道と科学について学べる博物館

小樽市総合博物館は、かつての日本郵船小樽支店の建物を活用して設立されました。のちに小樽の観光中心地からほど近い旧小樽運河倉庫に移転し、2007年には小樽交通記念館だった現在の建物に引っ越してきました。

現在は、宇宙について学べる小樽市青少年科学技術館と統合して新しい小樽市総合博物館となっています。1階部分と屋外広場は交通記念館に関係した展示となっており、2階には科学館の展示や科学実験室があります。

本館はかつての手宮駅跡地にあり

かつて小樽は本州へ石炭や海産物を運び出す重要な港湾をになっており、明治初期には三笠幌内から小樽港まで大量の石炭を運びこむ役目がありました。当初は石狩川を利用して船で運搬する事が検討されましたが、より安定的な運搬のために幌内から小樽間を鉄路で結ぶことになりました。

こうして開通したのがのちに手宮線と呼ばれるようになる幌内鉄道の一部で、起点になったのは小樽手宮に設置された今この施設がある手宮駅。1985年に手宮線が廃線になるまで手宮駅はこの地にあり、現在では小樽市総合博物館の本館として鉄道史を伝える役割を果たしています。

北海道鉄道の歴史

小樽は北海道の鉄道発祥地。北海道総合博物館にはその歴史をしのばせる記念碑や像が展示されています。北海道鉄道の歴史について簡単に解説します。

北海道の鉄道発祥地は小樽

1880年に北海道で初めて小樽から札幌間を結ぶ鉄道が走りました。その後徐々に線路を延伸し、1882年ついに幌内鉄道が全線開通。博物館の屋外広場には北海道鉄道開通起点の碑が建立されています。

鉄道技師のジョゼフ・クロフォード

開拓時代、北海道はアメリカから多くの専門家たちを招きました。専門家の1人であるジョゼフ・クロフォードは土木技師や鉄道技師として活躍した人物。北海道に鉄道を敷設するにあたって鉄道資材やアメリカ車輌の導入、機関庫の建設などの調査や指導を行い鉄道開拓に大きく貢献しました。彼の功績を称えた像が博物館の前に建てられています。

鉄道ファン必見の屋外展示

屋外広場ではテンダー式蒸気機関車のアイアンホース号に乗車体験できます。機関庫や大転車台、貯水槽、危険品庫などが国の重要文化財として大切に保存されています。

アイアンホース号に乗車体験

博物館の屋外広場内ではテンダー式蒸気機関車アイアンホース号が積雪期を除いて走行しており、連結された客車に乗る事ができます。アイアンホース号は北海道の鉄道をはじめて走った義経、弁慶、しづか号と同じくアメリカのH.K.ポーター社製で1909年に製造された歴史ある車両。

果物農場での運搬作業をしたりアメリカの鉄道で実際に使用されていましたが、1996年に小樽市へ売却され動態展示保存されることとなりました。アイアンホース号は保存目的で展示されており、現在は石炭ではなく重油を燃料にする仕様に変えて展示走行を行っています。

明治時代の機関庫と大転車台

屋外広場には大小2つの機関庫と大転車台があり、貯水槽や危険品庫、線路を支えた擁壁(ようへき)などすべてが国の重要文化財として大切に保存されています。アイアンホース号が格納されている大きな機関庫は、1908年にイギリス式のレンガ積みで建てられたもの。

小さな機関庫の方は1885年にフランス式のレンガ積みで建てられたもので、現在は車両点検用のピットやSLの見学が可能になっています。今でもアイアンホース号の出入りやイベントで使われている大転車台は1919年に東京で製造された日本製。当時は手動と電動の切り替え式でしたが現在は圧縮空気によって稼働しています。

役目を終えたなつかしの車両の展示

屋外広場には役目を終えた車両たちが静態保存されています。おもに北海道内を走っていた特急車両や普通車なので、北海道民ならノスタルジックな気分に浸れるかもしれません。蒸気機関車など昔の車両もあるので鉄道の時代の変遷を見る事ができます。

車両に入ってリアルな人形と記念撮影

展示車両のほとんどは中に入ることが可能。客車の椅子を取り払って丸テーブルと椅子が設置されているので休憩にも使えます。古い郵便貨車には郵便物の仕分けをする作業員のリアルな人形が配置されていて、当時の様子をうかがい知ることができます。リアルでインパクトの大きい人形との記念撮影はおすすめ。

館内の展示も魅力が満載

館内メインホールに展示されている蒸気機関車は客車のなかに入る事もできます。ほかにも鉄道が敷設された様子を再現したジオラマや映像などがあり、楽しみながら北海道鉄道史を学べます。

改札風のエントランス

小樽市総合博物館のエントランスには鉄道関連グッズを販売する売店と、小樽市の観光施設や周辺の見所検索ができる案内所があります。見学施設の入口もこのエントランスにあり、改札口と書かれたレトロモダン看板が目印。昔の駅舎のような雰囲気がどこか懐かしくなります。

メインホールにあるしづか号

ホールに展示されている蒸気機関車しづかは、1885年にH.K.ポーター社から導入された車両全8台のうちの6台目。しづかというのは愛称で、7100形が正式名称です。最初に導入された義経は京都鉄道博物館、弁慶はさいたま市の鉄道博物館にて保存され、再会イベントなどが行われることも。

ほかの車両も日本人に馴染みある比羅夫、光圀、信廣などの愛称が付けられており、多くの日本人に親しまれてきました。

しづか号のレトロな客車を見学

ホールに展示しているしづか号は運転台や客車に入る事も可能。明治時代の面影を残すレトロな客車がおしゃれな雰囲気です。ホールには鉄道院と書かれた当時の上着と制帽が用意されており、これを着用して運転台で写真を撮って楽しむことができます。

ジオラマで北海道鉄道の歴史を学ぶ

ジオラマ展示では今のような発達した技術も便利な機械も無かった時代にどうやって鉄道が敷設したのかが再現されており、その様子や苦労をうかがい知ることができます。ほかにも当時の手宮駅周辺の様子や開通記念走行の再現ジオラマなどがあり、明治時代の人々の暮らしぶりがうかがえて興味深い展示となっています。

明治から昭和時代の貴重な展示品

鉄道史を後世に伝える施設としての役割をになっている小樽総合博物館。明治から昭和までの古い時刻表など貴重な展示品が充実しており、かなり見ごたえがあります。映像コーナーでは時代を振り返りつつ鉄道発展の様子を学び知る事ができます。

楽しく学べるプラネタリウムと科学館

小樽市総合博物館ではプラネタリウムを楽しんだり科学の不思議が体感できます。JAXAのロケット模型や対岸同士で会話できるパラボラなど、遊んでいるうちに科学の魅力に引き込まれるコーナーは子どもにも大人気。

ドームシアターのデジタルプラネタリウム

館内1階のドームシアターにてデジタルプラネタリウムが上映されており、オリジナル動画を用いた季節の空についての話やその日に見られるであろう星座の解説を聞くことができます。1日1、2回の上映で定員は33名と小規模ですがおすすめのスポット。

科学の不思議が体感できる科学館

科学技術館の部門は科学の不思議を体感できるエリア。プラネタリウム以外の展示はすべて2階にあります。JAXAのロケット模型の展示や壁の対岸同士で会話ができるパラボラ、弦が無いのに音が出るハープなどがあり、遊んでいるうちに科学の魅力に引き込まれるコーナーばかりです。

小樽市総合博物館へのアクセス

バスでのアクセス

北海道中央バスが運行する小樽市内本線(桜町)、もしくはおたる水族館線に乗車し、小樽駅前から総合博物館まで10分弱で到着します。経由地によっては、総合博物館前に停まらない路線もあるのでよく確認しましょう。

車でのアクセス

札幌市から札樽自動車道を走って約45分(39キロ)行き、小樽の観光中心街メルヘン交差点から約6分(2.7キロ)で到着です。150台分の駐車場があり、一角には青い客車を活用したイタリアンレストラン トレノがあります。

住所|〒047-0041 北海道小樽市手宮1丁目3番6号
営業時間|9:30~17:00
定休日|毎週火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
電話|0134-33-2523
公式サイトはこちら

まとめ

小樽市総合博物館は、明治時代の面影を残すレトロな客車、今も稼働し続ける大転車台があり、北海道の鉄道史をふり返りながら歴史学習できる楽しい施設です。科学館では科学の不思議を楽しく体験しながら学ぶ事ができ、子供たちにも大人気です。ぜひ一度足を運んでみてください。