高知城は江戸時代の天守と本丸御殿が完全に残る唯一の城

公開日:2018/12/25 更新日:2019/11/12

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出身は東京都。幼少からの歴史好きから、歴史スポットやお寺・神社を巡るのが趣味に。関東地方を中心に、主にひとり旅でのんびり回っています。有名無名問わずに、気になった寺社を回っています。風景写真を綺麗に撮れるよう、写真は勉強中。
高知城は南海の名城やか

山内一豊によって築城された高知城は、江戸時代以前に建設された天守が残る現存12天守としてたいへん貴重な建築物です。急な階段を登った先にある天守からの眺めは最高。毎年4月ごろに開催される高知城花回廊など見どころ満載の高知城。そんな歴史あふれるスポットをご紹介します。

高知城はどんな城

高知城は、高知市の中心にある典型的な平山城。1601年、山内一豊が築城したこの城は、1727年の大火で大部分が焼失したものの、1749年(寛延2年)に再建。屋根瓦の色と白漆喰壁の白が鷹の色合いに似ていることから、別名、鷹城(たかじょう)の名で親しまれているお城です。

江戸時代以前の天守が残っている、現存12天守の一つとして大変貴重な建築物で、本丸の建物が完全に残る唯一の城でもあります。三層六階の天守や追手門(おうてもん)は、国の重要文化財。明治の廃城令で本丸周辺と追手門を残して取り壊され、城全域は高知公園となりました。天守と本丸御殿(懐徳館)のみ有料ですが、それ以外は無料で開放されています。

 城内の見どころ

追手門からの天守

追手門は城の正門に位置します。高知城は、なかなかできないとされる追手門と天守を一枚の写真に無理なく撮影できる、全国でも唯一のお城として有名。天守と追手門がともに現存するのは、全国でみても高知城を含めて三城だけで、人気の撮影スポットになっています。場違いな高層ビルなども見えず、雰囲気が損なわれないのが人気です。ぜひ、お気に入りの一枚を収めてみてください。

石樋

石樋(いしどい)は城の排水設備です。排水が直接石垣に当たらないように、石垣の上部から突き出す構造になっていて、その下には水受けの敷石をして地面を保護する工夫が。これは全国でも降水量が多い土佐(高知県)ならではの設備で、ほかの地域では見られないものです。

忍び返しと石落とし

天守1階の北側には、敵の侵入を防ぐ鉄製の忍び返しがあります。当時の状態でそのまま残っているのは、日本中で高知城のみでたいへん貴重なものです。鋭く尖った槍のような返しは、見た目にも痛そう。下に向かって開いている四角い穴は、石落とし。実戦では、石だけでなく熱湯や矢なども落とされたそう。当時の様子をリアルに感じられます。

本丸と天守

写真手前は本丸御殿で、左奥は天守です。本丸とは天守や御殿がある、城の中でも最も主要な一区画のこと。その本丸の建物群が全て、江戸時代から完全な形で残っています。一階で繋がっているので、高知城の天守へは本丸御殿から入ることができます。本丸御殿から先は有料です。

本丸御殿は執務の場所だった

本丸御殿は懐徳館という別名で呼ばれ、城主がふだん居住するためのものではなく、公式儀礼の場としてつくられた館でした。現在では山内家ゆかりの品や歴史資料などが展示されています。

天守は城の象徴

天守とはその城のシンボル的存在の建物で城内外の監視、権威の象徴、儀式や避難の場所、倉庫などの役割がありました。天守閣とは、明治時代以降の呼び方で、当時の人々は天守と呼んでいました。

現在の天守は展示室に

現在、天守のなかは展示室になっており、ジオラマやパネル展示などによって土佐の歴史や築城の際の様子が詳しく紹介されています。精巧につくられた高知城のジオラマは城全体が俯瞰で見られ、手に取るように分かります。写真撮影も可能なので記念写真に収めるのもいいですね。



階段に注意

天守の階段はかなり急なので、くれぐれも注意してください。足が悪い人には少々厳しいかもしれません。スリッパを借りることが出来ますが、ここを上がる際には滑りやすくなるので脱いだ方がいいです。滑りにくい靴下と動きやすい格好で行った方が良いでしょう。天井が低い場所も多いので、大柄な人は頭をぶつけないように注意してください。

天守からの眺め

天守最上階まで上ると、6階から見られる景色は高知市内が見渡せて最高の眺めです。あの急な階段を頑張って上って良かったと思えるはずですので、ぜひトライしてみてください。廻縁・高欄という名前の通り、市街の風景をぐるっと一周して眺めることができます。

有名人の銅像も

山内一豊

土佐藩の初代藩主 山内一豊の凛々しい騎馬像があります。騎馬像としては国内最大級で、ダイナミックです。高知城追手門の手前、県立図書館南側にあります。少し奥まっている場所で、見落としやすいのですが、ぜひこちらも記念に見ていくといいでしょう。高知公園駐車場から入ると、とくに見落としやすいので注意が必要です。

千代と馬の像

山内一豊の妻、千代の銅像もあります。追手門を入り、天守へ向かう石段を上がった途中の右手に設置されています。なぜ馬との銅像なのかというと、夫のために持参金で立派な馬を買った内助の功の話をモチーフとしているためなんだそう。藩主の夫の像が追手門の外にあるのに、妻の像は城内のより高い場所にあるのが面白い点ですね。

土佐藩といえば板垣退助

追手門を入り、石段を上がったあたりにある銅像は、かの有名な板垣退助です。板垣退助は、明治時代に自由民権運動の主導者として有名ですが、明治維新の頃は土佐藩士のひとりでもありました。暴漢に刺された時の「板垣死すとも自由は死せず」のセリフは有名です。銅像が右手を上げているのは、大衆に向かって自由と平等を呼び掛けている姿を表しています。

高知城花回廊

高知城花回廊は、毎年4月ごろに開催される春の高知城を彩るイベントです。高知城の追手門から天守閣までのメイン通路が生け花やポット、プランターなどの花々で飾り付けられます。生け花の大作や灯籠まで設置され、会場全体が灯りで彩られます。

琴や尺八、笛などを中心にした和楽器たちのステージもあって見どころのひとつ。夜のライトアップは幻想的な美しさで、普段は入館できない夜の天守もこの時期だけ楽しむことができますよ。

高知城歴史博物館

2017年に高知城追手門前にオープンした新しい博物館です。建物の三階からは、高知城が綺麗に見えます。国宝や重要文化財を含む土佐藩主・山内家伝来の資料(山内家資料)を中心に、 土佐藩・高知県ゆかりの歴史資料の数々を収蔵、展示されています。

高知城に行く前に見学しておくと城の歴史を知ることができますよ。城の石垣や狭間、忍び返しや石落としなど、どうしてあるのか分かるのでより楽しえます。

Address 〒780-0842 高知県高知市追手筋2-7-5
Hours 9:00〜18:00(日曜日は8:00~18:00)
Closed 無休
Tel 088-871-1600
Web https://www.kochi-johaku.jp/

高知城へのへのアクセス

バスでの行き方

とさでん交通バスがJR高知駅から路線を走らせています。約10分で高知城前に到着です。



電車での行き方

JR高知駅から路面電車とさでん交通を利用してください。まず高知駅前からはりまや橋方面へ乗り、はりまや橋で下車して乗換てください。この時乗換券をもらうことを忘れずに。道のりはおよそ5分です。はりまや橋で鏡川橋または朝倉またはいの方面行きへ乗り約5分電車に揺られたあと、高知城前下車します。そこからさらに徒歩約3分で到着です。

車での行き方

高知自動車道の高知ICで下りてから車で15分で到着です。駐車場は有料にて高知公園駐車場を利用する事になります。各方面からは下記のような目安になります。

  • 高松中央ICから高知ICまで約1時間40分
  • 松山ICから高知ICまで約1時間50分
  • 徳島ICから高知ICまで約2時間40分
  • 岡山ICから高知ICまで約2時間
Address 〒780-0850 高知県高知市丸ノ内1丁目2-1
Hours 9:00~17:00 (最終入館16:30)・時期によって変更あり
Closed 12月26日 ~ 1月 1日
Tel 088-824-5701
Web http://kochipark.jp/kochijyo/

まとめ

山内一豊によって建てられた高知城は、城の石垣や優れた灌漑設備であった石樋、当時のまま残っている忍び返しや石落としなど、遠く昔の歴史を肌で感じることができ、一気にタイムスリップしたような気分に浸れます。急な階段を上って天守最上階6階まで行くと、高知市内を見渡せる最高の眺め。ぜひ一度訪れてみてください。