小説「坂の上の雲」の世界を学べる坂の上の雲ミュージアム。安藤忠雄設計の建物も必見

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あろん、明治の浪漫に溢れた坂の上の雲ミュージアムよー

愛媛県松山市にある坂の上の雲ミュージアムは、世界的に有名な建築家である安藤忠雄氏が設計したもの。ミュージアムに展示されている内容は司馬遼太郎氏の小説「坂の上の雲」の世界にまつわるもの。歴史小説の展示だけでなく、明治時代当時の近代史なども学べます。小説を読んだことがない人でも予習の意味を込めて楽しめるスポットです。

坂の上の雲の世界を学べる大型ミュージアム

坂の上の雲の世界を学ぶにふさわしい安藤忠雄氏設計で作られた大型ミュージアムです。

2007年4月28日に開館した総工費約30億円の大型ミュージアムは、有名な建築家である安藤忠雄氏の設計した建築物。その外観や建物の素晴らしさは、彼が世界的に有名な建築家であることからも理解できます。全体的に窓が大きく、外の風景を感じながら、歴史に触れたり、カフェで休憩したりできます。

このミュージアムは司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」を軸とした21世紀のまちづくりの中核施設のひとつです。それに関連する展示が豊富なのはもちろんのこと、地域の文化センターとしての役割も持っています。このほかにも、様々なイベントや講座が行われています。

小説 坂の上の雲とは

司馬遼太郎が構想を含めて10年の歳月をかけた作品です。

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📚 年末あたりからずっと#司馬遼太郎 。ようやく坂の上の雲までたどりついたので、松山気分で👐 ・ 戦国ものばかり読んでいたから血気盛んになっていたここ半年… 智将たちの生涯を追いながら自分なら挑発に駆られてすぐ死ぬなあと思いながら。 ・ そういえば高校の頃、武将でいてそうな人ランキングに選ばれたこともあったなあ🤭がたいがいいからかな😂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ #本#おやつ#羊羹#薄墨羊羹#ロールケーキ#坂の上の雲#坂の上の雲ミュージアム#ミュージアムカフェ#カフェ#安藤忠雄#やちむん#ittala #石本藤雄#砥部焼#器好き#置き画

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坂の上の雲は、松山藩出身の三人(陸軍第一騎兵旅団司令官の秋山好古、海軍連合艦隊参謀の秋山真之、俳人の正岡子規)と日露戦争を中心に、近代国家としての道を歩みだした日本の姿を描いた歴史小説

著者の司馬遼太郎は、構想も含めるとこの作品に約10年の歳月を費やしました。日清戦争から日露戦争にかけての勝利に裏打ちされた希望に満ちた当時の社会の様子を、青年の成長に投影しつつ生き生きと描いており、現代も変わらず多くの人に愛読されています。

小説の世界観を段階的に把握できる

歴史の流れと小説の世界を段階的に把握できるので、階ごとの資料や映像は見ておいた方がよさそう。

ミュージアムは階ごとに異なるコンセプトの展示が用意され、坂の上の雲について段階的に学べるという内容です。2階には坂の上の雲に関する書籍が用意されており、加えて3階では作品の舞台となった明治時代について、豊富な資料や映像などで知ることができます。さらに4階の展示室では3人の主人公の意外なエピソードや、実際の人物が使用した書簡などが展示されています。

当時の新聞連載を並べた壁画

坂の上の雲は新聞に連載されていた小説ということもあり、それらがこの壁画になっています。

1296回の新聞掲載がずらり

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「坂の上の雲」新聞連載の壁

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こちらは坂の上の雲の当時の新聞連載を並べて壁画にしたもの。小説は当時の産経新聞の夕刊に1968年4月から1972年8月まで約4年半連載され、全1296回が掲載されました。ずらりと並んだ1000枚以上の記事は、圧倒するような迫力があり、連載期間の長さを感じます。1話ごとに描かれた味のあるイラストも見どころのひとつ。

明治の代表的な俳人の正岡子規

正岡子規は明治を代表する俳人で、雑誌ホトトギスでの活動を中心に、俳句や短歌などの伝統的な文学の再興を目指していました。小説では秋山兄弟の幼馴染で、重い病を抱えながらも精力的に活動する文学青年として活躍しています。

ミュージアム内には椅子に座って作品を執筆している正岡子規の像が展示されています。隣の席が空いていて座ることができるので、記念撮影をしてみるのも良さそうです。

建物は周囲の自然を活かした構造になっている

建物はデザイン性だけではなく、自然が溶け込むような作りになっています。

自然の中になじむよう設計された

ミュージアムの建物は、地元松山市の建築家によって平成16年12月から平成18年11月にかけて建設されました。三角形を重ね合わせた独特の形の建物は、魅力的な外観を備えるだけでなく、建物の周囲にある自然の緑を阻害しないように工夫された形状のものとか。デザイン性だけにこだわった建物ではないというところに好感が持てます。

設置されたガラスカーテンウォールに周囲の木々が映し出されることで、豊かな自然を実感できる構造になっています。

ミュージアムの館内は近代的

ミュージアムの建物は地下1階地上4階で意外と大きな構造になっています。館内の各階は一つのスロープで連結された構造になっており、歩きながらゆっくりと考えられるように工夫されています。コンクリートを多用した近代的な館内と、建物の周囲の緑あふれる風景の対比によって、作品の舞台となった当時の日本の雰囲気を体感できそうです。

ミュージアム2階のカフェで食事ができる

2階のカフェは和スイーツを中心としたメニュー、静かな中でひとやすみできます。

ミュージアムの2階には軽食を楽しめる喫茶店のミュージアムカフェがあります。夏目漱石の小説「坊っちゃん」に登場する、坊っちゃん団子など、地元の銘菓が楽しめるメニューも。加えて土・日・祝日(1日20食限定販売)のオリジナルロールケーキ ふるさとの空がおすすめ。こちらのカフェでは、砥部焼きの器、伊予かすりのコースターを使っており、愛媛県の特産品も楽しむことができます。

また、愛媛の柚子を使用した飲み物もおすすめ。ほっとゆずは、柚子の香りと蜂蜜の甘みが程よくブレンドされており、ほっとする味わいです。冷たいゆずの飲み物であるゆずサイダーは暑い日によさそう。カフェメニューは全体的にこの場所でゆっくり過ごすのにピッタリなメニューばかり。観覧券がなくてもカフェのみの利用も可能です。

オリジナルグッズも販売

オリジナルグッズはちょっと珍しいものばかり。購入するものによっては非売品の特典も手に入るとか。

ミュージアムでしか手に入らないオリジナルグッズの販売も見逃せません。司馬遼太郎直筆のイラストが描かれたマグネット、作品の主人公をモチーフにしたストラップなどがあります。特定のアイテムをセットで購入すると、非売品の特典も手に入るとか。

こちらのグッズは通信販売も行っているので、気に入ったものやもう一度購入したいと思った場合は利用するといいでしょう。

豊富なイベントや講座が楽しめる

学びをコンセプトにしたイベントが開催されます。特別展示物があることも。

楽しめるだけでなく、勉強にもなるのがこのミュージアムの特徴。小説の主人公にまつわる展示会など、ミュージアムでは時期によって特別のイベントを開催しているので、時期によって違ったイベントを楽しむことができます。

また、坂の上の雲の舞台である明治時代に関連した近代史、地域史、美術史などの講座も開催しているので、歴史以外を学ぶ機会も得られます。

ミュージアムからは萬翠荘が見える

萬翠荘はフランス風の屋敷。周囲の自然に溶け込んで幻想的な風景となっています。

明治の近代化を想像できる、フランス風屋敷

ミュージアムのすぐ近くには大正時代のフランス風の屋敷の萬翠荘があります。萬翠荘は2011年に本館と管理人舎が国重要文化財に指定されており、ミュージアム2階のカフェから眺めると、周囲の森とあわせて幻想的な風景が楽しめます。

夜は萬翠荘がライトアップされる

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#萬翠荘 #α7ii #a7ii

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夜になると萬翠荘とその周辺がライトアップされるので、夜はステンドグラスが浮かび上がるように輝いて、幻想的な雰囲気をより強く感じます。日によっては夜にギターなどの演奏会を行なっていることもあるので、予定をチェックすると良さそう。

住所|〒790-0001 愛媛県松山市一番町3-3-7
営業時間|AM9:00~PM6:00
定休日|月曜日(変動あり)
電話|089-921-3711
公式サイトはこちら

ミュージアムのすぐ近くに主人公の生誕地が

小説の主人公の生誕地は家屋が復元されています。

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「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」 これは秋山真之さんの有名な追加した電文です(^^) と、言うことで「秋山兄弟」に会いに行ってきました❕ 私はこの方々を司馬遼太郎の「坂の上の雲」で知ったんです(^^) 日露戦争において東郷平八郎や乃木希典は有名ですが、こちらのお二方も相当な活躍をしております。 日露戦争では連合艦隊の作戦参謀は弟の真之さんで、相当の功績を残してるはずなのに知らない人が多くて残念。 こんなに凄い方々と生誕地が同じと言うだけですが、私自身とても誇りに思います😃 p.s. 秋山兄弟のお父さんの名前は「久敬」なので、何かのご縁を…感じざるを得ません❕❕ #秋山真之 #秋山好古 #秋山兄弟 #秋山兄弟生誕地 #愛媛県 #松山

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ミュージアムの近くには小説の主人公の軍人である、秋山兄弟の生誕地があります。当時兄弟が住んでいた家屋が復元されており、兄弟の銅像を見ることができる場所です。ミュージアムから約450メートルなので、見学後に市内見物がてら行くのがおすすめ。

住所|〒790-0801 愛媛県松山市歩行町2-3-6
営業時間|AM10:00 - PM5:00
定休日|月曜日
電話|089-943-2747
公式サイトはこちら

坂の上の雲ミュージアムのアクセス

電車・車での行き方

電車の場合、JR松山駅から路面電車に乗り、大街道駅下車で徒歩約2分。車の場合、松山自動車道松山ICから車で約28分の場所にあります。

住所|〒790-0001 愛媛県松山市一番町三丁目20
営業時間|AM9:00 - PM6:30
定休日|月曜日
電話|089-915-2601
公式サイトはこちら

まとめ

坂の上の雲ミュージアムは、明治を舞台にした小説 坂の上の雲の世界を学べるミュージアムです。近代的なデザインの建築物と周囲の自然を調和させたコンセプトが印象的。見学しやすい間取りですが、結構歩くことになるので、ほかの観光地に行く前に訪れた方が良さそうです。