土門拳記念館は昭和の巨匠・土門拳の魅力が詰まった写真の美術館

公開日:2018/12/21 更新日:2019/4/4

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酒田のいちおしスポット、土門拳記念館さ来てくれのー!

山形県酒田市にある土門拳記念館は土門拳の写真を集めた記念館。土門拳は激動の昭和の時代をレンズを通して私たちに伝えてくれます。記念館の建築物や周辺の彫刻も有名作家の作品で溢れており、総じて芸術性の高さを感じます。写真が好きな人はもちろんですが、これまで写真にあまり触れ合う機会がなかったという人にこそ訪れて欲しい場所です。

激動の時代・昭和を写した土門拳の写真を見に行こう

激動の昭和時代を写真を通して知ることができる美術館です。

土門拳の作品約7万点を収蔵

土門拳(どもん けん)は、第二次世界大戦後の日本を代表する写真家のひとりで、酒田市出身です。報道写真、寺院や仏像をはじめ、あらゆる写真を撮影していました。彼の写真を見ると、激動の昭和の時代をレンズを通して深く知ることができます。

土門拳記念館は、土門拳の全作品約7万点を所蔵しており、季節ごとにテーマを変えて展示しています。ということは、何度訪れても楽しめる記念館ということ。土門拳のファンはもちろん、写真にあまり詳しくない人でも楽しむことができる雰囲気の良い美術館です。2009年にミシュラン・グリーンガイド・ジャポンにも掲載され、二つ星を獲得しています。

酒田の自然を活かした美しい建築

飯森山公園の中に建てられた記念館は、湖に張り出すように建てられています。設計者は建築家の谷口吉生。四季折々の花に彩られた湖の向こうには、名峰・鳥海山を臨むことができます。洗練されたデザインの記念館が、酒田の自然と調和して大変美しいです。

土門拳の作品を鑑賞しよう

写真家・土門拳の世界をここまで知ることができるのはこの美術館ならでは。

土門拳の名作を心行くまで堪能できる

写真家・土門拳(1909-1990)が撮影したのは、戦前から戦後にかけての庶民の生活や、寺院、仏像、昭和の文化人など。それらを独自の視点で撮影し、多くの名作を残しました。広くてきれいな館内には、土門拳の作品が贅沢に展示されており、昭和の巨匠と称される土門拳の視点を、心行くまで堪能できます。

写真家 土門拳の視点

土門拳は、絶対非演出の絶対スナップという言葉を残しており、リアリズムの視点を大切にしていました。写真家としてのエゴを極限まで排除した土門拳のまなざしは、昭和の人々の素朴な表情や、寺院・仏像のありのままの姿をリアルに切りとっています。完全主義者と言われていたことも写真からうかがうことができます。

写真は肉眼を越えると述べた土門拳の作品は、ファンはもちろんですが、写真にあまり興味がない人にこそ見てほしい作品です。

季節ごとにテーマが変わるので何度訪れても楽しい

土門拳記念館は、非常に多くの作品を所蔵しているので、季節ごとにテーマを変えて、テーマに沿った写真が展示されています。記念館の周りの景色も四季に応じて変化していくように、土門拳記念館に展示されている写真も変化するのです。

仏像、寺、昭和の生活、子供、戦争など、さまざまなテーマに沿って考えられている展示は、解説の文章なども添えられており、土門拳の作品をより楽しむことができます。解説の文章があることによって、土門拳の思いを垣間見ることができ、より一層の感動も得られるのです。

建築に協力した土門拳ゆかりの芸術家たち

土門拳と交流のあった芸術家たちは世界的に活躍している人ばかり。それらの芸術が土門拳記念館に生かされています。

イサム・ノグチの彫刻

土門拳記念館の建設には、土門拳と親交のあった芸術家たちが協力しています。中でも、中庭にあるイサム・ノグチの彫刻「土門さん」は有名。イサム・ノグチは、彫刻家やデザイナーとして世界的に活躍した、ロサンゼルス生まれの日系アメリカ人。

私たちにとっての身近なイサム・ノグチの作品は、コーヒーテーブルなどのインテリア家具でしょう。彼のデザインしたインテリア家具は、ドラマや映画などでも使われることが多く、斬新なデザインで目を引くものばかりです。



グラフィックデザイナー亀倉雄策の銘板

記念館入口にある銘板は、土門拳と親交があった、グラフィックデザイナーの亀倉雄策によるもの。亀倉雄策は、日本のグラフィックデザイナー。NTTのロゴマークや、1964年の東京オリンピックのポスターをデザインしたことでも知られる人物です。土門拳と亀倉雄策は、無名の時代から仲が良かったそうで、土門拳の交友関係の広さをこの記念館に来ると感じることができます。

華道草月流三代目家元 勅使河原宏の庭園

土門拳記念館には、草月流の第三代家元 勅使河原宏が初めて手掛けたという庭園があります。勅使河原宏は、華道の家元としてだけでなく、映画監督としても有名です。阿部公房の著書「砂の女」などを映画化しています。妻は女優の小林トシ子。勅使河原宏は、土門拳、亀倉雄策らととても仲がよかったとか。芸術の話に花を咲かせていたのでしょう。

ミュージアムショップでおみやげを選ぼう

芸術的な側面が強い記念館ですから、ミュージアムショップにも期待できます。

館内のミュージアムショップには、土門拳の作品のポストカードや、写真集など、土門拳のファンにはたまらないグッズが揃っています。酒田市のおみやげもあり、お土産選びには困りません。

ポストカードを買って、酒田市の郵便局から自宅に送ってみるのもおすすめ。酒田市の消印が押された土門拳のポストカードは、酒田旅行の大切な記念になることでしょう。

周辺の公園を散策しよう

周辺の公園は自然が豊かで動物と触れ合うこともできます。

湖の向こうに見える鳥海山

記念館を鑑賞した後は、飯森山公園を散策するのがおすすめ。記念館横の湖は、四季折々に姿を変え、美しいです。湖の向こうには、秋田県と山形県の間にある名峰 鳥海山を臨むことができます。湖と鳥海山の写真を撮影してもよさそう。

湖を囲むようにあじさいが咲き誇る

6月から7月ごろにかけては、たくさんのアジサイが咲きます。この時期は多くの人がアジサイを見に訪れます。湖の周りをぐるりと囲むように植えられている色とりどりのアジサイは圧巻です。

水鳥や鯉と触れ合おう

湖には、カモや鯉がたくさんおり、人が来ると寄って来ます。のんびりと泳ぐ鳥たちの姿を眺めながら、天気の良い日は湖畔でピクニックをするのもおすすめ。

近隣の観光スポット

土門拳記念館周辺にある観光スポットを紹介しましょう。

山居倉庫はドラマのロケ地

こちらは、酒田の有名な観光地。北前船で賑わった酒田の歴史を今に伝える、美しい作りの倉庫ですが、現在も使われているもの。

ここは、ドラマ「おしん」の舞台としても知られています。食事処やおみやげショップもあり、酒田みやげを選びたいならここがおすすめです。土門拳記念館から車で5分ほどの場所にあります。

Address 〒998-0838 山形県酒田市山居町1丁目1-8
Hours AM9:00 – PM6:00
Closed 元旦
Tel 0234-24-2233
Web http://www.city.sakata.lg.jp/bunka/bunkazai/bunkazaishisetsu/sankyosouko.html


みなと市場で海鮮丼

海の幸を堪能したいのであれば、酒田の船着き場の付近にある、みなと市場に立ち寄ってみては。新鮮な魚介が並ぶ魚市場や、絶品の海の幸がリーズナブルに食べられる食堂などが並んでおり、酒屋やラーメン屋もあります。

特に海鮮どんや、とびしまの新鮮な魚を使った定食や海鮮丼はおすすめです。

Address 〒998-0036 山形県酒田市船場町2丁目5-56
Hours AM9:00 – PM6:00(店舗により異なる)
Closed 元旦(店舗により異なる)
Tel 0234-22-5111
Web http://www.city.sakata.lg.jp/sangyo/kanko/insyoku/minatoichiba.html

土門拳記念館へのアクセス

電車・車での行き方

酒田駅から車で約10分の場所にあります。酒田駅から、るんるんバス利用で約16分。最寄バス停は、土門拳記念館です。駐車場は、飯森山公園または、土門拳記念館の駐車場を利用するとよいです。

Address 〒998-0055 山形県酒田市飯森山2-13(飯森山公園内)
Hours AM9:00 – PM5:00
Closed 12月~3月は毎週月曜日、4月~11月は無休(臨時休館あり)
Tel 0234-31-0028
Web http://www.domonken-kinenkan.jp/

まとめ

土門拳記念館は、激動の昭和の時代をあらゆる角度から撮影した土門拳の作品が集まる記念館です。展示されている写真に細かな説明があり、それぞれの写真への思いや背景を知ることができます。また、季節ごとに展示されている写真が変わるので、何度も訪れることができます。

土門拳記念館の周辺もどこか懐かしい風景ばかりで、自然と触れ合う観光ができます。おなかが空いたら、海の幸もしっかり堪能しましょう。ゆっくりと流れる時間の中で大人の旅が楽しめることでしょう。