萩往還は維新志士たちも通った重要な街道。自然の中の石畳をしっかり踏みしめよう

公開日:2018/12/22 更新日:2019/11/12

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出身地は広島。得意なエリアは中国地方です。パワースポットや食べ歩きが好きなので、神社仏閣やグルメが楽しめるスポットの紹介が得意。列車での旅はもちろん、サイクリングやドライブでのお出掛けも好きです。
道の駅もあるっちゃ!

自然と歴史を感じる萩往還への旅へと出かけませんか。萩往還とは自分の足のみが交通手段だった江戸時代、維新志士たちや歴史に名を残す要人たちが往来に使っていたとされるとても重要な街道です。コンクリートで整備された道ではなく、自然の中に石畳を敷いたその姿は江戸時代へのタイムスリップ気分を味わえるとても美しい光景となっています。

萩から防府をつなぐ歴史街道

1604年に長州藩・毛利氏が整備した街道、萩往還。その歴史をご紹介しましょう。

参勤交代でも使われた道

萩往還は、長門国と呼ばれた現在の山口県萩市から、周防国三田尻、現在の山口県周防市までを繋ぐ約53キロメートルの道です。当時はとても重要な街道で、参勤交代にも使われたと言われています。当時の姿をそのまま残し、今にも道の向こうから志士たちが歩いて姿を現しそうな、そんな雰囲気に満ちている場所。

1996年には文化庁が選ぶ歴史の道百選にも選出されました。このような背景から歴史好きの方は一度は歩いてみたい道ですが、歴史に興味がなくても美しい自然の中を縫うように走る街道はとても美しく、見ごたえのある風景が広がります。

歴史ある道を踏みしめよう

全長約53キロメートルもある萩往還、1日ですべてを歩き切ることはできません。すべての道を歩いてみたいと言う気持ちももちろん湧いてきますが、まずはポイントを押さえて歩くのが良いでしょう。

ルートを決めて歩こう

萩往還は53キロの間に美しい石畳が残されたポイントや人々の往来の目印となった一里塚などの史跡がのこされているので、まずはこの石畳を歩きたい、この史跡に行きたいなどとポイントを選びルートを決めて歩くのがおすすめです。長期休暇の間に数日に分けて踏破する方もいらっしゃいますよ。

美しい自然を満喫しよう

萩往還のルート上には自然豊かな場所もとても多いです。歴史を感じながら森の中を歩くのはとてもリラックスした良い時間になること間違いありません。時には木陰に腰掛けて、森林浴をしながらゆっくり歩きましょう。春には梅や椿の花が咲き、秋には見渡す限り紅葉に包まれる道もあるので好きな季節を選んで訪れるのも良いでしょう。

しっかり歩ける服装で挑もう

萩往還を訪れる場合はハイキングの服装がおすすめ。特に足元は必ずスニーカーやウォーキングシューズなどの歩きやすく足に負担のかからないものを着用しましょう。古い石畳は隙間があったり、足場が悪いアップダウンがある道もあります。ルートにもよりますが道中には標高537メートルの場所もあるので、体温の調整ができる脱ぎ着しやすい服装で行くのも萩往還を思い切り楽しむためのポイントですよ。

石畳が美しい場所がある

道中、見ておきたいポイントをご紹介していきましょう。

一升谷の石畳

萩往還の中でも1、2を争う美しい石畳が見られるのが一升谷の石畳です。萩市の道の駅萩往還から4キロほどのところにあるこの街道は約2キロも続く急な坂道に石畳がつくられています。一升谷と言う名前の由来は、一升の炒り豆を食べながら歩くと登りきる頃にはちょうど食べ終わるほどの長さだから。今のように正確に時間や距離を測れなかった時代、ここを往来した人々が付けた名前です。

目の前の自然や木漏れ日の美しさに目を奪われてしまいますが、一升谷の石畳を歩くときは足元にも注目してください。幅約1メートルの石畳は両端に大きな石を、内側に小さな石が配置してあります。そうすることで雨水による流失を防ぐ仕組みになっており、実際に今もこうして残されているのです。先人の知恵には頭が下がりますね。

四十二の曲がり

萩往還の大名所でありながら、最大の難所とも言われるのが四十二の曲がりです。一ノ坂にある石畳の道で、四十二の曲がりと言われる街道は3キロ足らずの道のりです。「ここは一の坂四十二の曲がり 降りてくだされだんな様」という詩歌が残されているほど急勾配で、急な斜面をいくつもの曲がり角を経て峠を超えていきます。

峠道の途中には、昔何件かの農家がありここを通る人をもてなしたと言われる場所もあります。軒先を茶屋にして良い休憩場所を作っていたことから六軒茶屋と呼ばれています。いくつかは復元されており、現代の私達もここで一休みすることが可能です。

江戸時代の史跡に立ち寄ろう

萩往還の道々には様々な史跡が残されています。歩いて史跡にたどり着くと、喜びもひとしお!いくつかご紹介して行きましょう。



唐樋札場跡

まずは萩往還のスタート地点とも言えるのが唐樋札場跡。その名の通り、萩の中心部、唐樋町にあります。札場跡と言うのは時代出来などでよく見る立て札のことです。幕府や藩から出された法令や、犯罪を犯した人の罪状などが掲げられた場所です。

英雲荘

萩往還の終点が防府市にある英雲荘です。1654年、毛利綱広によって建てられた萩藩の公館であり、当時は参勤交代や領内巡視の際の宿泊施設として利用されていました。何度も増改築を繰り返し今の姿になった英雲荘、もともとの名前は三田尻御茶屋と呼ばれていました。幕末には志士たちが出入りしたと言われている場所でもあり、歴史好きにはたまらない雰囲気となっていますよ。

Address 〒747-0819 山口県防府市お茶屋10-21
Hours AM9:30~PM4:30
Closed 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3日
Tel 0835-23-7276
Web https://visit-hofu.jp/spots/eiunso

道の駅萩往還で一休み

萩往還を歩く際にぜひ立ち寄りたいのが道の駅萩往還です。歩いている途中の方の休憩はもちろん、これから歩く方も道の駅で準備を整えましょう。

物販だけでなく歴史も学べる

地元特産の野菜や果物、加工品などを販売していたり、食事処があるのが普通の道の駅ですが、道の駅萩往還は萩の歴史を学べるコーナーがあったり資料館も併設されているんですよ。

Address 〒758-0061 山口県萩市大字椿字鹿背ヶ坂1258
Hours なし
Closed なし
Tel 0838-22-9889
Web http://www.hagioukan.com/index.html

吉田松陰たちの銅像

道の駅萩往還の敷地内には吉田松陰先生の銅像も建てられています。松陰先生のお隣には松下村塾で学んでいた久坂玄瑞と高杉晋作の銅像もあります。二人は松下村塾の双璧と呼ばれた人物です。

農産物直売所野菜まあと

道の駅には特産の季節の野菜や果物を販売する直売所もあります。萩往還を歩く前にお野菜を買うことはできませんが、車で訪れた場合はぜひ最後にも立ち寄ってみましょう。野菜ソムリエのスタッフが厳選した新鮮なお野菜がたくさん並んでおり、お手頃な価格で購入できます。夏には萩のブランドスイカである萩スイカも並びますよ。

Address 〒758-0061 山口県萩市大字椿字鹿背ヶ坂1258
Hours AM9:00~PM6:00
Closed なし
Tel 0838-22-9889
Web http://www.hagioukan.com/index.html

テイクアウトコーナー

萩往還を歩く途中にとても便利なテイクアウトのコーナーもあります。ささっと食事を済ませてまた歩きに出かけたい方はテイクアウトを利用しましょう。長州どりのからあげで腹ごしらえをして、疲れた体に染みる甘いものもいただきましょう。萩産の夏みかんをたっぷり使ったプレミアム夏みかんソフトがおすすめです。

Address 〒758-0061 山口県萩市大字椿字鹿背ヶ坂1258
Hours AM9:00~PM5:00
Closed なし
Tel 0838-22-9889
Web http://www.hagioukan.com/index.html


うどん茶屋 橙々亭

休憩がてら食事を、という方におすすめなのがうどん茶屋 橙々亭。道の駅の中でも販売しているアジの干物でだしをとったうどんが自慢のお店です。特に寒い時期に萩往還を歩いて道の駅にたどり着いた方には熱々のお出汁とつるっと食べられるうどんは嬉しいですよね。

Address 〒758-0061 山口県萩市大字椿字鹿背ヶ坂1258
Hours AM9:00~PM5:00
Closed なし
Tel 0838-22-9889
Web http://www.hagioukan.com/index.html

見蘭牛ダイニング 玄

道の途中でしっかり食べて力を付けたい方におすすめなのが見蘭牛ダイニング玄です。萩市の精肉専門店ミドリヤファーム直営のダイニングレストランではハンバーグやステーキ丼、豚丼や牛スジカレーなどが楽しめます。見蘭牛は和牛のルーツとも言われている由緒正しい種類。ジューシーで風味の強い正統派のお肉をぜひ楽しんでください。テイクアウトではコロッケやメンチカツもあるので時間がない方もぜひ。

Address 〒758-0061 山口県萩市大字椿字鹿背ヶ坂1258
Hours AM11:00~PM3:00(土日祝は17:00まで)
Closed 毎週火曜日(祝日の場合は翌日)
Tel 0838-22-9889
Web http://www.hagioukan.com/index.html

萩往還へのアクセス

電車での行き方

萩往還へのアクセスは公共の交通機関が便利です。萩側からスタートする場合は萩駅から徒歩1分でそこはもう風情ある萩往還へと入ります。萩往還は長い街道なので、中間地点から始めるのももちろん可能。JR山口駅から徒歩2分の場所から萩往還に入ることもできますよ。

バスでの行き方

防府側から始める場合は防長バス自力東のバス停から徒歩5分です。

Address 〒758-0061 山口県萩市椿
Hours なし
Closed なし
Tel なし
Web http://hagi-okan.yamaguchi-city.jp/

まとめ

今回は現代に残る歴史街道、萩往還をご紹介しました。たくさんの維新志士たちがそれぞれの思いを抱きながら歩いた街道を、あなたも歩いてみませんか。江戸時代の風景を残す萩往還を歩いていると、日本の歴史を肌で感じられます。気持ちのよい森林浴と合わせて、心の落ち着く旅になること間違いありません。歴史と現代とを繋ぐ街道へぜひ出かけてみましょう。