黒姫童話館はミヒャエル・エンデの世界でいっぱい。モモのピュアな心に触れよう

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トラベルパートナー: Yoshino

出身地は富山県。在住経験のある北陸・北関東の記事がメインです。読書が趣味なので、好きな作家に縁のある土地や小説の舞台となった場所を旅しています。

黒姫高原にある自然と共存する童話館だに

長野県にある黒姫童話館は、世界の童話に関する展示が楽しめるスポット。施設がある黒姫高原はコスモスやダリアなど季節の花々が咲く美しい場所で、童話のなか登場するようなメルヘンな世界が広がっています。童話館では児童作家ミヒャエル・エンデの作品や長野県に伝わる児童文学に親しむことができて見どころ満載。今回はそんな黒姫童話館の魅力をご紹介します。

黒姫高原に建つ童話館

長野県北部にある黒姫童話館は、標高2053メートルの黒姫山のふもとである黒姫高原にあります。コスモスやダリアなど高原で見られる季節ごとの花々が美しく、秋には紅葉の名所となり訪れた人の目を楽しませています。

ナウマンゾウの化石が発掘された野尻湖の近く

野尻湖からほど近くに建っている黒姫童話館は、野尻湖はナウマンゾウの化石が出土した湖としても有名な天然湖です。周辺の黒姫高原にはリフトがあるので、リフトに乗って雄大な自然を楽しみましょう。目の前に広がる美しい野尻湖を堪能することができます。

冬の間は雪に覆われる

黒姫童話館は温かい時期にだけ楽しむことのできるとっておきの施設。もととも牧草地として活用されていた黒姫高原には、春から秋にかけて美しい花が咲き誇りますが、冬になると深い雪に覆われます。冬季はスキー場として営業しているため、その期間は黒姫童話館が閉館となっています。

黒姫高原は芸術家とゆかりの深い場所

美しい黒姫高原にはアトリエが多く、芸術家たちとゆかりの深い場所。童話の世界のようにメルヘンなアトリエを見学することができます。黒姫童話館は、1991年にオープンし、ドイツの児童文学作家、ミヒャエル・エンデをはじめ、日本の童話作家である松谷みよ子や世界の童話にまつわる展示を楽しむことができます。また、黒姫高原は、画家のいわさきちひろや、松谷みよ子がアトリエをもっていました。

童話の世界に出て来るような空間

王冠のようなギザギザの三角屋根や、ガラス張りの部屋など、建物全体が童話の世界のように遊び心たっぷり。童話館のまわりには、木でできた可愛いオブジェがあり、「魔女の宅急便」に登場するジジのようなオブジェも目にすることができます。童話館の前に植えられているコキアがピンクに色づく時期は、ひときわメルヘンチックで可愛いですよ。

ミヒャエル・エンデの常設展示

黒姫童話館の見どころといえば、児童文学作家ミヒャエル・エンデの常設展示。童話館の入り口を入って右手へ進むと、ミヒャエル・エンデの展示をはじめ、松谷みよ子や長野の児童文学などに関する展示を見ることができます。ミヒャエル・エンデは、自身の著書「はてしないものがたり」を翻訳した翻訳家の佐藤真理子さんと晩年に再婚しており、日本文化への造詣が深い人物です。

展示の入り口にある「モモ」のカシオペイアの像

ミヒャエル・エンデの原稿や挿絵など、約2,000点もの作品資料が所蔵され、そのうちの約300点が代わる代わる展示されています。日本で最もミヒャエル・エンデに関する資料を所蔵しているので、エンデファンにとっては夢のような場所ですね。ミヒャエル・エンデの代表作「モモ」に登場するカメのカシオペイア像を通って、エンデの常設展示を見に行きます。

エンデの人柄がわかる展示

カシオペイア像を横切り、鏡をくぐり抜けるとエンデの展示室です。ここでは、エンデの原稿のほか、パイプのコレクションや手紙などの展示品を見ることができます。ミヒャエル・エンデを知らない人でも、彼のチャーミングな人となりをうかがい知ることができる、充実した展示です。

日本・世界の童話の展示

ミヒャエル・エンデの展示と併せて、「松谷みよ子の世界」「桜井誠の描く世界の童話」「信濃の民話・信州の児童文学」の展示も見ることができます。写真は、世界の童話の展示ゾーンにある「おおかみと7匹のこやぎ」の柱時計。世界の童話の展示ゾーンでは、グリム童話やアンデルセンの童話にまつわるクイズがあり、親子で一緒に楽しみながら見て回れる工夫がされています。

郷土に根付いた展示

長野県出身の児童文学作家を紹介する信州の児童文学の展示では、「大造じいさんとガン」で知られる椋鳩十の業績などが紹介。信濃町に伝わる民話を紹介する信濃の民話の展示では、スクリーンや仕掛けが施されていて楽しいコーナーです。信濃町が運営する童話館のため、郷土色の強い展示コーナーも充実しており、この地に伝わる童話を知るのは土地の理解を深めるにも興味深い体験です。

本と人形の部屋

本と人形の部屋には、200冊の絵本が置かれており、ガラス張りの室内には明るい光が差し込み、開放的な空間になっています。小さなお子さんもゆったり過ごせるスペースなのがありがたいですね。

ミュージアムショップ

黒姫童話館の入り口を入ってまっすぐ行くと、ミュージアムショップがあります。ミュージアムショップの前には「おおかみと7匹のこやぎ」をモチーフとした時計が置かれており、子どもが中に入って写真を撮るのもおすすめ。絵本はもちろん、お菓子やうちわ、レターセットなど童話に関する可愛いグッズを購入することができます。

童話の森ギャラリー

黒姫童話館の隣にある童話の森ギャラリーは、黒姫にゆかりのある絵画作品を中心とした展示がされており、長野の風景を描いた作品などをゆったりと観賞することができます。「絵本の国のぬいぐるみ展」や「上橋菜穂子と精霊の守り人」など、期間限定の展示も行われいるのが魅力。何度行っても新鮮な体験ができますよ。

いわさきちひろ黒姫山荘

黒姫童話館の敷地内には、いわさきちひろの黒姫山荘があります。1966年、いわさきちひろは黒姫高原に別荘を建て、ここをアトリエとして絵本を制作しました。いわさきちひろのが亡くなった後、アトリエは黒姫童話館の南側に移築され、現在ではいわさきちひろ黒姫山荘として一般公開されています。

黒姫山荘には、いわさきちひろの仕事机や仕事道具の絵筆が展示されていて、木の温もりが感じられる山荘です。黒姫童話館のチケットがあれば、無料で見学できます。

黒姫童話館へのアクセス

車での行き方

車で行く場合は信濃ICから15分ほどで到着します。町営の無料駐車場が200台分あります。無料駐車場から黒姫童話館までは徒歩3分ほどの距離ですが、駐車場から童話館までのシャトルバスも出ています。

電車での行き方

黒姫童話館の最寄駅は黒姫駅です。北陸新幹線 JR長野駅から、しなの鉄道に乗って40分ほどで黒姫駅に。黒姫駅からは、野尻湖方面行きのバスでに乗って、15分ほどで黒姫童話館に到着です。

住所|〒389-1303 長野県上水内郡信濃町野尻3807−30
営業時間|AM9:00-PM5:00(黒姫童話館・童話の森ギャラリー)、AM9:00-PM4:30(いわさきちひろ黒姫山荘)
定休日|5月・6月・9月・10月の末日、12/1~4/4(冬季休業)
電話|026-255-2250
公式サイトはこちら

まとめ

長野県北部にある黒姫童話館は、童話の世界感を大切にしているメルヘンで可愛いスポット。四季折々の花が咲き誇る美しい黒姫高原の自然のなかで童話の世界に浸ることができ、子供も大人も心穏やかな時間が楽しめること間違いなし。絵本やレターセットなどミュージアムショップで買える可愛いグッズも旅の記念にぴったり。