京都観光前に知りたい「高台寺」の基礎知識。外せないおすすめポイントは?

東山を代表し、観光スポットとして人気の高い高台寺。清水寺参道と近接しており、東山散策の中では欠かせないところになっています。豊臣秀吉の正室、ねねの思いのこもった高台寺を、京都旅行常連の筆者が、歴史や見どころを抑えながら紹介します。京都駅からアクセスが良く、バスでも電車でも30分以内で行くことができ、バスだと徒歩含めて約20分で到着することができます。お車の場合は京駅から約15分、普通車150台収容できる広い駐車場があり、拝観すると1時間無料になりますので安心してお出かけくださいね。
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1.高台寺ってどんな寺院?歴史を見てみよう

高台寺の創建は1606年。
豊臣秀吉の正室、ねね(北政所)が秀吉の菩提を弔うために建立された寺院です。
当初は秀吉の母が眠る康徳寺に弔おうとしましたが手狭だったため敷地交換をし、現在の地に建てられました。
徳川家康はねねの願いを聞き、各国大名に普請を命じたと言われています。

創建当初は康徳寺堂を移築、改造し、方丈、茶室などは伏見城から移築されたものになります。
また高台寺前にある現在の圓徳院は、伏見城の化粧御殿が移築されたものでねねの居住とされていました。

その後は何度も火災に見舞われ、仏殿、方丈などは焼失。
開山堂、霊屋、茶室の傘亭と時雨亭が当時のまま残っています。

創建当時は曹洞宗の寺院でしたが、1624年に臨済宗に改宗されています。

2.高台寺の見どころは?

重要文化財に指定されている建築物や広い庭園など、見どころがたくさんあります。
春と秋にはライトアップされ、四季折々の季節によって景色が異なりますので、その時々の高台寺を楽しむことができますよ。
ねねの秀吉を思う優しさに包まれた寺院です。

また高台寺は蒔絵の寺という別名がありますので、そちらもチェックしてみてくださいね。

2-1.白壁が印象的な「庫裏(くり)」

拝観受付のそばにあるのが庫裏。
庫裏とは一般的には台所になり、高台寺の庫裏は方丈と繋がっています。
内部は非公開ですが、夢と書かれた衝立があります。

2-2.高台寺の中心「方丈」

方丈は一般的には僧侶の住まいにあたりますが、高台寺では仏殿が焼失してから、この方丈が中心となりました。
焼失前の方丈は伏見城から移築されたもので、現在の方丈は1912年に再建されたものになります。
内部は本尊である釈迦如来坐像が安置されています。

2-3.天皇の使者が通る「勅使門」

方丈前庭、波心庭(はしんてい)にある門で、勅使門とは天皇の使者だけが通ることができる門になります。
方丈とともに1912年に再建されました。
方丈からは遠くに見えますが、出口付近で表側を近くで見ることができますよ。

2-4.創建当時から残る「開山堂」

重要文化財に指定されている開山堂。
1605年に建立されました。
元はねねの持仏堂で、現在は三江紹益像、ねねの兄の木下家定と妻の雲照院像、高台寺の普請に尽力した堀直政の像が安置されています。

開山堂の天井は秀吉の御座舟の天井と、ねねの御所車の天井を用いたものだと言われています。
また狩野山楽が描いたと言われる龍図があります。

2-5.「臥龍廊(がりょうろう)」

方丈と霊屋を結ぶ屋根付きの渡り廊下で、屋根が龍の背に似ていることからこの名が付きました。
全長は約60メートルあり、通常通ることができませんが、特別公開で通ることができる時もありますよ。

2-6.ねねが眠る「霊屋(おたまや)」

combat08 (引用元:Instagram)

重要文化財に指定されている霊屋。
1605年に高台寺の一番高く、秀吉を祀っている東山の阿弥陀ヶ峰に向かって建立されました。
この霊屋はねねの墓所になります。
大随求菩薩像、ねねと秀吉の木像が安置され、ねねの像の地下にねね自身が眠っているそうです。
内部は見事な蒔絵が施され、高台寺蒔絵と呼ばれており、狩野永徳の絵もあります。
普段は少し離れたところからの拝観となりますが、特別公開時には近くから拝見することができますよ。
また高台寺蒔絵の調度品は高台寺掌美術館で見ることができます。

この霊屋は伏見城から移築されたもので、湖月堂とも呼ばれていました。

2-7.千利休好みの茶室?「傘亭」

ichikawa_kenji (引用元:Instagram)

高台寺には茶室が全部で4つあり、時雨亭、傘亭は重要文化財に指定され、その他は遺芳庵、鬼瓦席があります。
そのうち重要文化財に指定されている2つを紹介します。

傘亭は桃山時代に造られ、伏見城から移築されたもの。
千利休好みと言われていますが、伏見城建築前に利休の死後になりますので定かではありません。

傘亭の正式名称は安閑窟(あんかんくつ)と言いますが、屋根裏が竹で組まれ、それが唐傘に似ていることから傘亭と呼ばれるようになりました。
かつて池に面していたので、舟入口があるのが特徴です。

2-8.2階建ての茶室「時雨亭」

重要文化財に指定されている時雨亭。
こちらも伏見城から移築されたもので、高堂(学問所)と言われていましたが、学問所に関しては疑問の声もあるようです。
傘亭同様、利休好みと言われています。
とても珍しい2階建ての茶室で、2階南側の上段の間は吹き放しとなっています。
傘亭とは、後世に造られた屋根付きの土間廊下で繋がっています。

秀吉が時雨のように不意に訪れることから、この名がつきました。

2-9.秀吉を偲んだ「観月台」

重要文化財に指定されている観月台。
開山堂と書院の間にある小さな建物ですが、ねねはここから秀吉を思って月を眺めたと言われています。

3.四季折々が楽しめる庭園

高台寺は、四季折々楽しむことができ、特に春の桜や萩、秋の紅葉は大変見事です。
その時期は夜間のライトアップもされ、幻想的な世界が広がりますよ。
庭園は小堀遠州作とされ、池泉回遊式庭園です。
石組みが大変見事で桃山時代を代表する庭園とされてますので、のんびりと散策してくださいね。

4.御朱印はどこでいただけるの?

ma91077 (引用元:Instagram)

高台寺の御朱印は通常が3種類、限定御朱印があります。
限定御朱印は毎年必ずあるか不明ですので、あくまで参考にしてください。

通常の御朱印はそれぞれ場所も違います。

1.「佛心」

拝観受付そばの御朱印所でいただけます。
時間は9時~16時半。

2.「夢」

駐車場近くの高台寺天満宮でいただけます。
時間は9時~17時。
ライトアップの時期は21時まで。

3.「安心」

駐車場近くの利生堂でいただけます。
時間は9時半~16時半。
入堂できない場合もあります。

4.限定御朱印

2017年春の花まつりには桜色の「法雨」の御朱印、2017年百鬼夜行展の時には水色の「慈(百鬼夜行ご朱印)」の御朱印がありました。
今後も限定御朱印があるかもしれませんので、高台寺のホームページをチェックしてみてくださいね。

また高台寺にはオリジナルの御朱印帳があります。
高台寺蒔絵を描いたもの、「夢」の御朱印帳になりますので、この機会にご購入されてはいかがでしょうか。

なお人気になっている御朱印集めですが、スタンプラリーとは違い納経の意味を持ち、とてもありがたいものになります。
軽々しく転売したり、複数お求めするようなことがないようご注意くださいね。

ねねの思いがつまった高台寺へ

ねねの秀吉への思いがつまった高台寺。
ここに訪れると誰もが優しい気持ちになります。
高台寺では境内の散策だけでなく、座禅体験や茶道体験も実施しています。
座禅体験は1名から、茶道体験は2名から参加でき、団体も可能ですので高台寺に予約をして体験してみてくださいね。