飛鳥寺は日本最初の仏教寺院。飛鳥大仏を拝みに行こう

公開日:2018/12/24 更新日:2019/11/12

トラベルパートナー:トラベルパートナー: Sugar
出身地は大阪。得意なエリアは関西。 歴史的建築物や美術館巡りが好き。観光地に一緒に行くのは主に家族や友達。 美術館には一人で行くことが多いです。 旅行前に頭に入れておくとよりそのスポットが好きになれるような情報を発信していければと思います。
日本最初の仏教寺院は聖徳太子所縁のお寺なんよ~

飛鳥寺と聞いて、歴史の授業で習った記憶がよみがえる方も多いのではないでしょうか。とはいえ、遠い記憶でどんなお寺だったか思い出せない…という方のために、飛鳥寺の歴史と訪れずにはいられない魅力を、飛鳥寺周辺のおすすめスポットとあわせてお届けします。

飛鳥時代に建立された飛鳥寺

飛鳥寺は蘇我氏によって建立されたお寺です。蘇我氏と聞いて、日本史の最初の方を思い出す人もいるのではないでしょうか。それほど歴史のあるお寺なのです。

飛鳥時代に蘇我氏が建立

飛鳥寺は、592年から710年まで続いた飛鳥時代に蘇我馬子(そがのうまこ)によって創立されました。蘇我馬子は、飛鳥時代に権力を持っていた人物のうちのひとり。その蘇我氏により建てられた飛鳥寺は、発願から創建に至る経緯が日本書紀などにも記されているほど、由緒あるお寺です。

本格的な伽藍を備えた日本最初の仏教寺院で、本尊は飛鳥大仏と通称される釈迦如来。観音巡礼のひとつである新西国三十三箇所の第9番札所でもあります。

飛鳥寺の歴史

今から1400年ほど前、奈良県の明日香の里が日本の都でした。588年、政治に仏教を取り入れようとしていた蘇我馬子が聖徳太子と協力して発願し、明日香の里に飛鳥寺の造営を開始。596年、8年もの歳月をかけて完成したといわれています。建設当時の名称は、法興寺(ほうこうじ)でした。

当時の飛鳥寺は、塔を中心に東西と北に金堂を配し、周囲に回廊を巡らし、さらには北側に講堂をもつ、本格的な大寺院の造りでした。平城京遷都の際に寺の名称を元興寺(がんごうじ)とし、新都へ移転。本尊は飛鳥大仏と呼ばれ、明日香に残ることになりました。

飛鳥寺の見どころ

飛鳥寺には建立当時の跡が少しですが残っています。歴史の教科書でおなじみの人物たちにまつわる場所もありそれをたどってみても面白いです。

参拝の道標の石柱

門前にある目を引く飛鳥大佛と書かれた石柱。これは1792年寛政4年に、飛鳥寺への参拝の道標として彫刻されたものです。台石は伽藍の柱の下に使用されていた、1400年前の創建時の礎石だといわれています。1400年以上前から存在する台石にもぜひ注目してみてください。

275cmもある釈迦如来像

蘇我馬子が創建した当時からある本尊の釈迦如来像は、仏教の開祖であるお釈迦様の像です。像の高さはなんと275.2cm飛鳥大仏といわれる由縁でもありましょうか、日本最古であり飛鳥彫刻を今に伝える貴重な仏像です。法隆寺の本尊を造ったのと同じ鞍作鳥(くらつくりのとり)という渡来系の仏師が、当時の銅15トン、黄金30kgを使って完成させました。細かい点までじっくり観察して、当時に思いを馳せてみたくなります。

仏教国をつくった聖徳太子立像

釈迦如来像の左奥に、室町時代に作られたと伝わる聖徳太子像が祀られています。聖徳太子が16歳のとき、病気になった父・用明天皇の病気平癒のご祈祷をされているお姿の像です。髪を角髪(みずら)に結い、両手で香炉を捧げ真摯にご祈祷する表情を伺うことができます。

聖徳太子は明日香にある橘寺で生まれました。聖徳太子は蘇我馬子と共に日本が仏教国になる礎をつくったことは有名です。鎌倉時代には、聖徳太子に対する信仰が過熱していました。

蘇我入鹿の首塚におまいり

飛鳥寺を西側に抜けたところにある、高さ149cmの五輪塔が蘇我入鹿の首塚です。蘇我入鹿は、飛鳥寺の創建者である蘇我馬子の孫にあたり、645年の大化の改新のときに、中大兄皇子に暗殺されてしまいました。飛鳥板蓋宮からここまで、首が飛んできたという伝説に基づくものだそうです。綺麗な緑に囲まれて立つ質素な五輪塔ですが、その話を聞くと一気に生々しく感じられます。



花の手水

飛鳥寺と同じく、明日香村にある新西国三十三箇所第7番札所にあたるのが岡寺です。正式名称は龍蓋寺。厄除けのお寺として有名です。小さいながら、四季折々の花が咲き、とてもきれいな風景を見ることができるお寺です。手水が美しい花々で彩られていることもあるので、出会えた時はぜひ写真に収めてみてください。

飛鳥寺で行われるイベント

年間を通して様々なイベントが催されている飛鳥寺。四季を感じられるものから、地元の劇団による古代劇など幅広いです。

除夜の鐘は全員鐘をつくことができる

飛鳥寺では、毎年大晦日の午後11時30分から除夜の鐘が鳴らされます。希望者全員鐘をつくことができ先着300人には干支の絵馬が授与されます。しょうが湯のふるまいもあるので、大晦日に飛鳥寺近くにいる人はぜひ、お参りに訪れてはいかがでしょうか。

飛鳥寺花会式 (あすかでらはなえしき)

毎年4月8日には、飛鳥寺で花会式が行われます。花会式とは、お釈迦様の誕生をお祝いする法会のこと。飛鳥寺は、花会式が日本で最初に行われた場所です。この日は本堂正面の扉が開き、飛鳥大仏を外から参拝することができます。お釈迦さまもどこかいつもより微笑んでいるように見えるかもしれません。

飛鳥光の回廊

例年9月には、飛鳥光の回廊が行われます。2003年から行われている明日香村のイベントです。明日香村にある石舞台古墳、高松塚古墳などの史跡や、飛鳥寺、飛鳥坐神社などの神社など、代表的な史跡や寺社などが夜間にライトアップされます。古都がろうそくの優しい灯りに包まれ、幻想的な世界が広がります。

古代劇イベント

飛鳥寺では、古代劇などのイベントも行われています。明日香村の村民によって立ち上げられた劇団、あすか劇団 時空によるもので、出し物は毎年少しずつ変わります。どんな出し物が行われているかチェックして、興味があるものがあれば、ぜひ見に行ってみてください。

彼岸花まつり

明日香村は、奈良県内でも彼岸花の名所としても有名です。9月中旬から下旬が見頃で、彼岸花祭りも行われます。多くの花を見ることができるのは、石舞台や飛鳥寺、橘寺周辺。明日香村では、赤だけなく白の彼岸花も咲きます。またこの時期には、石舞台の奥の丘陵に広がる棚田でジャンボ案山子の製作も行われており、名物となっています。たくさんの手のこんだ案山子は見ていてとても元気になるでしょう。

飛鳥寺へのアクセス



電車での行き方

飛鳥寺の最寄り駅は、飛鳥駅や橿原宮前駅です。駅からは距離があるため、下車後はバスなどの利用がおすすめ。

近鉄飛鳥駅下車。そこから明日香周遊バスを利用し、飛鳥大仏前下車徒歩1分。または、近鉄橿原宮前駅下車。東口から明日香周遊バスを利用し、飛鳥大仏前下車徒歩1分。または、橿原宮前駅から徒歩の場合は、県道124号線沿いを約2.8km約40分程度です。

車での行き方

南阪奈自動車道 葛城ICより国道26号線を通り小房を右方向へ。国道169号を経由し丈六の交差点を左折、県道124号線に沿って進に川とぶつかったT字路を右折、国営飛鳥歴史公園の脇を通り川を渡ってすぐのT字路を右折。飛鳥北簡易郵便局のすぐ先を右折すると飛鳥寺の駐車場が見えます。インターチェンジから約30分。20台駐車可能な駐車場があります。

Address 〒634-0103 高市郡明日香村飛鳥682
Hours 09:00~17:30 10月~3月は17:00まで
Closed なし
Tel 0744-54-2126
Web http://yamatoji.nara-kankou.or.jp/01shaji/02tera/03east_area/asukadera/

まとめ

歴史の授業で習った飛鳥寺の記憶がよみがえってきたでしょうか。6世紀末から7世紀初頭の日本に触れることができる飛鳥寺最古の飛鳥大仏はもちろん、周辺にも見所がいっぱいです。彼岸花など、季節によって楽しめる花も変わるので、その時期の見所をおさえて巡ることをおすすめします。