春日大社は藤原氏の氏神を祀る春日神社の総本山。万燈籠の灯る光景を目に焼き付けよう

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スポットを訪れるべきベストシーズンや、地元の人しか知らない穴場情報など、お出かけ前にぜひ参考にしてください。

うっとこの春日大社の回廊の釣燈籠は奈良を代表する風景の1つやねん

春日大社は奈良時代に創建された歴史の長い、春日神社や分社の総本山。広大な神域には社殿だけではなく、宝物殿や植物園まであるめずらしい神社です。年に3回しか行われない春日万燈籠には多くの人が訪れます。春日大社について徹底的に解説します。

春日大社は緑深い木々の神域に癒される世界遺産

春日神社は奈良時代に創建された3000にも及ぶ分社の総本山。その神域は春日山一帯に及ぶほど広く、美しい木々や動物までも見ることができます。

春日大社の創建は奈良時代まで遡る

春日大社の創建は奈良時代の768年に遡り、時の左大臣藤原永手によって建てられたことから藤原氏の氏神となりました。藤原氏の勢力が盛んになるにつれて全国に広がっていき、3000にもなる春日神社や分社の総本山として崇拝を受けています。現在の社殿や神域の規模が確立したのは平安時代前期頃です。

春日山一帯に及ぶ広大な神域を持つ春日大社

春日大社の神域は一の鳥居から表参道に沿って社殿まであり、距離にして1.3kmほど。表参道を進んでいけば厳かな雰囲気に包まれていき、初夏や秋などの木々が色づく季節は一段と美しい光景が広がります。参道の途中には鹿と出会えることもあり、ゆったりとくつろぐ様子を見ることもできます。

春日大社の門はそれぞれの美しさを見せる建築物

南門は春日大社の本社の正門にあたる楼門

春日大社の南門は高さがおよそ12mもある重要文化財で、春日大社にある門の中で最大の大きさを誇ります。一般人には参道での祭事しか見学できない非公開の春日祭のときに使用され、この門から回廊内に入って祭事が執り行われます。

慶賀門は古来の正式な参入門

慶賀門は以前に正式な参入門として使用されていた、南門と同じく重要文化財の門。西回廊には3つの門が構えられていますが、ほかの清浄門や内侍門とは天井部分の造りが違って板張りになっています。門前に立つ木々が新緑や紅葉などで色づくと、インスタ映えスポットとしてたくさんの人が訪れます。

春日大社の回廊内にある主な社殿

春日大社の回廊内には国宝や重要文化財に指定されている社殿など、見ておくべきスポットがたくさんあります。主な社殿をご紹介します。

本殿と間違えることの多い中門と御廊

中門と御廊は春日大社の代表的なビジュアルの建物なため、本殿と勘違いする人もいるほど。中門は10mほどの高さで、新緑の季節には門前に広がる芝生の緑によって門の朱色が映えます。御廊は中門から伸びる13mほどの左右対称な廊下で、翼を広げた鳥のような優雅な姿をしています。

万燈籠の雰囲気を年中感じられる藤浪之屋

藤浪之屋(ふじなみのや)は、江戸時代まで神職の詰め所として使用されていたものを改装して開放しています。燈籠は平安時代から現代まで奉納が続けられており、その数はおよそ3000。節分と8月14日~15日の年に3回しか行われない春日万燈籠を、いつでも体験できる人気スポットです。

釣燈籠が約1000個並ぶ様は壮観

寄進された釣燈籠の中にはユニークなものも

春日大社が所蔵している燈籠は、平安時代から今日に至るまで多くの人や企業などの団体が寄進しています。燈籠の中にはユニークなデザインをしたものもあり、これらは企業が寄進したものです。

戦国武将たちも寄進した春日大社の釣燈籠

春日大社に奉納されている燈籠には、歴史に名の残る戦国武将たちが寄進したものもあります。有名武将や将軍徳川家が寄進したものには、わかりやすいように案内板がつけられているので探してみるのも楽しみ方の1つです。

春日大社と一緒に見ておきたい周辺スポット

春日大社国宝殿

春日大社国宝殿は春日大社に代々伝わる宝物を展示している美術館で、平安の正倉院とも称されています。国宝352点と重要文化財971点をはじめ多くの宝物を所蔵しており、工芸品の繊細で緻密な技術は目を見張るものがあります。

春日大社神苑萬葉植物園

春日大社神苑萬葉植物園は、春日大社の境内にある萬葉植物(万葉集に収録される歌に詠まれている植物のこと)を中心に植栽している植物園です。

年間を通じていろいろな和花を見ることができますが、有名なのは春に花を咲かせる藤。正門横にある茶屋では、植物園の風景を楽しみながら和スイーツをいただくことができます。

奈良国立博物館

奈良国立博物館はテーマごとに4つの展示館に分けられて、たくさんの国宝が展示されている博物館。展示数が多いためすべて見るにはそれなりの時間がかかりますので、あらかじめ見学する展示物を決めておくとスムーズに回れます。併設されているミュージアムショップにはオリジナルグッズが販売されており、正倉院模様シリーズは日本内外の観光客に人気です。

住所|〒630-8213 奈良県奈良市登大路町50
営業時間|9:30 am - 5:00 pm
定休日|毎週月曜日
電話|050-5542-8600
公式サイトはこちら

春日大社へのアクセス

バスでの行き方

近鉄奈良駅またはJR奈良駅より春日大社本殿行に乗車して春日大社本殿で降車すぐ。近鉄奈良駅よりは10分ほどでJR奈良駅よりは15分ほどで到着しますが、朝夕の通勤ラッシュのときはさらに時間がかかります。観光シーズンにより交通規制がしかれている場合は、奈良県庁までしか運行されないこともあるので注意が必要です。

電車での行き方

近鉄奈良駅より25分ほど、JR奈良駅よりは1時間以上かかります。電車でのアクセスは最寄り駅からの距離が遠いため、あまりおすすめしません。参道は鹿のふんや天候によって足場が悪い場合もありますので、ウォーキング用の靴の着用をおすすめ。参拝後は東大寺やささやきの小径にも行ってみたい人は、表参道から二の鳥居または総宮神社付近で脇道に入ると近道です。

住所|〒630-8212 奈良市春日野町160
営業時間|6:00 am - 6:00 pm
定休日|なし
電話|0742-22-7788
公式サイトはこちら

まとめ

春日大社は広大な神域に本殿や回廊をはじめ、美術館や植物園まであるパワースポット。楼門や社殿が国宝や重要文化財に数多く指定されており、歴史を感じることができます。代表的な祭事である春日万燈籠では、すべての燈籠が灯って趣のある光景を見ることができます。ぜひ足を運んで歴史と風情を感じてみてください。