平和祈念資料館では沖縄の歴史を学習できる。悲しい歴史にもしっかりと目を向けよう

この記事の情報提供者

沖縄在住トラベルパートナー

沖縄県在住のトラベルパートナーがその土地のおすすめスポットをご紹介。
地元の人しか知らない穴場情報や、絶対食べてほしいおすすめのグルメ情報をお届けします!

ウチナーに来るなら戦跡地も行かんとね〜

ダイビングスポットが点在し、観光名所もたくさんある沖縄は明るいイメージのある場所ですが、日本国内でもとても悲しい戦争の歴史を持つ特別な場所沖縄を訪れるのなら必ず足を運ぶべき場所、それが平和祈念資料館です。

平和祈念資料館とは

平和祈念資料館があるのは沖縄県南部の糸満市。沖縄を訪れる多くの人達が平和を祈って足を運ぶ平和祈念公園内に位置しています。今の美しい景色からは想像もできませんが、多くの民間人が戦争に巻き込まれた悲しく悲惨な歴史の舞台でもありました。

平和祈念公園のある場所は摩文仁の丘(まぶにのおか)と呼ばれ、沖縄県民にとってはもちろん、私達日本人にとってとても特別な場所。平和学習の一環として県外からも修学旅行生が訪れたり、外国人の姿もよく見かける平和祈念公園。現在の姿はのんびりとした雰囲気の流れるとても美しい公園です。

摩文仁の丘について

太平洋戦争中、沖縄本土は英米の連合軍と日本軍との衝突の場所となりました。特に摩文仁の丘は沖縄戦で最も戦火の激しいエリア。沖縄県民の血が多く流されてしまった場所として、県民にとっては非常に特別な土地です。戦死者は、兵士よりも民間人のほうがはるかに多かったのです。

逃げ込んだ先のガマと呼ばれる鍾乳洞の中で多くの民間人、兵士が命を落としました。今の平和は無数の沖縄の人々の命の上に成り立っているものなのです。このようなことから南部観光は今でもリゾートの要素は少なく、戦跡地めぐりが定番のコースとなっています。

平和記念公園にも必ず立ち寄ろう

平和祈念資料館は平和祈念公園内にあります。資料館に行くのなら、必ず平和祈念公園内にも立ち寄りましょう。

慰霊の日に何かと話題になる場所

私達日本人が決して忘れては行けない場所、平和祈念公園は慰霊の日前後にニュースで見ることが増える場所です。慰霊の日には日本の首相が訪れる場所として知られており、平和を約束し祈る場所でもあります。

公園内には沖縄戦で亡くなった方たちの名前が刻まれた礎が置かれており、国内外からたくさんの方が戦没者を弔うために訪れています。平和の礎の特徴は、沖縄の地で亡くなった方を分け隔てなく弔っていると言うこと。敵国であったアメリカ兵の名前も多く刻まれています。

広場の中心部にある平和の火

公園内を海の方向へ向かって足を進めていくと中心に平和の火と呼ばれるオブジェが置かれています。池の中には世界地図が描かれており、その中心には三角のオブジェ、先端は火が灯されています。これは被爆地である広島の平和の灯と長崎の誓の火、そして沖縄戦最初の上陸地となった阿嘉島で採られた火とを合わせて作られたもので、燃え始めたのは1995年からです。

平和への思いを込めたデザイン

平和祈念公園は平和ゾーン、平和式典ゾーン、霊域ゾーン、園路広場ゾーンの4つのゾーンに分かれています。公園全体が平和への願いをテーマにしており、細やかな工夫もされています。

平和の火を中心に波のようなデザインのタイルが使用。その波のタイルは平和祈念資料館の屋根へと続き、平和の波がここから途絶えることなく続いていきますようにと言う願いが込められているのです。

平和祈念資料館を見学

沖縄戦の歴史をしっかりと伝えてくれる平和祈念資料館へと足を進めましょう。

沖縄戦の経緯が分かりやすく展示

なぜ沖縄が戦地になったのか、沖縄戦に突入してしまった当時の歴史の流れが分かりやすく時系列で展示されています。歴史をきちんと学びたい方はまずここで流れをおさらいしておきましょう。

ガマでの様子を表した展示

沖縄がどれほどの被害を受けたのかについても映像や実物で学ぶことができます。多くの遺品や実際に銃撃を受けた建物の一部などが展示されており、もうこの時点で胸に来るものがありますが全て現実に起こったこと。歴史を正面から受け止めましょう。

資料館の中ほどまで足を進めると、ガマと呼ばれる鍾乳洞の中に避難していた民間人や軍人さんの様子を表す展示が現れます。薄暗いガマの中、身を寄せ合って避難していた人たちの実際の様子をマネキンで表現している展示の数々はとてもリアル。平和祈念資料館の中でも最もインパクトが強く、沖縄戦の悲惨さをダイレクトに感じることのできる展示となっています。

現在の沖縄についても

出口近くなると、今現在の沖縄についての展示もされています。1972年に本土に復帰した沖縄、それまでの米軍占領下時代の様子や現在のアメリカ基地についてなどリアルな沖縄の歴史を学べます。

子供達のための展示室もある

世界の子供たちをテーマにしている展示では、18ヶ国の子供たちについて彼らの日常生活から学校生活、遊び、さらには地域紹介などが展示されており、自分の国との違いを楽しく学ぶことができます。他国との違いを意識しながら人権や人種差別などを分かりやすく簡単な言葉で説明されている展示もあります。戦争と言う国と国との争いを超えて、今ある問題についても知識を得られる絶好の場所です。

平和祈念資料館に行くべき時間帯

平和祈念資料館だけの見学に必要な所要時間は約1時間程度。平和祈念公園全体を見て回るならできれば2時間はほしいところです。普段は比較的空いており、静かな雰囲気の中見て回ることができるのですが修学旅行や遠足の団体と時間帯が被ってしまうと一気にざわざわした雰囲気に。

命を敬う気持ちで見学して

資料館を訪れる際に服装などで注意を受けることはありませんが、リゾート地にありがちな短パン、ビーチサンダルと言った出で立ちは避けたほうが無難です。かっちりした服装である必要はありませんが、実際にご家族を沖縄戦で亡くしたと言う方に出会うこともあるでしょう。失礼のない服装で出かけるようにおすすめします。資料館の出口を出ると、一面に広がるのは沖縄の青い海。平和に感謝できる特別な旅となることでしょう。

必ず立ち寄って欲しい、ひめゆりの塔

沖縄の歴史を学ぶ上でもう一か所絶対に外せないのがひめゆりの塔です。誰でも名前は聞いたことがあるでしょう。

ひめゆりの塔も戦跡地

沖縄戦当時、今で言う女子中学生くらいの年齢の女の子たちが看護要員として駆り出されていました。14、15歳前後の若い女の子たちはひめゆり学徒隊と呼ばれ、戦地で怪我を追った兵士の看護に当たっていました。ひめゆりの塔には沖縄戦当時、実際にひめゆり学徒隊の生徒たちが働いていたガマのジオラマではなく本物が残されています。

ひめゆり平和祈念資料館も見学しよう

ひめゆりの塔を訪れたら、外部にあるガマを見学するだけではなく、ひめゆり平和祈念資料館も見学してみましょう。6つの展示室からなるひめゆり平和祈念資料館内には、普通の学生だった女の子たちが教育によりひめゆり学徒隊へと変わっていく過程や実際に戦地に携えて行った医療器具、生存者の証言フィルムなどが展示されています。歴史から学び同じことを繰り返さないと誓うことは現代を生きる私達にとってとても大切なことです。

住所|〒901-0344 沖縄県糸満市字伊原671-1
営業時間|AM9:00~PM5:30
定休日|無休
電話|098-997-2100
公式サイトはこちら

平和祈念資料館へのアクセス

車で行く場合

沖縄観光に訪れる際はバスを利用するか、レンタカーを利用する方が多いでしょう。レンタカーの利用率が高い沖縄では、とってもお安く車を借りられるのでおすすめです。レンタカーを空港の近くで借りて、平和祈念公園までは約40分ほど。下道でのんびりドライブを楽しみながら行きましょう。駐車場は広いので、スペースの心配はいりません。

バスで行く場合

バスを利用する場合は旭橋駅に直結している那覇バスターミナルから89番のバスに乗車し、糸満バスターミナルで下車。そこからさらに82番のバスに乗り換えて平和祈念公園バス停で下車しましょう。バスは本数が多くなく時間もかかってしまいます。一人旅でないのなら、タクシーを使うのも手ですよ。

住所|〒901-0333 沖縄県糸満市摩文仁550
営業時間|AM9:00~PM5:00
定休日|12/29~1/3
電話|098-997-2765
公式サイトはこちら

まとめ

沖縄へ、平和への思いを再認識する旅に出かけませんか。辛く悲しい歴史を自分の目で見ることはとても大切なことです。ただ楽しいだけが旅ではありません。平和の大切さを改めて知り今ある現状に感謝することができる、そんな沖縄へ出かけましょう。