高松塚古墳にある国宝の極彩色壁画を見に行こう。大自然の中をスタンプラリーで散策

トラベルパートナー: ASAHI

兵庫県出身。 関西を中心に、たまーにアジアの情報を発信します。 気ままな日帰り一人旅とノリノリ親子旅が母になってからのお気に入り。 悠久の歴史と自然まとえるスポット探して日々さすらっております。 親子で遊べる場所もご紹介~

高松塚古墳は飛鳥の玄関口やで~

47年前偶然にも発見された高松塚古墳の極彩色の壁画。太古の昔に描かれた飛鳥美人の画は一躍有名になり、覚えている方も多いことと思います。今日は他にもたくさんの壁画や遺跡が残される高松塚古墳の最適な周り方と素敵な見どころをぎゅぎゅっとご紹介します。

高松塚古墳はショウガにご縁あり

古墳の中でも有名な高松塚古墳。その形や発見された経緯をご存知でしょうか。

高松塚古墳は円墳

国立飛鳥歴史公園内の古墳群の一つで高松塚地区にある円墳は、国宝である極彩色の壁画で一躍有名になったのでご存知の方も多いでしょう。この古墳は7世紀末から8世紀初頭にかけて造られたといわれる二段式の円墳で、その直径は下段23m、上段18m、高さは5mもあります。

しかしいまだに埋葬者は不明のままで、天武天皇の皇子か臣下、あるいは朝鮮半島系王族ではないかという3つの説があるようです。高松塚という名称は、古墳の上に松の木が描かれていた江戸時代の絵画に由来しているそうですよ。

高松塚古墳はどうやって発見された?

1962年ごろ、現在の墳丘南側で村人が生姜貯蔵用の穴を掘った際に、凝灰岩の四角い切石が見つかったことがきっかけとなって発見されました。その後1972年3月から本格的な発掘調査が始まり、同月21日あの極彩色壁画の発見となりました。

世紀の大発見、高松塚古墳といえば極彩色壁画

有名な壁画や修復中の壁画をみることができます。長い年月石室の中に眠っていた壁画たちから、その歴史に思いを馳せてみてください。

高松塚壁画で飛鳥美人を愛でる

西壁の壁画は歴史の教科書でもおなじみなので、目にした方も多いことでしょう。あの鮮やかな壁画が残されているのは、埋葬施設の石室の東と西、そして北の壁と天井の4面です。

壁画は東壁には男子群像・青龍・太陽・女子群像、西壁には男子群像・白虎・月・女子群像、北壁には玄武そして天井には星辰が描かれています。壁画の土台は切石の上に漆喰を塗ったものだったそうです。

カビの発生した女子群像

発見されて以来、発掘当初から空調設備を整えた施設など壁画の保存対策は万全に行われていましたが、2004年に壁画の表面にカビが発生し、劣化が明らかにされました。これは約1300年間土の中の閉ざされた石室の環境が、発掘による内部開口で大きく変化したことが原因だとされています。

このことから、2006年からは石室の解体と移動による修復が始まっており、修復が完了したら再び古墳に戻す予定となっているそうです。

2008年から毎年修復作業室が公開されいて、壁画修復の進み具合を見学用通路からガラス越しに見ることができるようになっています。見学の所要時間は約30分。

往復はがきやインターネットでの申し込みが必要で、毎年決まった応募期間があります。解体された実物の壁画を見ることができる絶好のチャンスです。興味のある方はぜひ応募してみてはいかがでしょう。

高松塚古墳の楽しみ方はいろいろ

高松塚古墳は、歴史的な壁画だけではなく、散策にも最適です。穏やかな自然の中をのんびりと歩いて回ることができます。

星宿広場で古代の夜空とリンク

飛鳥歴史公園内の施設は芝生広場一つにおいてもちょっと特別な意味をもっていますので、注意深く観光すると面白みが倍増します。

たとえば壁画に描かれている星宿の星座がモチーフになった広場は、芝生の上に自然石で星を表現しています。何気なく見るとわからないことですが、その意味がわかるととてもロマンチックですね。

中尾山古墳も忘れずに

高松塚古墳の近くにある三段構造の八角墳で、直径22m、高さ3.2mの中尾山古墳。墳丘の構造から、火葬した骨など入れる骨臓器がおさめられていたと考えられています。埋葬者は文武天皇の可能性が高いと言われていますが、まだはっきりとはしていないそうです。

スタンプラリーで高松塚周辺地区を散策しよう

飛鳥歴史公園内の5地区(高松塚周辺地区・キトラ古墳周辺地区、甘樫丘地区、石舞台地区、祝戸地区)にはそれぞれスタンプが押せる場所があり、4地区分のスタンプを集めると飛鳥歴史公園のオリジナル記念品がもらえます。

スタンプラリーシートは歴史公園館や園内の休憩所でもらえます。旅の思い出となるのでぜひ挑戦してみてくださいね。

切手で発見当時の壁画の美しさをチェック

高松塚古墳保存基金として発売された記念切手は、西壁女子像、東壁男子像、東壁青龍の全3種類があってとても素敵。発見当時の美しい壁画のようすがわかる貴重な切手です。

この記念切手は古墳の保存費用の全額を寄付金で賄うべく、紆余曲折ありながらも1973年に発行された経緯があります。当初の予想を上回る人気で増刷が行われ、最終発行枚数は1億2050万枚に。保存のための事業計画費4億円に対し、寄付金総額は7億4000万円に達したことも話題になりました。

高松塚古墳とセットで訪れたい施設

高松塚古墳を見た後は、高松塚壁画間や国営飛鳥歴史公園館を訪れてみてください。館内では、ミュージアムショップのような形で高松塚古墳にまつわるグッズやお菓子も販売されています。

高松塚壁画館

高松塚壁画館は、壁画の現状模写や復元模写、石室レプリカなどを展示している施設です。約20分ほどで観てまわれ、希望すれば学芸員に解説をしてもらえます。

高松塚古墳に隣接しているので、館内で情報収集をしてから古墳に向かうとより詳細に古墳を楽しめます。また、グッズコーナーでは壁画の解説書や絵葉書、ピンバッジなども販売しています。

住所|〒634-0144 奈良県高市郡明日香村大字平田439
営業時間|AM9:00-PM5:00
定休日|なし
電話|0744-54-3340
公式サイトはこちら

国営飛鳥歴史公園館

飛鳥歴史公園の拠点となる施設で、園内5地区の施設紹介や催し案内、飛鳥地方の史跡や歴史の情報を入手できます。展示パネルやジオラマ、タッチパネルコンピューターなどを展示していて、子どもと一緒でもわかりやすく楽しく情報がわかりますよ。史跡の案内用に音声ガイドペンもレンタルできます

またグッズコーナーには、壁画を模したかわいいスタンプや手ぬぐい、マスキングテープなどの文具類や、壁画を模したお菓子などオリジナルグッズもあってお土産におすすめですよ。

住所|〒634-0144 奈良県高市郡明日香村大字平田538
営業時間|AM9:30-PM5:00
定休日|なし
電話|0744-54-2441
公式サイトはこちら

地区外の国立飛鳥歴史公園内もおすすめ

歴史に思いを馳せることができるのが国立飛鳥歴史公園の魅力。自然も歴史もゆっくりと楽しめるため、一人でのおでかけや、歴史がすきなパートナーとのデートにもおすすめです。

太古のロマンにたっぷりと触れ合えるひととき

国立飛鳥歴史公園は、主な史跡を中心とした高松塚周辺地区、石舞台地区、甘樫丘地区、祝戸地区、キトラ古墳周辺地区の5つに分かれています。それぞれに飛鳥の豊かな自然と歴史を存分に楽しめるよう整備されていて、村(まち)全体が雄大な公園となっています。今も昔も変わらぬ空気、そして歴史のロマンを存分に味わってくださいね。

高松塚古墳へのアクセス

電車での行き方

近鉄飛鳥駅から徒歩約10分。もしくは飛鳥駅下車後赤かめバスで約3分で到着します。

・各路線からは近鉄橿原神宮前駅へ向かい近鉄飛鳥駅で下車
・大阪からは約1時間、京都からは特急利用で約1時間、名古屋から特急利用で約2時間で到着します。

赤かめ周遊バスでの行き方

赤かめ周遊バスは橿原神宮前駅~飛鳥駅を明日香村の観光スポットを通るルートで周遊しています。近鉄飛鳥駅から乗れば約3分で高松塚古墳に到着します。

他の地区も観光するなら周遊バス1日フリー乗車券がお得です。乗車券購入窓口は、橿原神宮前駅東改札口や飛鳥駅前や、飛鳥びとの館など計7か所で取り扱いがあります。

住所|〒634-0144 高市郡明日香村平田
営業時間|なし
定休日|なし
電話|0744-54-3340 (高松塚壁画館)
公式サイトはこちら

まとめ

いかがでしたか、太古の人々がどんな気持ちであの美しく繊細な壁画を描いたのかロマンに心がかきたてられる高松塚古墳の旅。古き良き奈良の味わいがぐっと深まる、おごそかで静かな時間が過ごせます。ぜひ次の奈良旅行の際には訪れてみてくださいね。