京都御苑で歴史と自然を満喫。古都の香りに包まれよう

公開日:2019/1/4 更新日:2019/3/4

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兵庫県出身。 関西を中心に、たまーにアジアの情報を発信します。 気ままな日帰り一人旅とノリノリ親子旅がお気に入り。 悠久の歴史と自然まとえるスポット探して日々さすらっております。 親子で遊べる場所もご紹介~
京都御苑と京都御所を混同せんといてや~

京都に訪れたなら一度は行きたい京都御苑。歴史ある天皇の御所や市民が利用できるスポーツ施設などが整備された御苑は、来た人がどんな目的であれ楽しめるスポットです。四季を通じて素晴らしい景観が楽しめる、京都御苑について紹介します。

京都御苑は全国で3つある国民公園のひとつ

京都御苑は、京都御所・大宮御所・仙洞御所・京都迎賓館などがある広大な国民公園です。江戸時代には宮家や公家の邸宅が建ち並ぶ町でしたが、戦後現在のような公園へと整備されました。

歴史的な建築物だけでなく、テニスコートやゲートボール場といった運動施設の他、レストランや休憩所などもある自然豊かな京都の憩いスポットになっています。

蛤御門は京都御苑の一御門

京都御苑の門は全部で9つあり、門のない「切り通し」と呼ばれる出入口は6つあります。その9つの外郭九門のひとつである「蛤御門」。火災の際にめったに開かない門が開き、その様子が火に炙った際のハマグリに似ていることから命名されたという説があります。

長州藩との激戦「蛤御門の変」でも有名で、今でも弾痕の跡が残り当時の戦いの凄まじさを伝えています。

京都御苑の最大の見どころ!旧皇居の京都御所は必見

正殿として立派な佇まいをしている「紫宸殿」は、御所内で最も格式が高く重要な儀式が執り行われる建物です。

最も格式の高い紫宸殿

紫宸殿は高さ20.5m、間口37.7m、奥行27.3mと圧倒されるほどの重厚感を漂わせる木造宮殿建築です。

1868年には、明治政府の基本方針である「五箇条の御誓文」を公卿や諸侯に示した舞台でもあり、明治、大正、昭和天皇の即位礼が行われた場所としても有名です。春と秋の年2回のみ一般公開されるので、その際は近くまで行き歴史ある建造物をじっくり見ることができます。

紫宸殿の前庭には、「左近の桜・右近の橘」と呼ばれる桜と橘が植えられており、冬の時期は寒さをしのぐため橘は仮小屋で覆われます。

高御座・御帳台は譲位のために東京へ

高御座は天皇位象徴の玉座、御帳台は皇后の御座で、どちらも大正、昭和、平成の即位礼で使用されました。現皇太子の即位礼でも使われる予定で、2019年の平成天皇譲位に合わせて、現在は東京に送られており写真パネルの展示のみになっています。

清涼殿で平安の風を感じる

清涼殿は平安時代中期から1590年まで、天皇が日常生活を営む住まいとして利用された御殿で、源氏物語にも登場する有名な建物です。鎌倉時代に火災に遭い、しばらくは再建されずにいましたが1855年に平安中期の建築様式に則って再建され、1885年に造営し平安時代の様式をほぼ復元することとなりました。

お雛様でみられる畳敷きの天皇の御座「昼御座(ひのおまし)」や、正面向かって左に掲示されている半年間の行事予定表など、清涼殿の内部にも興味深いものがたくさんあります。

御学問所

御学問所は徳川家康によって当時の天皇が学問に専念できる場所として、1612年に建てられました。建築様式は書院造で総畳敷きですが、現在までに火災などを理由に4回再建されています。

和歌の会など学芸に関連する行事、将軍や臣下などの対面などに使用され、明治天皇が「王政復古の大号令」を発せられた場所でもあります。隣接する広場では平安時代から蹴鞠が行われていたそうです。

荷物チェックと入門証をもらってから見学開始

京都御所の見学は無料で誰でも自由に入場できます。清所門から入り、門をくぐるとすぐの場所で手荷物検査が行われますので、そこで入門証を受け取ってください。御所内では入門証は首から下げておくのが決まりなので、必ず指示に従いましょう。見学後は清所門付近にて入門証を返却し退場します。



京都御苑散策はガイド付きで!

京都御苑を自分のペースで散策するのもいいのですが、初めて訪れるなら無料のガイドツアーに参加するのがおすすめです。宮内庁の職員の方が決まった時間に実施してくれるので、時間に合わせて集合場所に向かいましょう。

清所門入って右折してすぐ、たくさんのベンチや自動販売機、小さな土産物屋がある休憩所がツアー参加者の集合場所になっています。申し込みは不要なので、都合が合えば参加しようという気軽な気持ちでOKです。

ガイド内容は分かりやすく、ユーモアを交えながらの解説で楽しみながら御所への理解を深めることができます。建物の話や歴史的背景を聞くと、より散策が面白くなります。

大宮御所と仙洞御所

大宮御所と仙洞御所はどのような施設なのでしょうか。それぞれの様子をご紹介します。

大宮御所

大宮御所は、天皇、皇后、皇太子、皇太子妃の宿泊に利用されていますが、かつては皇太后の御所でした。迎賓館ができるまでは国賓の宿泊施設として利用されており、現在でも天皇の地方行幸啓の際の宿泊に利用されています。

拝観は無料ですが事前予約制で時間が決まっています。残念ながら子供は拝観できないので、ファミリーで訪れる場合は注意が必要です。

仙洞御所

仙洞御所は17世紀の初めに造営され、上皇や法皇の邸宅として利用されてきました。しかし御殿は1854年に火災で焼失し、その後再建されることなく現在に至ります。庭園と茶室などが残り1967年には大宮御殿との壁を取り払って大宮御殿に組み入れられ、現在のような邸宅の基礎ができあがりました。

庭園は息を飲むような美しさで、園内の2つの池がさらに風情ある景色を見せてくれます。四季折々の表情がありどの季節でも見ごたえは十分です。参観は無料ですが、事前に参観申し込みが必要。当日受付もありますが定員になり次第受付が終了となります。参観できるのは18歳以上なのでその点も注意してください。

京都御苑のこんなところにも注目

京都御苑の見どころはまだまだあります。多くの人が見逃してしまいがちな見どころをご案内しましょう。

京都御苑内の謎の筋

御苑内を散策していると砂利が敷かれた一部の個所に細長い15㎝ほどの筋を何本か目にするはずです。きれいな筋なの、何かの意図があって描かれているものかと思いきや、実は地元の方が自転車で通り抜ける際にこの小さな道を利用するので筋ができあがっているとのこと。

整然と手入れされた苑内に残されている筋に、京都御苑から地元住民への愛情を感じずにはいられません。

お手洗いも御苑のよい雰囲気

御苑内にはエリアごとにお手洗いが設置されているのですが、景観を損ねないような外観と、便利で清潔な設備は来場者に嬉しい配慮が。現在苑内はユニバーサルデザイン化の最中で、どんな方にも利用しやすい施設への取り組みが行われており、多目的トイレは苑内東側、西側、南側に多数設置されています。

家族連れにも配慮し、赤ちゃんや幼児に対応したお手洗いは堺町休憩所と乾御門近くに設置されています。

皇宮警察本部の警備車両の消防車は警防車と呼ばれ、白地に赤ラインの特別仕様になっているのも地味に注目して欲しいポイントです。皇居や御所の消防業務を担っている専用車両で、一般的に目にすることは稀です。

パトカーも特別仕様になっており、車体が真っ黒なコンパクトセダンが御所周辺を巡回しています。ここでしか見られないデザインの緊急車両を御苑内で見かけたらラッキーですね。

京都御苑へのアクセス

電車やバスでの行き方

 

地下鉄利用なら今出川駅3番出口か丸太町駅1番出口で下車し徒歩約5分。市バス利用なら烏丸今出川停留所下車、徒歩約5分です。

今出川駅の最寄りの門は乾御門で、丸太町駅と烏丸今出川停留所の最寄りの門は下立売御門となっています。



自動車での行き方

来苑車用の駐車場は、中立売 西駐車場と清和院 東駐車場があり収容台数は西駐車場が81台、東駐車場は129台ですがバスを収容した場合には一般車両の駐車スペースは少なくなります。京都御所に近いのが中立売 西駐車場、大宮御所に近いのが清和院 東駐車場。

東駐車場は、午後8時以降は閉鎖されるので遅い時間に入場する場合は要注意です。

Address 〒602-0881 京都市上京区京都御苑3
Hours なし
Closed なし
Tel 075-211-6348
Web https://www.env.go.jp/garden/kyotogyoen/index.html

まとめ

広大な公園でありながらたくさんの歴史が残る京都御苑は、何も考えずに気軽に散策してもよし、深い歴史に没頭するもよし、景色をただただ堪能するもよしと、来た人のニーズに合わせて利用できるのが魅力です。

家族連れには児童公園や野鳥が多く見られる母と子の森などもあり、子供も飽きずに長い時間をゆったりと過ごせます。歴史と自然が多く混在し、四季を通じて素晴らしい景色を堪能できる京都御苑。京都に来たら一度は必ず訪れたいスポットです。