高崎白衣大観音は健康と学業と縁結びのパワースポット

トラベルパートナー: Yoshino

出身地は富山県。在住経験のある北陸・北関東の記事がメインです。読書が趣味なので、好きな作家に縁のある土地や小説の舞台となった場所を旅しています。

朝夕あおぐその姿に今日も心と体を引きしめる

群馬県の南部・関東平野の北西部に位置する高崎市は、赤城山・榛名山・妙義山などの山々を周囲に望み、利根川・烏側・碓氷川の河川が青々と流れる自然豊かな街です。この高崎市の町はずれにそびえたつ高崎白衣大観音。その名のとおり白衣を身にまとっているかのような姿は実に気高く、人々をいつも見守っています。

戦前に建てられた白衣大観音は今では高崎市のシンボルに

群馬県高崎市の中西部・高崎観音山丘陵に白衣大観音はあります。白衣大観音を祀るのは高野山真言宗の慈眼院というお寺。

もともとは和歌山県の高野山金剛峯寺にありましたが、戦前の1936年に高崎市の実業家・井上保三郎がこの大観音像を建立し、1941年に慈眼院がはるばる高野山からここ高崎観音山に移転してきたのです。

高崎市内のいたる所からその姿を拝める

白衣大観音は標高190mの高崎観音山頂上部にそびえ立ちます。鉄筋コンクリート製でその高さは41.8m・重さは5,985トンにもなり、建立当時は世界最大の観音像でした。高崎市内の国道17号を車で走っていると、白く輝きを放つような白衣大観音の姿を望むことができるでしょう。

ここまでようこそ来られたと観音様がお出迎え

車でアクセスの場合はふもとの護国神社から左折するルートと、直進するルートの2つがありますが、左折ルートをとれば高崎市営駐車場に近くなります。白衣大観音へは高崎観音山のふもとから参道を上っていきますが、道の途中からすでに観音様がこちらを向いてお出迎えしているかのようにみえますよ。

観音様のおひざ元につづく参道商店街に寄ってみよう

参道には商店や茶店があります。写真は観音様のすぐ足下にある観音茶屋。店内の中央にはいろりがあり、寒い北風で冷えた体を温めながら銘菓「観音もなか」の甘味やお茶で一服しましょう。名前のとおり観音様の形をした最中で、自身の体の病気や負傷の部分から食べれば快癒のご利益があると伝えられています。

住所|〒370-0864 群馬県高崎市石原町2709
営業時間|AM10:00-PM4:00
定休日|毎週水曜日
電話|027-323-7700
公式サイトはこちら

おみやげやさんで休憩したら参道を上って観音様へ

参道商店街からは清掃・整備された参道を上り、観音様の立つ慈眼院の境内へ向かいます。やや傾斜のある坂道ですが、がんばって歩きましょう。途中少し立ち止まって右側を眺めれば、眼下に高崎市街の景色が広がります。

観音様がここを歩いた?

参道を上ってゆくと途中の路面に足形があります。もしかしてこれは観音様の足跡?にしてはちょっと小さいですが、思わず写真を撮りたくなるほほえましい足形ですね。ここを過ぎれば慈眼院の境内はもうすぐそこです。

慈眼院の境内へ到着すればそこには白亜の観音様が

参道を上ればここは慈眼院の境内、見上げれば横向きの白衣大観音が目前にそびえ立ちます。実際に間近で見るとやはり大きく、大空を突くような迫力を感じるでしょう。群馬県名物「上毛かるた」に「白衣観音慈悲の御手」と記されているように、人々を慈しみ優しく微笑んでおられるかのようです。

慈眼院の本堂はこちら

白衣大観音のすぐ隣には慈眼院本堂があり、境内を参拝するならばここが出発点となります。本堂は高崎千体観音堂とも言われ、堂内にはお寺を支える1000人の施主から奉納された観音像が配置されており、地元の人々のあつい信仰心が感じられるでしょう。

大師堂は新しく開かれた関東の霊場

慈眼院本堂からは大師堂へ向かいましょう。高野山真言宗を開いた弘法大師に縁のある寺社が1995年に「関東八十八箇所」巡りの場に指定されことを受けて、この大師堂も第一霊場とされました。

筆の達人でもあった弘法大師像と知恵を授ける虚空蔵菩薩像がまつられ、学業成就のご利益が得られます。

観音様の正面を見れば改めてその大きさを体感

いよいよ白衣大観音と正面からご対面の時がやってきました。順路の右側には手水舎があるので、まずはここで手を清めましょう。心の準備を整えたら手水舎から10段ほどの階段を上り、大きな観音様に正対しながらそのお足元へ近づきます。

白衣大観音をデートスポットにするのはNG?

よく見ると観音様は左手に巻物を持っていますが、実はこの巻物「鎌倉の大仏様からのラブレター」だと言われています。都市伝説によれば鎌倉の大仏様と高崎の観音様は恋人同士でしたが、遠距離恋愛の末に別れてしまいました。そのためカップルで白衣大観音を参拝すると、やがて別れてしまうというのです。

観音様の中から高崎の街と美しい上州の景色を一望

高崎市民から観音様という愛称で呼ばれている白衣大観音、その胎内へ入ることもできます。拝観有料なので左側の入口で手続きを済ませましょう。胎内に入れば計146段の階段を、高さ40m近い9階まで上ります。

さまざまな像が並ぶ胎内からは高崎の絶景が

白衣大観音の胎内には20体におよぶ仏像や僧侶の像が、さらにはカラフルに彩色された鬼子母神や日蓮聖人などの像が立ち並びます。146段の階段を上りきればそこは観音様の肩の部分、円い窓の向こうには高崎市街や関東平野・群馬県の山々が広がっているでしょう。

光音堂はひとつだけ願いをかなえてくださる場所

観音様への参詣を終えたら光音堂にお参りしましょう。ちょうど観音様の背後にあり、1979年に聖観音菩薩座像をご本尊として建てられた六角堂で、豊かな緑の中にぽつんと建っています。

願いをかけるなら恋愛成就?

お堂の中には金色に輝く聖観音菩薩座像。光音堂は一願観音という別名があり、ひとつだけ願い事を叶えてくださるのです。特に縁結びなど恋愛成就のご利益があるためすぐ前にある絵馬掛けには、恋の願いが書かれたハート型の絵馬がたくさん飾られています。

白衣大観音はやはり恋愛にご利益あり?

カップルで訪れると破局するという都市伝説がある一方で、白衣大観音はやはり恋愛成就のパワースポットなのではと注目されています。

それを象徴するのがバレンタインデーからホワイトデーまでの期間に行われる「赤い糸祈願祭」で、観音様の指から垂らされた約30mの赤い糸を自らの小指に絡ませると、太陽の光にまるで指環のように輝いて良縁に恵まれるというものです。

白衣大観音へのアクセス

自動車での行き方

関越自動車道の高崎インターチェンジから20分の距離。駐車場は高崎市営山頂駐車場と、つけもの処旬彩の2ヶ所がありますが、土日祝日や観光シーズンは混み合うこともあるので注意しましょう。また参道商店街への乗り入れは禁止されています。

電車とバスでの行き方

電車の基点はJR高崎駅となり、ここからバスを利用しましょう。高崎駅西口から市内循環バスぐるりんの観音山線農二・染料植物園コースまたは片岡・観音山コースに乗車し約20分、下車するバス停は観音山頂または白衣観音前。観音山頂からは参道商店街を徒歩10分、白衣観音前からは徒歩すぐで到着します。

住所|〒370-0864 群馬県高崎市石原町2710-1
営業時間|胎内拝観はAM9:00-PM5:00(5月~10月)、AM9:00-PM4:30(11月~4月)
定休日|なし
電話|027-322-2269
公式サイトはこちら

まとめ

関東平野に開けた高崎市は、夏は気温が35℃を超え冬は冷たく乾いた空っ風が吹き荒れる昔から気象条件の厳しい地です。しかし今は上越新幹線が通ることもあって東京方面への通勤・通学の人々も増えており、ビジネスに観光に大変便利な街となりました。そんな高崎に住む人・出て行く人、帰ってくる人を白衣大観音は今日も優しく温かく見つめています。