うみがめ博物館カレッタに行けばうみがめ博士になれる。世界最高年齢の浜太郎が待っている

トラベルパートナー: kana

徳島県出身。徳島県を中心に、四国と住んだことがある大阪府、愛知県の記事を書いています。旅行は夫か母、友人などとの二人旅がメインです。神社仏閣や歴史が好きなので、そのスポットにまつわる豆知識をふまえて見どころをご紹介します。

大浜海岸のすぐそば、うみがめ公衆電話と浜太郎に会いにおいでなしてよ

徳島県海部郡美波町にある日和佐うみがめ博物館カレッタは、世界でも珍しいうみがめにピントを合わせた博物館。うみがめが産卵する美しい大浜海岸をもち、それを町ぐるみで保護している美波町の象徴的な施設です。博物館には地元の中学生がふ化させた、世界最高齢のうみがめ浜太郎が今も健在。うみがめと触れ合い学べる、そんな日和佐うみがめ博物館カレッタを紹介します。

世界にただひとつのうみがめ専門博物館

世界的にも珍しいうみがめにスポットを当てた日和佐うみがめ博物館カレッタ。うみがめをいろいろな角度から見られるだけでなく、餌やり体験などでのふれあいやクイズに答えながら知識を深め、貴重な映像で生態、歴史を知ることができる博物館です。

うみがめが産卵する大浜海岸

名称に付けられたカレッタはアカウミガメの学術名です。博物館の目の前には、うみがめが産卵に来る美しい砂浜をもつ、大浜海岸が広がっています。こじんまりとした博物館ですが、たくさんのうみがめと大浜海岸の景観を楽しむことができます。

カレッタの目の前に広がる海岸は大浜海岸のうみがめおよび産卵地として、国の天然記念物に指定されている大浜海岸。日和佐浦に広がる約500メートルの砂浜は日本の渚100選、四国のみずべ八十八か所にも選定されています。例年5月中旬から8月中旬にかけてがうみがめの産卵シーズン。大浜海岸には約30匹のうみがめがこの期間に上陸してきます。運が良ければ産卵や生まれたうみがめが海へ帰っていく場面を見られることもあります。

うみがめ保護発祥の地

うみがめの産卵シーズンには砂浜や周辺道路に規制が敷かれる他、海岸の巡回が行われています。美波町は全体でうみがめの保護をしているのです。

そのきっかけとなったのが昭和25年、海岸の無残なうみがめの死体を見て、地元の中学生がうみがめの保護を始めたこと。これが、うみがめのまち日和佐の始まりです。まだうみがめの研究が世界で注目されていない頃の話。そのままうみがめを町で大切に守ってきたのです。現在では、海岸の低い位置に産卵された場合は海に流されないよう卵をカレッタへ持ち込み、人工孵化場で育てています。

うみがめの生態を学ぶ

日和佐うみがめ博物館カレッタは、3つのエリアにわかれています。1階では世界各地のうみがめの剥製や子がめを水槽で見ることができます。2階はハイビジョンシアターやクイズコーナーで、楽しみながら知識が深められるフロア。建物内の2つのエリアに加え、屋外ではプールで泳ぐ大きなかめの姿を間近に見ることができます。

うみがめの大きさにびっくり

入館してすぐのエリアは、太古のフロア。中心にうみがめの甲羅が置かれ、壁に掛けられた絵などから、かめの歴史を見ていきます。次のコーナーは進化と種類。壁に並べられているのは世界各地のうみがめのはく製。7種類、1亜種のうみがめのリアルな大きさや形を感じることができます。甲羅のはく製には触れることも可能。うみがめの甲羅は、見た目とは違いつるっとした不思議な手触りです。

うみがめの進化の歴史を知る

うみがめの2億年の進化を学べる歴史コーナーは、天井につるされたうみがめのはく製を下から見ることができます。青ライトで照らされたはく製を見ていると、海の中でうみがめを見ているようでまるで竜宮城にいる気分です。もちろん雰囲気だけでなく、展示物も充実。壁面の資料だけでなく、ハイビジョンシアターで映像としてみることができます。歴史だけでなく、産卵シーンなど約20分の生命の神秘も見られる映像です。

カレッタではうみがめと触れ合える

進化や生態を学べるだけでなく、実際に生きているうみがめと触れあうことができるのがカレッタの特徴です。館内には子がめ、生後1年から青年期のかめ、そして大人のかめなど、様々な大きさのかめが飼育されています。土日祝日には、餌やりや子がめに触れるイベントもあるので、ホームページでチェックしておきましょう。

出会えるうみがめ

保護施設としての機能もある、日和佐うみがめ博物館カレッタには珍しいうみがめや、年齢によって大きさに違いのあるかめを見ることができます。

年齢ごとに水槽がわかれている

館内の水槽を泳いでいるのは。0歳から3歳までの子がめがメインです。年齢ごとに水槽がわけられているため、成長スピードがわかります。赤ちゃんがめは手のひらサイズ。水槽を一生懸命に泳ぐ姿は、微笑ましさと同時に生命力の強さをかんじさせます。

うみがめは屋外プールにも

壁の可愛いかめの順路に従っていくと屋外プールにでます。屋外にいるのは巨大な大人のうみがめ。うみがめの鼻息、ヒレで水を叩く音がダイレクトに聞こえる、至近距離でうみがめをみることができます。中には1メートルを超える大きなサイズのうみがめもいて、迫力満点です。

世界最高齢のうみがめに会える

カレッタの屋外プールには、飼育下に置かれ、正確に年齢がわかっているうみがめの中で世界最高齢のアカウミガメ浜太郎がいます。

うみがめの研究と保護活動を始めた日和佐中学校の生徒たちが、昭和25年にふ化させたたまごのひとつが浜太郎。日和佐のウミガメ保護活動の原点であり、歴史を物語る存在です。プールを泳ぐうみがめは何頭かいますが、頭が黄色っぽく、甲羅に傷があるのが浜太郎。ただ、年齢は世界一でも、博物館で一番大きなかめは浜太郎ではなく、別のメスのうみがめです。

うみがめのまち日和佐

美波町は、四国八十八か所の薬王寺からほど近い土地であると同時に、うみがめのまちとして町おこしを行っています。そんな理由から、うみがめをモチーフにしたものが至る所に。町を歩きながら探してみてはいかがでしょう。

橋にもうみがめ

赤い色が目立つ厄除け橋には、うみがめの像があります。さらに欄干には、二頭うみがめが泳ぐ姿が見られます。この橋から山の中腹に見える赤い塔が、四国八十八か所23番札所の薬王寺。うみがめと並ぶ美波町のシンボルです。

四国霊場にもウミガメがいる

美波町のシンボル、薬王寺の赤い多宝塔の足下にもうみがめの姿があります。とても巨大で、大人でも3人ぐらいなら余裕で座れる4頭のかめが、塔を支えています。さらに本堂にも亀の彫刻が見られます。「鶴は千年、亀は万年」ともいわれるかめは、長寿や金運の御利益があるといわれる縁起の良い生き物。厄除けで有名な薬王寺にあっても不思議はありません。

足下を見るとマンホールにもうみがめ

町を散策していると足下にもうみがめの姿をみることができます。マンホールの中央に、うみがめの来る町ひわさの文字とともに、うみがめが描かれています。このうみがめは、カレッタの順路表示と同じもの。町中で見られるキャラクターです。

カレッタのトレードマーク

そんな町の中でも最も大きなかめのキャラクターがいるのは、やはりカレッタの前。入口の看板の横に立っているつぶらな瞳の可愛いうみがめ。ただこの像は単なるモニュメントではなく正体は公衆電話。もちろん電話はかけられますが、それよりもフォトスポットとして有名になっている、カレッタのトレードマークです。

うみがめ博物館カレッタへのアクセス

車での行き方

徳島ICから国道55線で、阿南・日和佐方面へ。大浜海岸の標識を目印にしていけば迷うことはありません。約1時間30分のドライブです。カレッタとなりの国民の宿うみがめ荘と共通の40台停められる無料駐車場があります。駐車場からもカレッタの屋外プールで泳ぐうみがめの姿が見られます。

電車での行き方

JR徳島駅から牟岐線に乗り約1時間20分、日和佐駅で下車徒歩20分。バスなど公共交通機関はないので、タクシー利用がおすすめです。

住所|〒779-2304 徳島県海部郡美波町日和佐浦370-4
営業時間|9:00-17:00
定休日|毎週月曜日(祝日の場合は営業)
電話|0884-77-1110
公式サイトはこちら

まとめ

例年大浜海岸には、30頭ほどのうみがめが産卵のために上陸します。日和佐うみがめ博物館カレッタは、そんな大浜海岸の目の前に建っています。カレッタだけではなく、町を歩けば至る所に見られるうみがめをモチーフとしたもの。美波町の人たちが、どれだけうみがめを大切に思っているかが伝わってきます。