室生寺で国宝や文化財を鑑賞。山岳寺院の魅力を満喫してみて

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出身地は大阪、関西とヨーロッパと南国が得意です。日本では神社仏閣巡りと公園巡り、海外では中世の町並みやお城を訪れたり、南国の島々で絶景を写真に撮るのが好きです。一緒に行くのは主人や子供達と、近場なら一人で訪れます。

階段はしんどいけど、訪れる価値ありよ

今、奈良県で女性人気の高い観光スポットをご存知でしょうか?奈良県にある室生寺は、もともとは女性禁制のお寺でしたが鎌倉時代以降は女性も訪れることが許されてきました。お寺内は、女心くすぐる日本最小の五重塔や柔らかな表情の観音様、色とりどりの草花で心和む雰囲気が流れています。ここでは室生寺のおすすめスポットやゆっくりできる見どころをご紹介します。

女人高野といわれた室生寺

奈良の室生寺は室生山の山麗から中腹に渡って境内が広がっているお寺で、どことなく自然に溶け込んだような雰囲気が漂っています。

室生寺とは

室生寺は厳しく女性を禁制してきた高野山に対して、女性を慈悲深く受け入れた寺院として女性高野とも言われた歴史があるお寺です。

室生山の山麗から中腹にかけて堂塔が散らばっている山岳寺院としても有名で、本尊は釈迦如来。春は石楠花と桜が美しく咲き、夏は新緑・秋は紅葉・冬は白銀の雪化粧を楽しむことができる自然豊かなエリアです。

室生寺の歴史

室生の地は古くから水神の聖地として知られており、奈良時代末にこの地で桓武天皇の病気平癒祈祷を行った結果、無事治った記念として勅命によって国家の為に創建されたと言われています。

8世紀末には興福寺の僧賢憬が堂宇を建立し、824年頃に空海が中興したと言われています。

室生寺を散策しよう

室生寺には太鼓橋や表門の石碑など見どころが満載です。このため室生寺に訪れたらぜひ散策をしてみてください。

太鼓橋と景観

室生寺の見どころの一つとして茶屋やお土産屋・料理旅館が立ち並ぶエリアがあります。これらはバス停から室生寺に向かうまでの道に見えてきます。

太鼓橋から表門がキレイに映るので写真撮影をする参拝客が多いことが特徴です。春は桜が美しく咲き、秋になると紅葉が映えるので季節も同時に楽しむことができるお寺となっています。

表門と石碑

表門には女人高野室生寺と彫られた石碑が見えます。表門は普段は通行できないように封鎖されているのでそこから中へ入ることはできません。

この石碑は江戸時代中期に五大将軍綱吉の生母桂昌院の寄進のものとなっています。

三本杉と仁王門

太鼓橋を渡ったら参拝受付の右へ進みます。進んでいくと途中で三本の大きな杉の木があり、こちらは三本杉と言われています。

樹齢はなんと約200年で、それを物語るように幹の周りはぐるりと3mほどの太さです。三本杉から見渡す紅葉は美しい風景なので、ぜひ秋に訪れた際は写真撮影がおすすめです。

参拝受付が終わると目の前には仁王門が佇んでいます。両脇に青色と赤色の仁王像がおり、迫力のある風景を見ることができます。

これらは元禄時代に焼失してしまったので、現在のものは1965年に再建されました。仁王像も昭和に再建されたものとなります。

鎧坂の見ごろは春と秋

仁王門を進んでいくと、左手には幅広い急な鎧坂という階段が見えてきます。この階段の由来としては、自然石で積み上げられた階段が、編み上げた鎧に見えたことによってこの名前が名付けられました。

鎧坂の両脇には石楠花や木々の枝が目立ち、おすすめの季節は4月~5月。石楠花・秋ごろには紅葉が美しいことでも有名です。

興福寺の伝統を受け継いだ弥勒堂

鎧坂を登りきった先には、左手に弥勒堂があるのが見えてきます。こちらは、三間四方柿葺きの建物で、興福寺の伝統を受け継いだと言われる鎌倉時代の建築です。

内部には四本柱の中に須弥壇と尊弥勒菩薩立像を安置しており、その右側には国宝の釈迦如来坐像を安置しています。

弥勒菩薩立像は奈良時代~平安時代に作られた室生寺の仏像の中で最も古い仏像で、釈迦如来坐像は平安前期に作られたものですます。

国宝・金堂

鎧坂を登ると、正面にあるのが平安時代初期に建築された国宝の柿葺の金堂が見えてきます。五重塔とともに平安初期の仏道としては唯一のものとなっています。

高床の正面一間通りは江戸時代に追加した礼堂として使われており、礼堂が無かった時代は鎧坂の石段上から堂内の仏像が拝めたようです。

内部にある本尊の釈迦如来立像の手前には十二神将が安置されています。向かって右から地蔵菩薩立像・中尊薬師如来立像・釈迦如来立像・文殊菩薩立像・十一面観音菩薩立像の五尊像が並んでおり、厳かな雰囲気が漂っています。

本堂・潅頂堂

金堂を進んで上がっていくと本堂が見えてきます。こちらは延慶元年建立の国宝で真言密教の最も大切な法義の灌腸を行う堂として大切にされています。

造りは五間四方入母屋造りの大きな建築で、和様と大仏様の折衷様式となっているのが特徴です。

潅頂堂には日本三如意輪の一つである木造如意輪観音坐像が安置されており、如意輪観音坐像を間近に拝むことが出来るようになっています。

国宝・五重塔

本堂の横の石段の上には五重塔が見えます。こちらは屋外の五重塔の中では日本で最も小さく約16mしかない可愛らしい塔となっています。

法隆寺の五重塔に次ぐ古塔で、800年代頃に建てられた室生寺では最古の建物です。

神秘的な山を抜け奥の院へ

五重塔をさらに進むと一体なにがあるのでしょうか。長い長い階段を抜けると、そこには天然記念物に指定されている神秘的な場所に辿り着きます。

とても長い階段

五重塔をさらに奥に進むと、参道があり無明橋と呼ばれる朱色の橋が現れます。ここでは、暖地性シダの生息する最北端として天然記念物指定がされており、山深い場所に来た神秘的な雰囲気を感じることのできるおすすめスポットです。

朱色の橋を渡ると急で長い石段が続きます。五重塔も階段が多かったと思うので、休みながらゆっくり上がってくださいね。

清水の舞台と同じ構造の常灯堂

奥の院には御影堂・常灯堂・納骨堂があり、休憩所や納経所もちらほら見えます。常灯堂は斜面に出っ張るような形のお堂となっています。

こちらは床面を長い束で支えた懸造の建物と言われます。懸造は清水の舞台で有名な清水寺の本堂の造りをしている建物のことです。

柱の固定は金具ではなく木をかましているだけなので、それで建物が支えられるのは驚きですよね。

ご朱印を頂こう

室生寺では数か所の御朱印がいただけます。まず金堂では十一面観世音と薬師如来の御朱印がいただけます。

次に納経所で神変大菩薩と悉地院の御朱印をいただき、本堂では如意輪観世音・奥ノ院では弘法大師の御朱印をいただけます。御朱印は納経所以外でもいただけるので、ぜひ忘れずにいただくようにしましょう。

石楠花祭りに行こう

季節を彩るイベントと言えば、4~5月には石楠花祭りが行われます。金堂の前の石段鎧坂の石楠花が特に有名なので、ぜひお見逃しなく。

特に4~5月の行楽シーズンには参拝客も沢山いる時期なので、写真撮影するのにも一苦労するかもしれません。

山菜料理を食べよう

室生寺では地元の山菜料理も名物です。こちらの橋本屋は創業が明治4年で、お寺から太鼓橋を渡ってすぐにある山菜料理や川魚料理・うどん・そばをいただけるお店です。

おすすめメニューは、山芋が絶品の山菜ランチ。ヘルシーな上に栄養満点なので境内散策後に疲れた体を休めに、ぜひ訪れてみてください。

住所|〒633-0421 奈良県宇陀市室生800
営業時間|AM10:00~PM4:00
定休日|不定休
電話|0745-93-2056
公式サイトはこちら

室生寺へのアクセス

電車・バスでのアクセス

近鉄大阪線長谷寺駅から室生口大野駅で下車します。そこからは室生寺行きのバスに乗って室生寺前で下車し徒歩5分となります。バスは1時間に1本と少ないので、時間を確認してから行きましょう。

車でのアクセス

車で向かう場合は、針インターを降りて国道369号線に入り、外の橋を左折して県道28号線に入ります。

28号線を進み、緑川を左折して国道165号線に、室生寺入口を右折して県道28号線で進むと到着します。

普通車100台ほど・大型バスは10台ほど駐車できる駐車場があります。

住所|〒633-0421 宇陀市室生78
営業時間|4月1日~11月30日 AM8:30~PM5:00 12月1日~3月31日 AM9:00~PM4:00
定休日|年中無休
電話|0745-93-2003
公式サイトはこちら

まとめ

室生寺は石楠花がとてもキレイで、4~5月の満開の季節に訪れるとバックに緑のコントラストが美しく写真映えする風景となっています。

紅葉もおすすめですが、奥の院では階段が急なので体調の良い日にお出かけすることがおすすめです。幻想的な風景と色鮮やかな自然の風景をぜひ堪能してみてください。