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トラベルパートナー: taichi
愛知県出身の映像作家です。ユーラシア大陸縦断旅行のバックパッカー旅行や、キャンピングカーで日本中を回るアクティブな旅行スタイル好きです。
神秘的な自然の姿を堪能できるスポットとして人気なのが、尾白川渓谷です。テレビCMのロケに使用されたことも有名で、美しいエメラルドグリーンの渓谷は誰もが心を癒されるでしょう。ハイキングやトレッキングなどのアクティビティが楽しめるのも魅力的。ここでは、尾白川渓谷の魅力や楽しみ方、アクセス方法などについてお話したいと思います。
まるでメロンソーダ 神秘の川の尾白川渓谷
静寂に包まれた渓谷はエメラルドグリーンに彩られ、神秘的な雰囲気。そこを訪れる誰もが息を飲むような光景が広がっています。
エメラルドグリーンに輝く渓谷
尾白川渓谷(おじろがわけいこく)は、南アルプスの甲斐駒ケ岳を源としている清流です。画像を見て何となく気づいた方もいるでしょうが、サントリー南アルプス天然水のCMロケ地としても有名。エメラルドグリーンの水の色が特徴的で、一度見たら忘れられないような美しい光景が広がります。
周りは静寂に包まれていますし、都会の喧騒とは完全に無縁の世界。約3時間の周遊ルートがあるので、素晴らしい景観の中をのんびりと散策もできるでしょう。
川辺を歩くハイキングコースで渓谷美を堪能
多少ハードなトレッキング

ハイキングやトレッキングなど、ここならではのアクティビティが楽しめます。ただ、渓谷道は12月の中旬から4月の中旬までは閉鎖されているので注意が必要。日本名水100選にも選ばれた渓谷でのトレッキングは楽しそうですが、鎖場などもあるためトレッキングは少々ハードルが高いかもしれません。
トレッキングのスタート、駐車場~竹宇駒ヶ岳神社

100台まで収容可能な駐車場を完備しているため、車でのアクセスが便利。駐車場にはトイレのほか、売店もあるので必要なものがあれば購入しておきましょう。夏場になると駐車場のトイレに大きな蛾がとまっていることもあるので、虫が苦手な方は注意が必要。近くの竹宇(ちくう)駒ヶ岳神社までは、舗装された道を利用して徒歩約5分ほどです。神社の近くにはキャンプ場もあるので、本格的なアウトドアも楽しめるでしょう。
つり橋を渡って渓谷の中へ、竹宇駒ヶ岳神社~千ヶ淵
徒歩約10分ほどで訪れられます。途中吊り橋を渡るので、スリリングな体験も可能。舗装をしていない部分が多い道を歩いていきますが、そこまで歩きにくさは感じないでしょう。途中には水遊びが楽しめるスポットもあるので、時々足をとめてみてください。
美しい渓谷を歩く、千ヶ淵~旭滝

徒歩35分ほどです。千ヶ淵から先は登山道となっていますが、梯子や階段も設置されています。足元がかなり滑りやすくなっているので、きちんとした登山靴は履いておく必要があるでしょう。途中には三ノ滝があるので、マイナスイオンを浴びるならココ。フォトジェニックスポットでもあります。
険しい山道を進む、旭滝~百合ヶ淵

旭滝~百合ヶ淵は徒歩約20分ほどです。一輪の山百合が川底に沈み、そこに大きな穴があいてしまったという伝説があります。鎖場があり、道幅もそこまで広くないので注意して歩きましょう。ここは美しい紅葉が見られるスポットなので、ぜひ秋口に訪れたいですね。
渓谷の奥の秘境、百合ヶ瀬~神蛇滝

徒歩約15分ほどです。三段になって流れ落ちる神蛇滝の姿は圧巻。遠目から眺められるので、写真も撮っておきたいですね。神蛇滝を眺められる平地のことを龍神平と呼んでいます。
帰りは別ルートで、神蛇滝~竹宇駒ヶ岳神社

徒歩約60分ほどです。行きで利用した渓谷道とはまた別の尾根道を使うことになります。錦滝、不動滝までは崩落によって通行止めとなっているので注意が必要。
尾白川渓谷での遊び方
大自然の中でさまざまな楽しみ方ができるのは尾白川渓谷の魅力。渓流釣りや川遊び、キャンプなどいろいろな遊び方ができます。
大自然を楽しむ渓流釣り

イワナやアマゴなどの魚が釣れるので、渓流釣りにチャレンジしてみませんか。3月1日から9月の末までが解禁となります。詳しく知りたい方は、峡北漁業組合で確認してください。なお、遊漁証が必要となりますが、コンビニでも買えます。
家族で楽しめる川遊び

川の流れは緩やかなので、川遊びにはピッタリ。小さな子供もきっと楽しめるでしょう。キャンプ場周辺の川は、夏になるとたくさんの人で賑わいます。水温もかなり冷たいので、体を冷やしすぎないように注意してくださいね。
息を呑む美しさ 紅葉狩り

紅葉の時期になると、尾白川渓谷がより幻想的な風景へと変化します。10月中旬から11月上旬にかけて美しい紅葉が見られるので、ぜひこの時期に訪れてみましょう。比較的人が少なく穴場的なスポットなのも魅力的。さまざまな木が自生しているので、色とりどりの紅葉を楽しめるでしょう。10月中旬ごろがもっともおすすめですよ。素晴らしい紅葉の写真も撮影できるので、ぜひこの時期に足を運んでください。
渓谷で楽しむキャンプ
本格的なキャンプが楽しめるので、アウトドア派の方は嬉しいはず。美しい自然に囲まれた中でキャンプを楽しみ、日ごろのストレスも解消しましょう。
静かに楽しめる白州観光尾白キャンプ場
キャンプ場はトレッキングルートの入り口にあります。駐車場からだと約300mほどの距離。キャンプサイトまでそのまま車で入ることも可能ですが、道幅が狭いのでおすすめできません。対向車がくるとすれ違えないので、入り口の駐車場に停めておいたほうが無難です。
バンガローもあるので、女性や小さな子供も安心。川遊びも楽しめますし、売店もあるため必要なものも手に入ります。4月から11月までの営業となっており、それ以外の期間は利用できません。
グランピングが楽しめる尾白の森キャンプ場
川遊びはもちろん、広場では水遊びもできるキャンプ場があります。ほかにも、レストランや体験施設、温泉などがあるほか、コテージも完備しています。こちらも女性や子供と一緒に訪れている方におすすめのキャンプ場といえるでしょう。グランピングも楽しめますよ。
ひっそり楽しむ尾白川リゾートオートキャンプ場
本格的なアウトドア、キャンプを楽しみたい方にはこちらがおすすめ。浅瀬があるので、水遊びがしやすいのも嬉しいですね。炉が用意されているので、手軽にバーベキューを楽しめます。肉や海の幸、野菜などをたくさん持ち込んでバーベキューに舌鼓を打ちましょう。
夏には夜の闇にホタルがふわふわと飛ぶ様子も目にできます。都会ではまず見ることのできない光景なので、きっと感動するでしょう。尾白の森よりも比較的静かなキャンプ場となっています。
営業時間|キャンプ:チェックインPM1時00分 チェックアウトAM11時00分
定休日|4月上旬~11月下旬(無休)
電話|0551-35-4410
公式サイトはこちら
尾白川渓谷へのアクセス
車での行き方

尾白川渓谷へのアクセスですが、基本的にはタクシーや車で向かうことになるでしょう。小淵沢、長坂駅が最寄り駅となりますが、徒歩で訪れるのは現実的ではありません。タクシーを利用すれば、約30分ほどでアクセスできます。また、マイカーでアクセスするのなら、中央自動車道の須玉ICで降りてください。そこから約30分ほど走ればたどり着くでしょう。
まとめ
神秘的な世界に足を踏み入れることのできる、尾白川渓谷。静寂に包まれた空間の中で観るエメラルドグリーンの渓谷は、神秘的であり幻想的。四季折々の自然を楽しめるのはもちろん、素晴らしい写真が撮れるのも魅力的ですね。本格的なアウトドアも楽しめますし、家族やカップルで足を運ぶのにおすすめのスポットです。