日本の近代化を牽引してきた韮山反射炉。幕末の日本を覗いてみよう

トラベルパートナー: Kei

東京都出身。おもに東京から気軽に行ける場所を紹介。また、海が好きで、一年に一度は海のある場所へ旅行する。日本中の水族館に行くのが夢。美術館や博物館には一人で行きたいが、旅行は家族や友達と一緒に楽しみたい。

伊豆に観光地はたくさんあるけど、世界遺産はここだけだべ

世界遺産に登録された韮山反射炉をご存知ですか。静岡県にある韮山反射炉は、実際に大砲を鋳造していた反射炉を見ることができる観光スポットです。施設内は映像やガイドさんによる説明があるので、予備知識がなくても楽しむことができます。茶畑のそばにある展望台や春の桜など、フォトジェニックな見どころも満載。今回はそんな韮山反射炉の魅力をたっぷりご紹介していきます。

韮山反射炉はこんなところ

静岡県伊豆の国市にある反射炉の遺跡

2015年7月に明治日本の産業革命遺産のひとつとして世界遺産に登録された韮山反射炉は、1857年11月に完成。幕府直営反射炉として1864年まで大砲を鋳造していた設備で、実際に稼働した反射炉として唯一現存する歴史的にたいへん貴重な価値をもっています。

施設内では、映像やガイドさんによる説明はあるので、予備知識がなくても韮山反射炉についてわかりやすく学ぶことができます。激動の幕末を反射炉の視点から見るのも新鮮な体験で面白いですよ。

韮山反射炉を見学

ガイダンスセンターで受付を終えたら、簡単な紹介映像を見たあと反射炉へ向かいます。ガイドさんの説明はとても面白くて分かりやすいので予備知識がなくとも充分楽しめます。展示されている大砲は24ポンドカノン砲を忠実に再現したもの。

まずはガイダンスセンターへ

到着したらガイダンスセンターに行って受付を済ませましょう。パンフレットには、ゆるキャラのてつざえもんが描かれた子ども向けのものもあります。係の方の案内で、まずは韮山反射炉がよく分かる短い映像を鑑賞。映像を見終わったら指示に従って、ガイドさんと一緒に反射炉の見学へ出発です。

反射炉とは

反射炉とは、銑鉄を加熱して溶かし、鉄を生産するための炉です。反射炉内部の天井部分が浅いドーム型になっており、そこに炎や熱を反射させて高温加熱を可能にしていることから反射炉と呼ばれるようになりました。炉体と煙突の部分は合わせて15.7メートルの高さで、なかなかの迫力。ガイドさんの説明がたいへん面白くて記憶に残るので、きっと反射炉ツウになれるはずです。

鉄から大砲を作る

反射炉で作られた鉄は鋳型に流し込まれて大砲などに加工されていました。水車の動力で鉄のかたまりを回転させ、鉄柱に穴を開けて作られる大砲は、24時間体制で1ヶ月もかかったといわれています。写真は当時最も多く生産された24ポンドカノン砲を忠実に再現したもの。

韮山反射炉を築いた江川太郎左衛門英龍

江川太郎左衛門英龍は伊豆韮山の代官で、この反射炉を築き日本に西洋砲術を普及させた人物。彼は病気のため、反射炉の完成を待たずして亡くなってしまいますが、号名が担庵であったことから地元では「たんなん」と呼ばれ今も親しまれています。この銅像は反射炉物産館の前に建てられており、韮山反射炉を背景にたんなん像が撮れるいいロケーションです。

写真映えする韮山反射炉

2つの世界遺産を一枚の写真に

桜や富士山など韮山反射炉にはフォトジェニックなスポットが満載です。さくらの開花状況は公式ホームページでチェックできるようになっています。富士山と韮山反射炉を一緒に撮影できる場所もあるので、天気がいい日はぜひ行ってみてください。展望台は反射炉物産館奥の茶畑にあり、看板が出ているので分かりやすいです。展望台は無料となっています。

桜とともに

韮山反射炉に桜が彩りを添えて、とても美しい光景です。見学とお花見が一緒に楽しめるので、桜の時期に行くのがオススメですよ。韮山反射炉の桜の開花状況は伊豆の国市の公式ホームページで確認することができるのでぜひチェックしてみてください。

夜もロマンチック

時期によってはライトアップされることも。夜桜の中で浮かぶ反射炉は人工的かつ工業的であるにもかかわらず、自然と調和して妖しい美しさをはなっています。

ユニークなお土産はいかが

お土産を選ぶのも楽しい反射炉物産館たんなん

韮山反射炉を見学し終わったら、道路を渡ったところにある反射炉物産館にも行ってみましょう。ここではお茶の試飲やソフトクリームの販売も行っているので、ちょっと休憩していくにもぴったり。季節によっては茶摘み体験、イチゴジャム作り体験などに参加することができます。物産館にはレストランも併設されており、地ビールを飲んだり食事を楽しむことができます。

パン祖のパン

伊豆韮山の代官の江川太郎左衛門英龍は、日本で初めてパンを焼いた人でもあり、パン祖とも呼ばれています。物産館では、このパン祖のパンが販売されていて、170年前の兵糧パンを再現したものを食べてみることができます。パン祖のパンを棒状にして、程よい硬さにしたカノンパンもあり。それぞれどんな味かは実際に味わってみてください。

お土産でも世界遺産の共演

世界遺産の共演は景色だけでなく、韮山反射炉と富士山がかわいいミニタオルになったセットでも。お菓子などのお土産とは別に、思い出に残る旅のお土産もひとつゲットしてみるのはいかがでしょうか。ほかにも絵ハガキや置物などのお土産も販売しています。

住所|〒410-2113 静岡県伊豆の国市中272−1
営業時間|8:30am-5:00pm
定休日|年中無休
電話|055-949-1208
公式サイトはこちら

立ち寄りオススメスポット

2017年オープンの道の駅へ行ってみよう

韮山反射炉から車で約15分のところには、道の駅伊豆ゲートウェイ函南があります。サイクリストが目指す聖地に、というコンセプトを掲げており、ロードバイク用の駐輪場があったり自転車のレンタルができるサービスがあります。

そのほか、寿司店、洋食レストラン、カフェ、コンビニ、物産販売所が入っているのおで、食事をするもよし、お土産選びをするもよし。道の駅の中央にはイベント広場があり、タイミングがよければ大道芸などのパフォーマンスを見ることができます。

住所|〒419-0124 静岡県田方郡函南町塚本887-1
営業時間|9:00am-6:00pm (物産販売所・観光案内所)・コンビニは24時間営業・その他ショップは店舗により異なる
定休日|年中無休
電話|055-979-1112
公式サイトはこちら

楽しいわさび体験はいかが

山本食品 函南店 三島わさび工場は、わさびの辛さを体験できるトンネルに入ったり、わさび漬けの製造過程を見学したりできる面白い施設です。ユニークな顔出しパネルがあるので、ぜひ記念写真を撮ってみましょう。豊富なわさび食品のほかにも、さまざまな食品を販売しています。道の駅のすぐそばにあるので、併せて立ち寄ってみましょう。

住所|〒419-0124 静岡県田方郡函南町塚本894-1
営業時間|9:00am~5:30pm
定休日|年中無休
電話|055-970-0987
公式サイトはこちら

韮山反射炉へのアクセス

自動車での行き方

沼津インターまたは長泉沼津インターから伊豆縦貫道へ入り、江間ICで降ります。県道134号線(静浦港韮山停車場線)から市道韮2-11号線、県道136号線(函南停車場反射炉線)を進み、県道132号線(韮山反射炉線)を進むと到着です。施設には無料駐車場があります。

電車・バスでの行き方

伊豆長岡駅から徒歩30分ほどで到着します。ウォーキングマップが伊豆の国市の公式ホームページにあるので事前にダウンロードしておきましょう。伊豆長岡駅から観光周遊型韮山反射炉循環バスに乗って、韮山反射炉バス停で下車しても到着することができます。バスはおもに土日祝の運行なので、運行日はあらかじめ確認しておきましょう。

住所|〒410-2113 静岡県伊豆の国市中字鳴滝入268
営業時間|9:00am-5:00pm (4月~9月) 9:00am-4:30pm(10月~3月)
定休日|毎月第3水曜日 (ただし、この日が休日の場合はその翌日) ※時期によっては営業している場合あり。HPで確認
電話|055-949-3450
公式サイトはこちら

まとめ

世界遺産に登録された韮山反射炉は、1864年まで実際に大砲を鋳造していた反射炉で、激動の幕末を製造場の視点から見ることができる面白い施設。周辺に観光スポットもあるため静岡観光巡りとしてもおすすめです。