土浦城跡は江戸時代から残る櫓や門が見どころ

公開日:2019/1/15 更新日:2019/11/14

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出身地は富山県。在住経験のある北陸・北関東の記事がメインです。読書が趣味なので、好きな作家に縁のある土地や小説の舞台となった場所を旅しています。
城跡は今は亀城公園となってっから

土浦城は平安時代に平将門が砦を築いたという伝説もありますが、文献上では室町時代に常陸守護である八田知家の後裔である小田氏に属する若泉三郎が築城したと言われています。天守閣のない平城の跡地で、現存する歴史的に価値が高い太鼓櫓門は関東地方唯一のもの。そんな土浦城跡のある亀城公園の魅力に迫っていきます。

常陸の国の小田家の支配下に置かれた城

常陸の国とは現在の茨城県にあたり、土浦城は茨城県土浦市にあったお城です。1429年に小田家の家臣 若泉三郎が土浦城を築城しました。その後、小田氏治の支配下におかれ、自身の居城である小田城が北条氏康や上杉謙信に攻め落とされた際の逃げ落ち先として、利用されたと言われています。長い歴史の中で、さまざまな人物の思いを土浦城はじっと見守ってきました。

現在城跡は公園として整備

若泉三郎の後釜として、松平信一や西尾忠永らが城主となりましたが、廃藩置県により1873年、土浦城は廃城となりました。今は、本丸と二の丸があった辺りが公園となっています。なお廃城後の1884年の火災によって、本丸建物の大部分が焼死し、西櫓、太鼓門、霞門だけが残ったといわれています。さらに、その後2011年の東北地方太平洋沖地震の影響によりすべて破損し、再度修復作業が行われて現在の姿に至ります。

度々水害におそわれましたが、その際に水に浮かぶ亀の甲羅のように見えたことから亀城(きじょう)とも呼ばれてきました。。1899年に本丸と二の丸南側が亀城公園に、今では土浦城跡を含む一帯を亀城公園としています。

亀城公園

自然豊かな園内に歴史的な建造物が現存していたりと、見どころたっぷりの亀城公園をご紹介していきます。亀城という名前の由来は、天守閣のなかった土浦城が亀の甲羅に似ていたからという説や、お堀に囲まれた城が水上に浮かぶ亀のように見えたからという説があります。1935年に土浦城の本丸と二の丸があった場所が整備されて、亀城公園となりました。

茨城県指定史跡にも選出

続日本の100名城に選ばれている土浦城ですが、亀城公園も茨城県指定史跡の第一号に。園内には約70本ものソメイヨシノがあり、3月下旬~4月上旬の見ごろになると、多くの人がお花見をしに訪れます。その数なんと1万7000人。夜になるとライトアップが行われるため、カップルのデート先としてもおすすめです。また、松の木などの緑も多く、茨城百景にも選ばれています。

本丸の裏門にあたる霞門

入り口から入ってすぐのところに霞門があります。江戸時代に作られましたが、当時のままで現存しています。土浦城本丸の裏手に位置する霞門は土浦市の指定文化財となっています。県内で当時のものが残っているのはこの土浦城跡地のみ。非常に貴重な存在です。

広々とした本丸跡地

霞門をくぐると本丸の跡地に出ます。本丸や二の丸があった場所は、門と櫓を残して広場となっておりますが、本丸の広場周りには土塁が残っていて、かつての城の様子を感じることができます。自然の中、今は無き城について思いを馳せながらのんびりしてみてはいかがでしょうか。

復元された西櫓・東櫓

土浦状は本丸を中心に何重もの壕で囲まれた造りとなっていました。本丸の周りは土塁で囲まれており、その土塁の上には西櫓、東櫓が建っていました。西櫓は1949年に台風で損傷しましたが、残っていた部材を使用して1992年に復元されました。すべてを新しい材料で作るのではなく、なんとか残った部材を活用している涙ぐましい努力によって復元している背景を知ると、建造物の見え方が変わってきますよね。

東櫓は西櫓よりも大きな造りとなっています。1884年の火災で本丸館とともに損傷しましたが、1998年に復元されました。復元の際は、江戸時代の建築技術と近代の建築技術を融合させたもの。古き良き伝統と受け継ぎつつ、新しい世へとつなげています。また、続日本の100名城をめぐるスタンプラリーが開催されており、土浦城のスタンプは東櫓の中で貰えます。

本丸の表門にあたる櫓門

亀城公園のなかでも、最も歴史的な価値が高いのが櫓門。本丸の表門で江戸時代に建てられたままの姿で残っており、櫓に太鼓を置いていたことから太鼓門とも呼ばれています。関東で唯一残っている櫓門で、茨城県の指定史跡に認定されています。このように価値あるものが気軽に見ることができるのが土浦城跡の魅力の一つでしょう。



旧前川口門

高麗門と呼ばれる屋根のついた造りの旧前川口門は、土浦城内の武家屋敷と町家の境目の役割があります。江戸時代末期に建てられ、現在の二の丸の入り口となる二之門の跡へ、1981年に移築されました。こちらの門からも出入りができるので便利です。

鯉が泳いでいるお堀

公園はお濠に囲まれていますので、お濠沿いに公園の外周を散策するのも気持ちいいでしょう。お濠には色鮮やかな鯉や亀も泳いでおり、水鳥もやってきます。眺めているだけでも楽しく、子どもたちやファミリーにも人気のスポット。また、お堀に沿って桜の木が植えられているため、春になるとお堀と桜のセットも楽しめます。水に浮かぶ桜の花びらも趣があり美しいです。

土浦市立博物館

洗練された見た目の土浦市立博物館。土浦城址のそばにあるため、城址に訪れた際は気軽に足を運ぶことができます。2階立てとなっており、郷土の歴史や文化の展示、土浦城の城主であった土屋家が所有していた宝物が展示。また、東櫓は博物館付属の展示館になっています。

Address 〒〒300-0043  茨城県土浦市中央一丁目15-18
Hours AM9:00-PM4:30
Closed 毎週月曜日・祝日の翌日、12/28-1/4
Tel 029-824-2928
Web http://www.city.tsuchiura.lg.jp/section.php?code=43

土浦城へのアクセス

車での行き方

常磐自動車道桜土浦ICからは約15分で、常磐自動車道土浦北ICからは約15分で到着します。土浦城址のすぐそばにある土浦市立博物館や、亀城プラザの駐車場を利用できます。

電車・バスでの行き方

土浦城の最寄駅はJR土浦駅です。土浦駅西口からは徒歩15分ほどで到着します。天気がよければ歩いていくこともおすすめです。バスを利用して行く場合は、土浦駅西口からバスに乗り亀城公園前で下車します。このバス停で降りると、公園の北側に着きます。

Address 〒300-0043 茨城県土浦市中央1丁目13
Hours なし
Closed なし
Tel 029-826-1111
Web http://www.city.tsuchiura.lg.jp/page/page001098.html

まとめ

土浦城跡をはじめ、亀城公園の歴史ある建造物を見ると、流れてきた時の長さとその力強さに圧倒され、感動を覚えます。また茨木百景にも選ばれるほどの豊かな自然には、日頃の喧騒を忘れさせてくれる癒しの効果もあります。子どもの遊び場もありますので、家族でのんびりとした時間を過ごすのもいいかもしれません。ぜひ一度訪れてみてください。